忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ポセイドン(2006)」観た

ポセイドン(2006)
原題:POSEIDON
製作:アメリカ’06
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
原作:ポール・ギャリコ
ジャンル:パニック/アドベンチャー/サスペンス

【あらすじ】新年を祝っていた豪華客船ポセイドン号が、突然の異常波浪に襲われる。船は転覆し、僅かに生き残った者たちは船長の指示でその場に留まることに。しかし、ギャンブラーのディランは脱出を企て、彼を信じた数名がそれに協力する。

オリジナルの方をちゃんと観た事がなかったんで、評判に惑わされる事なく観れたと思います。
感想としてはまあまあかな、という感じ。
前半はハラハラしながら楽しく観れたんだけど、どうも”自殺を考えてたゲイのおじちゃん”の扱いがね…。
私的には、ベタでもいいから”青年を死なせたのを悔いたおじちゃんが、命がけで助けた女性が青年の関係者だった…というのを観客だけが知っている”みたいな図が良かったかな。
まあ、監督は”危機的状況における人間の行動”をリアルに描きたかったらしいので(そのわりにつっこみどころ多いけど)そこら辺はまだいいとして、せめて彼女の遺品を弟に届けようとか思わないのだろうか。宗教よくわからないので十字架は死者に返すべきだったのかもしれないけど、他になにかあるじゃないですか。時計とかね。
…おじちゃんのいい笑顔が、なんか後味悪いと思ったのは私だけではないはず。

<再見追記感想(2015/12/9)>

初見は地上波のCM入りまくり吹き替え版で観たんですが、今回CMなし字幕版で観てかなり楽しめました。
津波のCGや船内の豪華なセット、それが一瞬で破壊されるスペクタクル、テンポのよさと手に汗握る展開。「ポセイドン・アドベンチャー」とくらべると人間ドラマは薄いけど、観ている間はしっかりと引き込んでくれて、B級パニック映画として満足できました。…記憶には残らなさそうですけどね(汗)
初見で思ったおじちゃんについては…今回も同じように思いました。だいたい、船の設計者なんだから「残る」と言った人たちにも「逆さまになって浮く構造じゃない」と教えてやれよ。そして後半、設計者として役に立てよ!
あと、生き残るのは裕福な白人ばかりで、自分の意思に関係なく死ぬのは貧乏人とアル中だけっていうのも気になるかな。
…なんて細かいところを考え始めるとキリがないので、ここら辺にしときます。観てる間は楽しめたので。

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■ Comment

こんにちは

生き残ること重視で、他のことは考えられなかったのでしょうね
人間ドラマ重視ではないことも、その点(十字架を死者に返す)からもわかりますね
これが、生き残って弟にその十字架を姉さんの代わりと思うようにと渡すというならまだ最後にドラマ性がうまれそうですが。
ただ「指輪でもなんでもいいから!」のときに、十字架で、婚約指輪じゃなかったのは、ちょっとなんだかなーと思いつつ、あの細さだと指輪じゃ無理かとも。
2014/03/03 16:30  maki編集

>makiさん

> 生き残ること重視で、他のことは考えられなかったのでしょうね

ですよね~。実際にあんな状況ならそうなるのもわかるけど、映画なんだからドラマ性も重視してほしいところです。
宗教的なことはわからないので、もしかしたらキリスト教徒は十字架を返すシーンで感動するのかもしれませんが、それでも何か形見を持ってきてほしかったですよね~。

> ただ「指輪でもなんでもいいから!」のときに、十字架で、婚約指輪じゃなかったのは、ちょっとなんだかなーと思いつつ、あの細さだと指輪じゃ無理かとも。

そのシーンはよく覚えてなくて…すみません!
コメントありがとうございました♪
2014/03/04 07:26  宵乃〔編集

そうですね、

オリジナルには敵わないのは当然ですから、開き直るわけではないですが、これはこれでいいでしょうね。
力を抜いて楽しめばいいような…B級の上級といえるでしょうか。
2015/12/13 08:02  ボー編集

>ボーさん

いらっしゃいませ!
そうそう、リメイクだからといって比較して悪いところばかり気にするより、この作品はこの作品で楽しんだ方がいいですよね。
B級を見慣れていると、とても良く出来た贅沢な作品に感じます(笑)
2015/12/13 11:25  宵乃〔編集

こんにちは☆

やっと見ました・・・昨年11~12月の録画が色々と溜まっていて(笑)。 イラスト、素晴らしいです! 鑑賞後に、その場面とイラストとを見入りました。 恐怖感が月と波から感じられるのですよね~人間にはどうする事も出来ないないこと、と・・・。

>まあ、監督は”危機的状況における人間の行動”をリアルに描きたかったらしいので

変な考えですよね~いくらでも他の方法があったでしょうにね~笑。

>他になにかあるじゃないですか。時計とかね。

まぁそれこそ危機的状況時に、私ならそこまでは考えられない・・・無理だと思います・・・。

>…おじちゃんのいい笑顔が、なんか後味悪いと思ったのは私だけではないはず。

リチャード・ドレイファスが演じていて、かなりショックでした。 私の世代が聞くとけっこう良い俳優というイメージを持っているのでね~。 ・・・生き残ってもどうせまた死のうとするような役柄でしたね!

>津波のCGや船内の豪華なセット、それが一瞬で破壊されるスペクタクル、テンポのよさと手に汗握る展開。「ポセイドン・アドベンチャー」とくらべると人間ドラマは薄いけど、観ている間はしっかりと引き込んでくれて、B級パニック映画として満足できました。

そうですね・・・「ポセイドン・アドベンチャー」とは別モノで、現代(といっても10年前ですが)の映画らしく、さっさと進んでいろんな描写がたしかに見ている間はドキドキさせてくれました・・・でもね~笑。

>…なんて細かいところを考え始めるとキリがないので、ここら辺にしときます。観てる間は楽しめたので。

私は見ている間から1ヶ所だけどうしても許せない描写があって、それ以外はまぁ仕方ないと流せました。 それはあのじいさんの事ではなく、あの子供の事なんですよね~。 

私は平穏時には あのくらいの年齢の子供が母親から離れてしまうのは仕方ないと思うし、赤ん坊以外は親も目を離すのは仕方ないと思っています。 でもこの船の状況で、どうして一人でどこかに行くんでしょうか? しかも絶対に助からないように見せて主人公?がさっさと助けるし、それならそんな描写を入れないでほしかったです。

でもまぁ、ずっと気になっていた作品を見たことは、良かったです。


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2016/01/09 11:18  miri〔編集

>miriさん

> イラスト、素晴らしいです! 鑑賞後に、その場面とイラストとを見入りました。 恐怖感が月と波から感じられるのですよね~人間にはどうする事も出来ないないこと、と・・・。

いらっしゃいませ、いつもありがとうございます。
ホント、このシーンは圧巻でしたよね。オリジナルと違って人為的なミスじゃなく自然現象っていうのも、最近では身近に感じるというか。

> まぁそれこそ危機的状況時に、私ならそこまでは考えられない・・・無理だと思います・・・。

確かに現実的には難しいですよね。せめて事件後にお爺さんが、彼女の弟を見つけ出すつもりだとわかる描写があれば、映画的に納得できたかも。

> ・・・生き残ってもどうせまた死のうとするような役柄でしたね!

ありそうです(汗)
いい俳優さんがこんな役を引き受けなくても…。

> 見ている間から1ヶ所だけどうしても許せない描写があって
> でもこの船の状況で、どうして一人でどこかに行くんでしょうか?

そこは誰もが引っかかるところですね。なんでお前そんなところに行ったんだよバカ!って感じでした。
例えば、生き残りのペットらしき影と、それを追いかける少年の後姿、鉄砲水で別の通路に流され道が塞がれる、という描写をチラッと入れるだけで納得できるのに…。リアリティ溢れる「U・ボート」を撮った監督さんとは思えないです。
でもまあ、(前半は)それなりに楽しめたみたいだし、気になっていた作品を観られたのはよかったですね。
コメントありがとうございました♪
2016/01/09 13:51  宵乃〔編集
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「ポセイドン」
オリジナルは1972年の「ポセイドン・アドベンチャー」。私が映画を観始めた頃に、名画座ではなく、大きな映画館で観て、かなり印象に残った、ある意味、自分の映画史の中で記憶されるべき映画なのである。 また、この映画の後に、「タワーリング・インフェルノ」の公開が続き、パニック・アクション大作の“走り”となった作品だ。 ジーン・ハックマンの神父、太っちょのおばさんのシェリー・ウィンタース...
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