忘却エンドロール

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映画「ラビット・ホール」観ました

 | 社会派  com(3) 

ラビット・ホール
原題:RABBIT HOLE
製作:アメリカ’2010
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
原作:デヴィッド・リンゼイ=アベアー
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】最愛の一人息子ダニーを交通事故で亡くした夫婦ベッカとハウイー。彼らは同じ喪失感を抱きながらも、次第に溝が生まれていく。悲しみのあまり気遣う周囲にも辛く当たるようになるベッカだったが、ある日、息子を轢いた少年を偶然見かけ…。

「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の監督さんなら大丈夫と思って鑑賞。期待を裏切らない、登場人物たちの心情を丁寧に綴った秀作でした。
今のわたしには想像する事しかできないけれど、やはり同じ境遇であったとしても、悲しみを受け入れ乗り越えるまでの過程は人それぞれで、それは夫婦でも親子でも違うのが当たり前なんでしょうね…。
主人公のベッカが、同じく息子を失った夫や母親、彼女を気遣う周りの人々とすれ違い、時に酷い言葉で傷つけてしまう姿は、まるで水中で溺れてもがき苦しんでいるかのようでした。
でも、ベッカの母親が「悲しみは消えない、けれど重さは変わる」と言ったように、悲しみの感じ方は時間の経過と共に変わり、足掻き続ければいつか泳ぎ方を覚えて、冷静に悲しみと向き合える時がやってくるのかもしれません。
その境ともいえる、堰を切ったように泣き叫ぶシーンが印象的。
息子を轢いた少年が、事故の日からずっと考えてきた”愛する人を喪う悲しみ、痛み、小さな希望”を描いた物語「ラビット・ホール」は、彼女に信じられるものを与えてくれます。
心の拠りどころも人それぞれで、愛する人だったり神様だったり打ち込めるものだったり想像の世界だったり、様々なかたち、名前をしていていますが、たぶん本質的には同じことなんだろうと思えました。
ラスト、日常生活を続けたその先に、きっと何かあると穏やかに話す夫婦の姿が心に染みます。

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■ Comment

この映画、じーんときます。

あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします!

『ラビット・ホール』、テーマが深くて良作ですよね。
ニコール・キッドマン等々、出演者の演技も素晴らしく、
脚本も上手いので、心の動きがとても丁寧に描かれていますよね。

>今のわたしには想像する事しかできないけれど
私もまだまだ人生経験が浅いので、
想像の範囲でしかないけれど、
こうした映画を観ることで、ひとつの経験値になっているように思います。

悲しみへの向き合い方はひとそれぞれで、
度合いも、スピードも異なるけれど、
一緒に前を向く夫婦の姿に、胸を打たれました。

またこうして2014年も、
映画についてお話しできたらうれしいです(^^)
2014/01/06 (Mon) 01:38  なるは  

>なるはさん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます♪

> ニコール・キッドマン等々、出演者の演技も素晴らしく、
> 脚本も上手いので、心の動きがとても丁寧に描かれていますよね。

本当に演技も脚本も素晴らしくて、
みんな実際にこういう経験があるのかなぁと思えるくらいでした。
とくに号泣シーンの演技は胸に迫るものがあります。

> こうした映画を観ることで、ひとつの経験値になっているように思います。

全く同感です。素晴らしい映画とそれをつくった人々に敬意をはらって、ひとつひとつの映画との出会いを大切にしていきたいですよね。

> 悲しみへの向き合い方はひとそれぞれで、
> 度合いも、スピードも異なるけれど、
> 一緒に前を向く夫婦の姿に、胸を打たれました

たとえ傷つけ合うことがあっても、離れることを選ばず一番辛い時期を乗り越えたふたり…。これからもきっと、それぞれの悲しみを抱きながら寄り添っていけるんだろうなぁと思ったら、しみじみ感動が押し寄せてきました。
観られてよかったです!

> またこうして2014年も、
> 映画についてお話しできたらうれしいです(^^)

こちらこそ、なるはさんともっとお話して、映画への愛と情熱を共有したいです!
今年もどうぞよろしくお願いしますね~。
2014/01/06 (Mon) 10:43  宵乃〔編集〕  

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2014/01/10 (Fri) 20:14    
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