映画「ピエロの赤い鼻」観ました
読み:ぴえろのあかいはな
原題:EFFROYABLES JARDINS
製作:フランス’03
監督:ジャン・ベッケル
原作:ミシェル・カン
ジャンル:★ドラマ/戦争
【あらすじ】1960年代フランス。教師でありながら、日曜日にはピエロとなって人々を笑わせるジャック。そんな父親の姿が気に入らないリュシアンに、父の親友がピエロになった理由を語り始める。それはドイツ占領下の悲しい出来事だった。
”自分の罪を認めること”と”他人の罪を許すこと”っていうのが、いかに難しくて大切なことなのか考えさせられました。
ジャックたちの犯した罪が消えることはないのかもしれません。でも彼らが罪を告白する事で、犠牲者の奥さんは「夫のした事は無駄ではなかった」と少しは救われたんだと思います。そして、夫を信じて彼らに”罪の告白”の機会を与えた彼女は、彼らの人生を救いました。
その許しがあったからこそ、彼らは自分たちを救ってくれた2人の犠牲者への償いとして、あの兵士に教わった”笑い”を奥さんやその他の人々に伝える事ができたんですよね。
ラストの笑い溢れるピエロ”ゾゾ”のステージが、冒頭のときに抱いた楽しいイメージから一変して温かいものに感じられました。
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