原題:GONE IN 60 SECONDS
製作:アメリカ’74
監督:H・B・ハリッキー
ジャンル:★アクション
【あらすじ】元カーレーサーのペイスは、交通事故や車両窃盗を調べる保険調査員。だが、裏では盗難保険に入った車だけを狙う窃盗団のボスをしていた。ある時、希少な高級車の大口依頼が舞い込むが、黄色の1973年型フォード・マスタング「エレノア」に手こずり…。
gyaoで鑑賞。★をつけつつも、後半うつらうつらしてしまったんですが、なんだか凄い作品でした。後半40分くらい延々とカーチェイスしてる作品とか、他にないでしょう(笑)
マックイーンのレーシング映画並みに走ってる映像ばかりだったけども、ルール無用な分、こちらの方が退屈しないかも?
アメ車の頑丈さをとことん見せてくれて、アメ車とカーチェイス好きにはたまらない作品だと思います。
で、それらにあまり興味がない私がどこに惹かれたかというと、まず冒頭の車が走るシーンがBGMも含めて大好きなゲーム「ウィッシュルーム」の雰囲気まんまだったんですよ。実際、1970年代後半という時代設定も、舞台となる場所もネバダとカリフォルニアでほぼ一緒。
一度ゲームを連想したら、ホテルや厨房、バーにビリヤード台、その他の風景、建物、内装、車…とあらゆるものが見覚えある気がしてきて、ストーリーに集中できませんでした(笑)
…このゲームを知らない人にはまったくわからない感想ですね(汗)
あと、前半の車を盗みまくるところは見事な手際で感心したり、コミカルな失敗もあって面白い。盗もうとしたら後ろの席にとんでもないものが乗っていたり!
好感が持てたのは、激しいカーチェイスに巻き込まれて女性が血を流して倒れているシーンなどもしっかり映しているところです。
大抵のアクション映画では、主人公が正義や無実を証明するために街中で暴走しても、怪我人なんて映しません。でも、映さなくたってあんな乱暴な運転をしてれば必ずけが人は出てるはずですよね~。
若干(車)酔いましたが、ラストは妙な爽やかさもあって満足感もありました。
ちなみに、原題の意味は「60秒有ればあなたの車は走り去っている」で、劇中の電光掲示板に表示される注意喚起の言葉。
一方、邦題は「60秒で車が消える」という意味で、「60秒で盗めるよ」という事でしょうか。なんで変えたんだろ?