映画「白雪姫(1937)」観ました
原題:SNOW WHITE AND THE SEVEN DWARFS
製作:アメリカ’37
監督:デヴィッド・ハンド
原作:グリム兄弟
ジャンル:★ファミリー/ファンタジー
【あらすじ】いつか素敵な王子様と出会う事を夢見ていた白雪姫。だが、日に日に美しくなる彼女を妬み、継母である王妃は白雪姫を殺すように猟師に命じる。猟師同情され逃がしてもらった白雪姫は、森の奥で小人の家に辿り着き…。
「魔法にかけられて」はこの作品のパロディがメインだったんですね。井戸や掃除のシーンなど見覚えのあるものがたくさんあって、確かに「動物が料理を手伝うなんて汚い!」と思ったり(笑)
また、ゆらゆらりと優雅に歌い踊る白雪姫が印象的で、そのなめらかな動きに見入ってしまいました。
ストーリーは前から知っているものの、ディズニーテイストが加わると一味違います。
まず、白雪姫の絶対的姫ポジション!
最初は、森に逃がされても生き残れないだろと思いましたが、その後の彼女を見てたら野垂れ死になんてありえないと確信しました。
だって、どんな動物も小人も人間も(とくに男)、彼女の歌を聴いたらイチコロなんだもの!
自分の衣食住を確保するために動物を使役し、小人たち(おこりんぼ除く)を瞬く間に虜にし、夕飯の時間には完全に主導権を握っている事に軽く戦慄を覚えました。
終いにはママみたいに振舞いはじめ、可愛いんだけども追い出されるなんて微塵も頭になさそうで、そのふてぶてしさがまさしくお姫様です。
何かに守られているような安心感すらあり、はっきり言って「白雪姫と鏡の女王」の姫より強そうな気がしてしまいました(笑)
そして、王子より重点を置かれている小人たちも素晴らしかったです。
小さいおっさんなのに、何故か可愛いんですよ。
食事の前に手を洗うエピソードなんて、いきなり子供向けの教育番組になったみたいだし、他にもパーティやらお出かけのキスやら、小人たちとの交流に時間を割きすぎなくらい。
でも、この積み重ねのおかげで、終盤はまさかの感涙!
時間をかけてツンデレな”おこりんぼ”が白雪姫に心を開いたと思った矢先の、哀しい別れ…。白雪姫が目覚めるとわかっていても、ガラスの棺の周りで沈む小人たちや動物たちの姿に思わず涙が…。
その後、白雪姫は突然現れた王子に当然のようにかっさらわれていくわけですが(姫も笑顔で別れを惜しむことなく「bye~♪」)、彼女が倒れた時のおこりんぼの悲しみを見たら、今は心から姫の復活を喜んで、幸せを願っているのがわかってまた泣けました。
脇役を主役級に描くのはディズニーのいつものやり方のようで、今回はわたし的によかったです(「眠りの森の美女」ではダメだった…)。
お馴染みの「SomedayMyPrinceWillCome」をやっと聴けたのも嬉しかった!
ディズニーのミュージカルは断然字幕版ですね♪