原題:THE ADDAMS FAMILY
製作:アメリカ’91
監督:バリー・ソネンフェルド
ジャンル:★ホラー/コメディ
【あらすじ】当主ゴメス、妻モーティシア、子供たちウェンズデーとパグズリー、モーティシアの母グラニー、それに物言わぬ執事ラーチと“手”。このアダムス・ファミリーの財産を狙う顧問弁護士は、金貸しの息子をゴメスの生き別れの兄フェスターとして屋敷に送り込むが…。
もう最初から懐かしさに歓喜しちゃいました。
この家族が好き!彼らを受け入れるこの世界が好き!
子供の頃は気付かなかったけど、ゴメスがやたらとカッコいいです。顧問弁護士をフェンシングでお出迎え。たじたじながら生活のために頑張る弁護士もすごいです(笑)
そして、モティーシアとのラブラブっぷりがいいねぇ!
冒頭でからくり仕掛けのアダムス家の屋敷がでて、ゴメス人形とモティーシア人形がキスするのかと思いきや彼女が避けたから「え?」って思ったんですが、あれって体を反らしてキスしてるところだったのね(笑)
人目もはばからずいちゃいちゃしてるものの、きちんと家族を見守るモティーシアは良い奥さんでした。
そしてそして、大好きなウェンズデーちゃん。相変わらず可愛いです。彼女は永遠にこの姿のまま心に焼きついているよ!
クリスティナ・リッチを知ったのはこの役だったはずなのに、今では同一人物だとは思えないというか、ウェンズデーはウェンズデーであって、他の何者でもないんです!(断言)
弟をいじめているように見えて、超仲良しなのも可愛い。あの服装で2人揃ってるのが可愛い。とにかく可愛い。
ハンド君はとっても素晴らしい手です。手しかないのに何でも出来ちゃうし、手なのに愛嬌がある。
彼がアダムス家のためにバイトをするシーンはすっかり忘れてました。次々と郵便物を投げていく姿がステキ。そして、彼の能力を認めて雇った人と握手したい。
→以下ネタバレ注意!
そうなんですよ~、この世界はどんな人でも受け入れちゃうんです。悪役のごうつくババアでさえ、利用するためとはいえ?強面の男を息子として育てたんですからね~。素敵な世界だと思います。
あと、フェスターの態度の変化も面白かったです。あのババアと一緒に暮らしていて、普通の人間の感覚に染まっていたから、最初はアダムス家でおっかなびっくりしてるんですよ。それが、次第に元の感覚を取り戻し、体が覚えていたかのように一家に馴染んでいきます。
自分が手伝った子供たちの劇を観に行くくだりなんて、完全にアダムス家の一員でした。
弁護士の嫁なんか、本当に生まれてからこれまで”普通”に暮らしてきただろうに、恋によって一気に変身してしまいますからね。モップの言葉をわかるようになるまでの数シーンが好きです。
そして、終盤の悪役退場もスマートで面白かった。やっぱりこの子供たちいいわぁ。
すべてが懐かしく、新しい発見もあり、再見できてよかったです♪
復刻バンザイ!!
前作に比べるとやはりパワーダウンは否めないものの、クスクス笑えるシーンは多くて楽しめました。物足りないのはウェンズデー&パグズリーがサマーキャンプで家族と別行動してること。ウェンズデーの毒舌と無邪気な処刑がデビーに向かわないのまま不完全燃焼した感じでした。
とはいえ、サマーキャンプで別の強敵と戦うことになるんですが…。他の子と馴染めない彼女たちを、ディズニー映画無間地獄で矯正させるエピソードあたりからが見どころ。ふらふらとお仕置き小屋から出てきたウェンズデーが、引きつりつつ笑顔を作って”善良な人々”に下る姿が可哀想で(笑)
でも、それで終わらないのがさすがアダムス家の一員といったところ。アメリカの白人にとっての心地よい西部開拓時代を描いた劇を、抑圧され否定される少数派の側の立場で乗っ取って燃やし尽くすのが痛快でした。
アレルギー体質の少年との淡い恋の様子も微笑ましかったし、新しい赤ちゃんは嫌っていても(抹殺しようとするほど)フェスター伯父さんのことは大好きで心配してるウェンズデーが可愛い。あとは相変わらずラブラブなゴメスとモティーシアさんの情熱のダンスが素敵でした。