忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「白鯨」感想

原題:MOBY DICK(HERMAN MELVILLE'S MOBY DICK)
製作:アメリカ’56
監督:ジョン・ヒューストン
原作:ハーマン・メルヴィル
ジャンル:アドベンチャー/ドラマ

【あらすじ】1841年、マサチューセッツ州ニューベドフォード。安宿で知り合った銛打ちと意気投合たイシュメイルは、冒険を求めて捕鯨船ピークォッド号に乗り込む。だが、その船の船長エイハブは、かつて“白鯨”に片足を喰いちぎられ復讐に燃えていて…。

勝負映画ということで、録画しておいたこちらをチョイス。クジラとエイハブ船長との勝負です。
このエイハブ船長を演じるのが、「アラバマ物語」の弁護士お父さんを演じたグレゴリー・ペックなんですね~。狂人じみたエイハブ船長とはだいぶイメージが違うけど、もはや白鯨しか見えないという雰囲気は出てたし、船員をまとめ上げるカリスマ性もありました。
あと、結構古い作品にも関わらず、捕鯨のくだりはかなり迫力あります。たぶんミニチュアを使ってるはずなのに、水しぶきやクジラの躍動感、引っ張られるボートのスピード感とかよく出てるんですよ。
1956年にこれだけのものが撮れるのはすごいなぁと感心しました。

ただ勝負映画として観ると、このエイハブ船長、私から観るとすでに完敗してます。
「諦めない限り負けない」とか少年漫画の主人公がよく言ってますが、彼の場合は負けを認めるのが怖くて、そんな自分の弱い心を無視するために白鯨を追ってるように見えました。すでに白鯨にも自分の弱さにも負けてる、みたいな。
片足をもってかれたというのも、どうせクジラに食われたんじゃなくて、ロープに足をとられて千切れたんじゃないの?
だいたい、なりふり構わず人間らしさも人生も捨てて追いかけるエイハブと、悠々自適に海を泳ぎ回り、人間がチクチク攻撃してきてもザブーンで振りほどける白鯨とじゃ、勝負にならないですよね。
勝手に悪魔とか言われて、いい迷惑です。
最後に張り付けになった船長が手招きしてるように見えるシーンは不気味で良かったけど、後味が悪くて好きになれませんでした。
まあ、観たのはTVカット版で(DVDも短いバージョンしかない?)かなりダイジェストっぽい部分があったので、そのせいで楽しめなかったのかも…。

関連記事
「王になろうとした男」観た
関連記事
「女と男の名誉」観た

■ Comment

おはようございます☆

今回のオンエア直後に見ました☆

>このエイハブ船長を演じるのが、「アラバマ物語」の弁護士お父さんを演じたグレゴリー・ペックなんですね〜。

役者ですよね~全然違いますものね!

>ミニチュアを使ってるはずなのに、水しぶきやクジラの躍動感、引っ張られるボートのスピード感とかよく出てるんですよ。

よく出ていました。

>1956年にこれだけのものが撮れるのはすごいなぁと感心しました。

でもちょっと時代的にちゃっちーような気もしました・・・30年代とかでもけっこうイケてる作品もあったし・・・。

>ただ勝負映画として観ると、このエイハブ船長、私から観るとすでに完敗してます。

ほほほほほ・・・仰るとおりですネ~☆

>後味が悪くて好きになれませんでした。
>まあ、観たのはTVカット版で(DVDも短いバージョンしかない?)かなりダイジェストっぽい部分があったので、そのせいで楽しめなかったのかも…。

私も同感です・・・昔からタイトルは知っていたのですが今回初めて見て、ちょっと・・・完全版はないのかな~??? しかし最後に残った人が、誰に助けられたかと思うと、人間わからないものだと思いました。

あと、神を賛美しているシーンが多く、言葉だけではない時代感が出ていて、その部分は私的には良かったです♪


.
2015/09/19 (Sat) 08:47  miri〔編集〕  

>miriさん

こちらもコメントありがとうございます。
miriさんも今回のオンエアでご覧になってたんですね♪
グレゴリー・ペックに釣られて観たけど、十分満足できる役作りでした。ミスキャストと言われてるものの、それほど悪くはなかったです。

> でもちょっと時代的にちゃっちーような気もしました・・・30年代とかでもけっこうイケてる作品もあったし・・・。

連想したのが日本の初期の特撮だったので、それと比べると素晴らしかったです。
画質が悪いせいかもしれないけど、ミニチュア感があまり感じられなかったので。

> しかし最後に残った人が、誰に助けられたかと思うと、人間わからないものだと思いました。

ホントですね~、これで生き残ったのがエイハブだったら見捨てられてたでしょう(笑)
でも、せめて子供も生き残ってほしかったです(もしくは最初から乗ってなければ…)

> あと、神を賛美しているシーンが多く、言葉だけではない時代感が出ていて、その部分は私的には良かったです♪

神を賛美してるシーンですか…観たのが虫の大合唱がうるさい時間帯だったので、ちょっと気付かなかったです。字幕じゃないと、セリフの半分くらい理解できないかも…(汗)
2015/09/19 (Sat) 12:05  宵乃〔編集〕  

ハーマン・メルヴィル

これ、「日曜洋画劇場」で大昔に観た映画ですが、随分前にNHK-BSを録画したDVDがあるのに未だに再見していないんです。

>神を賛美してるシーン

原作はサマセット・モームが世界十大小説の一つに挙げるくらいの名作で、神と人間の存在に対する作者の考察がちりばめられているらしいです。
僕は小学生の頃にダイジェスト版を読んでいたので、「日曜洋画劇場」を食い入るように観た記憶がありますネ。神云々じゃなくて、冒険ストーリーとして観てたと思いますけど(^^;)。
あぁ、早く再見したい!
2015/09/25 (Fri) 12:11  十瑠  

>十瑠さん

> これ、「日曜洋画劇場」で大昔に観た映画ですが、随分前にNHK-BSを録画したDVDがあるのに未だに再見していないんです。

NHKでオンエアあったんですか。
きっと字幕なんでしょうね。そちらが観たかったなぁ!

> 僕は小学生の頃にダイジェスト版を読んでいたので、「日曜洋画劇場」を食い入るように観た記憶がありますネ。神云々じゃなくて、冒険ストーリーとして観てたと思いますけど(^^;)。

原作は難解そうですね…。タイトルはずっと前から知ってましたが、割と最近テレビ映画を観たのが初めてで、素直に冒険モノとしても見られなかったし、難しい考察も読み取れなかったしで、あまり楽しめませんでした。十瑠さんのように若い頃に観れらてたらよかったかも。
時間のある時に、じっくり再見を楽しんで下さい♪
2015/09/26 (Sat) 11:55  宵乃〔編集〕  
名前
タイトル
URL
本文
非公開コメント

■ Trackback

この記事のトラックバックURL
トラックバック一覧
.