映画「カッコーの巣の上で」観ました

ひと足さきに生まれ、他の卵を蹴落とすカッコーの絵。
よみ:かっこーのすのうえで
原題:ONE FLEW OVER THE CUCKOOS NEST
製作:アメリカ’75
監督:ミロス・フォアマン
原作:ケン・キージー
ジャンル:ドラマ
【あらすじ】精神異常かどうか判断するため、州立精神療養所に送られた囚人マクマーフィ。瞬く間に患者達と打ち解けた彼は、規則ばかり押し付け患者の自由を奪う看護師たちに皆で対抗する。
とても考えさせられる映画でした。
理解力の乏しい私には、まずタイトルからして謎でしたから。カッコーは他の鳥に子育てを任せるのんだし「じゃあ、カッコーの巣なんてないじゃないか」と思ったんですよね。
で、私なりに一生懸命考えたところ、「カッコーの巣」は「カッコーに乗っ取られた巣」つまり「あるべき姿を失った場所=あの病院(管理社会?)」ってゆう事かなぁ、と。
極端に言うと「カッコー=婦長」
う~ん、これでいいのかなぁ…ちと不安。後でレビューを読み漁って勉強しておきます。
難しい事はわからない私ですが、あの病院でいちばん人の心(欲望とか)を理解していたマクマーフィと、自分の殻に閉じこもっていたチーフとの友情には感動しました。悲劇的な最期でしたが、きっと彼の心は自由になれたでしょう。これで、あの負けず嫌い婦長も少しは変わってくれればいいんですけど…。
<追記:2008/2/10>
タイトルの意味を調べました。原題は「ONE FLEW OVER THE CUCKOO'S NEST」となりますが、英語のカッコー「cuckoo」には「愚かな、気の狂った」という意味があり、「a cuckoo's nest 」は精神病院の蔑称だそうです。ついでに「cuckoo in the nest」という慣用句もあり、意味は(親子関係を乱す)侵入者…この映画で言えばマクマーフィですね。
解釈の仕方は人それぞれなんでしょうが、カッコーの雛が別の鳥の巣にいる事を疑問に思わず受け入れている様を「愚か」だと称してるようなので、あの病院に疑問を抱かず受け入れている患者達が「カッコー」だと考える人が多いみたいです。(チーフは巣立ちを迎えたんですね。)
いやぁ、普段こんな事調べないんで勉強になりました。オマケに「ロボトミー」という言葉も覚えたし…世界は知らないことばかりだなぁ。
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■ Comment
演じた女優さんは、二人の子供を産んで引退。
でも、「ぜひ!」と言われてこの映画に出演。
やっぱり、すごい女優さんです。
ジャック・ニコルソンの演技は素晴らしいです。
本当にああ言う人かと思ってしまうぐらいです。
耳が聞こえないと思われていた大男との友情もいいです。
2012/03/22 07:55 間諜X72〔
編集〕
いらっしゃいませ、コメントありがとう!
あの婦長役は久し振りの演技だったということでしょうか?
まったくそんな風には見えませんでした。さすがですね~。
> ジャック・ニコルソンの演技は素晴らしいです。
> 本当にああ言う人かと思ってしまうぐらいです。
いろいろな役をやってますけど、いつも強烈なインパクトを残しますよね。
これからも演技の幅を広げて、わたしたちを驚かせてほしいものです。
今日は有難うございました☆
前にこの記事読ませてもらったのですが、
イラストは可愛いけど、自分も内容あまり覚えていないし、
コメントは差し控えていました。
>自分の殻に閉じこもっていたチーフとの友情には感動しました。
>悲劇的な最期でしたが、きっと彼の心は自由になれたでしょう。
これは忘れられない、例の「自分の○に○○を○って死ぬ」○はそれぞれ漢字一文字
というシーンの事でしょうね~???
いつかオンエアがあったら、一緒に再見いたしましょうね~!
「モーガン夫妻」は、今週末あたりに、夫と一緒に見ますので、
そのあとお話させて下さいね~。
「ローズランド」いかがでしたか?
私は少し前にちょっと違う感じだけど、ダンスホールの話を見ているので、
なんとなく楽しかったです。
一人ひとりについては色々と言いたいこともありますが・・・。
2012/05/16 18:28 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
このイラストはわたしも気に入ってるんですよ。カッコーのヒナなのか自分でもよくわからないけど、可愛く描けました(笑)
> これは忘れられない、例の「自分の○に○○を○って死ぬ」○はそれぞれ漢字一文字
> というシーンの事でしょうね~???
ありゃりゃ、当てはまる漢字がわからないです!
これは再見しないとですね!
> 「モーガン夫妻」は、今週末あたりに、夫と一緒に見ますので、
> そのあとお話させて下さいね~。
たのしみにしてま~す。
> 「ローズランド」いかがでしたか?
> 私は少し前にちょっと違う感じだけど、ダンスホールの話を見ているので、
> なんとなく楽しかったです。
これはあさって記事をアップする予定です!
真ん中の話は長いし好きじゃないですけど、全体的にじわじわくる、雰囲気のある作品でしたね~。
昨日「帰郷」を再見したのですが、
以前こいらにコメントさせて頂いた
>これは忘れられない、例の「自分の○に○○を○って死ぬ」○はそれぞれ漢字一文字
>というシーンの事でしょうね~???
>いつかオンエアがあったら、一緒に再見いたしましょうね~!
このシーンがあって、びっくり仰天!!!
たしか「カッコー~」の方で見たと思うのですが、
もしかして両方なんてことはないでしょうし・・・
ごめんなさい、いい加減なことを書いたかも知れません(涙)。
でも、ホントに「カッコー」で見たように思うのですが・・・
それで「帰郷」に頂いていたコメントですが
> これはぼんやり覚えているけど、サリーが許せなくて好きになれません。反戦の気持ちは伝わってきたけど、サリーの浮気はたんに彼女が戦地の夫を忘れる身勝手な女だったからで…。「ひまわり」みたいに命を救われたとかなら、まだわかるんですけどね~。
この映画自体は反戦映画だと思うし、3人(プラスα)が皆それぞれに
戦争からの悲劇を感じ、描写されていたと思うのですが、
サリーは本当に身勝手でしたよね・・・。
あれはよくよく注意して見たのですが、どうして二人がそうなったのか
申し訳ないけど全然分からなくて、成り行きが・・・
高校時代に好きだったのかもしれませんが、夫ある身、しかもベトナムに行っている、
普通はそうならないし、どうしても必然の理由が必要なのに、ダメでしたね・・・
多分昔見たときはまだ若くて結婚していなかったので
よく分かっていなかったのだと思います。
そうなったことよりも、そうなった後で、公然と、公の道で
いちゃついているのが、マジ、信じられませんでした。
監督は女心分からないのかもね~???
2012/09/07 11:12 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ、再びのコメントありがとうございます!
そうでしたか~、例のシーンが「帰郷」の方に。もしかして、真ん中の文字は注射?
もしそうならたぶん「カッコー~」にはなかったような気がします。でも、ありそうな感じですよね。思い違いだったとしても仕方ないです、あのニコルソンの怪演ですから(笑)
> サリーは本当に身勝手でしたよね・・・。
> あれはよくよく注意して見たのですが、どうして二人がそうなったのか
> 申し訳ないけど全然分からなくて、成り行きが・・・
そうなんですよ~、他は良かったのに、そこがまったく理解できなくて。どうしてこんな身勝手な女にしてしまったのか!
> そうなったことよりも、そうなった後で、公然と、公の道で
> いちゃついているのが、マジ、信じられませんでした。
> 監督は女心分からないのかもね~???
ですよね!その描写ではわたしも「ぽか~ん」となってしまったのを覚えてます。
この監督の作品を調べてみたけど、「チャンス」「華麗なる賭け」「シャンプー」なんかを撮ったひとでしたか。わたしが知ってるものでは、女性が印象に残ってる作品は「華麗なる賭け」だけですね。ラスト以外、共感できなかったけど。