原題:COOL RUNNINGS
製作:アメリカ’93
監督:ジョン・タートルトーブ
ジャンル:★コメディ/スポーツ/青春
【あらすじ】選考会で転倒の巻き添えを食い、夏季オリンピック出場の夢を絶たれたデリース。だが、冬季五輪のボブスレー競技で金メダルを取った人物が近くに住んでいると知り、幼なじみのお調子者サンカや、や転倒事故で同じく夢破れたユルやジュニアと共に、ジャマイカ初のボブスレーチームを結成し…。
久しぶりに再見したけど、いいね~。
ジャマイカの明るい雰囲気と音楽からはじまって、コミカルな調子ながら丁寧に、オリンピックへの情熱や、主人公たちの友情、彼らが自信を得ていく(取り戻す)様子が描かれます。
まず主人公とサンカの友情がいいんですよ。村の子供たちと一緒に遊んだり、雪を見た事もないのに無謀な挑戦に乗ってくれたり、一緒に監督を説得したり(トイレにまで押しかける!)
寒さの訓練で、アイスクリーム用冷蔵庫に入ってドレッドヘアがボキッと折れるシーンが最高です(笑)
また、同じく選考会で落ちたユルと、その原因を作ったお坊ちゃまジュニアも良かった~。犬猿の仲だった彼らが、信頼できる一番の親友になっていく過程には何度も目頭が熱くなりました。
とくに、ユルに宮殿の写真を返して優しく話しかけるところ!
尊敬する父親のように自分で道を切り拓くため、その父に背いてまで夢に向かって頑張っている彼は、誰よりもその気持ちがわかるんですよね…。
監督との練習風景や信頼関係も見ごたえありました。
そして、ついにやってきたオリンピック!!
ジャマイカの人たちの熱い声援や、だんだんと彼らの熱に飲み込まれていく会場。クール・ランニング=穏やかなる旅路という名のソリと共にゴールを目指すラストに、思わず彼らと一緒になって応援してしまいました。
後味爽やかな秀作です。