忘却エンドロール

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映画「幸福(しあわせ)のスイッチ」観た

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Tag:日本 

幸福(しあわせ)のスイッチ
製作:日本’06
監督:安田真奈
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】家族より“お客様”を優先する電器屋の父に反発し、実家を離れて東京でイラストレーターとして働く21歳の怜。上司と衝突して会社を辞めたところに、妹の香から長女の瞳が倒れたとの手紙が。あわてて実家へと帰省した怜だったが、入院したのは瞳ではなく骨折した父で…。

キャスティングがよかったですね~。それぞれのキャラに合っていて、とくに長女役の本上まなみさんがほわわんとしてて、上野樹里演じる怜の発するギスギス感を和らげてました。
彼女のひねくれ方がほんと素直で、謝れない性格とか「こうはなっちゃいかんなぁ」と思うんだけども、身に覚えがあったり。
ストレス発散方法が、お店で回収した使えなくなった電球の処理(破壊)ってのも共感できます。壊して良いものを思いっきり壊すとスカッとするよね!(笑)
そんな彼女が反発していた父親の仕事を手伝う事で、今まで見えなかった父親の一面が見えてきて…となるわけですが、ふっと肩の力が抜けて素直に謝れるようになったきっかけが、お客さんの何気ない「ありがとう」の言葉だったというのが地味に感動。
補聴器のエピソードも思わず涙腺緩みましたよ。そうか~、耳が悪くなると日常会話だけでなく自然界の色んな音も聞こえなくなっちゃうんだ…。
あってもなくてもいいような電化製品でも、世界が変わるような電化製品でも、買った人がみんな幸せそうにしていて心が温かくなりました。
ただ、怜を甘やかしすぎの彼氏は居なくてもよかった気が…。キス魔のいいかげん男は味があってよかったんだけど(怜に持たせるお土産がナイス!)
観終わってから知ったんですが、この作品は和歌山県田辺市を舞台としたご当地映画らしく、和歌山弁(田辺弁)が話せることがキャスティングの条件だったようです。どうりで方言も違和感なかったわけだ~。
ロケ地も厳選されてて、のどかで田辺らしい風景が楽しめます。
前向きに大らかな気持ちにさせてくれる良作でした。

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