映画「安珍と清姫」観た
製作:日本’60
監督:島耕二
ジャンル:時代劇
【あらすじ】紀州道成寺へ参詣に行く道中、狩りをしていた清姫に腕を撃たれた修行僧の安珍。だが、彼女の看病を断った事から、清姫のプライドを傷つけてしまう。やがて、誘惑に負けて姫に心惹かれたと本心を漏らすが、彼女はそれを嘲笑い…。
gyaoで観賞。もとの「安珍清姫伝説」を知らないんですが、普通に面白かったです。
若尾文子が演じるツンデレ清姫が可愛くてね~。
自分が怪我させたのに、まだ煩悩と戦っている修行僧の安珍に介抱を拒絶され、プライドを傷つけられた報復にお風呂で誘惑、それに引っかかったら「私の勝ちね!」と勝ち誇るという…。
怪我させたこと完全に忘れてるよこの人!
でも、去った安珍が酷く悩んでいるようだったと人から聞くと、いてもたってもいられなくて追いかけちゃうんですよ。ツンデレなんですよもう(かわいい!)
それからの清姫は「安珍様~」と100回くらい叫んでいたんじゃないでしょうか。
姫がひたすら優柔不断な安珍を追い続ける話なんだけども、その声とか仕草が色っぽくて妙に飽きないんですよね。
実は追いかけっこの間にも色々あって、日本版「ロミジュリ」みたいな事になったりもしたんだけど、父親の愛が重いというか、思い込みの激しさは父親譲りかと納得。
でも、姫様ひとりあんな格好で旅に出すのは不用心すぎる…。
ラストはその強い情念が伝わってくる展開で、ある意味ハッピーエンドでした。
きっと見えなくても彼の体に巻きついてると思います(笑)
あと、煩悩と戦う安珍の葛藤も見もの。市川雷蔵はこういう役も似合うね。
姫と舞い踊るイメージシーンや、挿入歌もあって楽しめます。