映画「ファントム・オブ・パラダイス」観た

読み:ふぁんとむおぶぱらだいす
原題:PHANTOM OF THE PARADISE
製作:アメリカ’74
監督:ブライアン・デ・パルマ
ジャンル:ミュージカル/ファンタジー
【あらすじ】レコード会社の社長スワンに曲を盗まれ、無実の罪で投獄された青年音楽家ウィンスロー。刑務所で歯を抜かれ、脱獄してレコードプレス工場を襲撃するも機械で顔半分を押しつぶされてしまうのだった。復讐のためスワンの前に現れたウィンスローは、彼の口車に乗って愛するフェニックスのために曲を書く。
コミカルなB級映画の雰囲気があるけど、主人公が”ファントム”になるまでの経緯がホント惨くてね…。せめてヒロインのフェニックスがもう少し気高い女だったら嫌な気分もかき消されるだろうにと思いつつ、彼女が俗物だからこそクライマックスのウィンスローの純粋さが引き立つという…。悩ましい!
「オペラ座の怪人」とロックが好きなら楽しめそうですが、クセが強いので好き嫌いは分かれると思います。私はどちらかというと、音楽的には合わなかったかな~。
ただ、ブライアン・デ・パルマのセンスが炸裂していて、声と顔を失ったファントムがデジタル機器によって蘇った姿とか、「サイコ」のパロディとか、ビーフの最期なんかは好きというか、妙に惹かれるものがありました。
そして、悪魔のような男スワンのキャラクターも、醜く顔がただれたファントムなんかよりよっぽどおぞましい。それでいて若者に支持され女性にモテモテ?なんだから、彼の秘密が明かされた時はすぐに納得できます。
あと、やっぱりクライマックスは良かったです。ただひたすら愛した女(≒音楽)のために、自分の命を賭けて戦う男…。最期まで彼女を求めつづける姿に涙腺が緩みました。
とりあえず、ファントムを描きたくて仕方なくなったので記事にした次第です。
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■ Comment
>とりあえず、ファントムを描きたくて仕方なくなったので記事にした次第です。
とりあえず、イラストにヤラれ、再見がぐるぐるぐると・・・笑。
4年前に見たのですが・・・
>クセが強いので好き嫌いは分かれると思います。私はどちらかというと、音楽的には合わなかったかな~。
前半はダメでしたね~凄い事書いてあります、感想文に(笑)。
>ただ、ブライアン・デ・パルマのセンスが炸裂していて、
>あと、やっぱりクライマックスは良かったです。
後半というか最終盤はやはり力強さを感じましたね~!
良い事書いてあります、感想文に(笑)。
前半も後半も、どちらもとても公開できましぇん(笑)。
好きな監督なので今回のオンエアは録画保存だけしてありますので、
いつになるかは分かりませんが、イラストの彼に再会したいと思います☆
いつも心を揺すぶって下さり、有難うございます♪
.
2015/06/25 18:50 miri〔
編集〕
こんばんは!
またしてもイラストがmiriさんの琴線に触れたようで嬉しいです♪
4年前にご覧になってたんですか。かなりインパクトの強い作品だから、まだ結構覚えてるんじゃないでしょうか?
> 前半はダメでしたね~凄い事書いてあります、感想文に(笑)。
うふふ、バッサリ斬ってるのが目に浮かびます(笑)
終盤はmiriさんも気に入ったんですね。ファントムの純粋さ、ひたむきさには、オリジナルを越えるものがありました。これを観るためだったと思えば、前半の惨さも許せるかも。
> いつも心を揺すぶって下さり、有難うございます♪
こちらこそ、そういうふうに思っていただけて描いたかいがありました。
いつもありがとうございます♪
このビジュアルは印象的ですよね。
有名で、ファンも多い映画でしょうけど、私には、いまひとつ…。
デ・パルマは好きですが。
公開当時に見て、感じたかったな、というのはありますね。
いらっしゃいませ!
そうなんですよ、このファントムのビジュアルだけでご飯三杯はいけます(笑)
有名な作品だったんですか~。私は結構最近になって知りました。
公開当時に観ていたら印象も変わってたかもしれませんね。やはり映画は観るタイミングも重要です。
コメントありがとうございました♪
コメントありがとうございました!
旧ブログのほうは過去記事の移設だけ徐々にして、
もう何も手はつけない!と勝手に決めてしまったもんで、
こちらのほうに返信がてらコメントさせてもらいますね♪
ボクにとってのこの作品はオールタイムベスト、
もしくはそれに近いぐらいの思い入れがありまして、
もう毎回毎回、涙なしでは観れないぐらいなのですよ~。
確かにデ・パルマのなかでも癖がありすぎるぐらいある作品なので、
ボクの周りでもあまり評判は芳しくありません(笑)
「おもしろいとは思うけど泣くか~!?」
って感じですかね(笑)
「っていうか泣くやろ!鼻水ズルズルやろ!!」
と言っても誰も聞く耳すらもちやしません(笑)
でもボクは泣けちゃうんですよね~。
ファントムのズタボロ負け犬人生に自分を投影しているのかも?
それもあるし、悪役のスワンの哀れな孤独にも、
この先に味わうであろうフェニックスの地獄にも、
泣けて泣けて泣けてしまうのであります。
ついでにエンディング曲にも泣けてしまう。
ようするに、映画を観ているあいだずっと泣いておるわけであります(笑)
いらっしゃいませ。
ブログが二つもあると管理が大変ですよね。移設の方、ゆっくり頑張って下さい♪
> 「っていうか泣くやろ!鼻水ズルズルやろ!!」
> と言っても誰も聞く耳すらもちやしません(笑)
あはは、かなり観る人を選ぶ作品ですから仕方ないけれど、ラストは結構泣ける人が多いかなと思ってました。そうか~、泣けない人の方が多いのか…。
> 悪役のスワンの哀れな孤独にも、この先に味わうであろうフェニックスの地獄にも、
> 泣けて泣けて泣けてしまうのであります。
そこまでは考えてませんでした。確かにスワンも親友とかいれば、悪魔に目をつけられることもなかったかもしれません。でも、フェニックスはその名の通り、悲劇をのりこえ見事に復活しそうな気もします(笑)
よく覚えてないけど、結婚が成立したのであれば会社は彼女のものになるわけだし、彼女は心情を歌で表現する人だと思うので、事件による宣伝効果でヒット間違いなし…かも?
> ようするに、映画を観ているあいだずっと泣いておるわけであります(笑)
いつでも泣ける作品というのはいいものですよね。
それだけ思いっきり泣いたら、ストレスも何もかもぜんぶ流れていくでしょう。
スパイクロッドさんのイラストを拝見してから頭の片隅に引っかかっていた作品なので、観られて良かったです♪
コメントありがとうございました。
>せめてヒロインのフェニックスがもう少し気高い女だったら
>嫌な気分もかき消されるだろうにと思いつつ、
>彼女が俗物だからこそクライマックスのウィンスローの
>純粋さが引き立つという…。悩ましい!
分かります。あのヒロインなんて分かりやすい俗物さかげんなんだと、あまりのひどさに開いた口が塞がりませんでした(笑)
>ブライアン・デ・パルマのセンスが炸裂していて
デ・パルマ作品はこれを受け入れることが出来るかどうかにかかっていますね。
ダメな人はダメなんですよね(^_^;)。
>あと、やっぱりクライマックスは良かったです。
>ただひたすら愛した女(≒音楽)のために、
>自分の命を賭けて戦う男…。
>最期まで彼女を求めつづける姿に涙腺が緩みました。
ここにつきますね、この映画の胆は!
> 分かります。あのヒロインなんて分かりやすい俗物さかげんなんだと、あまりのひどさに開いた口が塞がりませんでした(笑)
ですよね!
ヒロインなのに…と思いながら観ていたものの、ラストでファントムの引き立て役だったとわかって納得でした。彼女のおかげで「オペラ座の怪人」よりもピュアなファントムになってたと思います。
> デ・パルマ作品はこれを受け入れることが出来るかどうかにかかっていますね。
> ダメな人はダメなんですよね(^_^;)。
あはは、個性が強いから仕方ないかなぁ。
とはいえ、私も彼の作品が全て大丈夫というわけじゃないので、毎回恐る恐る見てる感じです(汗)
ラストまで観て、食わず嫌いしなくてよかった~と思えた作品です♪