忘却エンドロール

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映画「最高の人生のはじめ方」観た

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Tag:ロブ・ライナー 

最高の人生のはじめ方
読み:さいこうのじんせいのはじめかた
原題:THE MAGIC OF BELLE ISLE
製作:アメリカ’2012
監督:ロブ・ライナー
ジャンル:ドラマ/ロマンス

【あらすじ】深い悲しみから創作意欲を失った小説家モンテは、甥のヘンリーの勧めで夏を避暑地で過ごすことに。モンテは美しい湖畔にあるキャビンを訪れるが、その隣に住む少女フィンが彼に物語の作り方を教えて欲しいと頼んできて…。

タイトルが「最高の人生の見つけ方」と勘違いさせようという気満々で紛らわしく、もう一つモーガン・フリーマン主演の「素敵な人生のはじめ方」という作品まであるから邦題考えた奴は出て来い!って感じですが、ほっこりできるよい作品でした。
ちなみに原題は「ベルアイルの魔法」でベルアイルは島の名前です。
最初から最後まで劇的なことは何一つ起こらず、登場人物のほとんどが”とても善い人”か”根はとても善い人”で、普通の人は2人しかいないです(笑)
なのでとても地味で印象に残らないかもしれませんが、観ている間はとっても幸せな気持ちになれるかも。
主人公は妻を亡くして絶望し、酒に溺れて早死にしようと考えている”エセ”アル中なんだけども、根は善い人で意外と器用だったりするので、頼られると応えずにはいられません。
傷ついた人や寂しい人がいれば優しい言葉を掛けて寄り添ってしまうお人よしなので、お隣にそんな一家がいたらアル中になってる暇なんてないわけですよ(笑)
フィンという少女が物語の作り方を知りたがり、想像力を開花させる手伝いをするくだりは「テラビシアにかける橋」を思い出して心温まりました。
あとは、障害を持つ少年カールを相棒に任命して友情を育んだり、家の持ち主の飼い犬と心を通わせたり、音楽と物語がラブレター代わりなフィンの母親とのロマンス、両親の離婚で傷つくフィンのお姉さんと母親の確執、寂しがるフィンの妹のために書いた象の物語など、それぞれの交流が静かに優しく描かれます。
お母さんとのロマンスはちょっと疑問だったけども、彼は心の中で踊ったのに、彼女にとっては踊れなかったのが心残りだったとわかるシーンはちょっと切なかった。
モンテが物語を書く気になったのはフィンのおかげなのに、書いた物語が子供向けのお話だったことでフィンがショックを受けるくだりもいいですね。お姉ちゃんの優しさも見られて。
このお姉ちゃんがホント良い人で、カールに対しても妹たちと接する時と同じくらい自然体なところが素敵。
全体的に心温まる作品で、気になったところを挙げるとすれば、子供の前で銃でおどすのはダメだろうって事と、あと邦題はダメ。
未だにこの作品のタイトルが覚えられないよ!(笑)

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