2010年09月に観たお薦め映画

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「わが街」観ました

わが街
製作:アメリカ’91
原題:GRAND CANYON
監督:ローレンス・カスダン
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】ロサンゼルス。人生に焦りを感じ始めていた弁護士マックは、ある日、黒人地区で車がエンストし、危険なところをレッカー車の運転手サイモンに助けられる。一方、マックの妻クレアは捨て子を見つけて家に連れ帰り…。

たしかフジテレビで深夜に放送していたのを期待せずに観たんですが、これがなかなかの拾い物でした。犯罪がはびこるロサンゼルスを舞台に、6人の男女の人生の転機を描く群像ドラマです。人との繋がりという普遍的なテーマをさりげなく描いていました。

危ないところを助けてもらったマックは、心残りをつくりたくないという想いでサイモンに感謝の気持ちを伝えようとします。彼の妹の家が銃撃された(!)と聞けばいいアパートを紹介し、ふとした思い付きから知り合いの女性を紹介してみたりも。その一方で、よけいなお節介だったかもしれないと、どこまで踏み込んでいいものか悩んでいるんですよね。
これはわたしもしょっちゅう悩むことなので共感できました。相手がまだ会って間もない命の恩人ならなおさら不安でしょう。
そんな時、妻が拾った赤ん坊(通報済み)を養子にしたいと言い出します。ちょっとした”善意”もためらっていた彼に、ばばーんと人生に関わる決断をしてみせたわけです。
「起きてしまった事を無かった事にはできないように、一度できた人との縁は消せないのよ」と言うクレアが素敵でした。
バイオレンス映画監督のデイビスが、物盗りに脚を撃たれて考え方が変わったり変わらなかったりというエピソードも人間らしくて面白かったです。彼が引き合いにだした「サリヴァンの旅」という作品もいつか観てみたいと思いました。

マックとサイモンの人種を超えた友情、彼らと子供(甥も)との親子の愛情、そしてちょっとしたきっかけから始まった恋。それらが静かにじっくりと描かれています。中盤、マックの夢のシーンからクレアの夢に切り替わる演出も良かった!
原題はグランドキャニオンで、ラストに雄大な風景が迎えてくれます。

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映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」再見

 | ホラー/パニック  com(7) 

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
製作:アメリカ’94
原題:INTERVIEW WITH THE VAMPIRE: THE VAMPIRE CHRONICLES
監督:ニール・ジョーダン
原作:アン・ライス
ジャンル:★ホラー/ドラマ

【あらすじ】ジャーナリストのマロイは、街で見かけた不思議な雰囲気の男ルイにインタビューを依頼する。彼は自分をヴァンパイアだと言いだし、200年前に自分を闇の世界へ堕とした男レスタトの事を語り始めるのだった。

この作品を目にすると、つい観てしまいます。ヴァンパイアもので一番好きな作品なんですよね~。なんというか、全体的に耽美系少女漫画の雰囲気を感じます。
といっても、わたしが好きなのは陰気な男ルイではなく、しぶといレスタトでもなく、彼らの子供としてヴァンパイアにされてしまった少女クローディア…!
子供らしい貪欲さでつぎつぎと獲物を捕らえ、罪悪感の欠片も感じることのない彼女の顔はまさにヴァンパイア。ルイの「その目だけが、彼女が生きた年月を表していた」というセリフ通り、当時12歳だったキルスティン・ダンストが妖しく残酷なヴァンパイアを演じています。
やがては”いつまでも大人になれない”憤りから壮絶な親子喧嘩を始めるんですが、ほんとに12歳とは思えないような素晴らしい演技で目が離せません。(レスタトの首を掻っ切るシーンもあるので、そういうのが苦手な人はご注意を)
彼女には哀しい末路しか待っていないとわかっているのに、それでもわたしが何度もこの作品を観てしまうのは、クローディアに魅了されてしまったといっても過言ではないでしょう。

また、太陽の光と青い海に恋焦がれていたルイが、映画の誕生によってそれに再会できたというエピソードも印象的。まったく懲りてないレスタトが飛び降りてくるラストも面白いです。

TV映画「アガサ・クリスティ ミス・マープル2/親指のうずき」観た

アガサ・クリスティ ミス・マープル2/親指のうずき
製作:イギリス/アメリカ’06
原題:MARPLE: BY THE PRICKING OF MY THUMBS
演出:ピーター・メダック
原作:アガサ・クリスティ
ジャンル:ミステリー

【あらすじ】夫の叔母エイダが亡くなり、遺品から絵と手紙を見つけたタペンス。事件の可能性に、彼女は手紙に記されたランカスター夫人を探し始める。同じく夫人を探していたミス・マープルは、絵に描かれた家に手がかりがあると考え…。

このジェラルディン・マクイーワン演じるミス・マープルのシリーズは、どうも好きになれません。(嫌いというほどでもないけど) 推理の時に名前がいっぱい出てくるのに映像がないこともあって分りづらいし、妙に恋愛が絡んできて鬱陶しい。というか、原作でもこんな感じなんでしょうか?(ミス・マープルも出歩きすぎ!)
この「親指のうずき」は意外と楽しめたんですが、どうも原作のタペンスが主役のシリーズに無理やりマープルを登場させたようで、私が見逃した「奥さまは名探偵」が正当な映画化作品らしいです。
”親指のうずき”は好奇心旺盛な彼女が事件を嗅ぎつけた時の表現だとか。

まあ、そんな無理やりな作品だったものの、最後まですっかり騙されてしまいました。観終わってから考えると、一番賢かったのは叔母エイダかもしれません。なんせ、あの回りくどい手紙でタペンスの好奇心をくすぐって、見事に事件を解決に導いたんですからね~。嫌っていても彼女の事を理解してたという事でしょうか。
その逆で、共犯者の愚かなこと!
彼らがしっかりしていれば最初の一回で食い止められたはずなのに、なぜ注射器なんか手に入れられる状況にしておくのか。「罪を重ねさせたくない」と思っていたのか疑問です。

ミス・マープルはおおむねタペンスを見守る役でしたが、迷える(酒飲みの)彼女を優しく導く先輩探偵という感じでよかったです。タペンスもだんだんと自信を取り戻し、生き生きしていって素敵。最後は旦那さんとの絆を深めることができてよかったね!
今週のシーズン3も観ていきたいと思います。

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「地中海殺人事件」観た(アガサ・クリスティ原作)

映画「地中海殺人事件」観た

地中海殺人事件
製作:イギリス’82
原題:EVIL UNDER THE SUN
監督:ガイ・ハミルトン
原作:アガサ・クリスティ
ジャンル:ミステリー

【あらすじ】地中海の小島の閑静なリゾート・ホテルで、アリーナという女性が殺された。別件の調査でこのホテルに来ていたポアロは、滞在客から話を聞いていく。そこにはアリーナに関係する人々が集まっていたが、彼らには全員アリバイがあって…。

景色が美しかったですね~。
原題は”白昼の悪魔”と、かなり怖いけど、観光気分を味わえるためか、前作と統一感をだしたかったのか邦題は無難に。
ポワロさんも可愛い水着姿を披露してくれます。泳ぐ振りとかしちゃってるし(笑)
(たぶん)泳げない割に、船に乗ったり海に来たりしてますよね。旅行は好きってことかな?
今回もわずかな手がかりから鮮やかに事件を解決してくれますが、ちょっと単調な気もしました。こんなのわかるか~!って感じだし。
推理後の犯人の変貌振りは素晴らしかったですね。でも、一番印象に残るのがこのシーンというのはミステリー的にどうなの?

最後に、ちょっとネタバレしつつ自分の馬鹿さかげんを暴露してしまいますと、最後の決め手の意味がわかりません。昔の事件の元容疑者と現在の容疑者が同一人物だとわかると、何故いけないんでしょうか?
誰かやさしく教えていただけると嬉しいです。

<追記>
思い返してみたら、これは決め手じゃありませんでしたね~(恥)
ほんとに自分の馬鹿さかげんをさらしてしまうとは…。失礼しました!

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映画「南から来た用心棒」感想

南から来た用心棒
製作:イタリア/フランス/スペイン’66
原題:ARIZONA COLT
監督:ミケーレ・ルーポ
ジャンル:西部劇

【あらすじ】手下を補充するため盗賊ゴルドが監獄を襲うが、囚人の一人アリゾナだけは彼に従わず去っていった。ゴルドの手下に姉を殺されたジェーンは、彼に敵討ちを頼むのだった。アリゾナはどうにか仇を討つが、ゴルドに両手両足を撃ちぬかれ…。

主人公が人間的に格好良くないため(いろいろ中途半端)、ジェンマを格好良く撮れば撮るほどいけ好かない感じがしてしまいました。
盗賊ゴルドも逃げさせた相手を後ろから撃つのが好きな極悪非道な人物で(しかも顔に似合わず射撃の名手)、派手に人が殺されるので観る人を選びそう。まあ、悪役らしい悪役で素晴らしいともいえるけれど。

でも、アリゾナにくっついてるウィスキーという元ゴルドの手下が、いい味だしてるんですよね!
アリゾナを初めて見た時、思わず「カッコイイ」と呟いたり、仲間に置いていかれたところを彼に拾われて心底嬉しそうな顔をしたり。いかにも西部劇にでてくる小汚いおじさんなんですが可愛げがあります。酒瓶(?)が手投げ弾というのも彼ならではで面白い!
金の臭いを嗅ぎつけて、次々と内ポケットやら靴のなかやらから金を見つけ出すシーンでは大笑いしてしまいました。

終盤の対決もなかなか見ごたえがあり、(殺伐としてるのに)最後までコミカルさを失いません。
全体的にどっかで観たことあるような感じがぬぐえませんが、こういうのが好きな人なら楽しめると思います。DVDはプレミアがつきとんでもない事になってるようなので、気になる方は再放送時に録画することをおススメします。(ブルーレイが出ました!)

映画「ナイル殺人事件」観ました

ナイル殺人事件
製作:イギリス’78
原題:DEATH ON THE NILE
監督:ジョン・ギラーミン
原作:アガサ・クリスティ
ジャンル:★ミステリー

【あらすじ】莫大な遺産を相続した美しき女主人リネット・リッジウェイ。彼女は親友ジャクリーンの婚約者と婚約し、エジプトへハネムーンに旅立った。だがジャクリーンは彼らに付きまとい、ついには豪華客船カルナーク号である事件が起こる。

最近、アガサ・クリスティ尽くしで嬉しいです。
確かこの作品は原作も読んだし、ドラマ版も観たはずなんですが…う~ん、またもや騙されてしまいました。どんだけ記憶力悪いんだわたし…。

「オリエント急行殺人事件」のポワロはどうも受け付けなかったけれど、このポワロさんはいいですね。私の中ではデヴィッド・スーシェがポワロのイメージだったのに、このひとはすんなり受け入れられました。普段は愛嬌のある紳士でも、ひとたび事件が起これば探偵の鋭い眼が光ります。
ジャクリーンのストーキングには狂気すら感じました。遺跡で命を狙われたリネットを乗客がじぃっと見つめるシーンは、これから起こる事件を予感させ、これまたゾクッとします。
船の乗客ほぼすべての人に動機がある(いったいどんな偶然だ)とわかっていく過程もスリリングに描かれていました。いちいち犯行の再現映像が繰り返されたのは、もう出番のないリネットのため?
そして、明かされる驚きのトリック! 結構、力技的なところもあったけれどミステリーを観た満足感を味わえました。
探偵ものでは定番のラストのあれは個人的にあまり好きではないんだけど、それでもまた観たいと思える作品です。

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映画「情婦」観ました

情婦
製作:アメリカ’57
原題:WITNESS FOR THE PROSECUTION
監督:ビリー・ワイルダー
原作:アガサ・クリスティ
ジャンル:★ミステリー/サスペンス

【あらすじ】ロンドン。金持ちの未亡人を殺した容疑者レナードの依頼で、病みあがりの敏腕弁護士ロバーツが弁護を引き受ける。彼はレナードが犯行時刻に帰宅していたと証言できる唯一の証人、妻クリスティーネをあえて呼ばない事にするが…。

たぶん10年ぶりくらいに再見しました。
やっぱりいいですね。細かいストーリーは全く覚えてなかったので、最後も『うわ、またやられた!!』ってな具合です。たとえ覚えていてたとしても、魅力的な登場人物ばかりなので充分すぎるくらい楽しめますけどね。いやホント、映画好きでこれを観たことがないひとは損してると思います。それくらい大好きです。
ラストの「まだこの映画を見ていない方のために結末は決してお話しにならないように」というテロップにも素直に従いましょうとも!

冒頭の軽いノリから騙されました。病み上がりの弁護士と彼に手を焼く看護婦の攻防が楽しい!
あまり彼女が口うるさい(つまり彼が患者らしくしない)のでステッキで頭を殴ってやると言えば、「葉巻が折れますよ」と中に隠してあった葉巻を没収。階段に取り付けられた昇降機を彼女が使えば、「それはわたしのだ」とさっきまで嫌がっていたのに嬉々として乗りだす…。依頼人の話を聞く気になったきっかけが”胸ポケットの葉巻”だったりするくらいで、まさかこの後こんな真面目な展開になっていくとは思いもよらないんですよね。
そして、裁判で彼が見せるベテラン弁護士の存在感!! 看護婦さんがしびれちゃうのも当然という感じでした。
もちろん、クリスティーネを演じるマレーネ・ディートリッヒも素晴らしかったです。この作品にこんなにものめり込めるのは、彼女の演技の賜物でしょう。
今観ても色褪せない法廷ものの傑作だと思います。

原題は小説と同じ「検察側の証人」。邦題はいろいろと誤解を招きそうですが、観た後に意味がわかって切なくなる、案外いい邦題だと思いました。でも、これで観るのをためらう人がいるだろうから、それはもったいないなぁ。

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映画「アガサ/愛の失踪事件」観ました

アガサ/愛の失踪事件
製作:イギリス’79
原題:AGATHA
監督:マイケル・アプテッド
原作:キャサリン・タイナン
ジャンル:★ミステリー/サスペンス/ロマンス

【あらすじ】1926年12月、英国女流作家アガサ・クリスティーが失踪し、林で彼女の車と荷物が発見される。彼女は前日、夫に離婚を言い渡されていた。警察が捜査を始める中、新聞記者ウォーリー・スタントンは保養地ハロゲートで彼女に出会う。

アガサの失踪事件の事はまったく知らなかったので、それを題材にしたこの作品を興味深く観れました。
主演のふたりがほんとに雰囲気あって、とくにアガサの素顔なんかまるで知らなかったので、この作品で彼女を演じる女性がもう私の中ではアガサのイメージになってしまったかも。
ひょろりと背が高く控えめで品のある彼女と、背が低いんだけども上流階級の立ち振る舞いでしっかり彼女をリードするスタントンの組み合わせが印象的。
身長差がとくに目立つダンスシーンも、そんなことはものともしない彼の貫禄と美しい映像でロマンティックに。キスシーンも素敵でした。
プールでアガサに泳ぎを教えようとして、「僕でも足が届く」みたいなことをさらっと言っちゃう彼が好きです。

空白の11日間にアガサが何をしようとしていたか?という部分も、そんなバカなと思いつつ、もしかしたら…と考えてしまうような展開で面白かったです。まあ、あんな”有名作家の亭主”扱いが嫌で浮気しちゃうような奴のために、そこまでしなくても…と思うところもありましたが、いつも静かなアガサが秘めた激しさというものが見えてサスペンスが盛り上がります。
地味だけど好きな作品。

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TV映画「刑事コロンボ/策謀の結末」観た

 | ミステリー  com(2) 

刑事コロンボ/策謀の結末
製作:アメリカ’78
原題:COLUMBO: THE CONSPIRATORS
監督:レオ・ペン
ジャンル:ミステリー

IRA(アイルランド共和軍)の戦士というもう一つの顔を持つ詩人デブリン。大量の武器を買い付けようとしていた彼は、仲買人の裏切りを知り射殺する。コロンボは彼のサインが書かれた本を手がかりに、彼へと捜査の手を伸ばし…。

コロンボを描き飽きてしばらく放ってましたが、BS2でオンエアしたのと、来月から新シリーズもやるということで感想を書くことにしました。
アイルランド革命に関わる武器密輸の事件とあってスケールは大きかったし、コロンボに付きまとわれても最後まで友好的な態度を崩さない犯人の強靭な精神力はたいしたものでしたが、ミステリー的には弱かったという印象。だって、決め手になったサイン入りの本、酒瓶、旗など、結局は犯人側のミスでしたし。それを見つけ出す警部の執念はさすがだけど、やはり最後はあっと驚くような罠を仕掛けて欲しいところ。
印象に残ったのは、訛りの強い車(武器)のディーラーさん。したたかで抜け目ない感じがよくでてました。
あと、詩人の犯人との言葉遊びがよくわかりません。あれって面白いの?
ラスト、最終回ということで「ここまで、これを過ぎず」というセリフで締めくくられますが、新シリーズやっちゃうんだもんな~(笑)

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アニメ「ザ・ペンギンズfromマダガスカル」がやるよ

 | マンガ/アニメ  com(2) 

ザ・ペンギンズfromマダガスカル
前から気になっていた映画マダガスカルのスピンオフアニメが、第一話からBShiで毎週日曜日、朝9時からまた放送するようです!やったー!
見始めたのがあと5回くらいで終わるというところだったので、今朝の番組表チェックで運よく見つけられて嬉しいです。いつも映画のところしか見ないからなぁ。

いちおう簡単なあらすじを書くと、
セントラルパーク動物園で人気のペンギンたちは、実はエリート・ペンギンで結成された秘密組織だった。彼らは動物園内で起こったヘンテコな事件を華麗に解決していく!
という感じ。
映画を覚えてなくても全然楽しめるし、各話につながりはないので途中からでも大丈夫。
個性派ぞろいペンギンズのキビキビした動きが可愛いくてカッコイイです。
お騒がせキングのジュリアンもわがままだけど憎めない。彼を猛烈に慕ってるモートは、なんでキングに邪険に扱われているんだろう? でも、その報われなさも面白かったりします。

映画「のら猫の日記」観た

 | 犯罪  com(0) 

のら猫の日記
むしめがねー。
製作:アメリカ’96
原題:MANNY & LO
監督:リサ・クルーガー
ジャンル:犯罪/ドラマ

【あらすじ】16歳になる少女ローウェルは、里子に出された妹マニーを強奪して逃亡。万引きをしながら転々とする生活を始めた。だがある日、彼女は自分が妊娠していることを知り、マタニティ・ショップで出会った中年女性エレーンを誘拐してしまう。

あー、またやってしまった。
この前から「プリンセス・シシー」の三作目を観終わる前に消され、「アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵」を録画し忘れ、今度は放送時間がずれて終盤に途切れて…と失敗続きです。二度あることは三度あるのね。…ヘコみます。

それはともあれこの作品、途中まで観た感じでは面白かったです。
空き家を渡り歩き、万引きを繰り返し、ローのボーイフレンドたちからガソリンを分けてもらい、いつの間にかローが妊娠という、まさしく”のら猫”のような姉妹を描いたロードムービー的作品。
警戒心が強く、(妊娠のためか)いつもイライラして短絡的な行動をとる姉と、落ち着きがあり冷静な目で姉を見守る妹。そこに、お節介だけど優しいエレーンが加わり、”誘拐犯と人質”から”擬似家族”にかわっていきます。

なかでも3人の性格を表しているのが、人質だった頃のエレーンが、足かせを外そうと試した番号をこっそり控えているというエピソード。彼女はいつしか逃げる気がなくなり番号を控えるのを止めるんですが、それに気付いたローは逆にイライラしだすんですよね。翌日、再び番号が増えているのをみて、マニーはこんなことを思います。
『ローは他人の下心を見つけることで安心し、エレーンはそれを見抜いてる。それで穏やかになるなら、そっとしておこう。』
この冷静な目! たぶん12歳くらいのスカーレット・ヨハンソンが、冷静沈着で賢い少女を好演してました。
他にも、牛乳パックの行方不明者の手配書(本物を使ったらしい)で自分たちが手配されてないか確認したり、ローが出産ビデオで蒼白になっているのを落ち着かせようとしたり、一番幼いのに一番大人だったりします。そのくせエレーンに母親を見たり、子供らしくて可愛いんですよね。

後半、彼女たちを家族のように思い始めたエレーンがとんでもない事をしでかすのですが、録画が途切れて観れませんでした(泣)
いつか後半を見たいです…。

<やっと観られました:2015/10/20>
前半(というか終盤の前)の再見部分は懐かしく観られました。けっこう淡々と描かれていて地味な作品でしたね~。私は好きな雰囲気なのでよかったけど、盛り上がりがほとんどないし、内容的にも好き嫌いは分かれそうです。
前回は幼い頃のヨハンソンばかり注目してましたが、今回は他人を信用できず軽犯罪を繰り返してしまう姉ローに目がいきました。
冒頭の説明によると、彼女は妹マニーを”助けるため”、里親の元から強奪してきたといいます。彼女の母親はアル中で、父親については触れていなかったので、最初からいなかったか蒸発したというところでしょう。
再見して、ローが始終イライラしているのは妊娠だけじゃなく、心の傷によるものだったんだと思えました。大人や他人に対する強い不信感と被害妄想は、愛され守られる安心感を知らずに育ったから。そして、きっと虐待のようなことも…。
そんな彼女にとって、妹のマニーは唯一安心して信じられる家族で、自分を必要としてくれる存在です。ローにとってかけがえのない愛すべき妹なんだけど、それは自己愛に近く、でも今のローにとってはそれ以外ありません。
頑なになってしまった人間が変わるには”きっかけ”が必要で、そのきっかけが訪れるかどうかは運もかかわってくると思うので。
果たしてエレーンと出会ったのは、運が良かったのか悪かったのか?(苦笑)
まあ、赤の他人を信用できるようになったんだから悪くはないですよね。エレーンは孤独で、誰かに必要とされることを渇望している女性です。だからこそ、ローの不安定な心を理解して打ち解けることができたし、彼女自身も自分を見つめ直すことができた。
ただ、終盤のアレは大人としてダメな判断だ。この人の闇の方がローよりヤバイんじゃないかと思ってしまいました(笑)
でも、何もしなかった産婦人科の先生(車のナンバーを控えて通報すべきでしょ)の印象の方が悪かったので、なんとか最後まで観られました。ベビーモニター(音声)の使い方が面白かったし、やはりヨハンソンが可愛い。
出産シーンが物足りないのと、終わり方が色々投げっぱなしなのが残念ですが、再見できてスッキリしました♪
ちなみに、原題は「マニーとロー」。味気ない原題よりは、のら猫のイメージがぴったりの邦題が素敵だと思います。

映画「チャーリー」観た

チャーリー
製作:アメリカ’92
原題:CHAPLIN
監督:リチャード・アッテンボロー
原作:チャールズ・チャップリン/デヴィッド・ロビンソン
ジャンル:ドラマ/伝記

【あらすじ】アメリカ巡業中に映画と出会ったカルノー一座の看板俳優チャーリー。ハリウッドで一躍有名人となった彼は、今度は監督として活躍し始める。だが、戦時中に発表した「独裁者」がFBIの目に留まり、政治的危険人物としてマークされ…。

チャップリンについてはほとんど知らなかったので、生い立ちや”放浪者”が生まれるまで、「独裁者」にまつわる話など興味深く観れました。(女性遍歴は興味ないけど)
ところどころコミカルな演出もあり、放浪者スタイルが生まれたシーンやフィルムを守って逃げ出すシーン、hollywoodの看板のoのところでおしゃべりするところなんかが楽しげでよかったです。
ただ、古臭さを匂わせた場面転換にはイラッとしましたね。分割画面と同じで、わざとこういうのを使われるとムカつく性分みたい…。
やはり、この作品の見所はロバート・ダウニーJr.の演技でしょうか。ふだんのチャップリンは知らないので似ているのかよくわからなかったけれど、酔っ払いの演技の演技(?)なんかはさすがという感じ。ヘティを誘うときに帽子を持ってじぃっと見つめるところも、「街の灯」を彷彿とさせました。

ひとつひとつのエピソードがわりとあっさりしているので、観終わってやや物足りないものもありますが、劇中で「私の事が知りたければ、私の映画を観ろ」と言っていたくらいなのでチャップリンの作品を観ればよいかと。
かくいうわたしも、今無性に「キッド」が観てみたい!(←観ました)

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映画「砂漠の流れ者」観た

 | 西部劇  com(6) 

砂漠の流れ者
製作:アメリカ’70
原題:THE BALLAD OF CABLE HOGUE
監督:サム・ペキンパー
ジャンル:★コメディ/西部劇/ドラマ

【あらすじ】砂漠のど真ん中で仲間に裏切られ、水もなしに置き去りにされたケーブル・ホーグ。彼は復讐のため何が何でも生き延びると誓い、4日後には水を掘り当てる。そして、そこが駅馬車が通る道の側だと知り、休憩所を営み始めるのだった。

荒野を彷徨う系の作品かと思って期待したら、彷徨っているのは冒頭だけでちょっとガッカリしました。ふつうはサム・ペキンパー=バイオレンスみたいな期待を抱くようですが、それもありません。それどころか、復讐に向かうかと思えば水で金儲けを計画し、商売を始めるかと思えば女にうつつを抜かし、西部劇という雰囲気でもなかったかも。砂漠で生きる男の半生(というほどでもない?)を描いた感じです。

しかし、ケーブル・ホーグという男には妙な魅力があり、娼婦の胸元が何度も(しつこいくらい!)頭をよぎったり、お札に印刷されたインディアンがニヤリと笑うなどのコミカルな演出と相俟って、なんか憎めないんですよね。砂漠で出会ったインチキ臭いエロ牧師や、自分の名前を下着に刺繍した娼婦など、他の登場人物たちも魅力的。
人間の温かみを感じるほのぼのとしたエピソードも多く、あの「ワイルドバンチ」を撮った監督とは思えませんでした。

ただ、個人的に分割画面には何故か生理的嫌悪感を抱いてしまうので、それを多用した冒頭にはイラッとしてしまいます。でも、この作品はペキンパーがいろいろな演出で遊んでいるようで、観終わった頃には忘れてました。愛すべき小品という印象。
西部劇に詳しければもっと楽しめるかな?

ちなみに、原題を直訳すると”ケーブル・ホーグのバラード”で、リバイバル公開タイトルになってます。

映画「サボテンの花」観ました

 | ラブコメ/ロマコメ  com(8) 

サボテンの花
製作:アメリカ’69
原題:CACTUS FLOWER
監督:ジーン・サックス
ジャンル:★コメディ

既婚者と偽りトニーとつき合っていた独身主義のジュリアンは、彼女の自殺騒ぎで真剣に結婚を考え始める。だが、彼女が奥さんに直接離婚の意志を確認したいと言い出した。仕方なく生真面目な看護婦ステファニーに妻役を頼むが…。

久しぶりに大笑いさせてもらいました。古さなんて微塵も感じない楽しいラブコメです。
まずはゴールディ・ホーン演じるトニーのとぼけた可愛さ。自分の良心に従って真っ直ぐ突き進み、後ろめたいジュリアンを大いに振り回します。簡単に騙されてしまう単純なところもあるけど、離婚のことは奥さんに確認できなけりゃきっぱり別れるってとこは格好いいんだな。ジュリアンにもらったミンクのストールを、さっさと”奥さん”に廻してしまうとこも素敵。それに気づいた時のジュリアンの反応ったら!

そして、若さはじける彼女に負けず劣らず輝いていた、イングリッド・バーグマン演じるステファニーも良かった。その存在感は、最初はG・ホーンを描こうと思ってたのに、観終わった頃にはそれをすっかり忘れてしまうほど。”ジュリアンからの贈りもの”であるミンクを身にまとい、ノリノリでダンスを踊るシーンは最高です。それを眺める嫉妬ぎみのジュリアン&トニーと、事態をあまり理解していないカップルの様子も笑えました。

嘘が嘘を呼び、自分自身さえその嘘に飲み込まれてゆくジュリアンもいい味出してますね~。とてもプレイボーイには見えないんだけども、嘘つきなダメ男としては嵌ってました。意外と歯科医姿も似合っていたし。
原題は邦題と同じで、意味は観ればわかります。
最初から最後まで楽しい元気になれる作品でした。

大好きな漫画「宇宙家族カールビンソン」

 | マンガ/アニメ  com(6) 

宇宙家族カールビンソン
<あらすじ>
宇宙を旅する異星人の旅一座の宇宙船が、未知の宇宙船と衝突事故を起こす。大破して惑星アニカに墜落した未知船の救助に向かう一行だが、生き残っていたのは両親の犠牲により生き延びた赤ん坊ただひとりだった。彼らはその子の母星からの救助が来るまで惑星アニカに留まり、その子コロナの家族を演じて成長を見守る事にする。そして4年の歳月が流れた…。(wikipediaより)

無性にマンガが読みたくなって一週間ほど前からちょこちょこ読んでました。
小さい頃から大好きな作品で、何度も何度も読んでます。もう、これを読んで育ったみたいな。わたしにとって間違いなく一番のマンガです。
内容は簡単に言うとSFホームコメディで、映画(とくに特撮関係)やゲームなどのパロディが満載。とはいえ、それに気付いたのは映画を観始めてからなんですけどね。
イラストで宙ぶらりんになってる白黒の生物・惑星アニカの原住民の名前は、全員”特撮スタッフ”が元ネタだし。映画館を経営する犬人間のジョンくんは、『遊星からの物体X』の犬みたいにお腹が裂けて中身を自在に操ったりします(絵柄は可愛いけどスプラッタ)。あとは、黒澤監督の『夢』とか、前回観た『マタンゴ』のパロディもありました!
主人公のコロナちゃんがキノコを食べ、体中キノコだらけになってしまうお話が(笑)
「先生~、おいしいわ。本当よ~」と近寄ってくるとこで、「あ、これ昨日観た!」と歓喜してしまいましたよ。こうやって元ネタがわかるたびに、映画観てて良かった~と思います。

ちなみに、イラストで一番大きく描かれている女の子はコロナちゃんではなく、ひねくれ者だけど根は優しいライカ。大好きなキャラクターです。(コロナは大ネズミのおかあさんと、ロボットのおとうさんの間に座っている子)

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大好きな漫画「銀曜日のおとぎばなし」

映画「マタンゴ」観た

 | ホラー/パニック  com(13) 
Tag:日本 

マタンゴ
製作:日本’63
監督:本多猪四郎
原作:ウィリアム・ホープ・ホジスン
ジャンル:★特撮/ホラー

【あらすじ】7人の若者を乗せたヨットが、嵐で無人島に漂着した。島には古い難破船があったが、乗員の姿はなく遺体すら見当たらない。航海日誌から島に群生するキノコ”マタンゴ”は幻覚作用があるとわかり、一行は他の食料を探すが…。

前から気になっていた作品なんですが、「MOVIE-DIC」の白くじらさんと「Cinematheque5+」のHAMさんの記事に触発されて観てみました。(ネタバレあり!)

あ~、これは子供の頃に観ておきたかった!!
そしたら素直に怖い映画だと思えたんだけどなぁ!
だってもう、ミニチュアの船とかキノコのお化け(マタンゴ)とか、みんな可愛いんですもん。後半マタンゴが襲ってきて「キノコのくせに人間食べるのかよ!?」と思ってたら、キノコ(低カロリー)食べさせてあげてるんですよ。まあ、それ食べるとマタンゴ化しちゃうんですけど(笑)
仲間を増やしたい→寂しがりや!?→胸きゅん、みたいな特殊な感性を持つわたしには、それまでの人間の醜い本性とかぜんぶ忘れそうなくらいツボでした。ちなみにイラストはわたしの特殊フィルターを通してみた終盤のシーン。みんな笑って幸せそう…。

前半は、サバイバルや人間のドロドロした部分が中心で、ふつうに真面目に楽しめました。でも古臭さは否めないし、ツッコミどころも多かったですね。
まず、難破船でカビの生えてない部屋があって、棚に薬品が置いてあるから「薬品に弱いんだ!」って、蓋閉まってるのに関係あるの!? しかも、他のカビだらけの部屋を一瞬でキレイに掃除しちゃいました。水場は遠いみたいなのに、どうやって掃除したんでしょう?
他にも「根をかじってでも食料を探せ!」とか無謀すぎ!
植物は身を守るために毒を持つものが多いんだから。植物なら皮むいて水にさらして煮込んだり、動物なら頭と内蔵捨てて洗って火を通すくらいしないと、当たって死ぬ確率ぐんと上がるでしょう…。それに、火を通せば大抵食べられる昆虫を探さないのが不思議。
まあ、この島はマタンゴによって動物や昆虫のたぐいはぜんぶやられてしまっているようなので、根っこに毒はありませんでした。ラッキー?
そして、もう一つ謎なのが”海がめの卵”が発見されたことです。島には鳥も近づかないことなどから、おそらく胞子を吸っただけでマタンゴ化してしまうようなのですが、海岸までは胞子が来ないということでしょうか? その割には魚や貝(貝毒が心配)を獲っていないんですよね。…まさか、猟銃は持ってきたくせに釣り道具は持ってこなかったとか?
あとは、数年前の難破船の乗員が未だにマタンゴ化途中なのが気になるところですが、雨季の間しか活動できないみたいなので、マタンゴ化するのには何度も雨季がこないと駄目なのかな?

とまあ、ずらずらとツッコミを入れてしまいましたが、わたし的にはかなり楽しかったです。前にgoo映画でチェックして星新一原作と思い込んでいたのが、本当は原案で製作にはほぼ関わってなかったと判明したし。(騙された!)
そして、もうひとつ「観てよかった~!」と思ったことがあったけど、それは次回の記事で…。
ではでは。

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