映画「昨日・今日・明日」観た

原題:IERI, OGGI, DOMANI
YESTERDAY, TODAY AND TOMORROW
製作:イタリア/アメリカ’63
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
ジャンル:★コメディ/オムニバス
【あらすじ】第1話「アデリーナ」妊娠中の女性は逮捕されないと知り、夫に頑張らせて妊娠し続ける。第2話「アンナ」富豪の人妻と若い青年との浮気の代償。第3話「マーラ」美しい女性に溺れた神学生の顛末を描く。
「アデリーナ」がいいですね。罪を免れるため妊娠し続けようとする、とんでもないお話ですが、そのあっけらかんとした明るさが楽しいし、そんな彼らを見守る町の人々のあたたかさがいい。なんせ、逮捕しに来た警官たちも、だんだん呆れるのを通り越して楽しみにしてるようだったし(笑)
キツイ奥さんですが、「やっぱりカルミネじゃなきゃ嫌!」と刑務所行きを選ぶところが可愛いです。にしても、小さい子がいる囚人は、母子専用の監獄があるんだね。子供用の公園とかもあるのかなぁ?
一度普通の監獄に入れられそうになって、幼い子供を見た女囚たちの表情がぱっと明るくなるシーンがあって、それが印象的。
げっそりしたカルミネも、あれだけ責められて罵倒されて、それでも彼女への愛は全く変わってないところがよかった。刑務所のアデリーナに”お金を集めて、嘆願書もだした。愛してる”と伝えるため、人を雇って歌で伝えてもらうシーンがロマンティック。これがまた美声なんだわ~。
釈放される日もみんなお祭り騒ぎで、情に厚いイタリア人の魅力が詰まってたと思います。
「アンナ」はソフィア・ローレンの最初の独白の声が超可愛いです。言ってる内容は相変わらず酷かったりしますが、声と発音が可愛い。これなら車ぶつけられても許しちゃうかも。
ストーリーはよくわからなかったけど、最後はちょっとマルチェロが可哀相でした。
「マーラ」では隣家の神学生を唆す色っぽいお姉さん役なんだけども、いまいち何をしたいのかわからなかったです。心変わり激しすぎ!
マルチェロの前でストリップをするシーンが印象的。彼女のセクシーなおみ脚もいいんだけど、それを興奮気味で眺めるマルチェロの様子が可愛かった(笑)
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■ Comment
2年くらい前に見て、詳細はハッキリとしていませんが、
大まかには覚えていて、こちらの記事と自分の感想文を読みました☆
>「やっぱりカルミネじゃなきゃ嫌!」と刑務所行きを選ぶところが可愛いです。
これは「夫の親友を誘っておいて、夫でなければイヤ、という身勝手なあのシーンに全部がかかっていると思った」と書いてあって、この3部作全部、要するにローレンの為の映画だと思ったと書いてあります(笑)。
>人を雇って歌で伝えてもらうシーンがロマンティック。これがまた美声なんだわ~。
>釈放される日もみんなお祭り騒ぎで、情に厚いイタリア人の魅力が詰まってたと思います。
今回のオンエアで保存したので、このあたりだけ再見したいように思います。
(このお話は前半だけ すごくよく覚えています)
>「アンナ」最後はちょっとマルチェロが可哀相でした。
これは「よくもまぁこんな映画に出ましたね、カルロ・ポンティに頼まれたのかな?マストロヤンニ可哀想」と書いてありました(笑)
道路とかなんとなく覚えています。。。
>「マーラ」では隣家の神学生を唆す色っぽいお姉さん役なんだけども、いまいち何をしたいのかわからなかったです。心変わり激しすぎ!
>マルチェロの前でストリップをするシーンが印象的。彼女のセクシーなおみ脚もいいんだけど、それを興奮気味で眺めるマルチェロの様子が可愛かった(笑)
このお話はほぼ思い出せました。
感想文はこんな感じです。
「これは可愛い作品だったかな?
あの神父姿で帰るところ胸キュンで、お婆さんの勝ちですな。
売春婦にも色々とあるんだね~。
監督は偉い!(製作者の意向に沿ったから)」
いまのところ再見する予定はないですが、いつか見たらまたお話しいたしましょうね~♪
(イラストはどのお話かいまいちわかりませんが、マストロヤンニの表情が良いと思います!)
・・・「ファンタジア」再見なさったのですね!
私もしようかな~。。。
.
2014/03/08 11:31 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます♪
> これは「夫の親友を誘っておいて、夫でなければイヤ、という身勝手なあのシーンに全部がかかっていると思った」と書いてあって、この3部作全部、要するにローレンの為の映画だと思ったと書いてあります(笑)。
あはは、身勝手ですか。まあそうなんだけど、彼女だったら許せちゃいます(笑)
マストロヤンニがいるからこそ、ローレンものびのび演じられたのかも。
> 今回のオンエアで保存したので、このあたりだけ再見したいように思います。
> (このお話は前半だけ すごくよく覚えています)
わたしもこのお話の前半は、どこかで紹介されているのを観て印象に残ってました。
歌のシーンはやっぱりイタリアだなぁって感じです♪
> これは「よくもまぁこんな映画に出ましたね、カルロ・ポンティに頼まれたのかな?マストロヤンニ可哀想」と書いてありました(笑)
ラストの哀愁はある意味よかったです(笑)
この作品のローレンは見事にミラノ人の特徴を捉えているそうで、そういうのを知っている人が観ると面白いのかもしれません。
> あの神父姿で帰るところ胸キュンで、お婆さんの勝ちですな。
元はといえばマーラのせいなのに、なんとなく結託できてしまうお婆さんのキャラが良かったですね。
製作者の意向というと、お色気でしょうか?
> (イラストはどのお話かいまいちわかりませんが、マストロヤンニの表情が良いと思います!)
アデリーナに「さあ子作りするわよ」的なプレッシャーを受けて、げっそりする図です(笑)
再見なさったらまたお話しましょうね。最近はクラシックにも嵌ってらっしゃるようだし、「ファンタジア」も新たな視点で観られるかも!?
宵乃さん、先日はコメントをありがとうございました♪
今回は、愛しのマストロヤンニ様がくたびれた「ただのおっさん」になっているイラストがいじましくて仕方ありません(笑)。宵乃さんのイラストを見ていて思ったのですが(今日は「おしり祭り」でスミマセン・・・)ソフィア・ローレンを描く時には、あのボリューミーな"おしり"、そしてグラマラスで成熟した女性を感じさせるドーンとした腰回りがポイントなんですね!彼女のダイナマイト級の魅力が改めてわかったような気がします^^
男を振り回すだけ振り回しても、平手打ちもバッチーン!と食らわせても、彼女の心には従わざるを得ない純粋さみたいなものがあって、結局男はそれを許してしまうんでしょうねぇ。同じことをブスがやったら絶対ダメなんですが(笑)。あと、空気を読むとか、相手を尊重するとかいう日本人から見ると、彼女のコロコロ変わる心変わりにはホントついていけませんよね(笑)!妻・母・セレブ・娼婦という全部ひっくるめて「女の魅力全開!!」というローレンが圧巻の一本でした。マストロヤンニはそんな彼女の素敵な引き立て役に徹していて本当に格好いいな♪と思います。
2014/03/13 09:54 はなまるこ〔
編集〕
> 今回は、愛しのマストロヤンニ様がくたびれた「ただのおっさん」になっているイラストがいじましくて仕方ありません(笑)。
ありがとうございます~!
こんなマストロヤンニも何故だか魅力的ですよね~。彼の演技力・存在感には毎回圧倒されます。
> 宵乃さんのイラストを見ていて思ったのですが(今日は「おしり祭り」でスミマセン・・・)
~彼女のダイナマイト級の魅力が改めてわかったような気がします^^
描いた本人も気付いてなかった、彼女の魅力のポイントを分析してしまうとは!
恐るべし、はなまるこさん!
もう一つの候補は弁護士に引き止められて振り向く二人だったんですが、やはりこのシーンの方がこのふたりらしいなと思ってこちらにしたんですよ。
そうか~、彼女のおしりに惹かれたのか~(笑)
> 彼女の心には従わざるを得ない純粋さみたいなものがあって、結局男はそれを許してしまうんでしょうねぇ。
そうそう、そうなんですよ~。彼女の根っこの部分はキラキラ輝いていて、どんなにわがまま放題でも憎めないです。男ならひとたまりもないでしょう。
> 妻・母・セレブ・娼婦という全部ひっくるめて「女の魅力全開!!」というローレンが圧巻の一本でした。マストロヤンニはそんな彼女の素敵な引き立て役に徹していて本当に格好いいな♪と思います。
まさに彼女のための映画でしたね~。彼女の引き立て役になりつつも、食われずしっかり存在をアピールできるのはマストロヤンニだけだと思います!
本当にいいコンビでした。