映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」観ました

読み:ばっくとぅざふゅーちゃーぱーとすりー
原題:BACK TO THE FUTURE PART III
製作:アメリカ’90 119分
監督:ロバート・ゼメキス
ジャンル:★SFコメディ
【あらすじ】ドクとの度重なるタイムトラベルの中、マーティは1955年に取り残され、ドクは1885年に飛ばされてしまった。ドクが過去の世界で殺されてしまうと知った彼は、55年のドクの協力で開拓時代へ飛ぶ。だが、そこでマーティはマッド・ドック・タネンと決闘することになり、ドクは女教師クララと恋に落ちて…。
ファンタジー企画4作品目は、IIに引き続きIIIです。
時計台に始まり、時計台に終わる大冒険って感じでしたね~。ホント後から付け足したとは思えない完成度でした。
冒頭は前回の終わりである、55年のドクがマーティを85年に送り返したところから。偉業を成し遂げ感慨に浸っているところへ、再びマーティが現れて卒倒してしまうドクが何度見ても面白い。そりゃあ、あれだけ苦労した直後に戻って来たとか言われたら卒倒するよね(笑)
しかも、そのショックで軽い記憶障害を起こしているドクがまた絶叫!
二度三度楽しませてくれるところがさすがです。
でも、そんな混乱状態の中でも”1885年”にピンとくるところがドクらしいというか、いつまでも少年の心を忘れていない証拠なんですよね。空想科学小説が大好きで、西部劇が大好きで、新しいことに挑み続けるドクが大好きです♪
その後の話運びがまた見事で、瞬く間にドク救出作戦が始まり(マーティに命運を任せる55年のドクの信頼!)、現代に帰ることが出来なくなり、ドクが恋に落ちて、マーティが決闘することに。さらにIでやったネタをもう一度入れてきたりニヤリとさせられることもしばしば。めまぐるしい展開だけど、IIと同じくグイグイ引っ張っていってくれるので余計なことを考えずに楽しめます。
ドクとクララの出会いなんて本当にロマンティックで、お互い一目惚れなんていうベタな展開でも納得。マーティそっちのけで見詰め合ったり、祭の夜にダンスを楽しんだりする様子はピュアで可愛いし、クララを守るようにタネンの前に毅然と立ちはだかる姿は痺れました!
その一方で、チキン(腰抜け)と呼ばれると我慢ならないマーティが、自分のご先祖さまとの交流や、これまでの失敗から、このままではダメだと少しづつ成長していくんですね。
決闘の時のクリント・イーストウッドの「荒野の用心棒」作戦は見事だったし、現代に戻ってから自分で未来を変えたところはグッときました。ドクの予想に反して記憶が残っていたジェニファーも、そんなマーティの姿に惚れ直したみたい。他に将来の不安があるとしたら、娘が誰に似るかということくらいか(笑)
やはり、このシリーズはドクとマーティのふたりが主役でした♪
他に良かったところと言えば、やっぱりデロリアンがバチバチ!と光りながら火のラインを残してタイムスリップするところがカッコいいですね。空を飛ぶデロリアンや、蒸気機関車型(ホバーボードを解析して未来の技術を手に入れたんだろうな)もいいけど、ちょっと物足りない。
また、ピンクのなんちゃってカウボーイの姿から、本格的な西部の衣装に着替えたマーティもサマになってました。何気に西部劇らしいアクションをたくさん見せてくれたし。
さすが当時の型紙から再現した衣装だけあって西部の町並に溶け込んでおり、お馴染みのキャラたちも西部の住人になりきってます。ビフ役の人は、この姿が一番似合っていたかも。
なんせ現代では使用人みたいになってますからね…。ハッキリ言って、肥やしに頭から突っ込むシーンだけで十分溜飲は下がるし、IIで自分を殺そうとしたサイコパスとは縁を切りたいというのがマーティの本音だと思うなぁ(汗)
でも、彼がマッドドッグのような犯罪者にならずに済んだのは、ある意味マーティのお父さんとお母さんのおかげか。彼らへの執着がなかったら、きっと悪の道まっしぐらだっただろうから。
ビフの扱いについては若干引っかかったものの、それでも大好きな作品だと改めて実感できました。再見してよかったです♪
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■ Comment
>時計台に始まり、時計台に終わる大冒険
でしたねー。
きっちり練られた伏線だらけで、とても面白かったです。
3はちょっと他の2作品に比べると、ドクとクララの話が長かったので間延び感がありましたけど、ジュール・ヴェルヌファンであるクララ役が、H・G・ウェルズの1979年「タイム・アフター・タイム」に出演していたメアリー・スティーンバージェンだったこと。再びタイムスリップモノに関わっていたことが嬉しかったですね。
デロリアンの火の軌跡は格好よかったですね。
空中でもありましたけど、やっぱり地面がいいですね。(^^)
デロリアン、本当にお疲れさまでした。(_ _)
トラックバックさせて頂きました。
いらっしゃいませ!
本当によくできたシリーズでしたよね。伏線回収が気持ちよくって。
> ジュール・ヴェルヌファンであるクララ役が、H・G・ウェルズの1979年「タイム・アフター・タイム」に出演していたメアリー・スティーンバージェンだったこと。再びタイムスリップモノに関わっていたことが嬉しかったですね。
お~、そんな繋がりがあったとは!
「タイム・アフター・タイム」はかなり前に2度ほど観たような。クララの顔は見覚えがある気がしていたんですよ。本人も楽しんで演じていたでしょう。
> デロリアンの火の軌跡は格好よかったですね。
> 空中でもありましたけど、やっぱり地面がいいですね。(^^)
そうそう、あの火のラインが映えるのは、やはり空じゃなくて地面です!
最後の大破シーンは少なからずショックですよね。何気に百年近く?頑張ってくれたわけだから、マーティもお疲れ様と言ってあげたかったと思います。
コメント&TBありがとうございました♪
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2016/02/28 09:13
こんにちは。
この作品確かまとめて三作続けて観たんですよ。
感想も書いたような気がしたのに、いくら探しても見つからない。おかしいなぁ・・・。
三作目が西部劇調ってのは、映画制作としてはやはり「憧れの西部劇」なのかなぁ、と思ったことは良く覚えてます。
書いたはずの記事が見つからない…あるある!
とくに複数ブログを持ってらっしゃると管理が大変でしょう。
> 三作目が西部劇調ってのは、映画制作としてはやはり「憧れの西部劇」なのかなぁ、と思ったことは良く覚えてます。
そうですね~、とくに男性は少年時代に西部劇ごっこをして遊んだとか、思い出が多そうです。
西部劇好きなドクは監督を投影したキャラだったのかもしれませんね。
コメントありがとうございました♪
せっかくなので、一つ教えてくださいませ。
この作品に蒸気機関車が爆発するというシーンはありますか?
何かの作品の特典映像に、そういうシーンのメイキングのドキュメンタリーのような物が入っていました。
1/4スケールのかなり大きな蒸気機関車を実際に爆発させていて、とても手が込んだ作りなんだなと思ったんです。
でも何の映画なのかが思い出せなくて。笑
メイキングを見るのが好きなので、本編は覚えていなくても、そういうのばかり記憶に残ってしまうみたいです。
再びのお出ましありがとうございます♪
蒸気機関車が爆発するシーンですか~、まあ爆発したと言えなくはないけど、木っ端微塵とかではなかったですよ。原型を留めたまま、作り途中の鉄橋から谷底へ落ちていくので。
スピードを出すために後ろの車両を切り離して、ドク特製の薪を焚いて、釜?が壊れそうになってシューシューいってました。
> メイキングを見るのが好きなので、本編は覚えていなくても、そういうのばかり記憶に残ってしまうみたいです。
そういう事ってありますよね~。
何の作品かわかってスッキリできますように!
こんにちは。完結編も見ました。
>ドクとクララの出会いなんて本当にロマンティック
素敵な恋愛でした。そして結ばれて良かったです。
>ビフ役の人は、この姿が一番似合っていたかも。
無精ひげとギョロリとした目。似合ってます。
>サイコパスとは縁を切りたいというのがマーティの本音
そしてシリーズ第4作を製作しようなんて動きがなくて良かったです。これはまさに完結編ですから。
>街を見渡せば手元のスマホを見てる人がうじゃうじゃいる未来なんて誰も想像したくない
自転車通勤者にとってはスマホ見ながら車を運転してる人達、本当に迷惑だし、危ないです。
2020/07/24 12:40 間諜X72〔
編集〕
いらっしゃいませ~。シリーズ通して楽しまれたようで私も嬉しいです。
> 素敵な恋愛でした。そして結ばれて良かったです。
ドクの恋愛エピソードでここまで盛り上がるとは思ってませんでした。ホント、素敵でしたよね
> 無精ひげとギョロリとした目。似合ってます。
力がものを言う時代で生き生きしてました(笑)
> そしてシリーズ第4作を製作しようなんて動きがなくて良かったです。これはまさに完結編ですから。
作ってたら台無しでしたよね。制作陣の作品への愛が”欲”に勝ったということかな?
> 自転車通勤者にとってはスマホ見ながら車を運転してる人達、本当に迷惑だし、危ないです。
もう車に運転手の視線を感知するセンサーでもつけて、よそ見運転してたら交通課のデータベースに送信されるくらいの対策が必要かもしれません…。
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MOVIE-DIC|2016-02-27 09:39
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