映画「集金旅行」観た
製作:日本’57
監督:中村登
原作:井伏鱒二
ジャンル:コメディ/ドラマ
【あらすじ】望岳荘アパートの大家が亡くなった。残ったのは抵当に入ったアパートと住人、大家の子供、勇太だけ。大家が高利貸しもしていた事がわかり、住人のひとり旗と、中国四国地方に慰謝料をとる相手がいるという千代は、勇太を連れ旅立ち…。
暑くてダルダルしながら視聴。音質が悪くてところどころ聞き取れなかったです。
ヒロインが明るくて可愛らしいですね。こういっちゃなんだけど、リメイク「神様のくれた赤ん坊」の桃井かおりと比べると正統派。違った感じで物語を引っ張っていってくれます。
他のふたりは普通に上手いし可愛いんだけど、全体的に押しが弱いというかアピール控えめでした。
何気にリメイクの印象が強かったのか、つい比較しながら観てしまったし…(またかよ!)
旅の始まりからして違いますね。こちらは借金踏み倒した連中から取り戻すという大義名分があるので、出発時はみんなに盛大に送り出すのが微笑ましい。
それに便乗するヒロインの目的は、そっち方面にたくさん居るという、かつてワケありだった男たちから慰謝料ふんだくること。たくましいです。
彼らの過去が掘り下げられる事はないものの、昼寝するヒロインのスカートを直してあげようとして、思いっきり手をはたかれる主人公とか、据え膳食わない紳士すぎる主人公にあきれるヒロインとか、ラブコメ展開も楽しめます。
子供との交流はかなり控えめ。わりとあっさり坊やとの別れが済んで、ビックリしてしまいました。ドライな展開に好感持てます。
いったい落としどころは?と思っていたら、まさかあんな事に…!?
徳島名物の「滝のやき餅」が利いてました(笑)
観光映画としても、コメディとしてもなかなかだったので、先にこちらを観ていたらもっと楽しめたかも。
改めてリメイクの良さもわかって、観られてよかったです。