2011年10月に観たお薦め映画

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

第23回ブログDEロードショー「ジャイアント・ピーチ」

原題:JAMES AND THE GIANT PEACH
製作:アメリカ’96
監督:ヘンリー・セリック
開催:2011/10/28~10/30
ジャイアント・ピーチ
「子育て 時々 映画」のマミイさんが選んで下さいました。
理由は、
・ブログ名に「子育て」と入っているので、子どもも楽しめる映画を選びたかった。(お子様がいない方やお子様が既に大きくなっていらっしゃる方は「元」お子様として、楽しんでいただければ幸いです。)
・最近原作を読んだので、映画との違いを比べてみたい。
との事です。
企画内容については、サイドバーにある「ブログDEロードショー」欄の”企画概要+参加者名簿”のリンク先をご覧下さい。

→Read More

映画「プリンス&プリンセス」観ました

プリンス&プリンセス
製作:フランス’99
原題:PRINCES ET PRINCESSES
監督:ミッシェル・オスロ
ジャンル:★ファンタジー/ドラマ/ファミリー

【作品詳細】TVシリーズとして製作した短編アニメ「もしもの映画」から、王子と王女をめぐる物語を厳選したオムニバス。「プリンセスとダイアモンド」「少年といちじく」「魔女」「泥棒と老婆」「冷酷なプリンセス」「プリンス&プリンセス」の全6話。

影絵みたいなお伽話の詰め合わせです。
謎の博士が作った機械で衣装や舞台を作り出し、少年と少女が、思いつくままにプリンスとプリンセスの物語を演じているのかな。細かい設定はよくわからないけど、妙に淡々として、ロマンチックだったりシュールだったりと、変な魅力がありました。
「プリンセスとダイアモンド」は、呪いに囚われたお姫様を救うお話。111個のダイヤモンドを砂時計が落ちる(数分)までに拾って、首飾りを完成させるという無茶な試練に、心優しい青年が死をも覚悟して挑戦します。正統派メルヘンの世界。
「少年といちじく」は、季節はずれのいちじくの実を女王に献上する青年の出世物語。いちじくを味わう女王の「んぅ~ん!」というセクシーな声が笑えます。食べてばっかの女王に尽くす青年に、恋愛感情はあったんだろうか?
「魔女」は、以前観た「キリクと魔女」の原型かな。同じ監督さんだったんですね。城の中の描写がひときわ美しかったです。
「泥棒と老婆」は、日本を舞台にしたお話。少女が老婆役をやりたがって始まったんだけど、老婆というより妖怪の一種だったような。内容は”泥棒はいけないよ”っていう教訓話で、当然の事ながら王子と王女がでてきません。
「冷酷なプリンセス」は、未来のお話。求婚してくるプリンスたちと、日没まで王女から隠れきれば結婚、見つかったら死刑という冷酷なゲームをしていたプリンセスに、ウタドリ使いの青年が挑むお話。未来設定以外はロマンティックなメルヘンの世界。プリンセスの心情も描かれていて、一番見ごたえあったかな。
最後はタイトルにもなってる「プリンス&プリンセス」。最後にこれをもってくるとは(笑)
メルヘンの世界の化けの皮を剥ぐような、シュールなお話。王子が王女にキスをすると…。オチがピリリと効いてます。

関連記事
「夜のとばりの物語」観ました
「アズールとアスマール」観た

ドキュメンタリー三本立て

 | ドキュメンタリー  com(2) 
Tag:にゃんこ 

ウォー・ダンス/響け僕らの鼓動

『ウォー・ダンス/響け僕らの鼓動:WAR DANCE』(米’07、アンドレア・ニックス・ファイン、ショーン・ファイン)

「ミリキタニの猫」の後に観ました。前半は子供たちの語る壮絶な出来事に息を呑み、後半は音楽と伝統舞踊に笑顔で打ち込む姿に、ただ号泣してました。もう言葉にならない。希望と誇りを湛えた子供たちの輝く瞳が忘れられません。

『ミリキタニの猫』(米’01、リンダ・ハッテンドーフ)

想像していたのとは全然違ってビックリしてしまいました。ミリキタニというのは、路上画家をしている80歳の日系人ホームレスの名前で”三力谷”と書きます。このドキュメンタリーは彼の半生を追ってるんだけど、監督さんはたまたま近所の路上で絵を描く彼に興味を覚え、猫の絵を描く様子や話しているところを撮ったりしていたら、9.11の事件が起こり彼を自宅に招く、というのが始まり。聞けば聞くほど数奇な人生を歩んでいて、たくましく自分の道を歩んでいる彼のバイタリティに圧倒されました。色鉛筆で描いた柿の絵や、帰りが遅いリンダに説教するシーン、ちゃんとした道具で日本画を描いているときの活き活きした筆遣いなんかが印象的。

『マザー・テレサ/母なることの由来』(米’86、アン・ペトリ、ジャネット・ペトリ)

三番目に観たのと、以前伝記映画を観たこともあって、そこまで感動とかはしなかったんだけど、いいドキュメンタリーだったと思います。印象に残ったのは、痙攣してるのか震えているのか、やせ細った子供をさすってあげていると、瞬く間に落ち着いて穏やかな表情になる場面。「大切なのは、どれだけのことをするかではなく、どれだけの愛をこめるかです。」という言葉がズシッときます。彼女以外の人が口にしてもキレイごとに聞こえそうだけど、彼女はそれを体現してる人だから。

映画「赤毛のアン」4作観ました

 | 青春  com(6) 
Tag:カナダ 西ドイツ 

赤毛のアン
製作:カナダ・アメリカ・西ドイツ’86
原題:ANNE OF GREEN GABLES
監督:ケヴィン・サリヴァン
原作:ルーシー・モード・モンゴメリー
ジャンル:★青春/ファミリー/文芸

【あらすじ】カナダのプリンス・エドワード島に住む、マシュウとマリラの独身の老兄妹。孤児院から男の子を引き取るが、手違いで赤毛の少女アンがやってきた。空想が好きでおしゃべりな少女に手を焼くが、やがてかけがえのない存在となっていき…。

ちらほら観た事はあった「赤毛のアン」を、初めてちゃんと観ました。まあ、元はドラマだったみたいで、ところどころすっ飛ばしたなぁと思うところはあるものの、とても面白くて録画してあったのを一気に鑑賞。原作も読んだ事がなかったから、大筋すらほとんど知らなかったんですよね。老夫婦に引き取られたのかと思ってたら兄妹だったし!
アンの性格は、いろいろなところで聞いていたので、なるほど確かに身近にいたらめんどくさそうな子だなぁと思いました(笑)
あの想像力と芝居がかった言葉遣い、放っておけばいつまでも続きそうなおしゃべりには負けます。とってもいい子ではあるし、物語の主人公としては大好きだけど、実際に彼女の友達や家族になったら…。
あと驚いたのが、どんだけアンのことが好きなんだよってくらいのギルバートの一途さ。1年だか2年だか無視されまくっていて、あれだけ好きでいられるのは凄い事だと思います。ややストーカー気味だったけど。
三作目のサブタイが「アンの結婚」でやっと彼の想いが報われるのかと思ったら、ぜんぜん一緒にいられなくて悲しい。「新たなる旅立ち」にいたっては、もうお亡くなりになってるし!
そして、当然の事ながら、アンの育ての親マリラとマシューとの交流には心温まりました。不器用なマリラと寡黙なマシュー。彼らのためにアンがいて、アンのために彼らがいると思えるくらいの深い絆に、なんど目頭が熱くなったことか。ギルバートや心の友ダイアナとのことを見守る目が本当に優しくて、血がつながっていない事なんてすぐに忘れてしまいました。
他にも、孤児院の院長さんや女学校の校長キャサリンなど、魅力的な人々がたくさんいたし、プリンス・エドワード島の風景もたっぷり堪能できました。
出来れば原作やドラマ、アニメも観てみたいです。

関連記事
「赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道」観ました

まとめて映画感想

 | まとめ感想  com(4) 
Tag:フランス 中国 
殿方ご免遊ばせ

『殿方ご免遊ばせ:UNE PARISIENNE』(仏’57、ミシェル・ボワロン監督)

ブリジット・バルドーが浮気性の夫の気を引くため、あの手この手を使う、可愛いロマコメでした。化粧と服装がちょっとケバイ気がしたけど、BBの魅力が十分に堪能できる作品。役名もブリジットという彼女を観るための映画なんだけど、軽快で楽しくて、彼女のファンじゃなくてもそれなりに楽しめると思います。

関連記事
「気分を出してもう一度」観た

『冬休みの情景:寒假』(2010年中国、リー・ホンチー監督)

冬休みが終わる頃の少年たちの様子を描いているんだけど、これほど内容も観る意味もないと感じたのは初めてかもしれない。淡々としている「JERRY ジェリー」よりも動きがない気がする。

『アヴリルの恋:AVRIL』(仏’06、ジェラール・ユスターシュ=マチュー監督)

修道院で育てられた少女が、生き別れの双子の兄がいると知り、探しに行くお話し。でもメインは探す過程じゃなくて、探すのを手伝ってくれた青年と、兄と恋人の四人でほのぼの過ごし、彼女が変わっていくところ。彼女の描く花のイラストが綺麗だったから、後半でも活かしてほしかったです。あと、ラストが雑。あの状況で抜いたら危険だし!

『もしも昨日が選べたら:CLICK』(米’06、フランク・コラチ監督)

何でも操作できる不思議なリモコンを手に入れた男のお話。似たような作品はたくさんあるので、目新しいことは何もないです。でも、不本意ながら後半は涙腺が緩みました。主人公の性格が悪すぎて苛立ちのほうが大きかったけど。でも、早送りだからハッキリ彼の悪い所が見えてくるのであって、大切なものを忘れて無為な人生を送ってしまう事は多々あることなんですよね。タイトルは、主人公の心の叫びでしょうか。いちおう笑えたけど、スッキリはしなかったです。「50回目のファースト・キス」のアダム・サンドラーが好きなら観ない方がいいかも。

映画「噂のアゲメンに恋をした!」観ました

 | ラブコメ/ロマコメ  com(5) 

噂のアゲメンに恋をした!
製作:アメリカ’07
原題:GOOD LUCK CHUCK
監督:マーク・ヘルフリッチ
ジャンル:★コメディ/ロマンス/エロティック

幸せを掴んだ元カノたちに「彼と寝ると、運命の相手に出会える」という妙な噂を広められてしまったチャーリー。女性が群がるも、誰も自分目当てでないことにむなしさを感じ始めた頃、キャムという女性に出会う。彼は運命を感じるが…。

ちょっとHでおバカなラブコメディということで、観てみました。タイトルは微妙だしお下品だけど、普通に面白かったです。
まず設定が面白いですね。チャーリーが噂を信じた女性たちを利用しているのか、運命の男をゲットしていく彼女たちのほうがチャーリーを利用しているのか。最初は女性をとっかえひっかえする主人公に引いたのに、だんだん彼が哀れに思えてくるのが不思議。それくらい、チャーリーなんて彼女たちの眼中にないんですよ。
そんな彼が真実の愛を求めたのが、チャーミングで超ドジっ娘のペンギン飼育員キャム。歩けば電柱にぶつかり、転べば周りの人を巻き込むようなお笑い芸人体質で、最初からものすごい勢いでチャーリーに巻き添えを食らわせ、彼に運命を確信させるに至りました(笑)
彼女が本当に可愛くて、彼女がいるとお下品な雰囲気も吹き飛びます。普通のラブコメに早変わりするんですよね。チャーリーの悪友スチュという、強烈な歩く下ネタ男がいて、それと丁度バランスがとれる感じ。
主人公が優柔不断で影が薄い分、スチュの印象が強いです。この作品、彼がダメなら楽しめないし、大丈夫なら大いに楽しめると思います。
原題の意味は、そのまま”頑張れ(幸運を)チャック”でしょうか。邦題は「アゲメンに~」じゃなくて「アゲメンが~」のほうが内容に合ってる気がします。
全体的に何も考えず笑えて、下品でもOKという人にはおススメのラブコメでした。

映画「悪魔のくちづけ(1997)」感想

悪魔のくちづけ(1997)
彼女が描きたかっただけー。
製作:イギリス/フランス/ドイツ’98
原題:THE SERPENT'S KISS
監督:フィリップ・ルースロ
ジャンル:ドラマ/ロマンス

【あらすじ】17世紀末の英国。英国一の庭園を建設するため、庭園デザイナー、ミニアを雇った領主トーマス。だが、妻ジュリアナは庭園よりも彼に関心を寄せ、ミニアは不思議な娘テアに惹かれていく。また、ジュリアナの従兄フィッツモリスも現れ…。

サスペンスと思わせて、ぜんぜんそんなんじゃないという、悪い意味で謎めいた作品でした(笑)
虚栄心を刺激され庭園造りに没頭する領主と、庭園より若い男に興味津々な妻、その妻に横恋慕する威厳も怪しさも足りない悪役。そして、庭園建設が進むにしたがって、生気と正気を失っていく魔女っぽいヒロイン…。
家庭崩壊とか陰謀とかサスペンス要素は詰め込まれているのに、なんかこうコスプレっぽいし、親子の問題は投げっぱなしだし、悪役の最期とかブラックコメディみたいだったし、よくわからないまま終わってしまいました。
何よりダメだったのは、出来上がる庭園がぜんぜん美しくないんですよね。花も緑もほとんどないなんて…!
主人公の心境の変化とともに、植物にあふれた庭園に変えていくか、彼が美しい自然に感動するシーンでも入れればよかったのにと思いました。
ちなみに、「悪魔のくちづけ」というのは(原題のSERPENT'Sは蛇と悪魔、両方の意味)、庭園の中央に配置された、蛇が自分の尾をくわえている絵を型どったものの事で、この庭園デザイナーのサインのようなもの。
とくに物語には関係しません!

映画「エレファント・マン」観ました

 | 社会派  com(6) 
Tag:イギリス 

エレファント・マン
製作:アメリカ/イギリス’80
原題:THE ELEPHANT MAN
監督:デヴィッド・リンチ
原作:フレデリック・トリーブス、アシュリー・モンタギュー
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】19世紀末のロンドン。21歳の青年ジョン・メリックは、その特異な容姿から“エレファント・マン”と呼ばれ、見せ物にされていた。そんなある日、外科医トリーブスの目に留まり、研究のために病院へ。やがて、メリックは一躍時の人となるが…。

頭の中に「エレファントマン」という単語が引っかかってて、気になって観てみました。
これって実話を基にしてたんですね…。こういう病気があったら怖いなというくらいの気持ちで観はじめて、最後は涙して観終わったんですけど、実際にこういう病気で苦しんだ人がいると思うと色々と考えさせられました。
「人を見かけで判断してはいけません」とはよく言うけど、第一印象は仕方がないとして、大事なのはその後のことですよね。
この作品では、”エレファント・マン”の姿が映されるのは、始まって30分以上経ってから。それまでの間に、彼がどのような扱いを受けてきたか、周りの人々がどういう反応をするのか、割と客観的に判断できました。
商売道具、化物、研究対象、何もできない厄介者、哀れな存在…そんな風に彼をみる人間を客観的にみることで、誰もが先入観のままに彼と接していることがわかります。
それは、彼が恐怖のあまり喋る事すら恐れるようになってしまったのも一つの原因なんだけど、それが解消されてからも先入観のままに彼を扱う人は後を断ちません。サーカスを思わせる音楽とともに、彼を見物しに来た人々が好き勝手やるシーンでは、その心無い姿にゾッとしました。
こんな行動をとる人は限られていると思うけど、実際に彼と対面したらトリーブスや奥さん、女優さんのように普通に優しく接するのは難しいでしょう。わたしもきっと傍観者になってしまうんだろうなと考え込んでしまいました。
気になったのはタイトルにもなっている彼の呼び名。彼の姿を見ても、どうして”エレファント・マン”なのかさっぱりわかりません…。

映画「天国から来たチャンピオン」観ました

 | ファンタジー  com(11) 

天国から来たチャンピオン
製作:アメリカ’78
原題:HEAVEN CAN WAIT
監督:ウォーレン・ベイティ、バック・ヘンリー
ジャンル:★ドラマ/ファンタジー

【あらすじ】交通事故に遭った、前途有望なプロ・フットボール選手ジョー。天界で目を覚ました彼は、自分の死が間違いだったと知る。天界は殺されたばかりの若き実業家の体を彼に提供。全く新しい人物となり、彼は再びフットボールの世界に乗り出す。

最初の展開が、お気に入りマンガ「悪魔という名の天使」とほぼ同じで、この映画からアイデアをもらって描いたのかとビックリしてしまいました。まあ、似たような話はよくあるんですけど。
でも、一時は気が逸れてしまったけど、観ていくうちにどんどん引き込まれて、いつの間にかマンガの事は頭から消えて楽しんでました。飄々としていて、すごく単純かつ素直な理由で”一時の宿”を決めてしまう主人公が大好きです。
殺人犯が側にいるという、かなりサスペンスフルな状況のはずなのに、今まさに生を謳歌している彼の眼中にはありません。主人公が見えない天使と物置で話す様子や、事業の方針をフットボールに例えて納得させてしまうシーン、いくら殺しても死なない(失敗してるだけ)主人公に脅える犯人など、コミカルに描かれていました。
そして、唯一事情を全て理解してくれた、フットボールの敏腕コーチも大好きです。最初は”ビョーキ”扱いしてくるものの、主人公得意の(?)サックスを聴いて、心から喜んでくれます。私たちからみると、主人公はずっと同じ人が演じているから彼は彼のままなんだけど、コーチから見たらまったくの別人。それを受け入れてくれた事と、主人公が頼ったのが彼だけというところに、深い友情を見ました。
最後、全てを悟ったコーチと、愛する人の存在を感じ取ったヒロイン。切ないながらも、心の奥がじんわりあったかくなるラストでした。
原題は「天国は待ってくれる」。他の関係ない作品と被ってしまうので変えたみたいですね。オリジナルの「幽霊紐育を歩く」もいつか観てみたいです。

<追記感想:2016/3/10>
やっぱり面白いです。そして感動的!
感想は初見時とほぼ同じですね~。主人公が本当に好感を持てるキャラクターで、テンポ良く話が進んで色んなことが上手くいっても納得できてしまうんですよ。
会社の会議で重役たち?を納得させてしまっても、ヒロインと出会って3回目で両想いになっても、フットボールチームにすぐ打ち解けても、彼自身の頑張りと人柄が十分伝わってくるので、す~っと受け入れられます。
コミカルとシリアス、そしてロマンスとファンタジーのバランスも絶妙ですし。
あと、結構追い込まれた状況なのにラブラブな殺人犯ふたりに和みました。
ラストはどうなるかわかってても涙が…。とくにコーチが「ジョー、…ジョー」と呟くところは、二度も親友を失ったような気持ちなのかもしれないと思うと切なくて。
でも、元の肉体の持ち主がコーチと知り合いだったからそっけなく感じただけで、しばらく一緒に過ごせばヒロインに特別な何かを見出したようにコーチとの友情も元通りになりますよね!
ふたりの友情は不滅です♪

映画「デリー6:DELHI-6」観た

 | 社会派  com(2) 
Tag:インド 

デリー6
製作:インド’09
原題:DELHI-6
監督:ラーケーシュ・オームプラカーシュ・メヘラー
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】NY育ちのローシャンは、祖国に帰りたいという祖母に付き添いインドの首都デリーへ。彼が最初に目にしたのは、都市伝説の黒猿が人々を襲っているというニュースだった。初めてのインドに戸惑う彼だったが、美しい娘ビットゥーと出会い…。

インド映画らしい活気にあふれた作品でした。
ちょっと大雑把というか、ぶちぶち途切れて、はっきりいって上手い映画ではないんですけど、インドへの深い愛情が伝わってくるし、街の賑やかな雰囲気を味わえます。
インドの古典「ラーマーヤナ」や、実際にあった黒猿騒ぎがベースになっていて、宗教や差別、警察の腐敗、結婚の問題などを取り上げながら、それでも明るく生きていくインド人の魅力を描いていました。とくに仲良しでやんちゃな少年二人組みが、この明るさに一役買ってたかな。
あと、NY育ちの主人公目線でみていくのが入りやすかったです。

後半は暗雲が立ち込めてくるんですけど、最初はみんな楽しんでいた黒猿の噂がエスカレートし、宗教対決に発展してくのが滑稽で恐ろしい。そのなかで、彼らの本来の姿を信じる主人公が伝えた、狂人の言葉が良かった!
『どんな欠片にも神の光がある。自らを覗いて見よ、神はお前の近くにいる。
神を愛するなら、皆を愛せ。それがこの信仰の定めなのだ』

そう言って、暴徒と化した彼らに鏡を突きつけます。
そして、そのくだりを活かしたエンディングが本当に素晴らしいんですよ~!!!
例の鏡のなかに、街の人々がひとりづつ顔を出し、笑ったりはにかんだり、ふと罪悪感を覚えたような表情を浮かべたり、目をそらそうとするのを思いとどまったり…。それぞれが”自らを覗いて見る”のですね。中には腹が立つほど憎たらしい人物もいたんですが、それを見たら、ふっと笑いがこぼれました。
監督さんは、本当にインドとそこに生きる人々が好きなんだと思います。
ちなみに、タイトルの意味は、デリーの郵便番号「110006」が”デリー6”と呼び親しまれていることから。

映画「グッドモーニング、ベトナム」観た

 | 戦争  com(4) 

グッドモーニング、ベトナム
製作:アメリカ’87
原題:GOOD MORNING, VIETNAM
監督:バリー・レヴィンソン
ジャンル:ドラマ/戦争

【あらすじ】1965年サイゴン。兵士の士気高揚のため、本国から米軍放送の人気DJクロンナウアーが呼ばれる。彼のマシンガントークに兵士たちは大喜びするが、頭の固い者には睨まれ通し。そんなある日、ベトナムの少女トリンと弟ツアンと親しくなり…。

見所はやっぱりロビン・ウィリアムズのマシンガントークなんだろうけど、わたしにはどこが笑いどころなんだかよくわかりませんでした。でもまあ、『グゥゥゥッド、モーニンッ、ベートナァーーム!!』の掛け声で始まるラジオ放送は、テンションあがって楽しそうではあります。
DJ目線で戦争の虚しさを伝えるっていうのは興味深かったですね。戦場に出ない彼はわたしたちに近いほうですし、わからないなりに憤りを抱いて行動を起こそうとする姿は、共感できるものもありました。
また、DJをやめようとした時、若い兵士たちの前でマシンガントークを披露するくだりはじわじわ来ます。「本当に、気をつけて…。」と声をかけ、次の日には元通りDJを務めるクロンナウア。士気高揚のための仕事だけど、彼にとっては無事帰ってこられるよう励ますためのものになったんですね。ラストの「お家が一番!」という「オズの魔法使」のセリフを引用するところが素敵!
ただ、トリンを追いかけるクロンナウアが、どうしてもロリコンにしか見えませんでした。いまいち入り込めなかった一番の理由かも。
あと、実話を元にしているというけど、どこまで真実なんでしょう。モデルとなったDJがいたって事のみかな?

映画「西部開拓史」観ました

西部開拓史
製作:アメリカ’62
原題:HOW THE WEST WAS WON
監督:ヘンリー・ハサウェイ、ジョン・フォード、ジョージ・マーシャル
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】アメリカ西部開拓時代の1839年から1889年。開拓民ゼブロン一家の視点で、親子三代に渡る生涯を描く。第一話「河」、第二話「平原」、第三話「南北戦争」、第四話「鉄道」、第五話「無法者」の全5話からなる叙事詩。

西部開拓史というと、つまり原住民から土地を奪った歴史なんだけども、ここに描かれているのは、その時代に生きた人々の活力というか、フロンティアスピリットそのものだったと思います。
その”人々”っていうのはもちろん白人なんですが、誰もが原住民を踏みにじろうとしていたわけじゃなく、必死に生きて幸せを追い求めていただけなんですよね。
強盗に遭っても、大きな河を渡らなくてはならなくても、大切な人を亡くしても、それぞれ夢を追いながら生きていく姿が力強く描かれていました。
また、西部の風景が美しかった!
気合を入れてデジタルリマスターしたのか、空の青さは澄み渡るようだし山脈も存在感ありまくり。ラストで西部の風景から現代のものに変わっていく様子が描かれ、妙に感慨深いものがありました。
やや長いので、二回に分けて観るくらいが丁度よく、牛の群れの暴走や列車でのアクションなど、西部の魅力がギュッと詰め込まれたような作品だったと思います。

関連記事
「三人の名付親」観た(ジョン・フォード)
「荒野の決闘」観ました(ジョン・フォード)
「失われたものゝ伝説」観ました(ヘンリー・ハサウェイ)

映画「カンフー・パンダ」観ました

カンフー・パンダ
製作:アメリカ’07
原題:KUNG FU PANDA
監督:マーク・オズボーン、ジョン・スティーヴンソン
ジャンル:★コメディ/アクション

【あらすじ】凶悪カンフー使いタイ・ランが中国の平和の谷を狙う。これに対抗するため、選抜大会が開かれるが、ウーグウェイ導師が選んだのはカンフーおたくのパンダ、ポーだった。シーフー老師は、それが間違いだったとポーを追い出そうとし…。

こういう海外アニメ作品って、何故かCMをみた時は興味が湧かないんですよね~。中身がともなって、初めてその魅力がわかるというか。
この作品も期待せずに観たんですが、ポーのだるんとした可愛さと、コミカルな動き、中国の情緒たっぷりの世界観に、見始めてすぐに引き込まれました。
ジャッキー・チェン好きとしては、懐かしい功夫映画らしい流れが安心できます。そもそも彼が武術面の指導をしており、マスター・ファイブのお猿さんの声もやってたとか。…全然気付かなかった!
全体的に王道で、ポーとポーの師匠の成長が同時に描かれるのがよかったです。あのふわっふわの愛らしいシーフー老師が、ポーに向き合うことで一人前の師匠に。
その彼のそのまた師匠である亀仙人も素敵です。ゆったりした上品な動きと口調に、静かにただよう威厳…ただものじゃないオーラがバリバリ出てました。中盤の幻想的な別れのシーンが印象的。
この最強っぽい亀仙人と、何気に同じ境地に至っているポーのお父さんもいい味出してました。ガチョウとパンダの血がつながっているはずがないのに、この話題になると話をそらすところも可愛いです(笑)
また、アニメならではの表現も素晴らしく、ポーの表情豊かな動き、迫力満点のアクションシーンなど見所満載。2Dアニメのオープニングと雰囲気のあるエンドロールもセンスが光ってます。
思ってたより修行シーンが少ないのは、やや物足りなかったけれど、家族で楽しく笑って観られる作品だと思います。

関連記事
「カンフー・パンダ2」観ました

映画「フェイス/オフ」観た

 | アクション  com(6) 

フェイス/オフ
製作:アメリカ’97
原題:FACE/OFF
監督:ジョン・ウー
ジャンル:★アクション/ドラマ

【あらすじ】爆弾の場所を突き止めるため、凶悪なテロリスト、キャスターと顔を入れ替え、刑務所に潜入したFBI捜査官アーチャー。だが、意識不明だったキャスターが覚醒し、アーチャーの顔を移植。彼の正体を知る者を抹殺し、彼に成り代わる。

観たことがあると思っていたんですが未見だと判明しました。オンエアがあるたびにCMを見ていたからかな。
派手なアクション映画はあまり観ないので疲れたけど、面白かったです。
街を守るためとはいえ、凶悪犯と顔を取り替えるなんて気持悪いですよね~。自分の顔が憎っくき敵のものになった時の主人公の反応が印象的でした。
悪人の振りをするのも苦痛だし、悪い仲間をだますのも苦痛。しまいには、キャスターの愛人?とまで信頼関係を築いてしまう。正義のヒーローそのものという優しい人柄と、激しいアクションのギャップが良かったです。
…彼の逃亡でかなり人が死んだ気もするけど。
役が入れ替わった時の表情の違いも楽しめました。目の優しい感じとか、元々どちらも悪役顔なのに、それだけで別人のよう。喋り方とか仕草とか、ふたりで演じわけるのも楽しそうでした。
奥さんに信じてもらうまでの必死な様子も、心から愛しているという気持ちが全面に出ていて、伝わらない苛立ちがまったくない!
ラストも、(こんなに人が死んだのに)心温まる展開で、ちょっと涙腺がゆるんでしまいました。驚きです。

関連記事
「レッドクリフ Part I」観た

<―や行/わ行―>

 | タイトル一覧  com(0) 

『―ゆ―』 『―よ―』 『―わ―』





映画「ゾンビランド」観ました

 | ホラー/パニック  com(14) 

ゾンビランド
製作:アメリカ’09
原題:ZOMBIELAND
監督:ルーベン・フライシャー
ジャンル:★青春/ホラー/コメディ

ゾンビ病が蔓延する世界。テキサス州のひきこもり大学生”コロンバス”は、自分で作った”32のルール”でなんとか生き延びていた。やがて、頼れるタフガイ”タラハシー”や、元詐欺師の美人姉妹”ウィチタ”と”リトルロック”と出会い…。

ゾンビモノなのに青春ロードムービーということで観てみました。序盤はスプラッタな部分があるものの、みんなキャラが立ってて賑やかであっけらかんとしてるし、後半はゾンビの存在を忘れるくらい青春ロードムービーしてました。
いつも、ふざけたノリのホラーは、子供のゴッコ遊びを眺めるような気分で鑑賞してたんですけど、そのつもりでいたら、いつの間にか彼らの珍道中にのめり込んでましたよ!

まずは、孤独なオタク青年コロンバス。自分で作った”生残るための32のルール”を守り、体力のなさを慎重さでカバーして生残ってきました。「スクリーム」みたいに、ホラー映画における死亡フラグを回避するルールはしごくもっともで、どこか”のほほん”とした彼が実践すると妙に笑えます。
そんな彼が出会った、ゾンビを憎むゾンビハンター”タハラシー”。頼れる男なんだけども、スポンジ菓子”トゥインキー”に異様な執着を持っているところが可愛い。それに、後半に判明する子犬の正体、あれにはホント不意打ちでグッときました!
また、美人姉妹もいいですね。女ふたりで生き延びるには、あれくらいクールじゃなきゃやってられません。妹役は「幸せのレシピ」や「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイルちゃん。
深入りしすぎないように目的地を呼び名にする四人。でも、しだいに信頼しあえるようになり、”小さな幸せを一緒に楽しめる仲間”になり、いつしか”かけがえのない家族”になっていく…。ゾンビ映画なのに心温まりました。

ビル・マーレイのエピソード(ご本人登場!心残りは「ガーフィールド」だとか。笑)では、普通すぎるくらい普通だった彼らが、異常事態が続いてもうとっくに感覚がぶっ飛んでしまっていたんだとゾッとしてしまいました。でも、そんな状況でも(だからこそ?)人間は愛を求めるものなんですよね。主人公とウィチタの恋の行方も素敵。本当の名前をささやくシーンなんて、キュンとします。
ラストは別に問題解決できたわけでもないのに、妙に晴れやかな気分になりました。近いうちに旅の終りが来るのかもしれないけど、彼らならきっと最後まで小さな楽しみを見つけながら、4人仲良く生きていくと思います。

<―ら行―>

 | タイトル一覧  com(0) 

『―り―』 『―る―』 『―れ―』 『―ろ―』






.