映画「恋のじゃま者(1986)」観ました
原題:NOTHING IN COMMON
製作:アメリカ’86
監督:ゲイリー・マーシャル
ジャンル:ドラマ
【あらすじ】シカゴの広告代理店でCM製作を務めるエリート・デヴィッドは仕事にも女性にも不自由のない生活を送っていた。そんなある日、母親が家を出たと父親から知らされる。両親が抱えていた夫婦問題と父親の我侭に振り回され、仕事も手に付かない状態が続くが…。
地味ながら、リアルな家族のドラマをユーモアを織り込みつつ描いた秀作だったと思います。
この邦題じゃ恋の邪魔をされるロマコメみたいですがぜんぜん違って(仕事の邪魔にはなってた)、両親の抱えていた問題や父子の確執など、いつか乗り越えなければならないものが男盛りにいっぺんにやってきたというだけ。恋はしているものの女の扱いは上手いから困ってないし、両親の破局を乗り越えて成長し、遊びの恋も卒業するという感じ。
映画でやり手の広告マンというと嫌な奴が多いのに、この主人公は多少ウザイけど(会社のクールなおばさんを毎朝笑わせようと奮闘)仕事に真摯で、信頼する仲間と楽しんで仕事をしています。
人望も厚く、彼が本当に参った時には「たかがCMだ。後は任せろ」と仲間が気遣ってくれるし、取引相手より家族を優先して先方を怒らせた時も、親友で上司のナイスハゲ(キラッ☆)がパパッと尻拭いしてくれるんですよね。しかも、デヴィッドの父親の事も心配してくれて。
そんな仲間に支えられ、ドロドロ家族問題にも頭を抱えながら「父親と知り合いたい」と立ち向かっていく様子には力強さを感じました。
父親が嫌な奴で全体的には重い内容だったものの、最後まで嫌な気分にならずに観られたのは、主人公の人柄と諦めない姿勢のおかげだったと思います。
…あと、カツラネタ(笑)
トム・ハンクスは若い頃から上手いですね~。
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