製作:日本’2010
監督:高畑勲
原作:L・M・モンゴメリ
ジャンル:★ファミリー/ドラマ
【あらすじ】カナダ、プリンスエドワード島。孤児院からカスバート家に引き取られてきた少女アンは、この島の美しさに心躍らせていた。だが、実はマリラとマシュウがほしがっていたのは、働き手となる男の子で…。
これはよかったわ~。アニメシリーズを編集した劇場版で、アンがあの家で暮らすと決まるまでのお話だけを描いてます。
駅で出会ってから歌うようにしゃべり続けるアンは、わたしが今まで抱いていたイメージそのものでした。原作は未読だけど、これでこそアン!
これだけ思ったことを何でも口にしてしまう彼女なら、「女の子なんて何考えてるかわからなくて怖い!」と思っていたマシュウに受け入れられたのも納得です。
それに、自分の故郷にあそこまで感動して好きだと言ってもらって、嫌な気分になる人はいませんよね。
頑なに反対していたマリラの心情も丁寧に描かれており、生活に余裕があるわけでもない彼らが計画を変えてまで彼女を引き取る事になる展開も、説得力ありました。
飲み込みが早くてしっかり者で、前向きで優しく、美しいものを美しいと素直に受け止めるアン。彼女と一緒にいると、世界が輝いて見えそう!
この作品って、もしかしてミュージカル向き?
印象的だったのは、「前に引き取ってくれたところの奥さんはよくしてくれたのか?」とマリラに尋ねられる場面。
「そのつもりだったのよ。できるだけ親切にしようしてくれてた。それが分かっていれば実際はそうでなくってもそれほど気にならないわ。」と話すアンは、本当に強くて優しい。
TVシリーズの続きや原作も観たいなぁ!