忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「モンテ・クリスト-巌窟王-(2002)」観た

モンテ・クリスト-巌窟王-(2002)
原題:THE COUNT OF MONTE CRISTO
製作:イギリス・アイルランド’02 131分
監督:ケヴィン・レイノルズ
原作:アレクサンドル・デュマ
ジャンル:★アドベンチャー/ドラマ/ロマンス

【あらすじ】1814年、港町マルセイユ。船長となり婚約者メルセデスとの結婚を控えたエドモンは、何者かの陰謀で罪人として牢獄に幽閉されてしまう。やがて獄中でファリア司祭と出会い知恵を授けられた彼は、自分の身に起きたことを理解し復讐を決意。脱獄のうえ、司祭に託された巨額の財宝によってモンテ・クリスト伯となるが…。

巌窟王は、以前海外ドラマと深夜アニメで観てから気になってた作品です。映像化は何度もされているのに、今回ディーライフのおかげでやっとまともに観られました(アニメは息子目線だったし、ドラマはもう忘れた)…と思ったら、再見でした。観ている間、気付かなかった!(笑)
まあ初見は印象が薄かったようですが、131分の中でよくまとまってて面白かったです。
3人の性格や関係も短時間で伝わってきたし、獄中で司祭と出会ってからもぐいぐい引き込まれます。

とくに、脱獄という希望と、復讐という目的を得て、エドモンが眼に輝きを取り戻すくだりがいいですね。食事の時間には自分の房にいなければならないので、ギリギリで戻ってきて皿をスパーンと扉の前に投げるシーンとか、博識なフェリス司祭の知識すべてを吸収していったり、「酔拳」みたいな修行シーンで剣術を身につけるくだりなど、緊張感のある生活をそれなりに楽しみ始めるんですよ。
横から映したトンネルが延びるのと、彼の学ぶ内容が難しくなっていく描写で、時間が過ぎていったのを伝えるところも上手いと思いました。

ただ、ここで学んだ知識を活用する場面が後半ほとんどなかったのと(剣術はあった)、13年でやつれて別人のように風貌が変わってしまったというのが表現できてなかったのは残念だったかな。あれで恋人以外一目で気づけなかったというのは無理がある(笑)
ちなみに、海外ドラマ版についても調べ直したら、主演がジェラール・ドパルデューだったので、さぞ肉付きの良いモンテ・クリスト伯だったんだろうなぁ。こちらもいつか再見したいです。

そして、私的に一番の見どころは、血も凍るような復讐劇…ではなくて、彼が成り行きで命を救ったヤコボの漢っぷり。ホントもうカッコいいんですよ。
復讐で己さえも破滅しようとするエドモンに対し「オレは命をかけてあんたを守る。あんた自身からもだ!」とキッパリ言い切るところに痺れました。剣の腕では彼に全く敵わないと知っているのに、一歩も引かないんですよね。
ハッキリ言って、この作品で描かれる復讐劇は甘っちょろくて、おそらくアニメ版の方が原作にかなり忠実だったと思うんですが、ヤコボが素敵なのでこの作品はこれでいいと思います。(復讐劇はあんまり好きじゃないし…)

あと、フェルナンの動機が、恋というよりクソ貴族のプライドからというのも良くて、メルセデスの彼への仕打ちもクソ野郎だとわかっててやったんだからまあいいかと思えました。何も知らない善良な誰かを利用するよりかはマシ。
ただラストはさすがにね~、原作とは違うというだけじゃなく、このメルセデスに魅力を感じるか?と疑問に思いました。息子にほだされたのかな…。ここら辺はアニメの方が好みかも。
思いの外楽しめたので、いつか別の「巌窟王」も観てみたいです!

関連記事
「三銃士(1993)」観た

■ Comment

良いイラストですネ~!

この映画の特徴・このシーン前後の事、とてもよくあらわていると思います♪

>131分の中でよくまとまってて面白かったです。
>3人の性格や関係も短時間で伝わってきたし、獄中で司祭と出会ってからもぐいぐい引き込まれます。

そういった作品でしたね~!

>とくに、脱獄という希望と、復讐という目的を得て、エドモンが・・・以下・・・

このあたり、仰るとおりです☆
そんな馬鹿な的な表現もあったけど、きっとできたに違いないと思える
説得感・納得感がありました!

>ただ、ここで学んだ知識を活用する場面が後半ほとんどなかったのと

まぁ一般教養的な? 上流では知っていて当たり前なので
知っているとわざわざ誰かに分からせるのも変な???

>13年でやつれて別人のように風貌が変わってしまったというのが表現できてなかったのは残念だったかな。

そうですね、多くの映画でこういう事がありますよね~。

私が思う一番酷かったのは、アウシュビッツに入れられて数年経つのに
プクプクと栄養の良い・体力のある男性が主人公の映画です・・・
もう一生忘れられません、一瞬コメディか?と思いましたもの(笑)。

>主演がジェラール・ドパルデューだったので、さぞ肉付きの良いモンテ・クリスト伯だったんだろうなぁ。

おーほほほほほほーーー!
是非いつか、オンエアがあればお誘いください、ご一緒しましょう!

>彼が成り行きで命を救ったヤコボの漢っぷり。ホントもうカッコいいんですよ。・・・以下・・・

まぁ悪くはなかったのですが、宵乃さんほど感激はしなかったかな?
でも、たしかに、書かれているところなどは良かったです☆

>何も知らない善良な誰かを利用するよりかはマシ。

そうですね~。

>ただラストはさすがにね~、原作とは違うというだけじゃなく、このメルセデスに魅力を感じるか?と疑問に思いました。息子にほだされたのかな…。ここら辺はアニメの方が好みかも。

原作は知らないのですが、このラストはいまひとつでした。
ほだされるのとはちょっと違うような気も・・・。

>思いの外楽しめたので、いつか別の「巌窟王」も観てみたいです!

ドパルデューさんは是非!


.
2016/03/02 (Wed) 19:08  miri〔編集〕  

>miriさん

> この映画の特徴・このシーン前後の事、とてもよくあらわていると思います♪

ありがとうございます♪
巌窟王はやはり投獄されて生まれ変わるところが見どころですね。描くシーンをさがして早送りしたり巻き戻したりしましたが、結局ここに戻ってきました。

> そんな馬鹿な的な表現もあったけど、きっとできたに違いないと思える
> 説得感・納得感がありました!

映像や話運びで説得力を持たせてくれました。
おそらく原作のエピソードはかなり削っているので、未読の人にそれを感じさせないなら映画として十分ですよね。

> まぁ一般教養的な? 上流では知っていて当たり前なので
> 知っているとわざわざ誰かに分からせるのも変な???

金貨を横取りしようとした男を逆に嵌めて失脚させたエピソードのような、頭を使ってそうな復讐がもう少しあったらなぁと思いました。 まあ、原作でどうだったのか知りませんが…。

> 私が思う一番酷かったのは、アウシュビッツに入れられて数年経つのに
> プクプクと栄養の良い・体力のある男性が主人公の映画です・・・
> もう一生忘れられません、一瞬コメディか?と思いましたもの(笑)。

そういう作品だとわかってるのに、なんで血色のいい人を選ぶんでしょうね(笑)
元からある程度痩せすぎなイメージがある人を選ぶとか、ダイエットしてもらうとかあるのに…。
アウシュビッツだったか忘れましたが、骨と皮だけになってしまった人の写真を見たら本当に別人のようだったから、役者を変えてもいいくらいかも。

> まぁ悪くはなかったのですが、宵乃さんほど感激はしなかったかな?
> でも、たしかに、書かれているところなどは良かったです☆

ああいうのに弱くて!
痺れました♪

> 原作は知らないのですが、このラストはいまひとつでした。
> ほだされるのとはちょっと違うような気も・・・。

アニメでは、彼の復讐の結果、自分の人生を取り戻せた若者たちなどもいて、苦みと爽やかさのバランスがよかった覚えがあります。

> ドパルデューさんは是非!

ハイ、いつか一緒に太めなモンテ・クリスト伯を拝みましょう!(笑)
2016/03/03 (Thu) 10:28  宵乃〔編集〕  

No title

この映画は見てませんが、原作のデュマの小説は、自分としては「三銃士」よりも好きです。岩波文庫では、スコットの「アイヴァンホー」と並んで面白さの双璧だと思ってます。

で、メルセデスの件ですが、アニメ版はそこらへんも改変してあります。わたしはアニメ版の「巌窟王」も愛してやまない人間でありますが、あの改変はないだろうと思ったであります。やっぱり一兵卒となって海外へ行かなきゃダメだろアルベール!
2016/03/04 (Fri) 19:11  ポール・ブリッツ〔編集〕  

>ポールさん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます♪
さすがポールさん、デュマの作品も一通り読んでらっしゃるんですね。私は1冊もなくて、「三銃士」の作者がデュマだということも関連記事を探すまで忘れてました(汗)

> わたしはアニメ版の「巌窟王」も愛してやまない人間でありますが、あの改変はないだろうと思ったであります。やっぱり一兵卒となって海外へ行かなきゃダメだろアルベール!

おぉ、アニメ版をご存知で!
千代紙のちぎり絵みたいなデザインが不思議で面白かったですよね。ラストはアニメ版も改変してありましたか。ドラマ版を覚えてないから、元がどんなものかわかりません…。アルベールは兵士になって戦争に行くのかな?
時代設定が違うから、ちょっと難しかったのかもしれません。
2016/03/06 (Sun) 11:32  宵乃〔編集〕  

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2016/03/07 (Mon) 10:06    

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2016/03/07 (Mon) 12:36    
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