忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「冬のライオン」観た

 | 歴史・実録ドラマ  com(2) 
Tag:イギリス 

冬のライオン
原題:THE LION IN WINTER
製作:イギリス’68
監督:アンソニー・ハーヴェイ
原作:ジェームズ・ゴールドマン
ジャンル:★歴史劇/ロマンス

【あらすじ】1183年、イギリス国王ヘンリー2世は、後継者を決めるために一族を召集した。リチャード、ジェフリー、ジョンの息子三人のほか、幽閉状態の王妃エレノア、さらにフランス国王フィリップと彼の姉でヘンリーの愛人アレースも呼ばれ…。

まさに私の持つ王族のイメージぴったりで、ぐいぐい引き込まれました。とくに前半のヘンリー2世の、家族や愛人とのやりとりもすべて政治のための謀略の一環で、自分の言うとおりにしていればこの国は平和は保たれるという自信に満ちた態度がいい。係わり合いにはなりたくないものの、彼のような人がいないと国は成り立たないのかもと思えてきます。
まあ、自信の割に問題の多い人でしたが(笑)

この夫婦(家族)はあまりにも謀略に慣れてしまっていて、愛を戦争と同じように思考しているように見えるんですよね。
みんなして後継者を自分の思う者に(もしくは自分に)決めさせようとして、家族内で腹の探りあい、騙し合いを繰り返し、まるで権力を手にすれば愛に飢えた心が満たされると思っているような節がありました。
彼らでなくとも、王族とは家族の問題と政治の問題を切り離せないものなんでしょう。
でも、ほれた弱みを隠すかのように「一度もあなたを愛した事はない」とお互いに傷つけあう姿には、歪んでいるなぁと思わざるを得ません。
ラストは夫婦で共倒れしつつ、なんとか夫婦として、好敵手として、あらたな?関係が始まったようでよかったような、未解決問題山積みでぜんぜんダメなような…(笑)
ぶっちゃけ、彼らの駆け引きについていけなかったけど、なんだか王族の苦悩がわかったような気になれる作品でした。
にしても、王族の女は強い!
タイトルの意味は晩年の王様のことだろうけど、彼女たちも充分ライオンでした。

■ Comment

こんばんは☆

やっと見ました☆
前はどうもあのタイトルバックで疲れ果てたようで、
内容は3分くらいでくじけていたようです(笑)。
今回はタイトルバックを早送りしたら、うまくいきました!

イラストは良いシーンですよね~!
彼女がどんな環境にあっても毎日を大切に生きている事がそのシーンで伝わってきたので。。。
宵乃さんの描かれた感じより、彼女自身はきつい女優さん(もちろん役柄も)なので、イラストで少し優しくなっていて、より良いです♪

>この夫婦(家族)はあまりにも謀略に慣れてしまっていて、愛を戦争と同じように思考しているように見えるんですよね。
>ぶっちゃけ、彼らの駆け引きについていけなかったけど、なんだか王族の苦悩がわかったような気になれる作品でした。

仰るとおりですよね~!
そういう内容でした。

>ラストは夫婦で共倒れしつつ、なんとか夫婦として、好敵手として、あらたな?関係が始まったようでよかったような、未解決問題山積みでぜんぜんダメなような…(笑)

これですけど、仰る通りであの終わり方が面白かったのですが、
程度や問題の内容は違っても、どんな時代でも庶民にもある夫婦や家庭の問題のように思えて、普遍的な感じがして、自分ながらそういう感想を持って意外だったけど、一番そこがすとんと落ちました(笑)。

>にしても、王族の女は強い!
>タイトルの意味は晩年の王様のことだろうけど、彼女たちも充分ライオンでした。

あの若い方が水野美紀に見えてしまって~最後まで(笑)。
それが平気な顔してあぁいう事(自分の子供以外は殺せ的な)言うので、閉口でした。
K・ヘップバーンは本人が乗り移ったかのように恐ろしい演技でしたね☆

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>赤いラインでのハートはオリジナルですが、タイトルバックで使われてたシーンです。

とっても可愛いですよ~! ハ-トのラインが☆

>あと、会話がすごく私に合ってたんですよね~。この脚本家と相性がよかったみたい。
>ロマコメでは恋人同士の会話がまったく合わない時と(ベガスの恋に勝つルールがそんな感じでした)、これみたいに楽しくて仕方ないと思える時の差が激しいです。

あ、納得です。
私は「べガス~」の会話がすっごく面白かったので!!!

この作品の監督さんにも頑張ってもらって、次は心から楽しみたいです!

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「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」もやっと見ました☆

イマイチなところと大笑いのところがあったけど
まぁまぁ以下でした。

「1」を見た頃はアトキンソンさんについて全然知らなかった頃だったので、今はそれを思うと複雑です(笑)。
ジョニー・イングリッシュの方が良いと思いました♪

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先ほどコメント書く前に飛んで行ってしまいました。
ごめんチャイ☆
2013/09/15 10:18  miri

>miriさん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます♪
タイトルバックってどんなのだったかな…?
興味がわかない時はすぐ早送りしてしまうタイプなので。
始まる前に観客の心が離れないようにしてほしいものです。

> 彼女がどんな環境にあっても毎日を大切に生きている事がそのシーンで伝わってきたので。。。

そうなんですよ。決して自暴自棄にはなってなくて、侍女の前でも王妃としての誇りを保ち、いつでもこの国を率いてやるぜ!という意志の強さを感じました。
実はこのイラストは、お呼びの声がかかって「きたわね(フフッ)」って感じの表情だったりします(笑)

> 程度や問題の内容は違っても、どんな時代でも庶民にもある夫婦や家庭の問題のように思えて、普遍的な感じがして、自分ながらそういう感想を持って意外だったけど、一番そこがすとんと落ちました(笑)

そうそう、わたしも同じように感じました。
国の命運がかかっているのを除けば、「ある結婚の風景」のふたりよりましだったかも!?

> あの若い方が水野美紀に見えてしまって~最後まで(笑)。
> それが平気な顔してあぁいう事(自分の子供以外は殺せ的な)言うので、閉口でした。

水野美紀ですか~、確かに目の表情が似てるかも。無言の圧力というか。
あのセリフは恐ろしかったですね。きっと結婚してもすぐエレノアのように…むしろもっと酷いことになりそうでした。

> ********************

> あ、納得です。
> 私は「べガス~」の会話がすっごく面白かったので!!!
> この作品の監督さんにも頑張ってもらって、次は心から楽しみたいです!

どうしたって相性がありますからね~。B級でも相性が合えば面白いし、合わなければ名作でも楽しめません。
次は脚本家も違うかもしれないし、miriさんも楽しめるといいですね♪

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> 「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」もやっと見ました☆
> 「1」を見た頃はアトキンソンさんについて全然知らなかった頃だったので、今はそれを思うと複雑です(笑)。
> ジョニー・イングリッシュの方が良いと思いました♪

ビーンは前作より、雰囲気がやや昔(TVシリーズ)に戻った感じでした。
でも、長編だからテンポが悪いし、わたしも中盤がけっこう退屈で…。ラストの浜辺への渡り道が出来ていくシーンはお気に入りですが。
ジョニー・イングリッシュはいつか観てみたいです!
2013/09/15 10:52  宵乃〔編集
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