映画「ヘンゼルとグレーテル(2007)」観た

原題:HANSEL AND GRETEL
製作:韓国’07
監督:イム・ピルソン
ジャンル:★ファンタジー/ホラー
【あらすじ】山道の途中、事故を起こしてしまったウンス。車を捨てて森の中を彷徨い、少女ヨンヒと出会う。彼女の案内で古めかしい洋館に辿り着いた彼は、ヨンヒの両親と兄妹、そして沢山のおもちゃに迎えられ…。
Gyaoで鑑賞。これはあれですね、以前企画で観た「トワイライトゾーン/超次元の体験」のイラストに描いたエピソードをモチーフにしてます。
あの短編の不気味さを「ヘンゼルとグレーテル」のエッセンスを加えて上手に膨らませ、なおかつ真相はオリジナル。「トワイライトゾーン」を知ってる人でも楽しめます。
童話の世界のようなおもちゃだらけの家に、不自然な家族の様子、閉ざされた世界…。
どこか違和感を覚えながらも、生まれてくる赤ん坊を抱くために、どうにか帰ろうとする主人公と、引きとめようとする彼らの駆け引きは、何気に緊張感ありました。
帰りたい気持ちを伝えるため、自分の物語をおとぎ話風に聞かせたシーンでは、長男が途中で割り込み、さりげなく脅しをかけるところが怖い!
子役の子達がみんな上手くて、残酷で計算高い一面と、親の愛を求める子供らしいひたむきさを併せ持つ、憎みきれないキャラクターになっているんですよね。とくに長女ヨンヒは、この異様な世界と現実世界(主人公)とを繋ぐ架け橋的な存在で、絶妙な演技をみせてくれました。
そして、中盤新たな不安要素も加わって、ミステリー仕立てで彼らの悲しい真実が明かされていきます。
これだけボリュームアップしているのに下手なリメイクよりよっぽどよく出来ていて、ほどよく怖いし、最後はじんわりあったかい気持ちになれる作品でした。
■ Comment
宵乃さんのイラストの何て美しいことでしょうか!!!これは本当に絵なんですか??雪や影があまりにリアルで、私、何度も何度も何度もPCの画面を覗き込んでいて、周りから見たらきっと変な人状態です(笑)。宵乃さんの絵のタッチ(と言うのでしょうか)の変化は、毎回素敵なサプライズになっていて本当にワクワクします☆
宵乃さんのこちらの記事を読んで(イラストと同様)あまりに引き込まれてしまったので、Gyaoでご覧になられたことがわかって急いで配信終了日を確認しにいきました!ヤッターまだ間に合います♪私も必ず観ようと思います。←またその後、こちらに寄らせていただきますね^^
2014/02/27 10:27 はなまるこ〔
編集〕
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。
体調を崩して返信が遅れてしまい申し訳ありません。
> 宵乃さんの絵のタッチ(と言うのでしょうか)の変化は、毎回素敵なサプライズになっていて本当にワクワクします☆
嬉しいお言葉ありがとうございます!
そんなにじっくり見てもらえると思うと、次からイラストを描くのにますます気合が入りそうです♪
> 宵乃さんのこちらの記事を読んで(イラストと同様)あまりに引き込まれてしまったので、Gyaoでご覧になられたことがわかって急いで配信終了日を確認しにいきました!
独特な雰囲気なので、好みは分かれそうですが、なかなかよくできた韓流ダークファンタジーでした。配信終了前に間に合ってよかったです。
またお話できるのを楽しみにお待ちしておりますね。
これはとても良かったです
お気に入りの一作になりました
子供たちの境遇を考えると可哀想で仕方なかったのですが
ラストはただ凄惨になりきらず、どこかあたたかな気もするラストがまた余計に涙をそそるのです
館を訪れる黒い心を持った人々と、天使のような3人の子供たち。
脅されるの怖かったですよねえ!
また韓国映画では子役といえども大人をくってしまうほど演技が達者!
そういえば…韓国で言う「執事」とは、神父的なことなんでしょうかね?神の執事、みたいな感じで。
お、こちらをご覧になりましたか。
気に入って下さったようで嬉しいです♪
未公開作品だけど、ダークファンタジー好きの方に広まってほしいなぁ。
> ラストはただ凄惨になりきらず、どこかあたたかな気もするラストがまた余計に涙をそそるのです
絶妙な匙加減でしたよね。
ただの恐ろしいものとは描かず、主人公との交流で何かが変わったと思えるラストでした。
少なくとも、これからはあの館に無理やり留めようとはしないでしょう。
> また韓国映画では子役といえども大人をくってしまうほど演技が達者!
本当に子供なんだろうか?と思ってしまうくらい上手かったですよね。
彼らの演技があったからこそ、深みのある作品になってたと思います。
> そういえば…韓国で言う「執事」とは、神父的なことなんでしょうかね?神の執事、みたいな感じで。
どうやらキリスト教での職位らしいです。わたしも「あれ?」と思ってたんですよ。
あまり聞かない気がするけど、もしかして翻訳の段階で神父とか牧師に変えてしまうことが多いのかも。
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