忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「フォロー・ミー(ふぉろーみー)」観ました

フォロー・ミー
なんとなくファインダー越しというイメージで描いてみた。
探偵が撮られてちゃだめですけどね(笑)
食べてるのはペパーミント・パフェ

原題:FOLLOW ME!
製作:イギリス’72
監督:キャロル・リード
原作:ピーター・シェイファー
ジャンル:★ロマンス

【あらすじ】妻が毎日出歩くのを不審がり、私立探偵を雇った会計士チャールズ。一風変わった男クリストフォローが尾行を始めるが、彼女は日々の鬱憤を散歩で紛らわせているだけだった。やがて彼女は尾行に気付き、彼の優しい目に惹かれてゆく。

とにかく温かくて可愛らしい映画でした。
尾行する側される側であるにも関わらず、視線やジェスチャーだけで心を通わせていく二人にキュンとします。また、ロンドンの街ではしゃぎまわる二人の笑顔は、見ているだけで幸せな気分にしてくれました。
白いレインコートで尾行なんてあからさまにへぼ探偵なんですが、その心は温かく、夫には理解できなかった彼女の”孤独な心”に気付き包みこんでくれるんですよね。
そして、最後まで彼女を温かく見守りつづける、あのいじらしさ。
優しくて切ないラストは秀逸です。
「言葉にしなきゃ気持ちは伝わらない」とよく言いますが、本気で伝える気があるなら”言葉”じゃなくてもいいんだと思える作品でした。
ちなみに、アメリカでのタイトル「THE PUBLIC EYE」の意味は”探偵(俗称)”だそうです。あと”周囲の目のなかで”という意味もかけているんでしょうね。bambooさんのブログで詳しく解説しているのでそちらもどうぞ。

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■ Comment

こちらもお邪魔します☆

初見時感想にコメントを頂いてから随分時間が経ちましたが、その間、
この映画のお話をどこかでしたような?していないような?
よく分からなくなったので、こちらにお邪魔します☆
明日、記事をアップしますので、TBさせて頂きますね~♪

>とにかく温かくて可愛らしい映画でした。
>視線やジェスチャーだけで心を通わせていく二人にキュンとします。
>また、ロンドンの街ではしゃぎまわる二人の笑顔は、見ているだけで幸せな気分にしてくれました。

本当に仰るとおりですよね~。

>その心は温かく、夫には理解できなかった彼女の”孤独な心”に気付き包みこんでくれるんですよね。
>そして、最後まで彼女を温かく見守りつづける、あのいじらしさ。
>優しくて切ないラストは秀逸です。

大きくて深いこころがないと、出来ない事ですよね~。

>「言葉にしなきゃ気持ちは伝わらない」とよく言いますが、本気で伝える気があるなら”言葉”じゃなくてもいいんだと思える作品でした。

見つめ合い、微笑むだけで・・・でしたね。
常日頃の自分を思うと、反省しきり・・・です。

>ちなみに、アメリカでのタイトル「THE PUBLIC EYE」の意味は”探偵(俗称)”だそうです。

これは再見時に買ったパンフレットにも(両国それぞれのが)書いてありますが、
映画の冒頭には、こちらが出てきましたので、私はこちらを原題と思っています。

意味は、終盤、映画の中で、探偵さんが彼女に説明していたのですが、探偵という意味では使わずに、
公共の目が見ているところで、という意味に使っていました☆
2011/12/24 14:30  miri〔編集

>miriさん

いらっしゃいませ!
わたしもお話した記憶はあるんですが、コメントが見つかりません・・・。
このコメントに気付く前に、昨日PCから離れてしまい、今朝miriさんの記事にコメントしてきたところです。

> 見つめ合い、微笑むだけで・・・でしたね。
> 常日頃の自分を思うと、反省しきり・・・です。

そうですよね。伝えようとしないどころか、言わなくてもわかってよ!という態度を取ってしまう事もあって、本当に反省です。

> これは再見時に買ったパンフレットにも(両国それぞれのが)書いてありますが、
> 映画の冒頭には、こちらが出てきましたので、私はこちらを原題と思っています。

原作が「THE PRIVATE EAR AND THE PUBLIC EYE」(自分の耳、他人の目)という二本立ての舞台劇で、その後者を映画化したものだそうです。なのでその意味が本来のものなんでしょうね。
英米合作と書いてしまったけど調べ直したら英国の作品でした。冒頭に表示されるタイトルは公開した国のフィルムによるんじゃないでしょうか?
映画化した際、そのままではわかりづらいので「Follow Me!」になったようです。アメリカでは後に「THE PUBLIC EYE」という作品が撮られたようで、アメリカのwikipedhiaでタイトルを調べると、”パブリックアイとして米国で知られている1972年のイギリス映画の場合は、フォローミー!を参照してください!”と書かれてました。

> 意味は、終盤、映画の中で、探偵さんが彼女に説明していたのですが、探偵という意味では使わずに、
> 公共の目が見ているところで、という意味に使っていました☆

彼が説明していたんですね。そこら辺はまったく記憶になくて。
まあ、一応”周囲の目”という意味と”探偵”という意味とを引っかけているんでしょうね。
2011/12/25 11:28  宵乃

No title

 宵乃さま


見ているだけで幸せな気分に>ホント、あのシーンの数々を見ていると干からびてギスギスした気持ちが中和されていくんです。

この映画のサントラ盤EPは、当時、ラジオでやってた洋楽ベスト10の8位くらいまで行ったんですよ。
ラジオ聞いてると、よく、このメロディが流れて来ました。
(TBSラジオの故・林美雄さんも大好きで、自分の番組のエンディングに使ってました)
勿論、僕も持っていて、披露宴のキャンドル・サービスの時に使っちゃいましたよ。(汗)

公開時、スクリーンに出たタイトル文字は、筆記体の柔らかな文字で「FOLLOW ME」と大きく書かれてた記憶があります。
半年以上経って、地元の名画座で再見した時も、まだ「FOLLOW ME」だったと思います。
でも、1年後、別の名画座で観た時には、米版「THE PUBLIC EYE」(現在、見られる映像)に変わってたような、そんな感じです。
以後、スクリーン、民放、NHK、BS、全て「THE PUBLIC EYE」です。
2012/05/12 22:55  鉦鼓亭編集

>鉦鼓亭さん

いらっしゃいませ、コメント&TBありがとうございます。
この作品は内容だけでなく音楽も人気ですよね。

> (TBSラジオの故・林美雄さんも大好きで、自分の番組のエンディングに使ってました)
> 勿論、僕も持っていて、披露宴のキャンドル・サービスの時に使っちゃいましたよ。(汗)

本当に大好きなんですね!
映画やその曲が人生に深く根付いているようで素敵です。わたしもそういう作品とたくさん出会いたいな!

> 公開時、スクリーンに出たタイトル文字は、筆記体の柔らかな文字で「FOLLOW ME」と大きく書かれてた記憶があります。
> でも、1年後、別の名画座で観た時には、米版「THE PUBLIC EYE」(現在、見られる映像)に変わってたような、そんな感じです。

そうだったんですか~、日本にはアメリカ版のフィルムが入ってくるんですかね?
タイトルのことひとつとっても、興味深い作品です。
2012/05/13 09:49  宵乃〔編集

こんばんは☆

>優しくて切ないラストは秀逸です。

いやはや全く罪なことをなさるから
(イラストが素敵という、誉め言葉ですよ☆)

その場面を見るために、今、再見し終わりました、ほほほほほ・・・。
1時間半なんてあっという間ですね~
“終わってほしくない映画”ジャンル1位です☆

昨年の12月に見たので半年ぶり(爆)
覚えていないのかよ?って感じですが、
どうしてもその、カメラのファインダーって言うのでしょうか?
それが気になって確かめたかったのです!

で、それは宵乃さんの創作ですよね?
それとも私が見逃した?
しかしちゃんと止めて見たもんにゃ~♪

今回はせっかくだからテーマを持って再見しました。
それは「この映画をチャールズの立場になって見る」というテーマです。

そしたら全くお気の毒な話で、
真面目すぎてお金持ち過ぎてイイとこのお坊ちゃん過ぎて・・・

でも大丈夫、仰るように(今頃~?爆)
ラストにチャールズが見せた無理のない微笑みと、
困ったちゃんになったベリンダのあの顔・・・

本当に良い映画ですし、素敵なイラストです☆
バックの色も良いですね~!!!


2013/06/09 20:54  miri〔編集

>miriさん

> いやはや全く罪なことをなさるから
> その場面を見るために、今、再見し終わりました、ほほほほほ・・・。

またしてもイラストのために再見して下さってありがとうございます♪
ホント、この作品を観始めると、いつまでもこの幸せな空間に浸っていたいと思ってしまいますよね。”終わってほしくない映画”ランキングをつくったら、きっと多くの人がこの作品を挙げるはず!

> どうしてもその、カメラのファインダーって言うのでしょうか?
> それが気になって確かめたかったのです!
> で、それは宵乃さんの創作ですよね?

そうでーす!
誰かを観察している探偵を観察するのって、なんだか面白いなぁと思ってたら、ファインダー越しのイラストにしようと思いついて。
過去記事にイラストを追加し始めたきっかけが、この作品と「夜行列車」「ヤング・ゼネレーション」「イル・ポスティーノ」のイラストを描きたい!と思ったことだったので、こうやってmiriさんに観てもらって、コメントを頂けるおかげでモチベーションもあがり、順調に目標達成できそうです!
本当にありがとうございます。

> それは「この映画をチャールズの立場になって見る」というテーマです。
> そしたら全くお気の毒な話で、
> 真面目すぎてお金持ち過ぎてイイとこのお坊ちゃん過ぎて・・・

お~、面白い試みですね!
どうしても主演二人に気持ちが行っちゃうから、再見する時は周囲の人にも目を向けることで、新たな発見もありそうです。
やっぱり彼目線だとお気の毒な感じでしたか~(笑)

> ラストにチャールズが見せた無理のない微笑みと、
> 困ったちゃんになったベリンダのあの顔・・・

そうですね、最後まで自然と幸せな気分になって、明るい未来を信じられる、どこまでも素敵な作品でした。
わたしも再見したくなってきたな~!
2013/06/10 10:34  宵乃〔編集

No title

宵乃さん、おはようございます。
(変な時間に目覚めてしまいました(^^;)

>とにかく温かくて可愛らしい映画でした。
心があったか~く、柔らか~くなった映画でした。

やっぱり探偵さんがいい味を出してましたよね!
イラストも彼のおちゃめさが出てます♪
深夜なのにデザートが食べたくなっちゃいました(^^;

私は割とチャールズ目線でも観てました。
探偵を雇うってことは彼女を信頼していない事になるのですが
裏返せば、愛しているけれども自分に自信がないって事なのかなと思いました。
何だかんだ不満を言いつつも心の底では愛し合ってる二人だからこそ
あのラストがとてもよかったです。
2013/08/12 03:16  マミイ編集

>マミイさん

おはようございます。
こう暑いと、睡眠時間も変ってきてしまいますよね~。昨日は家中が35度以上になって(我家の最高記録39度も観測…)日中はぐったりで、夜もなかなか寝付けなかったです。

> 心があったか~く、柔らか~くなった映画でした。
> やっぱり探偵さんがいい味を出してましたよね!

そうそう、彼を見ているだけでこころが癒されます。
彼女もそうだったんだろうなぁ。

> イラストも彼のおちゃめさが出てます♪
> 深夜なのにデザートが食べたくなっちゃいました(^^;

ありがとうございます♪
美味しそうに食べる姿がキュートでした。

> 探偵を雇うってことは彼女を信頼していない事になるのですが
> 裏返せば、愛しているけれども自分に自信がないって事なのかなと思いました。

お~、素晴らしい。初見でチャールズ目線でも観られるとは!
確かに彼からは愛情を感じられましたね。焦りや不安を隠せないというか。

> 何だかんだ不満を言いつつも心の底では愛し合ってる二人だからこそ
> あのラストがとてもよかったです。

本当に幸せな気持ちになれるラストでした。
こころに残る作品ですよね。
2013/08/12 11:17  宵乃〔編集
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