忘却エンドロール

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映画「ブロードウェイと銃弾」観ました

 | コメディ  com(2) 
Tag:ウディ・アレン 

ブロードウェイと銃弾
原題:BULLETS OVER BROADWAY
製作:アメリカ’94
監督:ウディ・アレン
ジャンル:★コメディ/ドラマ

【あらすじ】1920年代のブロードウェイ。新作の上演が決まって浮かれていた劇作家デビットだったが、スポンサーについたのはマフィアのボスだった。彼に演技力ゼロの愛人オリーブを押しつけられ、自分の脚本にケチをつけられる毎日に爆発寸前。だが、そんな彼を主演女優のヘレンは慰め…。

これは面白かったです。アレンの作品はどんなのがあったのかパッと思い浮かばないけども、今まで見た中でもかなり面白かったと思う。個性的なキャラクターたちの会話は聞いていて飽きないし、これから彼らや舞台がどうなっていくのか先が読めず、ワクワクします。
とくにオリーブのボディガード・チーチの秘めた才能には驚かされました。生まれが違えば彼の人生もまったく違ってたかもなぁ。デビットとの奇妙な友情も面白くてグイグイ引き込まれました。
彼の登場により、主人公デビットが色んなことに気付いていくのもいいですね。
彼が心酔するヘレンという女優は、彼が扱いやすいと見抜いた上で地味なこの役を引き受けたんだけども、新しい脚本には本当に心を掴まれて、つい前の脚本に対する本音がポロリ。
今まで色仕掛けで巧みに彼の心を掴み、やんわりと要求を伝えてまるで彼自身が自分で決めたように仕向けていたから(これが手練手管か!)、その本音でデビットの目が一気に覚めるんですよ。
他の人たちからも、今までの脚本に対する本音がどんどん出てきて、すっかり自信を失い、男として好かれていたのか、アーティストとして好かれていたのかわからなくなって苦悩します。

一方で、ものすごい存在感を発揮するオリーブがいい味出してました。彼女の顛末にはまったく同情できないどころか、ほんのりスカッとしたほど(笑)
これだけ憎たらしいキャラなのに、ボスは彼女のことが大好きなんですよね~。気が利かないとか、役立たずだと罵られたり、浮気されたりしたのに。
その浮気相手が過食症の俳優で、公演が近づくにつれてつまみ食いが止まらなくなるのが面白い。ついには犬のおやつまで盗る始末で、小心者のくせにマフィアの愛人に手を出す意思の弱い男。
よく考えると、ボスも浮気相手もチーチもオリーブの犠牲者かも。何気にファム・ファタールってやつ?

NYでの舞台が大成功して、裏でのごたごたが勘違いで絶賛されてるのが皮肉。ここがタイトルにかかってるんですね。
主人公が最後に何を選ぶのかも良かったし、内幕ものとしても楽しく、映画を見たという充実感が得られました。なんとなく舞台が先かなぁと思ったら逆で、後に監督自ら脚色してミュージカル化されたみたい。
それをまた映画化とかしないかな。

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■ Comment

こんにちは☆

この映画、昨年11月に見ました☆ 半年前ですネ~。
とても良かったです。

その頃、監督の特集がオンエアしていて、たくさん見たのですが、これが一番良かったように覚えています。 イラストの場面はちょっと?分からなくてすみません・・・。

>よく考えると、ボスも浮気相手もチーチもオリーブの犠牲者かも。何気にファム・ファタールってやつ?

ははははは・・・そうかもしれませんね~?

>主人公が最後に何を選ぶのかも良かったし、内幕ものとしても楽しく、映画を見たという充実感が得られました。

仰るとおりです!

あんまり監督の事(それまで)好感持っていなかったのですが、この映画で芸術よりも何よりも人間の生命が大事だと訴えていてビックリ☆ 良いヒトなんだな~と、見直しました(失礼な事言っているかも?)。

この年代を舞台にした作品って、郷愁感があるのですよね~知らないくせにね~笑。 宵乃さんも好感で、嬉しいです♪


2015/05/07 (Thu) 09:00  miri〔編集〕  

>miriさん

いらっしゃいませ、こちらご覧になってましたか。
アレン監督の作品って、結構、当たりハズレがありますが、その中でもかなり面白い作品ですよね。
イラストの場面はラストで、恋人にプロポーズして仲睦まじく歩き出すシーンです。ちょうど暗い裏路地から明るい表通りに向かって歩き出すので、未来が明るいのを暗示してるようでした。

> あんまり監督の事(それまで)好感持っていなかったのですが、この映画で芸術よりも何よりも人間の生命が大事だと訴えていてビックリ☆ 良いヒトなんだな~と、見直しました(失礼な事言っているかも?)。

そうそう、主人公が「殺しなんて!」と拒否反応を見せるところが意外だったりします(笑)
内幕ものだから主人公は彼の分身とみていいだろうし、きっとこういう善良な部分は監督の内面が現れているんでしょうね。

> この年代を舞台にした作品って、郷愁感があるのですよね~知らないくせにね~笑。 宵乃さんも好感で、嬉しいです♪

何となくわかります。多くの人が映画館や舞台を楽しみにしている時代というイメージで、とても憧れます。
コメントありがとうございました♪
2015/05/07 (Thu) 12:40  宵乃〔編集〕  
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