忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「マジック(1978)」観た

マジック(1978)
原題:MAGIC
製作:アメリカ’78
監督:リチャード・アッテンボロー
原作:ウィリアム・ゴールドマン
ジャンル:サスペンス/ホラー

【あらすじ】人形を使った腹話術で人気を博した手品師コーキー。だが、成功を目前に、マネージャーの手をはなれ突然故郷へ帰ってしまう。彼はそこでかつての恋人である人妻ペギーと再会し愛を育むが、マネージャーはしつこく追ってきて…。

わたしの肝試し企画はまだまだ続きます!
こちらはホラーにギリギリ分類できる感じのサイコサスペンスでした。
とはいえ、当たり前のように腹話術人形と会話している様子が自然すぎて、それが普通のように見えてしまうのが結構怖い!
しかも、操作してるとわかってても、まるで自分で動いているように見えてしまうことがあるんですよね。人形と若かりしホプキンスの演技力にドキっとさせられました。(というか、一度勝手に目が動いていたような…)
彼の正気を確かめるため、人形を5分黙らせるというテストのシーンは、命がかかってるわけでもないのに、緊張感があります。まるで禁断症状のようにそわそわしだし、冷や汗を流す主人公…。
最近のホラーやサスペンスと比べると、テンポは遅いし、淡々として地味なものの、じわじわ主人公の異常さが見えてきて、今まで操っていた人形に操られていく展開は不気味な空気をかもし出していました。
ラストは予想外に切なくて静かな余韻を残します。ヒロイン(人妻かよ!)がもっとまともな人だったら、ちょっと泣けてたかも…。

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■ Comment

こんにちは。

そうそう、たった5分間黙る事が出来ないの。
ただ、どう考えたってファッツが動いているシーンがあるので、
完全にサイコサスペンスというには、「ん???」という部分もあるのですが、
基本的にファッツの言葉も動作も、全部コーキー自身なんですよね。
アンソニー・ホプキンスが、鏡に顔をつけてるシーンとか、
ほんと怪演でした。
またファッツの造形がなあ…微妙に気持ち悪いところも良かったです。

今年も大変お世話になりました。
来年も、また、よろしくお願い致します。
2020/12/30 09:51  maki編集

>makiさん

あの5分は見てる方も長く感じてしまう緊張感がありましたよね。
こういうところはファッツ=コーキーなのに、ファッツが動くシーンなんかがあるからドキッとしてしまいます。
主人公と人形のあの一体感(?)は一朝一夕では醸し出せないと思うので、ホプキンスさんの演技力あっての作品だったのかも。

>またファッツの造形がなあ…微妙に気持ち悪いところも良かったです。

パッと見、呪いの人形っぽくないけど、主人公みたいに肌身離さずいたいとはとてもじゃないけど思えないですよね。あの人形そっくりのおじさんとかどこかにいそう(笑)
2020/12/31 07:47  宵乃〔編集

こんにちは。

明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。

そうそう、そうなのですよねー
どこかにいそうな顔をしているファッツ(笑)
わたしこれ、人形が本体でコーキーも本体っていう設定かと最初思ってたんですよ(完全にホラー脳)
どこかでそのような展開の漫画をみたような感じで…って、
…あ、「悪魔(デイモス)の花嫁」ですね。
それはそれで面白そうかと。
2021/01/01 13:06  maki編集

あけましておめでとうございます!

こちらこそよろしくお願いします。寒いですがお互い体調を崩さないよう気を付けましょう。
今年も映画の話をたくさんしたいですね~。

> 人形が本体でコーキーも本体っていう設定かと最初思ってたんですよ(完全にホラー脳)

私も少し思ってました。それくらい人形が生きてるみたいで…。そういうところが腹話術師としての成功に繋がったのかな?

> どこかでそのような展開の漫画をみたような感じで…って、
> …あ、「悪魔(デイモス)の花嫁」ですね。

知らない作品です。ホント、ホラー展開だったとしても納得できそうな作品でしたよね。むしろそっちの方が一般受けは良かったかも(笑)
2021/01/02 07:59  宵乃〔編集
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