映画「ワルキューレ(わるきゅーれ)」観ました

原題:VALKYRIE
製作:アメリカ、ドイツ’08
監督:ブライアン・シンガー
ジャンル:★サスペンス/ドラマ
【あらすじ】第二次大戦下、劣勢のドイツ。アフリカ戦線から奇跡の生還を果たしたシュタウフェンベルク大佐は、軍内部のレジスタンスメンバーたちから作戦を聞くが、成功の見込みがないと協力を辞退する。だが、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」を耳にし、“ワルキューレ作戦”を利用することを思いつき…。
戦争ものだと顔が見分けられなくてついていけなくなることが多い私ですが、今回は大丈夫でした。うん、わかりやすいって素晴らしい!
ビル・ナイは言われないと気付かないくせに(私好みのおじいちゃんだなとは思ってた)、トム・クルーズはいつも一目でわかるんですよね。たぶん、若い頃から年を重ねていくのを見てるからだと思う。顔も特徴的だし。
で、トムの眼帯&軍服姿が意外とカッコよかったです。片目と指と手を失って、それでも自分にしか出来ないことに命を賭ける姿に痺れました。
家族の描写も、さらっと描かれているのに印象に残ります。とくに子供たちが無邪気に劇を始めるところ。
可愛い娘の顔をじっと見つめ、家族を危険に晒していいのかと思う一方で、この子たちが将来ドイツ人であることを恥じるような、ドイツ人であるために後ろ指指されるようなことがあっていいのかと、葛藤しているのが伝わってきて。
その後、息子がかけたレコードの「ワルキューレ」を聞いて、ハッと作戦をひらめくシーンも、画的に静かながらグッときます。
彼らが動き出してからもグイグイ引き込まれましたね~。一人の人間が怖気づいたり失敗したりすれば全てが台無しになってしまう…。その上、不測の事態が起こるのは当たり前で、それを機転と度胸で乗り切っていくスリルがたまらないです。”ヒトラーが生きているかどうか”という情報だけで状況が一気に変わってしまうのも面白かったし。
ただ、あの爆弾の説明を聞いていたら、会議の場所が変わった時点で威力が半減するのはわかってたと思うんだけどなぁ。最後のチャンスだったんでしたっけ?
処刑のシーンも印象的でした。ドイツ人はヒトラーだけではないという想いは伝わると、顔を上げて死んでいく姿や、主人公を庇って死んだ中尉…。シュタウフェンベルクの目を見て力強く頷く様子は「後悔はしていない」と言っているよう。
トムはドイツ人には見えなかったけれど、ぜんぜん気にならなかったです。
最後に彼の家族は無事だったとあって、心からホッとしました。
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■ Comment
そんなふうに見てもらえると、その映画は幸せですね!
私は好き度を普通にしていました。
ドイツ人のなかにも、ヒトラーを排除したいと思っていた人たちがいて、実際に行動したということを教えてくれる映画でもありました。
トム・クルーズの映画は、本人の人柄(サービス精神とか映画作りの情熱とか)もあって嫌いにはなれません。
昨日はコメントを有難うございました☆
>うん、わかりやすいって素晴らしい!
映画を見るうえで、一番大事な事だと思います♪
>家族の描写も、さらっと描かれているのに印象に残ります。とくに子供たちが無邪気に劇を始めるところ。
顔などの詳細は忘れましたが、家族の事は覚えています。
可愛らしい娘ちゃんですネ♪
こんなイラストを見せられては、再見・・・したくなっちゃうでしょう~!!!
この罪作りが~!!!
と、いつか見られればと思います・・・けっこう重いのでね~怖いです。
>彼らが動き出してからもグイグイ引き込まれましたね~。
最初の方で英語しゃべって英語で書いていたのでゲーッと思っていたのですが、本当に動き出してからはそんな事は気にならなくなりましたね~!
>ただ、あの爆弾の説明を聞いていたら、会議の場所が変わった時点で威力が半減するのはわかってたと思うんだけどなぁ。
いつか再見したら確認したいと思います♪
>処刑のシーンも印象的でした。ドイツ人はヒトラーだけではないという想いは伝わると、顔を上げて死んでいく姿や、主人公を庇って死んだ中尉…。シュタウフェンベルクの目を見て力強く頷く様子は「後悔はしていない」と言っているよう。
このあたりね~!
事実なのですがカッコ良過ぎます!!!
>最後に彼の家族は無事だったとあって、心からホッとしました。
本当にね~!!!
奥さまの長生きさ加減が、きっと、ずっと幸せだったと思うのが、
ヒトラーだけではない・ドイツ人にもこういう人がいたのだと、
その誇りを持って生きられたからでしょうね~!
素晴らしい作品でした☆
.
2015/11/15 10:19 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ!
戦争映画なので重苦しい感じかなと思っていたら、予想外に観やすい作品で驚きました。
彼らのような人もいたと多くの人に伝えるため、観やすくなるよう工夫したんでしょうね~。
> トム・クルーズの映画は、本人の人柄(サービス精神とか映画作りの情熱とか)もあって嫌いにはなれません。
今まであまり意識してなかったんですが、いい役者さんですよね。
これからも彼の作品を観ていきたいです♪
> 映画を見るうえで、一番大事な事だと思います♪
ですよね!無駄にわかりにくくしてある映画とか流行ってたけど、やはり観やすい方が伝えたいことも伝わりやすいし、大事だと思います。
> 顔などの詳細は忘れましたが、家族の事は覚えています。
> 可愛らしい娘ちゃんですネ♪
イラストのシーンは胸キュンでしたよ~。お兄ちゃんたちも可愛くて、帰って来たパパに抱きついて、手を見て一瞬怯むんだけど、その後なにもなかったように劇を始めるところがもう…。素晴らしい家族でした。
> こんなイラストを見せられては、再見・・・したくなっちゃうでしょう~!!!
> この罪作りが~!!!
> と、いつか見られればと思います・・・けっこう重いのでね~怖いです。
はい、気分の乗った時に再見なさって下さい。
いつもありがとうございます♪
> 最初の方で英語しゃべって英語で書いていたのでゲーッと思っていたのですが、本当に動き出してからはそんな事は気にならなくなりましたね~!
いつも言語のことを気にしてらっしゃったから、この作品はどうだったのかな~?と不思議に思ってたんですよ。こだわりのあるmiriさんでさえ引き込むとは!
> 事実なのですがカッコ良過ぎます!!!
この中尉のエピソードが本当だというのは驚かされました。彼らのような英雄がいたというだけでもすごいのに、更にこんなエピソードを知って映画にしたいと思わない監督さんはいないでしょう。
> 奥さまの長生きさ加減が、きっと、ずっと幸せだったと思うのが、
> ヒトラーだけではない・ドイツ人にもこういう人がいたのだと、
> その誇りを持って生きられたからでしょうね~!
ですね。ドイツ人は戦後、かなり肩身の狭い思いをしていたというから、彼らのような人がいなかったら立ち直れなかったかもしれません。作戦は失敗しても、彼らの想いが成就したんだと思うと、ラストも悲しいだけではなくなりますね。
おはようございます!
>ビル・ナイは言われないと気付かないくせに(私好みのおじいちゃんだなとは思ってた)
あれ?出てましたっけ??(^▽^;)
僕の中でビル・ナイはアンダーワールドの印象が強いですが、
密かに好きなのはパイレーツロックの彼です!!洒落たじーさんだなー
って思いながら見てました!(^^♪
>彼らが動き出してからもグイグイ引き込まれましたね~。
でしたよね!引き込まれた記憶はありますが、
話の詳細が出てきません、、、(^▽^;)
内容の割にそれほど悲壮感が無かった印象が残ってますが、
それはトム・クルーズのせいかもしれませんね!ミーハーと言われようが、
やっぱり僕はトム・クルーズが好きです!(^.^)
おはようございます♪
ビル・ナイは眼鏡の臆病な軍人さんかな。役職はよくわからないです(汗)
アンダーワールドも弱さを持つ悪役で嵌ってましたよね。そうそうパイレーツロックではシャレたオジサマでした。顔はまだ見分けられないこともあるけど、結構好きな役者さんです。
> 内容の割にそれほど悲壮感が無かった印象が残ってますが、
> それはトム・クルーズのせいかもしれませんね!ミーハーと言われようが、
> やっぱり僕はトム・クルーズが好きです!(^.^)
この作品のおかげで私の中のトム・クルーズの株が一気に上がりましたよ~。「ゴーストプロトコル」や「ナイト&デイ」もよかったけど、こういうキリリとした役もいいですね。
ファンが多いのも頷けます!
トムちんのにやけアメリカンな顔は好きになれませんが
役者としては、まあ…という感じ。
何せ50過ぎても次々と凄いアクションをみせてくれるのは、凄いと思ってます
まあ馬鹿となにやらは高いところがすきなのかもしれませんが。
本作では副官との交流シーンがなかったのが残念
少しでもあれば、また印象が変わる映画だったと思います
> トムちんのにやけアメリカンな顔は好きになれませんが
「トップ・ガン」を観た頃は私もそんな風に思ってましたよ。
オジサマ大好きなので、年を重ねるごとに好印象になってきてます(笑)
> 何せ50過ぎても次々と凄いアクションをみせてくれるのは、凄いと思ってます
「ゴーストプロトコル」はすごかったですよね!
あの作品で一気に好感度アップしましたよ。
トムさん、高いところ大好きなのかな~?(汗)
> 本作では副官との交流シーンがなかったのが残念
> 少しでもあれば、また印象が変わる映画だったと思います
私なんか副官の顔を覚えてなくて…。
トムの前に立って目で語り合ってたところには感動したものの、この人誰だっけ?とも思ってました(爆)