忘却エンドロール

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映画「神様のくれた赤ん坊」観ました

 | ロードムービー  com(6) 
Tag:日本 

神様のくれた赤ん坊
製作:日本’79
監督:前田陽一
ジャンル:ロードムービー/ドラマ/コメディ

【あらすじ】同棲中の小夜子と晋作のところに、見知らぬ女が少年を連れて現われた。彼女の隣人・明美が坊やを残して駆け落ちし、置手紙に晋作をはじめ5人の父親候補の住所氏名が書いてあったというのだ。晋作は仕方なく父親探しの旅に出るが…。

「狐の呉れた赤ん坊」と似たタイトルなので、何かしら意識はしてるんだろうなぁと思ってたんですが、終盤ちょっと掠るくらいで赤ん坊も赤ん坊じゃなかった!(笑)
面白かったのに、このタイトルのせいで常に「狐の~」が頭の片隅にあって、どうしても比べちゃうんですよね~。
感動の種類が違うので(狐はぶわーっと、こっちはじわじわ感動)、なんとなく身構えてしまって感動できず…。完全に観る順番を間違えた!
でもまあ、普通に面白かったとは思います。
修羅場の横で神田川を歌うラブラブカップルが登場したり、自分の子供じゃない証拠がほしくて遺伝について気にしたり、彼女の泊まる宿を探ったり、コミカルな描写が時代は反映していても古臭く感じないんですよ。
同じ部屋に泊まる事になって、女中さんの前で「もしかしたら、私たちの考えてる事って同じなんじゃないかしら」と佐代子の記念すべき初セリフを使う晋作。まったくこの男は…と笑わせておいて、ラストではガラッと変えてくるのもニクイ!
子供の前でタバコを吸うのは嫌でしたが、そういう時代だったんだろうと納得できました。
ラストももちろんいいですが、小夜子の母親が女郎だったと知り「きっと好きになった人との間に生まれたんだよ」と優しく声をかける晋作の成長が印象に残りました。
桃井かおりも可愛かったし、観てよかったです。

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■ Comment

かおりも、渡瀬も、そっくりで、この作品の雰囲気出ています☆

「ヤング・ゼネレーション」最高です!!!
背景の色と言い、あの私のこれ一本という青春映画を再現してくれて、本当に嬉しいです♪
ありがとう☆

*****************************

>「狐の呉れた赤ん坊」と似たタイトルなので、・・・以下・・・

その作品を見ようと思い、3月の再放送を録って、3回くらいチャレンジしたんですけど
冒頭の数分で、とっても見る気をなくしてしまって・・・
まだ削除していないけど、見られないかもしれません。。。

>完全に観る順番を間違えた!

という事は、私は削除しない方が良いのでしょうね~???

>子供の前でタバコを吸うのは嫌でしたが、そういう時代だったんだろうと納得できました。

この発言にはビックリしました!
だから「トイレット」もね・・・と納得しました。

私の子供時代は父親がすぱすぱ吸って、私に向って煙を吐き出すなんて日常茶飯事でしたよ~。
仲の悪い親子だったから、親愛の情ではなく、あっちへ行け的な(笑)でしたね~。

宵乃さんのお育ちの時代でも、まだまだ つい最近だと思うのですけどね~?
煙草を子供の前で吸ってはいけないとか、ホントに最近のように思うのですけど???

>ラストももちろんいいですが、小夜子の母親が女郎だったと知り「きっと好きになった人との間に生まれたんだよ」と優しく声をかける晋作の成長が印象に残りました。

そうですね~彼も良かったけど
私はお母さんが一番良かったというか、泣けました(涙)。
ものすごく苦労して育てて、自分のしていたこと知られないように、こころ伸びやかに育てたんだな~と。。。

もちろんこの二人も行く先々の人々も良かったけど、
この作品は、年長児を扱っているのに、大人しい子で、全く現実見がないので、その点は好きになれませんでした(笑)。
2013/05/05 18:29  miri〔編集

No title

 宵乃さん、こんばんは

何か観る前に余計な刷り込みをしてしまったみたいで・・・。
そうですよね、他作品との比較なんて観終わった後にすればいい事でした。
先入観なしの真ッ更な状態で観るのがベストと解かってるのに、つい、余計なお喋りをしてしまいました、未熟さ反省です。

ラストではガラッと変えてくるのもニクイ!>あの台詞の使い方は上手くて「あ、やられた!」と、当時、思いましたよ。

桃井かおりも可愛かったし>そうなんですよね、この人、可愛いと思った事ないんですけど、この作品の桃井かおりは「可愛い女」でした。
渡瀬恒彦も良かったです。
二人共、‘80年頃のカップルという感じが良く出てて、今観ると、「そうだよな、あんな感じのが一杯いた」と懐かしくなります。(笑)
2013/05/05 19:38  鉦鼓亭編集

>miriさん

> 「ヤング・ゼネレーション」最高です!!!
> 背景の色と言い、あの私のこれ一本という青春映画を再現してくれて、本当に嬉しいです♪

喜んでもらえてわたしも嬉しいです♪
自転車を描きたくないという怠け心があったんですが、よいシーンがあって救われました(笑)
やはりこの作品は、自転車の疾走感が青春って感じで良いですよね~。

> かおりも、渡瀬も、そっくりで、この作品の雰囲気出ています☆

ありがとうございます。似てるかどうか不安だったんですよ。そう言って頂けてホッとしました。ちょっとおでこがテカりすぎかも?

> 3回くらいチャレンジしたんですけど
> 冒頭の数分で、とっても見る気をなくしてしまって・・・

3回ですか~。確かに前半は面白くなかった気がします。
実は前半は早送りでセリフの聞き逃しも無視して観てたんですよ。それでも後半は引き込まれて真面目に観るようになり、感動できました。
miriさんが私と同じように感じるかはわかりませんが、前半を流し見でも耐えられないようならスッパリ諦めるくらいがいいかな?

> この発言にはビックリしました!
> だから「トイレット」もね・・・と納得しました。

「トイレット」は現代っぽいのでアウトでした。まあ、お祖母ちゃんの常識は昔のままだったんでしょうが、私的に食をないがしろにする行為なので…。

> 親愛の情ではなく、あっちへ行け的な(笑)でしたね~。

え、仲の良い親子だったら、親愛の情でそういう事をするんですか!?
身近にタバコをすうひとはいなかったし、出かけてもタバコを吸う人が集まるような場所は避けていたし、親戚も気を使ってくれていたので、それが当たり前だと思ってました。
なので、人前(とくに子供の前)で平気でタバコを吸う人は教師でも軽蔑します。

> 私はお母さんが一番良かったというか、泣けました(涙)。
> ものすごく苦労して育てて、自分のしていたこと知られないように、こころ伸びやかに育てたんだな~と。。。

お母さんですか~。わたしは真面目に見ていたつもりだったのに、なんとなくルーツ探しが始まったなぁ?という感じだったんですよ。
それで、母親とどういう関係だったのかもいまいちイメージが掴めなくて、置いていかれてしまいました。困った脳みそです!
数年後に再見する時は、母親の事をしっかり観てみますね。

> この作品は、年長児を扱っているのに、大人しい子で、全く現実見がないので、その点は好きになれませんでした(笑)。

う~ん、よくわからないけどサイレントベビーだったのかも。じいっと見ているだけで前半は自己主張もなく、ちょっと様子がおかしいように思えました。
この言葉が一般的になったのっていつ頃でしたっけ?
この点もいつか確認したいです!
コメントありがとうございました。
2013/05/06 12:48  宵乃〔編集

>鉦鼓亭さん

いえいえ、鉦鼓亭さんのせいじゃないですよ。
放送時期も近かったし、タイトルを見た時点で「あ、これは…」と思ってました。
むしろオンエアの順番が悪い!(笑)

> あの台詞の使い方は上手くて「あ、やられた!」と、当時、思いましたよ。

ですよね~、上手い脚本ってこういうのをいうんだ~と思いました。桃井かおりの演技力もあって、ラストのセリフにはぐっときます。

>この人、可愛いと思った事ないんですけど、この作品の桃井かおりは「可愛い女」でした。

わたしも同じです!
あの癖のあるしゃべり方と表情が”可愛さ”から遠ざけているというか。たぶん化粧品のCMで彼女を知ったので、なおさらこのかおりちゃんが可愛く思えました。

> 二人共、‘80年頃のカップルという感じが良く出てて、今観ると、「そうだよな、あんな感じのが一杯いた」と懐かしくなります。(笑)

この時代の事を上手く取り入れているように感じました。当時の様子を良く知っている人にはノスタルジックな雰囲気に親しみを覚えるでしょうね。
5年位したら再見したいなぁと思ってます♪
2013/05/06 13:21  宵乃〔編集

おはようございます

私もmiriさん同様、「狐の呉れた赤ん坊」はダメでした。出だしでこけ、何とか観終えなくてはと「ながら観」に切り替えましたが敢え無く断念致しました(笑)。

>子供の前でタバコを吸うのは嫌でしたが、そういう時代だったんだろうと納得できました。

確かにそういう時代でしたね・・・。
父を含め周りの成人男性はお構いなしにぷかぷかやって、嫌煙なんて言葉すらなかったわね。
実家で育った幼い頃はちっとも気にならなかったのに、独り住まいをして煙草の煙が鼻に付くようになりました。夫も息子たちも全く吸わないので、女性が吸うとかの以前に煙草自体が嫌いです。
胃腸の調子がおかしい時は吐き気を催すほど敏感。

>小夜子と母親の関係が良くわからなかったです。同棲後、疎遠になったのか、前から父親の事を教えてもらえなくて衝突したりしてたのか。
女郎だったと知り、夜の街に立つ気持ちもいまいちわかりません

たぶん、宵乃さんは温かいご両親の元で育ったのでしょうね。
30代までは私も母親にかなりきびしかったと思います。
私は大学生活を機に18で家を出ていますから、母のことを良く知らなかったと今頃反省しています。
同性どうしだからか、ついアラに目が行ってたようで勿論父に対してもそうでしたが・・・。
父が知ろうとする前に亡くなったので、母へは分かり合おうと努めるようになりました。
小夜子は母の気持ちを分かるために夜の街に立ったのでしょう。
そうでもしなければ、女郎をし又女手ひとつで育てた母を知ることが出来なかったということでしょう。
切ない小夜子の感情です。

桃井かおりは突っ張ってましたが、確か父は大学教授でご令嬢だったと当時週刊誌で読んだ記憶があります。「なのにどうして?」と、逆に興味をかき立てられましたがやはり好きにはなれませんでした。
周りのウーマンリブだった人らが彼女のファンで、好きになれない自分を恥じていた頃が懐かしいです。
2013/05/07 11:29  しずく編集

>しずくさん

> 私もmiriさん同様、「狐の呉れた赤ん坊」はダメでした。出だしでこけ、何とか観終えなくてはと「ながら観」に切り替えましたが敢え無く断念致しました(笑)。

あはは、合う合わないがありますからね。そこまでやってダメならきっぱり忘れてしまっていいと思います。他の自分に合った作品を楽しみましょう♪

> 嫌煙なんて言葉すらなかったわね。
> 女性が吸うとかの以前に煙草自体が嫌いです。
> 胃腸の調子がおかしい時は吐き気を催すほど敏感。

喫煙家の方には申し訳ないけど、タバコに関して言えばよい時代になりました。
わたしもタバコの煙は大嫌いで、ちょっとでも煙のにおいがすれば息を止めて逃げます。映画で観るだけなら、女性が吸うのはあまりみたくないんですよね~。

> 30代までは私も母親にかなりきびしかったと思います。
> 私は大学生活を機に18で家を出ていますから、母のことを良く知らなかったと今頃反省しています。

小夜子もそういう経緯があったのかもしれませんね。
母親を理解したくてあんな事をしたというのはなんとなくわかるんですが、どうも母親の気持ちを汲み取ってないなぁと思ってしまって。それくらい動揺してたってことなんでしょうけど…。

> 「なのにどうして?」と、逆に興味をかき立てられましたがやはり好きにはなれませんでした。
> 周りのウーマンリブだった人らが彼女のファンで、好きになれない自分を恥じていた頃が懐かしいです。

そういう事ってあります。ひとりだけ違うと悪い事のような気がして。
思い返してみれば、それもよい思い出ですね!
2013/05/07 13:13  宵乃〔編集
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製作 1979年 監督 前田陽一   昔の流行歌を聞くと当時を思いおこせるように、映画もそれが流行っていた頃が蘇ってきます。この映画の時代設定は私自身も小夜子(桃井かおり...
しずくの水瓶|2013-05-07 11:33
「神様のくれた赤ん坊」
 「神様のくれた赤ん坊」(1979年・日本)    監督 前田陽一    脚本 前田陽一 南部英夫 荒井晴彦    出演 渡瀬恒彦        桃井かおり        鈴
セピア色の映画手帳|2013-05-05 19:40
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