映画「ハンガー」観た
原題:THE HUNGER
製作:イギリス’83
監督:トニー・スコット
原作:ホイットリー・ストリーバー
ジャンル:ホラー
【あらすじ】何千年も前から生き続ける吸血鬼ミリアムと、200年前に彼女に永遠の若さを与えられた恋人ジョン。そんな彼がある日を境に老い始め、なす術もなく息絶えた。彼の話を聞かなかった老化現象の研究者サラは、謝罪しにミリアムを訪ね…。
吸血鬼の話なんですが、説明が少なくてどういう事なのかよく分からないまま終わってしまいました。
私的解釈では、ミリアムさんは一秒の孤独にも耐えられない繊細な吸血鬼なのかなぁ、という感じです。
「永遠の若さ」をあげると騙しては自分の血を与え吸血鬼にし、何百年か経って限界がきたら棺にしまって側に置いておく。そして再び気に入った相手をパートナーに…。という事を彼女は繰り返してきたみたいなんですよ。
孤独に怯え、自分の罪に怯え、それでもまた罪を重ねてしまう彼女の姿はまるで怖くありません。
むしろ、限界がきたパートナーが瞬く間に老化してゆく現象が恐ろしい。
幻想的で儚い、他とは一線を画す吸血鬼の物語だったと思います。