忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「すべて彼女のために」観た

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Tag:フランス 

すべて彼女のために
原題:POUR ELLE
製作:フランス’08
監督:フレッド・カヴァイエ
ジャンル:サスペンス/犯罪

【あらすじ】パリ。美しい妻リザと、幼い一人息子オスカルと共に平穏で幸せな毎日を送っていた国語教師ジュリアン。だがある日、リザが逮捕され殺人罪で20年の禁固刑に。彼女を信じるジュリアンは、妻の自殺未遂を機に脱獄させる事を決意し…。

テンポがいいし、愛一直線かつ、なるべく周りを傷つけないようにはしていて、犯罪ものなのに(殺人も犯している)わりと感情移入できました。
だって、最初の幸せそうな様子と、突然踏み込んできて愛する妻を警察に連れて行かれ、何もわからない子供がわんわん泣いている様子を見ちゃうとね…。
それに、冤罪というのが恐ろしい。凶器に残された指紋を調べれば向きや位置などで殺害時のものかどうかわかるだろうし、彼女の襟に残された血痕も、位置的におかしいし他に返り血はない。
これで有罪になってしまうなんて、本当に怖すぎる!
まあ、後半あれだけ全てを賭けられるなら、最初から一流の弁護士を雇いなさいよとは思いましたが。
他にもちょこちょこ気になるところはあって、妻が子供より旦那っていう男の理想像って感じだし(帰って来て子守の話を聞いただけで確認に行かず夫といちゃいちゃ、面会で真っ先に夫に飛びつく、自殺未遂)、旦那はわざわざ壁紙に計画を書き出して、逃げる直前に剥がしてゴミ袋につめてポイ。せめて燃やしてよ!
銀行の代わりに売人から奪おうとするのは、ある意味では良かったものの、息子の未来を思うとちょっと心配になりました。こういう人たちは警察よりしつこい気がして…。
こんな感じで、現実的に考えてしまうとやっぱり間違えてると思うけど、ロマンティックな夢物語としてはよくて、観ている間は引き込まれました。
お気に入りは、脱獄はするよりした後が大変、覚悟がないならやめた方がいいと、しっかり助言してくれる元脱獄常習犯。
あと、息子の母親との距離感ね。父親には甘えてべったり。でも、会いたがっていたはずの母親には目を合わせようとせず、キスも拒む。これが最後の逃避行の時、やっと「ママ…」と擦り寄ってくる姿に涙。ここが一番よかった!

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■ Comment

こんばんは

リメイクであるラッセル・クロウの「3デイズ」はみられましたか?
比べると、私はやはりオリジナルのこちらが好きです
メジャーすぎて一般人にみえないってのもありますが、説明的すぎるのです(やっぱりその辺はハリウッド映画ですね)
たしかに息子の安否に関してはリメイクのほうが確実だと思えますが、それも含めてやはりオリジナルのほうが勢いがあったと。

この監督の「この愛のために撃て」も面白かったので、おススメしときますね
同じように、妻が窮地に立たされそれを救いに奔走する夫と言う図ですが、そこはやはり監督のセンスなのか、スピード感あるテンポのいい演出で引きこまれていきます。
2013/09/07 (Sat) 18:26  maki編集〕  

こんばんは☆

イラストの方が映画より良い感じです~(笑)。
昨年の春に見て詳細は忘れましたが、感想文を読んで色々と思い出しました。

>これで有罪になってしまうなんて、本当に怖すぎる!

ホントに怖いです!
今の日本ではもうちょっと科学的にやってもらわないとね~!!!

>まあ、後半あれだけ全てを賭けられるなら、最初から一流の弁護士を雇いなさいよとは思いましたが。

仰る通りです(笑)。

>他にもちょこちょこ気になるところはあって、

ハッキリ言って「穴だらけ」の作品でした☆
俳優陣は良かったので、監督さんの今後を期待したいと思います♪


.
2013/09/07 (Sat) 18:43  miri〔編集〕  

奥様は大変な美人ですが・・・

私もこの映画を観て「奥さん、旦那より子どもを見てくれよー」と真っ先に思いました(笑)。いきなり殺人容疑がかけられて、しかもそこから脱走計画に頭が飛んでしまうという、全てをなぎ倒していくようなこの映画のスピード感、本当に大好きでした。が、なにせ一人息子の健気なオスカル君のことが心配で心配でなりませんでした。^^;

>凶器に残された指紋を調べれば向きや位置などで殺害時のものかどうかわかるだろうし、彼女の襟に残された血痕も、位置的におかしいし他に返り血はない(洗っても襟だということくらいはわかりそう)。

宵乃さん、ここはCSIを呼んだ方がよさそうですね!!!
あの脱走計画の処分についても、宵乃さんに完全同意です(笑)。


そしてこの映画がハリウッドでラッセル・クロウ主演でリメイクされた点、リメイク版が134分もあるという点でもさらにビックリでした。クロウ版、いつか観よう観ようと思っているのですが時間を考えるとちょっと尻込みしてしまいます・・・。どこをどう伸ばしてみたのか気になっています。

2013/09/07 (Sat) 22:09  はなまるこ〔編集〕  

>makiさん

いらっしゃいませ!
リメイクはまだ観てないんですよ。ラッセルが頼もしすぎるそうですね(笑)
あんまりすぐに観ると比較しちゃいそうなので、1年くらいは間を置いて観ようかな。

> たしかに息子の安否に関してはリメイクのほうが確実だと思えますが、それも含めてやはりオリジナルのほうが勢いがあったと。

このテンポのよさはこの監督ならではでしたね。
「この愛のために撃て」も3ヶ月くらい前に観ました。ラストがちょっと蛇足だなぁと思ったものの、最後まで一気に観られる疾走感と緊迫感が素晴らしかった。
これからも頑張ってほしい監督さんです!
2013/09/08 (Sun) 08:55  宵乃〔編集〕  

>miriさん

> イラストの方が映画より良い感じです~(笑)。

ありがとうございます♪
一心不乱に頑張ってましたけど、こういう迷いが生まれているような瞬間が印象に残りました。

> ホントに怖いです!
> 今の日本ではもうちょっと科学的にやってもらわないとね~!!!

フランスではどうなんでしょうね。時代設定はそんなに昔じゃないし、本当に怖かったです。

> ハッキリ言って「穴だらけ」の作品でした☆
> 俳優陣は良かったので、監督さんの今後を期待したいと思います♪

疾走感と緊張感も素晴らしかったので、観ている間はそこまで気にならなかったんですけどね~。
これからも、この監督の良いところを伸ばしていってほしいです♪

******************

「スタスキー&ハッチ」はタイトルは聞いた事があるけど、未見です。
70年代の雰囲気を再現した作品のようで、久しぶりのハリウッド作品にはぴったりでしたね。
ベン・スティラーは「メリーに首ったけ」で好演してたけど、結構微妙な作品も多くて、こちらも観るのを楽しみにしてます♪

>タラシ君、って「しゅうえい」の事ですか???

そうです(笑)
あの人って、自分からそういうポーズを取ってませんでしたっけ?

彩雲国物語は結構好きな作品ですよ。ただ、キャラクターは秀麗とタンタン君くらいしか思い入れないです。多すぎて把握できてないし…。
ちなみに私は、好きなアニメでも好きなキャラは一人か二人くらいが普通です。いないこともあります。むしろ嫌いなキャラの方が多いという時もあったり(笑)
2013/09/08 (Sun) 09:22  宵乃〔編集〕  

>はなまるこさん

> 私もこの映画を観て「奥さん、旦那より子どもを見てくれよー」と真っ先に思いました(笑)

ですよね!
こういうひともいる事はいるだろうし、だからこそ旦那もここまで頑張れるんだろうなぁとは思うものの、息子が寂しい想いをしてるんじゃないかと心配してしまいました。

> 全てをなぎ倒していくようなこの映画のスピード感、本当に大好きでした。が、なにせ一人息子の健気なオスカル君のことが心配で心配でなりませんでした。^^;

計画が上手くいかどうかの緊張感と、息子が心配になるハラハラで、ある意味盛り上がっていたかも(笑)
でも、細かいところは忘れて楽しめてしまうのが凄い!

> 宵乃さん、ここはCSIを呼んだ方がよさそうですね!!!
> あの脱走計画の処分についても、宵乃さんに完全同意です(笑)。

ホントCSIを観始めてから、映画や現実の事件で、そんな事も調べないの!?と驚く事が多くて…。調べればわかる事でも、お金がないとできないとか、知れ渡ってないとか、それで冤罪が生まれると思うと哀しいです…。

> リメイク版が134分もあるという点でもさらにビックリでした。

そんなに長くなってるんですか!?
テンポのよさがいいところだと思ってたんだけど…。そこまで長くなってると、逆に気になりますね。わたしも間を置いて、いつか観てみたいです!
2013/09/08 (Sun) 09:42  宵乃〔編集〕  

No title

>冤罪というのが恐ろしい。
本当に怖いですよね。
検察ってある程度自分たちで考えたシナリオで犯人を決めつけている部分もあるだろうから
自分たちに都合の悪い証拠はあえて見ないふりをするんでしょうね。

>現実的に考えてしまうとやっぱり間違えてると思うけど、
>ロマンティックな夢物語としてはよくて、
>観ている間は引き込まれました。
そうなんですよね。
愛をヒシヒシと感じる映画でした。

イラストもジュリアンの哀愁というか、葛藤が見えてすばらしいです!


あと、→の一言感想の
>タランティーノはいい意味で映画バカだなぁと思います。
とても同感です!!笑
2013/09/08 (Sun) 17:39  マミイ編集〕  

>マミイさん

> 検察ってある程度自分たちで考えたシナリオで犯人を決めつけている部分もあるだろうから
> 自分たちに都合の悪い証拠はあえて見ないふりをするんでしょうね。

そうそう、そこが怖いですよね~。
フランスには参審制度があるので、一般市民も審理に加わっているはずなんですよ。だから、この事件は検察官がそうとう有能だったんだと思います…。(弁護士は無能だし!)

> 愛をヒシヒシと感じる映画でした。
> イラストもジュリアンの哀愁というか、葛藤が見えてすばらしいです!

ありがとうございます。ジュリアンの熱烈な愛と人柄があったから感情移入できました。
あとはテンポのよさかな。

> あと、→の一言感想の
> >タランティーノはいい意味で映画バカだなぁと思います。
> とても同感です!!笑

「デス・プルーフ in グラインドハウス」はとくに、彼の愛すべき映画バカっぷりが表れてましたよね(笑)
前半はイライラしちゃったけど、観終わってみれば「ヤラレタ!」って感じでした。
2013/09/09 (Mon) 09:46  宵乃〔編集〕  

No title

こんにちは!
やっぱり記事を書かれてたんですね!!
索引を見落としていたようです、、、(^▽^;)

>これで有罪になってしまうなんて、本当に怖すぎる!

確かに・・・(^▽^;)

これは映画!と思って気にしてませんでしたが、
仰る通りですよね、、。ちょっと真面目に調べれば分かりそうな
ものです。あれで「証拠が揃い過ぎてる」なんて言われるのは
可愛そうでした、、

>他にもちょこちょこ気になるところはあって、妻が子供より旦那っていう男の理想像って感じだし(帰って来て子守の話を聞いただけで確認に行かず夫といちゃいちゃ、面会で真っ先に夫に飛びつく、自殺未遂)、旦那はわざわざ壁紙に計画を書き出して、逃げる直前に剥がしてゴミ袋につめてポイ。せめて燃やしてよ!

妻が子供より旦那だったですね、、。子供に避けられてて
辛かったのでしょうか??こうして書いててうちはどうだろう??
と思っちゃいました(笑)

>これが最後の逃避行の時、やっと「ママ…」と擦り寄ってくる姿に涙。ここが一番よかった!

でしたね!この部分を書き忘れてました(笑)
あまりに母に冷たい子供に少しイライラしてましたので・・・(^▽^;)

言われると思った以上に粗のある映画と気づかされましたが、
良かったですよね!!この先も好きな映画として記憶に残りそうです!(^^♪


2015/03/29 (Sun) 17:19  take51  

>take51さん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます♪

> あれで「証拠が揃い過ぎてる」なんて言われるのは可愛そうでした、、

怖いですよね。さりげなく冤罪の怖さという社会派の要素もあったんでしょうか。社会派ドラマ大好きなハギス監督が目をつけたのはここだったのかな?

> 子供に避けられてて辛かったのでしょうか??
> こうして書いててうちはどうだろう??と思っちゃいました(笑)

たしかに、刑務所にいるだけで辛いのに、子供に無視されたら夫に癒しを求めたくもなりますね。そう考えれば仕方なかったかも…。
でも、ハリウッド版と比べると、やはりこういうところがフランスらしいと思ってしまったり(汗)
同じ状況になってみないと、どう行動するかなんてわかりませんね~。

> 言われると思った以上に粗のある映画と気づかされましたが、良かったですよね!!この先も好きな映画として記憶に残りそうです!(^^♪

これだけ粗があっても引き込まれてしまうのが、逆にこの作品のすごさを物語ってます。私もこの作品と編集版リメイクはお気に入りです♪
2015/03/30 (Mon) 12:00  宵乃〔編集〕  
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