忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「リプリーズ・ゲーム」観た

リプリーズ・ゲーム
原題:RIPLEY'S GAME
製作:イタリア・イギリス・アメリカ’02
監督:リリアーナ・カヴァーニ
原作:パトリシア・ハイスミス
ジャンル:★サスペンス/ドラマ

【あらすじ】強盗殺人で数百万ドルの贋作絵画を手に入れ裏世界から身を引いたトム・リプリー。そんな彼の元に、昔の仲間リーブスが現れ、邪魔者の始末を強引に依頼する。一度はにべもなく断ったトムだったが…。

「太陽がいっぱい」や「リプリー」の続編の話の映画化です。
マルコビッチのリプリーがよかったですね。今までみた彼の中でも一番嵌ってた気がするし、ドロンのリプリーより謎の男って感じが好きです。
20年後という設定らしいけど、携帯電話が出てくるから舞台は現代でしょうか。はっきりとは言ってなかった気がするし、どうせなら携帯電話なしで曖昧なままにしておけばよかったのに。
で、リプリーは引退して豪邸(若干悪趣味 笑)で奥さんと幸せに暮らしてます。まあ、前からバイセクシャル匂わせてましたし、ちゃんと愛のある結婚生活を送ってるんですよ。
ハープシコード奏者の彼女といちゃいちゃ連弾するシーンとか、スフレが改心の出来だと奥さん&メイドの前で嬉しそうにする姿が可愛い。

→以下ネタバレ注意!

でも、昔の仲間リーヴスに商売敵を始末して欲しいと頼まれ、彼は自分ではなくパーティで自分を侮辱した額縁職人ジョナサンを紹介するんです。
ここら辺はリプリーだなぁという感じで、いくらお金持ちになって芸術を嗜んでいても、上辺だけだから常にコンプレックスを抱えています。
ちょっと気になる相手だった(多分)から、侮辱されて余計にカッチーンときてしまうところとか(笑)
一方、リーヴスに丸め込まれて、大金に釣られて暗殺を引き受けてしまったジョナサンの転落っぷりもよかったです。この人も演技が素晴らしくて、苦悩するダグレイ・スコット(「エバー・アフター」の王子様やん!)に思わず感情移入してしまいました。
引き返せないところまできてしまった彼が絞殺具を片手におろおろしてるところへ、颯爽と現れて手助けするリプリーが頼れる~!
混乱しつつも、殺しや騙された事に対する忌避感より、安堵の方が勝って一緒に暗殺をやり遂げてしまうジョナサンも、さすがリプリーが見込んだだけあります。
ジョナサンのリプリーへの懐きっぷりは、もはやその気があったとしか思えませんが、さいごの満足げな表情を見たら、リプリーがやった事が悪い事なのか良い事なのかわからなくなってしまう…。
少なくとも、これだけ濃密な数日間は人生初だったと思います。
ラスト、妻の演奏を聞きながら、リプリー目線であのシーンを繰り返すところにグッときました。
ただね~、ベッドで何となく感づいている妻にあれこれ聞かれて、彼女をうつぶせにさせてキスしてうやむやにするシーン。あれって、後ろめたくて彼女の顔を見ながら出来ないっていうより、ジョナサンの顔を思い浮かべるつもりなんだろうとか思っちゃいましたすみません。

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■ Comment

No title

>マルコビッチのリプリーがよかったですね。
意地悪とか悪い事をしてもなんだか憎めない部分があるところが結構好きです。

>ちょっと気になる相手だった(多分)から、
そうそう!
自分が好意を抱いていただけに逆上しちゃったんでしょうね。

>ジョナサンの顔を思い浮かべるつもりなんだろうとか
>思っちゃいましたすみません。
・・・・・同感です。(笑)
2014/07/08 (Tue) 08:02  マミイ編集〕  

>マミイさん

> 意地悪とか悪い事をしてもなんだか憎めない部分があるところが結構好きです。

予想外の好演でしたよね。
立派そうにしてても、根の部分は昔と変わってないところとか良かったです。
好きな子に意地悪って小学生か!と。

> >ジョナサンの顔を思い浮かべるつもりなんだろうとか
> >思っちゃいましたすみません。
> ・・・・・同感です。(笑)

仲間がいた~(笑)
あのシーンはいけない雰囲気漂ってましたね。
奥さんが可哀想だけど、こういう事はめったにないという様子だったのがまだ救いでした。
でも、この期に及んでたぶん誰にもカミングアウトできていないトムも哀れかも…。
2014/07/08 (Tue) 14:42  宵乃〔編集〕  
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