2012年02月に観たお薦め映画

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「NOEL ノエル」観ました

 | ファンタジー  com(9) 

NOEL ノエル
製作:アメリカ’04
原題:NOEL
監督:チャズ・パルミンテリ
ジャンル:★ドラマ/ファンタジー/ロマンス

クリスマス・イヴのNYで、孤独を抱えた人々。仕事とアルツハイマーの母親の看病に明け暮れるローズ。度を越えた嫉妬で婚約者ニーナを追い詰めてしまった警官マークと、そんな彼に付き纏う老人アーティ。14歳の病院でのパーティを忘れられないジュールズ。彼らににささやかな奇跡が訪れる。

これも再見しようと録画していたものです。昔見た時は調子が悪くて内容が頭に入ってこなかったけど、今回はじっくり浸れました。いいですねー、このじわじわ感動がこみ上げてくる感じ!
ここで起こる奇跡というのがとてもささやかで、それをつかむ事ができたのが、それぞれの優しさのおかげっていうのが心に染みます。それは、一人ぼっちで寝ている見知らぬ患者に心から「愛してる」と声をかけるだとか、居たたまれなくて出て行ったひとを追いかけるだとか、苦しむ老人の話をきいてあげるだとか、感謝の気持ちを伝えに来るだとか、そんなほんの小さな優しさ。それらの優しさが、周りの人を幸せに向かって歩きだせるようにして、それがめぐりめぐって自分にも還ってきます。
それまで描かれてきたそれぞれの孤独があるから、その小さな奇跡がとっても大きなものに感じられ、心があったかくなりました。
ただ、残念だったのはジュールズのエピソード。他と絡んでないし、彼の優しさは描かれないし、観終わってから名前思い出せないし、ネットで調べようと思ってもほとんどのサイトで省略されてるし(笑)
もっと時間割いて、同じ病院という以外の繋がりも、もうほんの少しだけ多くてもよかったような。見逃しただけかな~?

映画「グリーン・カード」観ました

グリーン・カード
製作:アメリカ’90
原題:GREEN CARD
監督:ピーター・ウィアー
ジャンル:★ロマンス/コメディ

【あらすじ】NY、独身者は入居不可の温室付きアパートを借りるため、永住権が欲しいフランス人ジョージと偽装結婚したブロンティー。手続きが済めばもう二度と会わないはずが、移民局の調査が入る。二人は面接に備え、同居生活を始めるが…。

映画を観るようになってからつけていた、観た映画リストの”く”のページの一番最初の作品。お気に入りで、久し振りに観ようと録画してあったのをやっと観られました。
偽装結婚した男女のラブストーリーって言ったら、もう先は読めまくるんですが、それでも楽しめるのが本作。
ジョージが一見ガサツな中年太りの男で、それが共同生活のなかで垣間見せる優しさや温かさによって、だんだんと素敵に見えてきます。最初は「こんな下品な男!」と言っていたブロンティが、しだいに惹かれていくようになる過程が繊細に描かれており、彼女と一緒になってジョージの魅力に気付かされていく感じでした。
楽しかったのが、調査員の目を誤魔化すため、想い出の写真やラブレターの捏造していくシーン。背景が屋上からの空とか温室の植物とか、室内のカーテンだったりして、すぐバレそうな出来の悪い偽物なんだけども、二人が積み重ねていく時間は本物。たった数日の同居生活でも、濃密な時間を過ごしていきます。

見所はブロンティの心を動かしたピアノのシーンでしょうか。デタラメに鍵盤を叩いてみんなの度肝を抜いた後、ブロンティのために即興の詩を披露するのが素敵。でもそれは、奥様が大切にしている庭の植物を寄付するように仕向けるためなんですけどね。ブロンティ自身は温室の植物を寄付なんてしないだろうに…。
まあ、ちょっと自己中なヒロインなんですけど、温室のために結婚するくらいの植物好きがヒロインだけあって、緑のある風景が美しかったです。セントラルパークってあんなに綺麗なところだったんですね~。
ジョージを演じるジェラール・ドパルデューは「ダントン」と、NHKでやってた海外ドラマ「モンテクリスト伯」の主演のひと。珍しく一目でわかりました。大きくてどっしりした体の彼が、健気に彼女の化粧品類を暗記する姿が可愛い。そんなの覚えている旦那がこの世にどれだけいるんだ?って感じですが(笑)
ちなみにタイトルの「グリーン・カード」とは、米国における外国人永住権及びその資格証明書。色が毎年変わり、一番最初のがグリーンだったのが語源だそうです。

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映画「ゾンビ処刑人」観た

 | ホラー/パニック  com(2) 

ゾンビ処刑人
ゾンビでも悩みはあります。
製作:アメリカ’09
原題:THE REVENANT
監督:ケリー・プリオー
ジャンル:ホラー/アクション/コメディ

イラク派兵中に命を落としたバートがゾンビとなって甦る。親友ジョーイに助けを求め色々調べるが、自分が人間の生き血を飲まないと腐ってしまうと判明。途方に暮れていた二人は、たまたま夜の街で強盗に遭い…。

なんかちょくちょく名前を聞くので、気になって観てみました。
ひょっこりゾンビになって帰ってきてしまったバートと、それをすんなり受け入れてしまった親友ジョーイが、前向きにゾンビライフを楽しんでいたら…というお話。邦題でも字幕でもゾンビゾンビ言ってますが、原題にもある通り正しくは”レブナント”ですね。ゾンビと吸血鬼の中間みたいなやつで、生前と同じ知能を持っています。
前半は思いっきり笑わせられました。ラリってばっかりのジョーイがあっけらかんとした奴で、ぜんぜん深刻さがないんですよ。バート自身は死人みたいな顔で(当たり前)悩んでいるっていうのに、臭いと文句を言ったり、何度も食べ物を勧めて部屋に血反吐をぶちまけられたり。
それらが落ち込むバートを元気付けるためのカラ元気だった…ということは多分ないと思いますが(笑)、人間じゃなくなった彼を変わらず受け止められる度量には感動すら覚えます。
そんな彼らが、強盗との遭遇により”不死身の自警団”になろうと思い立つことで、色々とすごい事になっていくんですね~。この手の物語は結構好きだし、見慣れていますけど、”ゾンビ”という要素との組み合わせによって先が読めなくなってます。正直、こんな展開になるなんて思ってもみなかった!(笑っていた事に若干罪悪感を覚えるけど…)
ゾンビ映画の中ではグロさ控えめだと思うし、意外と考えさせられる作品。冒頭のヒロインのセリフ「これ以上に悪い事なんてある?」(うろ覚え)が、後半になるにつれ効いてきます。
ヒロインの気持ちになって観ると、実はものすごい恐ろしい映画かも…!

映画「アバター」感想

 | SF  com(14) 
Tag:ジェームズ・キャメロン 

アバター
製作:アメリカ’09
原題:AVATAR
監督:ジェームズ・キャメロン
ジャンル:SF/アドベンチャー/アクション

【あらすじ】車いす生活を送る元海兵隊員のジェイクが、アバター・プロジェクトにスカウトされる。それは、衛星パンドラで希少鉱物を採掘するため、“アバター”という生身の器に意識をリンクさせ、遠隔操縦でナヴィ族との交流を図る任務だった。

いやもう、一番最初から引っかかってしまいました。
アバターの心はどこにいったの?
ナヴィ族と人間の遺伝子を掛け合わせて造った肉体を”器”として使ってるようだけど、見た目も生体機能も普通の生き物にしか見えないそれが、心を持たずに生まれてくるとはどうしても思えないんですよね。科学者どもが処理したとしか。
それなのに、アバターを器として使う人間も、そんな彼らを”ドリームウォーカー”と呼ぶナヴィ族も、その肉体がどういうものなのか一切考えようとしないし、自我を持たないのが当然と受け入れているのが理解しがたい。

そんなわけで最初からもやもやした気持で観ていたのに、それがナヴィ族やこの星の生態を観るにつれ、ますます冷めてしまいました。
”絆”を連呼するんですが、彼らは頭の後ろに生えた触手のようなものを動物や植物に接続することで、情報交換する能力を生まれながらにして持っています。この星の生き物は物理的につながる事で簡単に分かり合えるんですね。それに、星全体に植物による神経線維ネットワークが張り巡らされていて、星の事をほぼ把握している植物がここでは神様扱い。その神様がクラゲの様なもので主人公の周りを囲めば、「エイワ(神)のお告げだ!」と元海兵隊員のくせに任務そっちのけではしゃいでいた無邪気な主人公を連れて帰ります。まだひとつも良いところを見せてないのに!

別にこういう生物がいても構わないけど、映画的に”絆”という言葉の重みが感じられないし、未知の星の神秘性が薄れるというか…。結局この人たちって、実際に認識できるものしか信じられないんじゃないかと。
個人的に、主人公たちが軍に捕まってからはアバターが自我に目覚めて(記憶は共有)、主人公は軍の内部で引き返すよう説得し、アバターたちはナヴィ族たちと共に戦って欲しかったです。そして、主人公は複雑な想いを抱えたまま、身を引いて地球へ寂しく帰ればいい。
劇場で観れば3Dと美麗なCGを楽しめたと思うけど、お家鑑賞では良くできたCGだなぁとしか思えなかったのは残念。しぶといラスボスは素敵でした。

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映画「帰らざる河」観ました

帰らざる河
製作:アメリカ’54
原題:RIVER OF NO RETURN
監督:オットー・プレミンジャー
原作:ルイス・ランツ
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】ゴールドラッシュで沸くアメリカ北西部。9歳の息子マークと農場で新生活を始めたマットだったが、ある日、金鉱登記を急ぐ男に馬と銃を奪われる。先住民の襲撃を受けた親子は、男の恋人である酒場の歌手ケイと共に筏で河に逃れるが…。

今まで見たモンローのなかで一番魅力的でした。シーンごとに違う味わいをみせる歌が素敵だし、酒場の歌手としての人生が言葉の端々から感じられるところがいい。
ひょんな事からマット親子とサバイバルな急流下りをする事になって、酒場の女からパパっとシャツにジーンズ姿に早変わりするのもいいですね。頼まれてもいないのに息子の面倒を見てくれていた彼女のことを、最初から”酒場の女”という色眼鏡で見ていたマットが、しだいに彼女を見直して態度が柔らかくなっていくのも見ごたえがありました。ただ、息子がすぐ近くにいるのに、息子の親友である彼女に襲いかかった時は、「馬鹿かこいつ」と思いましたが。あれを目撃されてたら、完全に息子の信頼を失ってましたよね。ただでさえ人殺しでムショに入ってたと知られてるのに…。まあ、未遂だし、ちゃんと謝ったからいいですけど。
あと、途中で鹿を捕まえるシーンでしんみりしてしまいました。食べなきゃ飢え死になので仕方がないとはわかっていても、オスを捕まえたらメスが寄添うように近寄ってきて、つがいなのかなぁと思ったり…。別れを暗示してるのかと深読みしてみたら、まったくそんな事なかった(笑)
息子も可愛らしくて、最後までじっくり観られる西部劇でした。

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映画「いつか晴れた日に」観ました

 | ロマンス  com(7) 
Tag:アン・リー イギリス 

製作:イギリス/アメリカ’95
原題:SENSE AND SENSIBILITY
監督:アン・リー
原作:ジェーン・オースティン
ジャンル:★ドラマ/ロマンス

【あらすじ】19世紀初頭、イングランド南東部。ダッシュウッド家の主ヘンリーが亡くなり、法律によって財産は先妻の息子ジョンに相続される。彼の妻と3人の娘エリノア、マリアンヌ、マーガレットは、悲しみにひたる間もなく早速新しい家を探し始め…。

久し振りに恋愛モノを観て大満足できました。
最近、また寒くなって若干イライラしてたんですけど、これを観始めたらフィーリングが合う作品だとすぐにピンときて、寒いのもだるいのも眠いのもぜんぶ忘れて没頭してました。これは”じれったい”恋愛モノが好きな女性にはたまらない作品だと思います。
ストーリーはなんて事ないんですよ。しっかり者の長女と情熱的な次女を対比させながら、それぞれ恋愛で苦難を乗り越え、最後はハッピーエンド。いかにも女性向けな甘い展開なんだけども、登場人物がみんな魅力的だし、やや軽めの雰囲気も見やすいし、なにより姉妹愛、家族愛がいい。
姉妹でロマンスというと「ブーリン家の姉妹」を連想するけど、あちらが重苦しくて寒々しい気持ちになる作品なら、こちらは真逆ですね。姉妹の恋愛事情を家族が把握していて、家族みんなで応援したり心配したり、空気読んで二人きりにしてあげたり(笑)
可愛い娘を裏切った男を”目つきが悪かったわよね”と言うお母さんが可愛い。二人きりにしておいて、外のツリーハウスからふたりの様子を実況する末っ子も可愛い。雨女設定で恋愛も人生もドラマティックに演出できる次女も可愛い。好きな人が結婚しなかったとわかって思いっきり泣き出しちゃう長女も可愛い!この一家、みんな可愛い!!
ついでに、彼らに家を貸してくれた空気読めない世話好きな寂しがり夫人も憎めないし(側にいたら殴りそうだけど 笑)、その夫人に性格がそっくりな娘とどうして結婚したんだというクールに耐え忍ぶ旦那さんも素敵だったし、姉妹の相手役の一途で控えめな男二人もよかった。
とにかく、みんな可愛くて、みんな好きです!
原題の意味は「分別と多感」。邦題は地味だけど、原題だと重っ苦しい文芸モノみたいに感じてしまうから、これくらいがちょうどいいかも。

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映画「ラースと、その彼女」観ました

 | ラブコメ/ロマコメ  com(8) 

ラースと、その彼女
製作:アメリカ’07
原題:LARS AND THE REAL GIRL
監督:クレイグ・ギレスピー
ジャンル:★コメディ/ドラマ/ロマンス

小さな田舎町で”Mr.サンシャイン”と呼ばれ慕われている、心優しい青年ラース。兄夫婦も彼が大好きだったが、極端にシャイで恋人もいない事を心配していた。そんなある日、ラースが等身大リアルドール“ビアンカ”を恋人と紹介し…。

ややお伽話的なところもあるんですが、監督が描きたかったのはラースが心の傷を乗り越える過程であって、シビアな周りの反応とかではないから省略したんだと自分に言い聞かせつつ鑑賞。最終的には、たまには優しい世界に浸ってみるのもいいなぁと、じんわりあったかい気持ちになりました。
とにかく皆が優しくてノリがいいんですよ。奇異の目で見ているより、(言い方は悪いけれど)一緒に”ごっこ遊び”に興じるほうが楽しいと開き直っているというか、医者の指示以上にラースとビアンカを受け入れ歓迎します。
それも、ラースを心から心配している兄夫婦の努力があったからなんですよね。彼の病気を身内の恥と考えずに、速やかに町の人々に協力を求めるのが感動的。全部は描かれていないけど、きっと町中走り回って事情を説明し、理解を得たんだと思います。
自分たちもきちんとビアンカを人間扱いして、ラースが見ていないところでも着替えや入浴まで手伝うのだからすごい。相手をただの人形だと思っていれば、こんなことやってられなかったと思います。
とはいえ、受け入れられた一番の理由は、ラース自身がとても優しくて皆に愛されていたから。その優しさが伝わってくるのが映画の後半だったりしますが、彼の心の内がわかってくるにつれて、町の人が彼を優しく見守りたくなる気持ちがわかります。
そして、彼らがビアンカに対して愛情を持って接しているのを観るうちに、最初はただの人形としか思えなかったのが、だんだんと本物の人間に見えてくるから不思議。
原題の意味は、ラースとリアルガール。リアルガールはもちろんラースにとっての”ビアンカ”なんだけど、彼の心の変化によってそれは…。
おおらかな気持で見られるひとなら楽しめると思います。

映画「キック・アス」感想

 | アクション  com(12) 
Tag:イギリス 

キック・アス
製作:イギリス・アメリカ’2010
原題:KICK-ASS
監督:マシュー・ヴォーン
原作:マーク・ミラー、ジョン・S・ロミタ・Jr
ジャンル:アクション/コメディ/青春

【あらすじ】NY、ヒーローオタクの冴えない高校生デイヴは、コスプレだけでは満足できず“キック・アス”として街に繰り出す。弱くてもへこたれない彼の姿に、やがてキック・アスは有名人に。だが、地元マフィアのボス、ダミコに目を付けられ…。

色んなところで感想を読んでいたので、きっと合わないだろうなぁと思いつつ観賞。
案の定でした(笑)
前半はまあそれなりに楽しめたんですよ。ヒーローになりたいという主人公の出鼻を挫くように、いきなり悲惨な目に遭って「えぇ~~!?」ってなりつつ、その結果をポジティブに捉えるところが面白い。殴られても蹴られても絶対に諦めないで”ヒーロー”になろうとするデイブの姿には、熱いものが込み上げてきました。
一方、ヒットガールサイドは「修羅雪姫」を彷彿とさせて、重くてエグい。ただの殺戮者にしか見えないのに、ヒーローのコスプレなんかしてるから悪ふざけをしてるようにも。
「修羅雪姫」のように、復讐者にするために(父親は誰でもいいから)子供をこさえるのと、この作品のように最愛の人の忘れ形見でもあるわが子を殺人マシーンに育て上げるの、どちらが酷いかなぁと考えてみたり…。どっちも酷いけどね!
公開処刑のくだりは、本当にもうやめてよって感じで、「合わないってわかってたのに観てスミマセンでした!」と謝りたい気持ちになりました。
ラストは、唯一の良心だったキック・アスまでヒットガールに毒され…。飛ぶのはいいけど、せめて彼には違う道を歩んでほしかったです。
ただ、ヒットガール自体は可愛いので、どうしても描きたくなってしまったのでした。上手く描けたかどうかは別として。

TV映画「名探偵ポワロ」新作4夜放送の感想

***ネタバレだらけです!***

『三幕の殺人』

これはマープルでも他のポワロ作品でも観たから三度目です。無駄にCGを使ったりして、いつもと雰囲気が違いました。
よく思い出せないんですが、一度目の殺人がリハーサルで無差別に毒を盛ったなら、本番である二度目は目的の人物にどうやって毒を飲ませたんでしたっけ?手渡し?
一度目は誰が死んでもいいと言ったって、ポワロが死んだら招いた意味がないと思います。しかも、原作と違って親友設定になってるからさらに酷いですよね。奥さんの殺害も、あのチョコレートを皆に勧めたり、誰かが先につまみ食いする可能性もあるし、確実じゃないような。
このシリーズで恋愛が動機って珍しい気がしますが、あまりに冷酷な犯人でした。

『複数の時計』

推理ショーが駆け足で、まったく理解できず。
シーラは何故いつまでも時計をバッグに入れていたのか。彼女が会っていた413号室の男は何だったのか、どこへ消えたのか。ポワロは何故、彼女が413号室の男を本気で愛していたと知っていたのか。
あと、犯人の元奥さんの遺産は、親戚にバレないと思ったということは、手続きしなくても手に入る状態だったという事?
でも、一番納得いかなかったのは、自分がカードに興じていたせいで恋人が死んだのに、事件解決後シーラに「前から知っていたみたいだ」とか告白するコリン。この恋人はドラマのオリジナルらしく、どうしてわざわざ恋人設定にしたのか理解できません…。警察も無能すぎるし、観ていてイライラしてしまいました。

『ハロウィーン・パーティ』

事件はまあいいとして、ほら吹きな女の子の嫌われようが可哀そうで…。あの兄は酷すぎない?
ミランダが殺人を”いけにえ”と言っていたのもよくわからなかったし。あと、最後にミランダの前で推理ショーをするのもどうかと。ポワロも配慮してよ!

『オリエント急行の殺人』

これは映画を2度観てますね。ドラマは時間が90分しかないので、謎解きがスピーディでした。口割るのが早かったのか?
ドキュメンタリーでこれの制作風景を観てたので、かなり力を入れているのは知っていたけど、本当に駅やオリエント急行、雪景色が美しかったですね。ミステリー部分は時間的にどうしても物足りなくなるから、ラストのポワロの葛藤をメインに持ってきたのも良かったと思います。これは原作読んでないですが、この事件が「カーテン」のポワロの考えに繋がるのかな?
ポワロの名前を聞いてもまったく知らないというようなシーンもあって、晩年のポワロの孤独をよく描いていたと思います。

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映画「安城家の舞踏會」観た

 | 家族  com(4) 
Tag:日本 

安城家の舞踏會
製作:日本’47
監督:吉村公三郎
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】代々の名門華族である安城家にも、太平洋戦争終結とともに悲劇が訪れた。家屋敷まで手放さなくてはならなくなった時、彼らは貴族階級との決別の意を込めて最後の舞踏会を開く。当主の忠彦は、最後の望みをかけて新川を招き…。

これも案外面白かったです。わかりやすいキャラクターと演技で、憐れっぽく滑稽に華族の没落を描いた風刺劇で、「あらあら可哀そうだこと!(笑)」みたいな感じで観るのが正しい…のかな?
(嗤)じゃないところがマイルドでわたし的には見やすかったんですが、当時の大多数がおかれた苦しい状況を知っている人から見たら、『ぬるいわっ!!』ってなるかも。
まあ、みんなだいすき原節子が”華族の肩書きより、家族の絆”みたいなポジションにいて、健気に家族を気遣い、みんなで現実に立ち向かっていこう!と励ます姿を見たら、多少はそんな気持ちも和らぎそうです。終盤の節子タックルは爆笑でしたし。これが本当の体当たり演技(笑)

そんな彼女が手を焼くのが、まずは風が吹いただけで倒れそうな弱々しい父親。完全なる温室育ちで、温室の中では優雅に咲き誇れても、外に出れば枯れてしまうと自分で思い込んでいます。というか、節子タックルがなければ死んでたし、そうでなくても娘がついてないと生きていけそうにない。一番の問題児でした。
次に真性ファザコンで長男の正彦。放っておいたらヒモになりそうな男なんですが、パパの気を引くためにピアノは頑張ったみたいだし、パパが再婚しないから自分も結婚しないし、パパを騙した奴には痛い目見せてやろうとするし、とにかく最初から最後まで父親しか眼中に無いのに、ほとんど父と話せてないヘタレで笑えました。…いや、筋違いな復讐に走った時は笑えなかったけどね。本気だったのかはわからないけど。
そして、気位の高いツンデレ出戻り長女の昭子。ずっと前から運転手の青年に熱烈に慕われていて意識しまくっているのに、そんな自分を否定するように”成り上がり者”とか”気持ち悪い”とか”汚い”と罵ります。「記念にぱぁっと舞踏会を開こう」と言い出したのもこのお人。最後にはデレて、砂浜を転びながら追いかけていくのが、やっぱり笑える。
そんな感じで笑いながら観てたんですが、最後は現実と向き合おうと決心したっぽい父親と、ひとりで問題児たちの面倒をみた次女・敦子のダンスが素敵で、二人の足の運びに惚れ惚れしました。このシーンが一番品があったかも。

塩麹にはまってます。

 | 日常生活  com(8) 

昨年の12月下旬頃、「新シャーロック・ホームズ/おかしな弟の大冒険」という作品を観たら、「この声優さんがよく言ってる”べったら漬け”って美味しいの?」と気になりまくり、さっそく買って食べてみたらすっごい美味しくて感動したんですよね~(笑)
で、わたし好みに砂糖なしで作れないかなぁとネットで調べたら、塩麹っていうのがあるじゃないですか。ちょっと前に流行ってたらしいですが、ぜんぜん知らなかった!
そんなわけで、塩麹と大根で漬物をつくろう!と思い立ち、麹や大根を買ってきたら、まさかの塩が切れてて慌てつつも、1月になってから作り始めました。

<塩麹の準備>
1、ほぐした乾燥米麹200gをフリーザーバッグに入れる。
2、塩70gをお湯で溶かし、60度以下に冷ましてからバッグに加える。(ヒタヒタになるまで)
3、しばらくはこたつの中に置いて、毎日ふくろを開けつつモミモミして混ぜる。
4、一週間くらいで出来上がり。冷蔵庫で半年は保存可能。

<大根の準備>
1、一本の大根を真っ二つにして、それぞれ縦に4つ切り。(皮付きのままでもOK)
2、容器(ウチの場合、梅干が入ってた四角い容器)に並べて、30gくらい塩をふりかける。
3、ラップをして、皿を置いて、中身が入った大瓶を重しに。
4、途中でひっくり返したり、水を捨てて塩を加えたり。

ふたつを同時進行で準備し、塩麹が出来たころに大根にまぶして(昆布やとうがらしを加えてもOK)、また4日くらい漬けて完成!

ネットで調べつつ作ったんですが、一回目はしょっぱくなりすぎて食べられなかったので、新たに大根を加えて漬け直しました。塩を加える時は、味を確認しつつやった方がいいです。とくに、少量しか作らない場合は。
その後、カブ→白菜→大根と順に作っていって、けっきょく大根が一番おいしかったので、塩麹がなくなるまで大根で作っていきたいと思います。
夏になったらキュウリでも作ってみたいな♪

映画「あゝ結婚」観ました

あゝ結婚
製作:イタリア’64
原題:MATRIMONIO ALL'ITALIANA
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
原作:エドゥアルド・デ・フィリッポ
ジャンル:★ドラマ/コメディ

【あらすじ】経営する菓子屋のレジ打ち娘との結婚を控えた、金持ちの道楽息子ドメニコ。そんな時、内縁の妻フィルメーナが倒れ、瀕死の状態に。医者より神父を呼べという彼女に戸惑いつつ、彼ははふたりの出会いと今日までの日々を回想する…。

これ好きですね~。わたし的に苦手なタイプの男が好き勝手やってる時間が多いにもかかわらず、後味よくあたたかな感動いっぱいで観終われました。
まず、使用人のふたりがいい味だしてます。前半にイラつかなかったのは、このコミカルで良心的な存在があったからでしょう。
冒頭、「こうなると(倒れると)思ってた!」とメイドが言うたびに、両手を顎の下で組んで、顔を横に振る動きをするのが妙に印象的で可笑しかったなぁ。イタリアにはそういうジェスチャーがあるんでしょうか?
あと、フェルメーナが倒れて家の中があわただしい中、あわててやって来たドメニコをいないも同然に目の前でドアを閉めたり、あからさまにジト目を向ける様子にクスリ。「コイツは一体何者だ?」と思っていたら、彼とフェルメーナの関係が明かされていって、その自分勝手な振る舞いに、あの扱いも当然!と納得。不憫なフェルメーナには思いっきり同情してしまいました。
それが、後半になって「あっ」と驚かされます。いやぁ、彼女の強さには参りましたね~。強かな女性ってホント素敵です。立場逆転で、彼女にいいように操縦されているドミニコを見るのが楽しい!
子供に受け入れられる過程はあっさりしすぎでしたが、イタリア男はマザコンばかりという事なので、あれくらい簡単にいくものなのかな?
ラスト、どんなに辛くても泣かなかったフェルメーナが流す”幸せの涙”。それまでのいじらしい姿を見てきたので、「良かったね」と抱きしめたい気持ちになりました。
ちなみに、原題の意味は”イタリア式結婚”です。

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『極限脱出ADV 善人シボウデス』体験版をやったら

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無性に3人娘を描きたくなったので描いてみた。
極限脱出ADV 善人シボウデス
他にも女の子いたけどね、体験版だと影薄かったから。
にしても、なんつータイトル。google先生で”善人”って検索しようとすると、候補が”シボウデス”って出るし(笑)
そしてアリスの露出度。今回はどこの国が舞台なのか知らないけど、これって外歩いてたら捕まるよね。横から丸見えじゃん!
前作のファンとしては体験版(作りこまれてるのが垣間見れました)をやってウズウズなんだけども、やる予定のゲームが何個かあるので、しばらく我慢しないと…。ということで、イラストを描いて発散なのです。

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映画「インスタント沼」観ました

 | コメディ  com(6) 
Tag:三木聡 日本 

インスタント沼
製作:日本’09
監督:三木聡
ジャンル:★コメディ/ドラマ/ファンタジー

担当していた雑誌が廃刊になり、退職した沈丁花ハナメ。その矢先、母が昏睡状態になり、その上、実の父親の存在を知ることに。真偽を確かめるため、その男のもとを訪ねた彼女は、“電球”と名乗る残念な骨董屋のオヤジと出会い…。

やっぱり三木聡監督のコメディは大好きです。冒頭から主人公のモノローグが始まるんだけど、その呼吸が落語っぽいというか、フィーリングが合う人が聞くと無視できないものがあります。わたし一人で見始めたのに、いつの間にか家族と一緒に笑ってました。
想像もつかないような奇想天外な展開に、監督得意のしょーもないネタ、ポジティブシンキングという奥義を極めながら突き進む登場人物たちに、明るい気持で何も考えずに笑ってられます。もし、こうやって細かい事はぜんぶ笑い飛ばして生きていけるなら、それってきっと最強ですよね~。
とりとめのない、妄想が頭から飛び出してきたみたいな話でしたが、最後はあっと驚かされて晴れ晴れとした気持ちに。最初は夏の話で今(といっても2週間前)観るには時期はずれだったかなぁと思ったけど、今思うと正に今年の1月に観るべき作品だったかも!
あとどうでもいいけど、主人公が好きな”しおしおミロ”、わたしも昔やってました(笑)
子供ってデロデロベトベトしたものが好きですよね…。まあ、今でも時々あの”デロデロ感”が恋しくなって、ココアときな粉で作ったりしてますが。ココアだけだと濃すぎるし太りそうだけど、きな粉を使うことで一気に健康食品になる…ような気がする!

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