2017年12月に観たお薦め映画

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「暗闇にベルが鳴る(1974)」観た

 | ホラー/パニック  com(2) 
Tag:にゃんこ 

暗闇にベルが鳴る
原題:BLACK CHRISTMAS
製作:カナダ’74 93分
監督:ボブ・クラーク
ジャンル:★サイコスリラー/サスペンス

【あらすじ】クリスマスイブ、女子学生寮にいつものイタズラ電話がかかってくる。楽しい雰囲気を台無しにされ、つい「変質者」と罵ると「殺してやる」という言葉とともに電話は切れてしまった。やがて、少女クレアが姿を消す。彼女の恋人と父親が捜索願を出したことで警察による捜査が始まるが…。

クリスマスの女子寮を舞台としたサイコスリラー。カナダの作品で初めて聞くタイトルでしたが、これはホラー好きの方にお勧めですね。この作品に影響を受けたホラー作品が多いということで、今では見慣れた手法も結構使われています。でも、犯人からの異常な電話がザワザワするような怖さで、それだけでも一見の価値ありです。

始まりはいやらしいイタズラ電話。それが女学生の挑発で一気に殺人までエスカレートしていきます。
割と序盤から犯人の行動や犯行の異常性を見せているんですが(顔は映らない)、それは鑑賞者に対してだけで彼女たちは殺人事件が起こっていることにも気付いていません。女の子が1人見当たらなくなっても彼氏のところに泊ってるんだろうで済んでしまうし、時期が時期だけに寮に残っている人は少なく、気付かないところで次々殺されていくのが怖い!
さらに本格的な捜査が始まってからも、電話にばかり気を取られて身近で起こっている連続殺人事件に気付かないんですよね。みんな精神的に不安定になっているから、部屋で休むと言えばしばらく部屋を訪ねる人はいなくなるわけです。

受付の警官は無能だったものの担当刑事はそれなりに頑張っていて、見張りの配置や電話の逆探知などを迅速に手配してくれたし、主人公であるジェス(O・ハッセー)が隠し事をしていると見抜くところなどは見ていて気持ちよかったです。
あと、逆探知の様子を描写している作品はかなり珍しいと思いました。電話局らしき場所でいくつもの装置が並んでいて、通信中の装置を目視で確認していく感じです。たぶん現在ではこんなアナログなことはしていないだろうけど、こういう風に逆探知していたのかと驚きました。

ただ、受付の警官が無能すぎて、こいつが犯人なのではと思ってしまったり(笑)
時間的に無理なのはわかるんですが、言われたことすらできない始末で…。ラストの悲劇も彼のせいで引き起こされたと言っても過言ではないのでは。「確認してもらいたいことがあるからすぐ出てきてくれませんか?」と冷静に伝えれば余計な被害は出なかったのに…。
まあ、主人公であるジェスに思いやりが足りなかったのも一因でしたけどね。何も試験前日に言わなくても…。

ラスト、最後まで見つからなかった屋根裏の遺体など、これから起こるだろうことを予感させる終わり方が良かったです。…にゃんこが無事生き延びられるのかどうかが気がかり。
ちなみに原題はブラッククリスマスで、今回は邦題に軍配が上がりました。アメリカやカナダで有名な都市伝説を基にしているそうです。

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一言映画感想(12/20~12/26)

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やっと時間ができたので映画をたくさん見られました。録画がたまってるのでどんどん見ていきます。

12/26「追撃者(2014)」

ラストがガッカリでしたが、それまではぐいぐい引っ張ってくれるサスペンスでした。不慮の事故から保身のための遠回りな殺人計画、そしてそれに対抗する主人公の味方は亡き友人の残した抜け穴や砂漠に点々と隠してある水などの限られたアイテムのみ。誰もいない炎天下の砂漠での攻防に目が離せませんでした。それだけに無理やりなオチが残念…。

12/26「フィールド・オブ・ドリームス」

初見時はまったくピンとこなくて「きっと野球に1mmも興味がないからだ」と思ったんですが、初見時からだいぶ経ったので確認のために再見。やっぱりまるでピンときませんでした…。野球に興味がないのもあるけど、全体的にふわっとしたファンタジーで、それなのにお金が絡んでくるのがアンバランスに感じるのかな?生活大丈夫なのかよ、という方が気になってしまって…。あと、娘のセリフが言わされてる感があって、ただのメッセンジャーみたいでした。

12/24「ナチュラル」

野球の部分はいいと思うんだけど、その裏で自殺や駒として使われる(脅されてたの?)女性のエピソードが重くて…。しかも、主人公は女性不信になっててもおかしくないのに、2度も女で失敗してアホなのかと思ってしまう。あと、面白いけど彼が破壊した備品などの修理代はどこから出てるんだろう?光の美しさはよかったです。

12/22「ウォールフラワー」

エマ・ワトソン出演ということで見てみました。監督さんは「美女と野獣(2017)」の脚本を書いてる人です。監督経験はそれほどないようなので、若干分かりづらいというか流れが悪いなぁと思うところもありましたが、繊細な青春ドラマだったと思います。ただ、主人公の抱えているものが重すぎて…。まだ15歳くらいなのに色々抱えすぎでしょ。エマ・ワトソンはショートヘアが似合っていて、でも年下の主人公が子供っぽいので老けて見えました。

12/20「ベン・ハー(1959)」

久しぶりに再見。見ごたえあるいい作品とは思うけど長い!あんなに仲良さそうなメッサラが、突然手の平を返すところで「こわっ」と思いました。たぶんずっと心の奥底では妬んでいて、ローマで成り上がるということを知ったから表面化したんだろうな。少し「リプリー」を連想しました。しかし、耐えるキリストの姿に憎しみや絶望から脱するところまでは良かったけど、病気が治るのは余計だと思った。ヒロインの父親は?となるし、そんなこと言いだしたらキリがないしね…。個人的にはキリストの話よりも、主人公とその義父がこの先どうなるのかが気になります。

映画「美女と野獣(2017)」観た

 | ミュージカル  com(10) 
Tag:ディズニー 

美女と野獣(2017)
原題:BEAUTY AND THE BEAST
製作:アメリカ’2017 130分
監督:ビル・コンドン
ジャンル:ロマンス/ファンタジー/ミュージカル

【あらすじ】美しく聡明な娘ベルは周囲から変わり者と見られ窮屈な想いをしていた。そんなある日、帰らぬ父モーリスを探して森の奥の雪に閉ざされた城にたどり着く。そこには、呪いで野獣の姿にされた王子と家具などに姿を変えられた召使たちが暮らしており…。

基本的にディズニーアニメ版に忠実でしたね。エマ・ワトソンの雰囲気が元からベルにちょっと似ているので違和感なく見られました。黄色いドレスが似合ってます!
野獣はもっとゴツくてモフモフしてた方がよかったです。顔の毛が薄いので人間っぽさが強く残っており、恐ろしくも醜くもありません。アクションシーンのCGもぎこちなかったし…。

でも、家具などに変えられた使用人たちの描写はすごかったです。最初こそ「もうちょっと目の表情が…」と思ったものの、活き活き動く姿にそんな気持ちも消えていきました。終盤の動かないただの物に変わっていくシーンが泣けます。とくにコグスワースとルミエールが「友よ 君と働けて光栄だった」「私もだよ」のところが最高。ここが一番印象的でした。アニメ版にはなかったと思うし。

ガストンは相変わらず胸糞悪いナルシスト野郎だったけど、酒場で飲めや歌えやしてるところはアニメでもなぜか印象に残っていて、この作品でも彼らしい姿が見られました。
むしろ、城内で食器や家具たちが自己紹介を兼ねて踊りだすシーンが妙に暗いのが気になります。全体的にアニメと比べて発色が悪い気がします。野獣が元に戻る時とかはよかったのにね。

あと、呪いをかけた魔女がしっかり描かれているのも新鮮でした。もしかして、亡くなった王妃やベルの母親と関係あるのかなと思ったり。終わってみれば、すべては王子とベルが真実の愛を手にするための試練のようで、悪意は全く感じられません。
見た目にとらわれず、相手の本質を見て判断しましょうというお話だけど、さすがに野獣が人間の王子に戻った時は「ひげを生やしてみたら?」とちょっと戸惑ってる感じなのが可愛かったです。今まで見たベルの中で一番好感だったかな。

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ショートアニメ「老竹-immortal bamboo-」観た

 | アニメーション  com(6) 

製作:日’2012 7分35秒
監督:松崎祐哉
ジャンル:★ショートアニメ

【あらすじ】帝が竹林で散策をしていたところ、光り輝く竹の中に小さな女の子を見つける。屋敷に連れ帰って育てたところ、彼女は3か月も経たないうちに美しい女性へと成長した。その美しさに「かぐや姫」と呼ばれるようになり多くの求婚者が現れるが、彼女はやがて帝と永遠の愛を誓いあうようになり…。

ゲーム制作に必死で映画を見られてないので、せめてショートアニメの感想でも…。
ASIAGRAPH 2012の入選作品。日本語字幕が小さすぎて読みづらかったけども、アニメーションもストーリーも良かったです。ふすまに描かれたアニメは影絵や千代紙の柄を連想して日本情緒にあふれてました。ストーリーも「竹取物語」をベースにピュアで壮大なラブストーリーに仕上がってます。
個人的には「竹取物語」の一番好きなところは、かぐや姫がいないなら永遠の命も辛いだけだと不死の薬を焼いてしまうところなんですが、この作品みたいな展開なら焼かなくてもロマンティックだと思えました。
争いを好まないかぐや姫と、一途で思いやりのある帝に好感が持てます。ラストのかぐや姫が美しい!
一見の価値あり、です。

一緒に「美女と野獣(2017)」を観ませんか?

12月もブログDEロードショーを開催します。
作品は『美女と野獣(2017)
主催は「セピア色の映画手帳」の鉦鼓亭さんです。

歳の終わりは華やかにクリスマスっぽく
ディズニーワールドを忠実に実写化して最も成功してるのでは?
キュートなハーマイオニーを!

期間は12月8日(金)~15日(金)までの一週間。これより前に見るのはご遠慮下さい。
よかったら同じ時期に同じ映画を一緒に観て、感想を書いたり、コメントなどでわいわい盛り上がりませんか?
もちろん記事は強制ではありませんし、ブログを持ってない方でも大歓迎です。
今月もみんなと一緒に映画を楽しみましょう♪
企画内容については、サイドバーにある「ブログDEロードショー」欄の”企画概要+参加者名簿”のリンク先をご覧下さい。

映画「ツイン・ドラゴン」観た

ツイン・ドラゴン
原題:雙龍會
   :TWIN DRAGON
製作:香港’92 104分
監督:ツイ・ハーク、リンゴ・ラム
ジャンル:★アクション

【あらすじ】裕福な家庭に双子の男児が生まれる。だが、弟は事件に巻き込まれて行方知れずとなり、やがて香港の暗黒街に台頭。一方、兄の方はニューヨークのオーケストラ指揮者として活躍していた。そんあ二人がついに出会い、弟をつけ狙うギャング一味の陰謀に兄も巻き込まれていき…。

ジャッキー・チェンが一人二役で、正反対の性格の双子をきっちり演じわけています。
双子ネタをこれでもかと詰め込んでいて、入れ替わりや感覚の共有、さらには遠隔操作まで!(笑)
一つの場所に鉢合わせしちゃいけない人間が複数いて、あっちこっち行ったり来たりしながら逃げ隠れするお馴染みのネタも、双子が混ざってると見てるこっちまで混乱してきて新鮮でした。

あと、兄は指揮者で武術なんてできない人なので、後半でギャングたちと対決する時にはギャーギャー言いながらも頑張ってる様子が楽しいです。入れ替わりのせいで生じている力量差を敵が形勢逆転と捉えたり、事情を知らない弟(強い方)の仲間が「本気で戦え!」とせっついたりと、ここでも双子であることを大いに生かしてます。
弟が閉じ込められて、弱い兄がやられる!という時に、まさかの遠隔操作で戦うところは爆笑。
シートベルトが生死を分けるくだりもブラックな笑いが良かったです。
家族と一緒に気楽に笑える作品でした。

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