映画「少林寺2」観た
原題:少林小子
製作:中国・香港’83
監督:チャン・シン・イェン
ジャンル:アクション/コメディ/ファミリー
【あらすじ】川を挟んで中国武術の武当派・鮑家と少林派・天龍家が住んでいた。それぞれ8人の娘と息子がおり、天龍家の当主と鮑家の長女は恋仲だったが、技を盗まれると恐れる父親が邪魔をする。三龍をはじめとする息子達は、父親の恋を成就させようとするが…。
2作目は、ファミリー向けのコミカルなアクション映画に変貌していて意外と面白かったです。前作どころか少林寺とも全く関係ない話になってますけどね!(笑)
川の両岸に、8人の娘がいる武当派一家と、8人の息子(孤児)がいる少林派一家が住んでいて、ケンカしたりいちゃいちゃするっていう設定がまずほのぼのします。オープニングがアニメーションだし、監督や出演者は前作と同じなのに雰囲気がまったく違いました。
しかも、リンチェイをはじめとする8人の息子たちが、育ての親に恩返ししようと奮闘するのが可愛いんですよ。出演者の半数くらいが10歳前後の少年少女で、体を目一杯使ってアクションする様子には驚いてしまいました。コミカルな演技も大人顔負けだったし、リンチェイと一緒に物語を楽しく盛り上げてくれます。
目的は育ての親の恋を成就させることなんだけど、成功すればお母さんができると一生懸命。まずは両家の仲直りということで、娘たちの気を引いたり、技を教えようとしたり、息子が生まれれば獅子舞と贈り物で祝ったりと、健気に頑張ります。その間にリンチェイと三女の恋が発展するのもあって、アクションよりラブコメの印象の方が強いかも。
あと、家族の愛情も垣間見えて、とくに三女が川に沈められる罰を受けるくだりはコミカルかつ、ほっこりします。川に沈められるのは線香が燃え尽きるまでなので、一家で必死に息を吹きかけて父親も必死に娘を引き上げるんですよね。…でも、そんな父親の姿を三女は知らないという。
終盤は両家の若者たちと父親が盗賊と大乱闘して、本格アクションではないのかもしれないけど見ごたえありました。
意外と家族で楽しめる作品だったと思います。