第52回ブログDEロードショー「A.I.(2001)」
開催:2014/9/12(金)~9/15(月)
原題:ARTIFICIAL INTELLIGENCE:AI
製作:2001年アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ

ロボットが身近な存在となった近未来。実験的に”愛”をプログラムされた少年ロボットが、ある夫婦の下で愛情に包まれて生活し、やがて自らのアイデンティティに疑問を抱き始めるというSFドラマです。
匿名の方からリクエスト頂きました。
企画内容については、サイドバーにある「ブログDEロードショー」欄の”企画概要+参加者名簿”のリンク先をご覧下さい。
<みなさんの記事>
セピア色の映画手帳 「A.I.」
しずくの水瓶 ブログdeロードショー A.I.
Make Shift (仮 (BD)A.I.
おもしろい本が読みたい!! A.I.
映画鑑賞の記録 ☆ 再見 A.I. ☆
クリスタルの断章 「A・I」見る(注意:もろのネタバレあり)
サラウンドに嵌った男のブログ 「A・I」をブログDEロードショーで見ました!
パパがんばって(^^)/ 映画「A.I」〜ブログdeロードショー
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追記感想(2014/09/14)
実はですね、この作品、かなり嫌いな作品だったんですよ。
でも観たのはTVの吹き替え版だったし、ずいぶん前で細かいところは忘れてしまったので、今なら印象も変わるかなぁと楽しみにしてました。…………結果はダメでしたが。
個人的に、そっくりな人を大切な人の代わりとして扱うのは受け付けません。
それって、そのそっくりな人の人格を否定するようなものだし、たとえ宿ってる魂が亡き本人だったとしても本来その体に宿るはずだった魂は?と思っちゃうんですよ。とくにクローンなんて完全に別固体だし。
それに本人の魂が宿ってなかった場合、自分とそっくりの別人が自分扱いされてたら、じゃあ自分は何者なのかという事になるじゃないですか。本人が生きてたらまだ訂正出来るかもしれないけど、本人が死んでたら、勘違いしてる人にサイン送っても気付いてもらえるかどうか…。
なので、そっくりな人を大切な人の代わりとして扱うのは殺人と同じくらい残酷だと思うんです。
ラストも、人間に都合の良い存在として生み出されたデイヴィッドが、最後には自分に都合の良いママを作って、そういう人間のエゴも手に入れてやっとプログラム以上の愛を手に入れた…人間になれた、という風にしか受け取れません。
ただ、あの宇宙人?との対比で、”一瞬で情報を共有できる=分かり合える”存在には、博愛以上の愛情は絶対に理解できないと思えました。
エゴを持つからこそ愛を求めるし、それが人間なんだろうなぁと。
あの惨たらしいショーで、精巧で高性能な感情表現の手段を持つデイヴィッドを見てころりと態度を変える観客の醜さとか、魂が宿ったとしても伝える手段も機会もなく廃棄されていくだろう野良ロボットの絶望感とかグサグサくるけども、エゴがなくなって愛も消えるならそれは嫌だな…とは思いました。
とりあえず、好きにはなれなかったものの再見できてよかったです。
あのクマちゃんがいなかったら観てられなかったなぁ。あとジュード・ロウのロボット演技は素晴らしかったし、ロビン・ウィリアムズのドクター・ノウの声が聞けて嬉しかった。
もしかしたら他の人の感想で別の解釈ができるかもしれないので期待してます。
こんな感想で申し訳ありませんが、リクエストして下さってありがとうございました!
追記の追記(2014/09/18)
他の方の感想を読んでいたら、ラストの解釈について考えが変わってきた(というか、ポジティブに捉えようという意欲が沸いてきた)ので追記しときます。
まず、デヴィッドは子供型ロボットの上に圧倒的に経験不足なので、精神年齢は5歳未満と考える方がいいかも…。というわけで、クローンや命や魂のことは理解できないからあの選択は仕方がないと思えるようになりました。(監督の気持ちはわからないけど…)
で、クローンが1日しか生きられない意味がよくわからなかったんですが、実はこれは未来ロボット(宇宙人じゃなかった!)の嘘で、残された時間が後わずかなのはデイヴィッドの方だったと仮定。
クローン完成まで何日かかったとか言ってたかどうか記憶が定かではないものの、後は未来ロボットがデイヴィッドに見せた優しい夢だったと思うことにします!
デイヴィッドは幸せになれて、未来ロボットも貴重な人間のDNAを手に入れて、みんなハッピー!とあの未来ロボットは合理的に考えそうな気がしました(笑)
実際はどうだとか監督の意図はどうでもいいですよね。これで嫌いな作品から苦手な作品に昇格?です。
空っぽの愛を売るジョーのラストの気持ちが理解不足なので、いつかまた再見したいと思います。
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■ Comment
え・えーあい???
きのう、いや一昨日に「ザ・シネマ」でオンエアがあって、
「いつか再見しても良いなあ」と思い録画しました!
ビックリ仰天!
(前にもバトラーさんの映画でありましたが・・・)
これはもう早く再見しなさいという事でしょうか???
では、来週末、ご一緒に~♪
.
2014/09/05 08:27 miri〔
編集〕
宵乃さん、こんにちは。
拙ブログのリコメにも書きましたので重複しますが、素晴らしいチョイスですね!「2001年宇宙の旅」の故スタンリーキューブリックとスピルバーグの映画ですね。ロビンウィリアム追悼の意味も込めて、多くの方と語り合いたい映画です!
お誘い下さってありがとうございます。
なんとか、時間みつけて指定の日時で見たいと思います。(^・^)
> きのう、いや一昨日に「ザ・シネマ」でオンエアがあって、
> 「いつか再見しても良いなあ」と思い録画しました!
> (前にもバトラーさんの映画でありましたが・・・)
お~、素晴らしいタイミング!
リクエストしてくれた方と、オンエアと、間が冴え渡るmiriさんのコンビネーションですね。
> これはもう早く再見しなさいという事でしょうか???
そうに違いありません!
来週はみんなでこの作品を楽しみましょう♪
> 拙ブログのリコメにも書きましたので重複しますが、素晴らしいチョイスですね!「2001年宇宙の旅」の故スタンリーキューブリックとスピルバーグの映画ですね。ロビンウィリアム追悼の意味も込めて、多くの方と語り合いたい映画です!
リクエスト頂いたのが6月なんですよ、偶然かもしれませんが今観るのにふさわしい作品ですよね。
わたしはまだ1回しか観てないので、これを機にじっくり観てみたいと思います。
みなさんの感想もたのしみです♪
> お誘い下さってありがとうございます。
> なんとか、時間みつけて指定の日時で見たいと思います。(^・^)
喜んでいただけて嬉しいです♪
来週はみんなで語り合いましょうね~。
金~月まで祭礼、依って今回も1、2週間遅れる見込みです。
でも、参加する積りですので、ヨロシクお願い致します。
2014/09/05 22:56 鉦鼓亭
> 金~月まで祭礼、依って今回も1、2週間遅れる見込みです。
> でも、参加する積りですので、ヨロシクお願い致します。
はい、お待ちしております!
今月もみんなで映画を楽しみましょう♪
こんばんは!
見てるような見てないような??(^▽^;)
忘れてしまってるので楽しみに見るとします!!(^^♪
ジュードロウが出てたかな、、(汗)
最近、記憶力が相当マズイです(笑)
こんばんは!
そうです、そうです、ジュード・ロウが出てます。
ブログDEロードショーでは2度目の登場でしょうか?
わたしも詳しい内容は忘れ気味なので楽しみです。
来週末が待ち遠しいですね♪
>とりあえず、好きにはなれなかったものの再見できてよかったです。
あら、まったく一緒です♪
>エゴを持つからこそ愛を求めるし、それが人間なんだろうなぁと。
宵乃さんったら素晴らしい!
そうなのだと思います☆
私はそこまで気付けず、バカな感想になりましたが、
火曜日にアップしますので宜しくお願いします☆
宵乃さんの記事の他の記述もほぼ共感です♪
キューブリック監督なら、どう料理したのかな~?って思いました。
では、火曜日に~!
http://saisenseisuki.blog97.fc2.com/blog-entry-2513.html
.
2014/09/14 12:01 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ♪
この作品を好きな人が多いようなので、この感想をアップするのはちょっと不安だったんですよ~。仲間がいてよかったです。
> 宵乃さんったら素晴らしい!
> そうなのだと思います☆
共感して下さってありがとうございます。
昨夜は迫害されるロボットたちの事を想いながら涙しつつ色々考えました。
再見は避けてたので、ここまでじっくり考えられたのはリクエストして下さった方のおかげです!
> 宵乃さんの記事の他の記述もほぼ共感です♪
> キューブリック監督なら、どう料理したのかな~?って思いました。
> では、火曜日に~!
クローンさんも、残された時間が長かったらデイヴィッドみたいに苦悩したでしょうね。それすらも出来なかった事を幸せととるか不幸ととるか…。
デイヴィッドがきたばかりの描写はホラーっぽくて、キューブリック監督を意識してるようでした。
キューブリック監督が途中まで撮ったフィルムが残ってるなら観てみたいなぁ。
では、火曜日を楽しみにしています♪
ロビンウィリアム氏は、ドクターノウだったのですね。(また自分の記事にへんな事書いてしまった。ので一部削除しました。)(汗)
記事上げました〜。
珍しくオンタイムに出来ました。
またまた、あれこれ考えて深みにはまってました。
おっしゃること、分かります。
色々考えてしまいますね。
お誘いありがとうございました〜。
思いきり変化球な感想になってしまいましたが、わたしは今にして思えば得がたい視聴経験をしたと思ってます。
作者がキューブリックに捧げているのもよくわかります。なぜなら彼は「スパルタカス」を撮ったからです。
もう、そうだとしか思えません。スピルバーグ、恐ろしい人です。
2014/09/15 21:07 ポール・ブリッツ〔
編集〕
> ロビンウィリアム氏は、ドクターノウだったのですね。(また自分の記事にへんな事書いてしまった。ので一部削除しました。)(汗)
出てこないな~と思ったらドクターノウがでてきて、もしやと思って調べたら彼でした。
いらっしゃいませ、オンタイムでのご参加ありがとうございます♪
初見では吹き替えだったし、彼が出演している事は知らなかったので、かえるママさんから伺ってなければ気付かなかったと思います。
情報ありがとうございました~。
> またまた、あれこれ考えて深みにはまってました。
> おっしゃること、分かります。
> 色々考えてしまいますね。
考えさせられる作品ですよね。
きっと見る人によって色んな「A.I.」があっていいんだと思います。
観ている時間と、考えている時間、それらを合わせてこの作品なのかなと。
では、後でかえるママさんのブログにもお邪魔します!
> 思いきり変化球な感想になってしまいましたが、わたしは今にして思えば得がたい視聴経験をしたと思ってます。
変化球ですか~、読むのが楽しみです♪
「スパルタカス」も観ているのが辛い作品だったように覚えています。
そちらは好きな作品なんですけどね…。
ラストはどんな感じだったか今調べていたら、
>キューブリックはあくまで監督として「雇われた」だけだと言い張り、死ぬまでこの映画を自分の作品とは認めず、「あの映画には失望した」とまで言っていた。
という記述を見かけました!
なんだかショックです…。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014/09/16 22:38
こんばんは!!
>ラストも、人間に都合の良い存在として生み出されたデイヴィッドが、最後には自分に都合の良いママを作って、そういう人間のエゴも手に入れてやっとプログラム以上の愛を手に入れた…人間になれた、という風にしか受け取れません。
手厳しい(笑)
僕もいい印象は持ってなかったですが、
宵乃さんの記事を見て「何となく感じていた違和感」が
はっきりしました。そういう事ですよね、、、。
まだ皆さんの記事を見れてないですが、
この映画が好きな方もいらっしゃると思います。
たぶん僕が気が付かない視点で見られていると思いますので、
楽しみにしときます!!(^.^)
> 手厳しい(笑)
確かに厳しすぎたかも(笑)
よく考えればデヴィッドは子供型ロボットだし、経験値も設定年齢から見れば少なすぎるし、5歳くらいの子がママを求めるのと同じようなものなんですよね。
クローンどころか命について理解できていたかどうか…。
どちらかというと監督の考え方に違和感を感じてるのかなぁ。
> この映画が好きな方もいらっしゃると思います。
> たぶん僕が気が付かない視点で見られていると思いますので、
> 楽しみにしときます!!(^.^)
それがこの企画の醍醐味ですよね。
わたしも他の方の感想を読んで、ラストについてまた考えるところがあったので追記でもしようかと思います。
コメントありがとうございました♪
宵乃さんがイラストにファンタジーぽい場面を
選んで下さったのがせめてもの救いです。
>クローンが1日しか生きられない意味がよくわからなかったんですが、実はこれは未来ロボット(宇宙人じゃなかった!)の嘘で、残された時間が後わずかなのはデイヴィッドの方だったと仮定。
クローン完成まで何日かかったとか言ってたかどうか記憶が定かではないものの、後は未来ロボットがデイヴィッドに見せた優しい夢だったと思うことにします
この解釈部分はなかなかユニークで好きでした。
>空っぽの愛を売るジョーのラストの気持ちが理解不足なので
まったく同感です。演技が素晴らしかったのもね!
この映画がアメリカでは受けずに日本ではヒットをとばした
というのが、何とも情けなく・・・。
好きなんでしょうね、母恋物語に仕立て上げるのが!
私は苦手ー、日本人らしくないのかもしれませんwww。
> 宵乃さんがイラストにファンタジーぽい場面を
> 選んで下さったのがせめてもの救いです。
良かったです。観終わって、イラストに騙されたと思う人がいたらどうしようと心配していました(笑)
> この解釈部分はなかなかユニークで好きでした。
ありがとうございます♪
まあ、監督はデジタルは劣化しないとか意味不明なこと言ってるので、監督の解釈とは違うと思いますが。
> まったく同感です。演技が素晴らしかったのもね!
実はかなり重要な役割なんじゃないかと思ったり。
表情豊かでも頭の中はママ一筋なデイヴィッドより、無表情のなかでジョーが何を考えているか、それが旅を経てどう変わっていったのかの方が興味深いですよね。
> この映画がアメリカでは受けずに日本ではヒットをとばした
> というのが、何とも情けなく・・・。
言語の壁というのもあるんでしょうが、確かに「え?」という感じです。
わたしも最近のお涙頂戴な邦画は大の苦手なので、しずくさんと同類ですね(笑)
宵乃さん、こんばんは
魚食べてて肝を噛んでしまったような。
高尚(笑)な事も少しは考えましたが、
毎日のように捨てられる飼い犬、飼い猫達の事を連想していました。
遅くなって、この感想・・・。(汗)
> 毎日のように捨てられる飼い犬、飼い猫達の事を連想していました。
わたしもちらっと思いました。
森での別れのシーンは酷かったですよね。
野良ロボットたちが必死に生きようとする姿が印象に残ってます。
「A.I.」も観て下さってありがとうございました♪