映画「くまのプーさん/クリストファー・ロビンを探せ!」観ました
原題:POOH'S GRAND ADVENTURE: THE SEARCH FOR CHRISTOPHER ROBIN
製作:アメリカ’97
監督:カール・グアーズ
原作:A・A・ミルン
ジャンル:★ファミリー/ファンタジー
【あらすじ】ある朝、クリストファー・ロビンがいない事に気付いたプーさんたちは、彼の置手紙から居場所を推測し、彼を探す冒険の旅に出る。旅ではいろいろなハプニングが起こるが、プーさんたちは友情と勇気で乗り越えていき…。
前に観た完全保存版の前の時期を描いた作品ですね。
何気に哲学的な事をいうクリストファー・ロビンとプーさんたちを、ほのぼのと、けどどこか儚さを感じさせる繊細な雰囲気で描き出していました。
不安に押しつぶされそうになりながら大好きな友達を探しにいく冒険譚は、子供向けといえども侮れません(というか、扇動好きな?ふくろうとか、書物を盲信するラビット、ネガティブな方向に達観しているイーヨーは大人向けのキャラかも?)。
とくに、迷子になって途方に暮れ、みんな疲れて眠ってしまった時、夜空に向かってプーが語りかけるくだりは、切なくて切なくて涙なくしては観られません。
「君のいないところばかり探して、君がいるところだけが見つからない」とか、「君がいなくなったら、もう”ぼくら”と言えなくなっちゃう(うろ覚え)」とか、心に響くセリフがたくさん!
それぞれが成長する様子もしっかり描かれ、大切な事を教えてくれる温かい作品でした。
くまのプーさん関連の感想が増えてきたので、この記事に追記しています。
- 「くまのプーさん/ルーの楽しい春の日」
- ルーという可愛い弟分のおかげでティガーが超いい子。ストーリーは「クリスマスキャロル」的な感じで、ラビットが嫌われ役を…好かれてるけど。みんなそれぞれ欠点を持ってて、それを受け入れて一緒にいることの素晴らしさを伝えてます。
- 「くまのプーさん/みんなのクリスマス」
- プーさんがハチミツを絶つとあんなふうになるんだ(笑)今回はラビットもプーさんも比較的まともで成長したなぁと思ったり。それを言うならクリストファー・ロビンはすでにクリスマスにおいての”父親”の役割を理解しているレベルで、もう少し子供でいた方がいいのではと思った。
- 「ティガー・ムービー/プーさんの贈りもの:The Tigger Movie」
- ティガーとルーが兄弟のように仲良くなるきっかけのお話ですね。相変らず最後にはウルッとさせてくれるものの、ティガーの病的ともいえる思い込みの激しさにはちょっと心配に(笑)プーさんというより、ルーの贈り物な気がする。