2008年05月に観たお薦め映画

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「江分利満氏の優雅な生活」観ました

 | 戦争  com(4) 
Tag:岡本喜八 日本 

江分利満氏の優雅な生活
製作:日本’63
監督:岡本喜八
原作:山口瞳
ジャンル:ドラマ/コメディ

【あらすじ】36歳の冴えないサラリーマン江分利は、無気力な毎日を送っていた。ある日、酒の勢いで雑誌編集者に小説を書くと約束してしまった彼は、平凡で不器用な自分の生活をそのまま小説に書くことにする。それが思わぬ反響を呼び…。

タイトルが気になって観てみたのですが、昔の邦画なのに色々と面白い表現方法をとっていたり、前半だけならコメディなのに、後半も含めるとしっかりしたドラマに仕上がっていたりと、なかなか興味深い作品でした。ちなみにタイトルの江分利満は主人公の名前で、「えぶり・まん」と読みます。

さて、ひょんな事から小説を書くことになった主人公は、冴えない自分の生活を小説にしようと思い立ちます。美人だが時々ひきつけを起こす妻、大事な一人息子、我侭な父親。そして、自分自身の間抜けな一面や日々考えていることを面白おかしく書いていきます。
その表現方法がユニークで、彼が話し出すと周りの人々がぴたっと止まったり、アニメーションが入ったり、自分の下着の話を始めたら彼や同僚のサラリーマンたちが下着姿になってしまったりと様々です。
ところが、これが父親の話に移ると途端に重いテーマが全面にでてきます。
思春期に戦争を体験した主人公は、会社を興しては潰していた父が戦争で成功し、終戦で落ちぶれた姿を間近で見てきました。
そして、すっかり老いた父を見て思うのです。
「戦争で財産を築いた父を悪人だとは思わない。でも、もう戦争はやめてくれ。息子が戦場に行ったりしたら、俺は死んじまうよ。」
実際に戦争を体験した監督ならではの重みのある言葉でした。

でも、彼の中の戦争への憤りは文章にしただけでは収まりません。彼は酒の席で若手社員に話し(もとい絡み)続けます。実に映画の四分の一くらいは愚痴ってました。正直見てるのが辛かったです。
もちろん若手社員がちゃんと聞いてくれるはずもなく、
最後、屋上で若手社員たちがはつらつと遊んでいる奥で、ぽつんとたたずむ彼の姿が印象的でした。

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映画「マッド・シティ」観ました

 | 社会派  com(2) 

マッド・シティ
製作:アメリカ’97
原題:MAD CITY
監督:コスタ=ガヴラス
ジャンル:★サスペンス/ドラマ

【あらすじ】地方局に飛ばされたニュース記者マックスは、取材に来ていた歴史博物館で事件に遭遇する。銃を持ち解雇を抗議しに来たサムが、誤射で人を撃ってしまったのだ。独占取材のチャンスに喜ぶ彼だったが…。

今回観た映画は篭城物なんですが、この作品は犯人ではなくマスメディアに焦点を当てています。
地方局に飛ばされたやり手取材記者マックスが、銃で人を脅す場面に遭遇し陰から生中継を始めます。
こいつが酷い男で、外にいた相棒のカメラマン・ローリーがけが人を助けに来た時、どうしてカメラを持ってこなかったのかと怒ったり、人を誤射して途方に暮れる犯人サムに、警察に何か要求しろと焚き付けたりするんですよ。
でも、サムと話をするうちに、彼の中の良心が目覚めていきます。たまに馬鹿をやってしまうけど、本当はこころ優しく陽気な人柄であるサムを、なんとか助けようと奮闘するようになります。
しかしそれとは対照的に、本社から来た[報道=ビジネス]志向のアンカーマンの影響で、優しかったローリーは冷徹なリポーターに変貌してゆきます。彼女の最後のセリフは、まさにマスメディアに潜む「怪物」そのものだったと思います。
とてもやるせない終わり方なので後味は悪いですが、事実を伝えるはずのマスメディアが事実を操作してしまう怖さについて考えさせられました。
ニュースを見るときは気を付けないと…。

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映画「モンティ・パイソン/人生狂騒曲」観た

モンティ・パイソン/人生狂騒曲
海賊・紅茶夫人!
製作:イギリス’83
原題:MONTY PYTHON'S THE MEANING OF LIFE
監督:テリー・ギリアム、テリー・ジョーンズ
ジャンル:コメディ/オムニバス

【あらすじ】”生きる意味”をテーマに、ブラックユーモアを効かせた全7編のオムニバス映画。

この作品は「生きるとは何か」をテーマにした、ちょっとお下品なブラックコメディです。本編は悪趣味な表現が多用されているので、そういうのが好きな人にしかお薦めしませんが、プロローグである「クリムゾン 老人は荒野をめざす」は誰でも楽しめるものだったと思います。

つぶれかけた終身保険会社で、奴隷のように働かされる老人たち。ある日、仲間の一人が一方的に解雇されたのをきっかけに、老人たちは武器をとり会社(船)を乗っ取ります。そして帆を張り、舵を取り、資本主義の荒波を超えてゆく…。

会社を船に、老人たちを海賊に例えて、彼らの戦いをコミカルにいきいきと表現しています。エログロとかブラックユーモアが苦手な人でも、このプロローグだけなら安心して観れますよ。
とくに、ビルが「出航」する場面は必見です!

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映画「コマンド」観ました

 | 西部劇  com(0) 

製作:アメリカ’54
原題:THE COMMAND
監督:デヴィッド・バトラー
原作:ジェームズ・ワーナー
ジャンル:西部劇/アクション

【あらすじ】指揮官が戦死し、代わりに指揮を執ることになった軍医マックロウ。町へ戻るまでの約束だったが、途中ほかの部隊と合流。部下達の誇りを守るため”指揮官”であり続ける。原住民の攻撃が続くなか、幌馬車部隊に天然痘患者が現れ…。

今回はギャオでみつけた西部劇を観ました。
どうやら、今までわたしが観たことがある”ガンマン同士の決闘”ではなく”原住民との戦争”を描いているようです。
と言っても、原住民の姿は襲い掛かる様子を遠目に映しているばかりで、ただの「敵」としてしか描かれてませんでした。たまに大きく映っても誇張されていたような感じでしたし。最近TVで西部劇をやらないのは、こういう表現のせいなんでしょうか?
これに嫌悪感を抱く人もいるとは思いますが、アクション映画としてはとても面白かったです。
軍医が隊を指揮するとか、戦場で伝染病が発生するとかの設定もよかったし、何より「指揮官」としても「医者」としても成すべきことを成し遂げようとする主人公の姿は恰好よかったです。ヒロインとの恋愛も、自然な流れでさらりと描かれていました。
それと、歩けなくなった馬を殺せず「原住民に拾われれば生き残れるかも」と逃がしてやったり、彼らにとって未知の病気を持ち込んでしまったかもしれないと心配していたりと、わりと良心的なところもあったと思います。

まあ、戦争よりもアクションがメインの映画みたいなので、大きくゆったりした気持ちで観ることをお薦めします。

映画「ナルニア国物語/第一章:ライオンと魔女」観た

 | ファンタジー  com(2) 

ナルニア国物語/第一章:ライオンと魔女
タムナスさんのひげ忘れた…。
製作:アメリカ:’05
原題:THE CHRONICLES OF NARNIA: THE LION, THE WITCH AND THE WARDROBE
監督:アンドリュー・アダムソン
原作:C・S・ルイス
ジャンル:ファンタジー/アドベンチャー

【あらすじ】戦争から逃れ田舎の家に預けられたペベンシー兄妹。ある日、末の妹ルーシーが衣装ダンスを通り抜け、魔法の国ナルニアに迷い込む。ホーンという不思議な生き物と友達になった彼女は、悪い魔女が人間の子供を狙っている事を知る。

小学生の頃に全巻読んだはずなのに、”衣装だんすの奥が異世界”という事しか覚えてませんでした。
前半は兄妹全員がナルニアへ来るところまではメルヘンな雰囲気が出ていて良かったです。
特にタムナスさんは好きですね。なんかこう、全身からメルヘンな (彼一人でもナルニアのファンタジー担えるような?) オーラが漂ってます。雪の中で裸にマフラーって、見てる方が寒くなりそうなファッションも素敵です。最後の方でしてるルーシーのドレスと同じ緑色の高そうなマフラー (ポケット付き!?) も良いですが、やっぱり彼には赤いマフラーが似合ってます。

さて後半ですが、どうもついていけない感じがありました。
あの子供らに、何でそんなに期待出来るのか?
ナルニア国民にとって四人は”船首の女神像”や”アミュレット”の様なものだったんでしょうが、へっぴり腰で剣を振るう長男が軍の指揮を執るのにはちょっと無理があったんじゃないかと。結局、けりをつけたのはライオンだし。
まあ、最も戦場に似合わなかったのは裸マフラーのタムナスさんでしたけどね。

映画「レジェンド・オブ・ゾロ」観た

 | アクション  com(4) 

レジェンド・オブ・ゾロ
製作:アメリカ’05
原題:THE LEGEND OF ZORRO
監督:マーティン・キャンベル
ジャンル:アクション/アドベンチャー

【あらすじ】カリフォルニアも合衆国の仲間入りを目前にし、アレハンドロは息子の為にゾロ引退を決意する。しかし、それを妨害する者が現れ、彼はもう暫くゾロを続ける事に。ところが約束を破った事に妻エレナが怒りだし、二人は喧嘩別れしてしまう。

気楽に観れるアクション映画でした。
ただ、前にも増して奥様が活躍していたり、息子や仲間の聖職者が強かったりで、肝心のゾロの活躍が少なめな気もします。あと、家族総出で悪に立ち向かうさまは”スパイキッズ”を彷彿させるものがありました。
…にしても、「世界は単純さ、善か悪かだ!」という少年のセリフには、ちょっと危険な香りがしますね。一歩間違えたら、なんか怖い人になってしまいそうです。

映画「さくらん」感想

 | ロマンス  com(0) 
Tag:日本 

さくらん
製作:日本’07
監督:蜷川実花
原作:安野モヨコ
ジャンル:時代劇/ロマンス

【あらすじ】幼い頃に吉原に売られてきたきよ葉。気の強い彼女は反抗し折檻を受けてばかりだったが、やがて遊女のトップ”花魁”となる。彼女を支えていたのは、「庭の桜が花を咲かせたら、ここから連れ出してやる」という清次の言葉だった。

とにかく金魚や衣装が綺麗でした。特に吉原大門の金魚にはびっくりです。実際にはなかったみたいですが、天井にガラスを張って金魚を飼っていた人もいるみたいなので、金持ちが似た様なものを造っていたかもしれません。
江戸時代の人って意外とダイナミックですよね。

ストーリーは結構ベタなロマンスものでした。
公式の解説では、”きよ葉は生まれながらに手練手管 (男を思うがままに操る) を身に付けていて…”と書いてあった気がしたんですが、その割には男に振り回されてましたよね。
それと流産の場面はあっさりし過ぎだったと思います。ちょっとぼうっとしてたら逃避行を始めていたので、子供も道連れにする気なのかと思ってしまいました。
あと気になったのは、病気やら何やらで苦しんで死んでいった遊女がいた事を描いてない事です。そういう惨めな姿が映画のイメージに合わないんだったとしても、戸の向こう側から病に苦しむ声が聞こえる等の描写があれば、物語全体が引き締まった様な気がします。
まあ、私も詳しくは知らないので大きな事は言えないんですが…。

映画「ウール100%」観た

 | ファンタジー  com(2) 
Tag:日本 

ウール100%
製作:日本’05
監督:富永まい
ジャンル:ファンタジー/ドラマ

【あらすじ】ゴミ捨て場で気に入った物を持ち帰り、コレクションするのが日課のおばあさん姉妹。ある日、赤い毛糸玉を持ち帰るが、その糸を手繰って女の子が迷い込む。編んではほぐしまた編んでを繰り返す少女に、二人はアミナオシと名付け…。

不思議な雰囲気のファンタジー映画だと思っていたら、強烈な一撃をくらってしまいました。
気に入った物を拾い大切に使っていた、変わり者おばあさん姉妹。ふたりはまるで子供のようにガラクタたちを愛でています。そこに妖怪アミナオシが加わり、彼女達の生活は引っ掻き回されてゆくのですが、この子がかなりバイオレンスなんですよ。
黙々と編み物をしてたかと思えば、突然…
『また、編み直しじゃぁぁぁぁぁ~!!!』
と、まるで空襲警報のように叫びだします。もちろん、夜でもお構いなしに。
その上、姉妹に大切にされ”こころ”を持つようになり対抗してきたガラクタたちを、編み棒攻撃と回し蹴りで無残な姿に…
この闘いのシーンは、軽くホラー仕様となっております。
これってホラー映画? と危ぶむ私に、更なるショックが襲い掛かりました。
こんな目に遭ってさぞ悲しんでいるだろうと思っていた姉妹が、なんと自らガラクタを破壊しているじゃありませんか!?

どうやら姉妹は、過去のある出来事により殻に閉じこもっており、これらの破壊行為は前進する為のものらしいのですが…なにも、ここまでしなくても。
妖怪とか出してるなら、”八百万の神”とか”もったいないの精神”とか取り入れても良かったのでは? と思ってしまいました。

映画「トレマーズ3」観た

 | ホラー/パニック  com(2) 

トレマーズ3
口の中の触覚?は食事のとき邪魔そうです。
製作:アメリカ’01
原題:TREMORS 3: BACK TO PERFECTION
監督:ブレント・マトック
原作:S・S・ウィルソン、ブレント・マトックロン・アンダーウッド
ジャンル:★SFパニック/アクション

【あらすじ】あれから11年。武器マニアのバート以外は、かつての脅威を忘れ平和に暮らしていた。そんな時、突然一匹のグラボイズが現れる。準備万端のバートは自分達で迎え撃とうとするが、行政がグラボイズを絶滅危惧種に認定してしまう。

わたし、このトレマーズシリーズが大好きなんですよ。
あの何処から襲ってくるのか分からない恐怖と、そんな状況にあってもやたらと明るい登場人物。そして妙に可愛いグラボイズ。
…いや、わたし動物好きなもんで。(フォローになってない?)
まあ、そんなことはどうでもいいんですが、3になってもこのお気楽さは健在です。というか、バートというプロフェッショナルがいるおかげで、さらにお気楽度がアップしてました。
犠牲者が少ない (もとい住人が少ない?) せいもあると思いますが、「きっとどうにかなるよね」という考えが登場人物にも観ている私にもあり、それほどハラハラしません。
あとテンポもちょっと悪いし、グラボイズの出番も少ないです。(ココ重要)
新しい形態のアスブラスターは文字通り「ぶっ飛んで」いて笑えますが、それほど脅威を感じなかったというか…。
でもバートおじさんは大好きなので、彼の活躍がみれた事には大満足でした。

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「トレマーズ」を観ました

映画「我が道を往く」観た

 | ドラマ  com(0) 

我が道を往く
製作:アメリカ’44
原題:GOING MY WAY
監督:レオ・マッケリー
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】経営難に陥った教会に赴任したオマリー神父は、音楽の才能を活かし悪がきを集め聖歌隊を結成する。レコード会社と契約する事で、子供たちも教会も救おうと考える彼だったが、前任の老神父は彼のやり方についていけず…。

さて今回の映画は、「悪ガキたちを集め聖歌隊を結成し、レコード売って教会を立て直そう」という、どこかで聞いたようなそうでないような物語です。
ぱっと見、子供たちとの心の交流を描いた青春ストーリーのように思えますが、そうではありません。むしろ子供たちはメインじゃないです。
彼らの更生はものの5分で済みましたから
では何がメインなのかと言うと、この教会に元からいた老神父との交流なんですね。
このおじいちゃん、そこらのガキんちょどもよりよっぽど困ったちゃんなんですよ。子供たちにはころりと騙されるわ、そのくせ老神父への気遣いからの隠し事は察してしまい落ち込んで家出するわ。…しばらくしてからばつが悪そうに戻って来るところなんか、本当に子供のようです。
そんな手の掛かるおじいちゃんに、主人公は持ち前の明るさと自然な優しさで接し、打ち解けていきます。
そして、最後の大団円。
お前は敏腕プロデューサーかっ!と叫びたくなるほどの憎い演出です。
やや毒がなさすぎるような気もしますが、観終わった後にじんわり温かい気持ちになれる作品でした。

映画「椿三十郎(1962)」観ました

 | 時代劇  com(16) 
Tag:黒澤明 山本周五郎 日本 

椿三十郎(1962)
製作:日本’62
監督:黒澤明
原作:山本周五郎
ジャンル:★時代劇/アクション/ドラマ

【あらすじ】上役の不正を暴こうと意気込む若侍9人。彼らの話を横で聞いていた浪人は、嵌められたことにも気付いていない彼らを放っておけず、助っ人を申し出る。

いやぁ、時代劇ってこんなに笑えるものだったんですね。西部劇と同じく食わず嫌い状態だったんですが、挑戦してみて良かったです。なんせ、そこらのコメディ映画よりよっぽど笑えましたから。
まずは9人の若侍。これが”忠告を聞かず、先走って問題を起こす”という、安いアニメの主人公(成長期)タイプなんですよね。それが9人もいるから、助っ人である浪人の苦労も9倍です(笑)
次に、彼らを(精神的な意味で)別次元から見守る奥方と娘さん。
「まあ、風情があっていいですわね~」
「そうですわね~、お母様}
という風に、彼女達が話し始めた途端まるでスローモーションに。
彼女たちの情にほだされた捕虜の男も、いきなり押入れからでてきて、しれっとした顔で意見を述べたかと思ったら、そそくさと押入れに戻っていく…シュールです。

こんな感じで大爆笑だったんですが、もちろん面白いのは「笑い」の部分だけじゃありません。
弱い者を守るためとは言え平然と人を切ってきた浪人が、奥方の言葉に感化され、なるべく殺さずに済ませたいと思い始めるんですよ。こういう心情を垣間見せたことで、浪人を身近に感じられたように思います。
最後の哀愁漂わせた背中といい、私好みの主人公がこんな所にいたとは…時代劇恐るべし!!

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「静かなる決闘」観ました

映画「秘密の花園(1993)」観た

 | ファミリー  com(4) 

秘密の花園(1993)
製作:アメリカ’93
原題:THE SECRET GARDEN
監督:アグニエシュカ・ホランド
原作:フランシス・ホジソン・バーネット
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】両親を亡くし、イギリスの伯父に引き取られる事になったメアリー。しかし、屋敷は妻を亡くした伯父の悲しみに包まれていた。ある日、閉ざされた庭園を見つけたメアリーは、そこに花を咲かせようと考える。それは病弱な従兄のためでもあった。

題名はよく聞くものの、内容はさっぱり知らなかった「秘密の花園」を観てみました。
あらすじを読んだ時は、この間観た「ハイジ」とかぶるなぁとか思っていたんですが、この主人公は”天真爛漫”というより”ふてぶてしい”の方が合ってました。親にかまってもらえなかったせいか、感情表現が苦手で我侭に育ってしまったんですね。傍から見てれば、これもまあ可愛いんですが、目の前にいたらきっと「イラッ」とくるに違いありません。
しかし、そんな彼女を優しく受け入れてくれたのが、使用人マーサとその弟ディコンでした。
はっきり言って、私には「メアリーが花園をよみがえらせた」というよりも「姉弟がメアリーの笑顔を取り戻した」という印象の方が強いです。あまりに優しすぎるので、実は妖精か何かなんじゃないかと疑ってしまいました。

ともあれ、あんなに病的だったメアリーと従兄と伯父さまの顔色が、花園とともに元気になって良かったです。
病は気から、ですよね。

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映画「三匹荒野を行く」観た

 | ファミリー  com(2) 
Tag:にゃんこ 

三匹荒野を行く
製作:アメリカ’63
原題:THE INCREDIBLE JOURNEY
監督:フレッチャー・マークル
原作:シーラ・バーンフォード
ジャンル:アドベンチャー

【あらすじ】ハンター一家のペット・ルーア、ボジャー、テイオーの三匹は、一家が留守のあいだ知人の家に預けられる。しかし、彼もまた3週間家を空けることになり、三匹は寂しさから300km以上も離れたハンター家を目指し歩き出す。

いくら動物好きといっても動物メインのあざとい映画は好きじゃないのですが、これは素直に楽しめる作品でした。(観たきっかけは、題名で西部劇と勘違いしたからなんですけどね。)
責任感の強いルーアに、老犬ボジャー、好奇心旺盛な猫テイオー。ホームシックに駆られた仲良し三匹が、300km以上の険しい道のり(荒野というより森だった)を旅するアドベンチャーです。
見どころは、やっぱり動物たちの可愛らしさでしょう。
ナレーションのみで動物たちにセリフはなく、仕草や表情だけで感情を表しています。三匹が仲良くじゃれるシーンから危険な冒険のシーンまで、よく演技してました。
しかも、メイン三匹の他にも、旅の途中で様々な動物が出てきます。獲物役の動物が逃げ回る様子は本当に演技なのかと心配になるほどですし、逆に熊やら山猫やらが襲いかかってくるシーンでは間違って怪我でもしないかとハラハラしました。
正確には覚えてませんが、ちゃんと調教された動物が10種類近く出ていたと思います。
…サービス精神旺盛ですね。製作スタッフの頑張りが目に浮かびます。
そういう陰の努力も思い浮かべながら、彼らの冒険に付き合ってみてくださいね。

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映画「オペラ座の怪人(2004)」観た

オペラ座の怪人(2004)
歪んだ愛と憎悪
製作:アメリカ/イギリス’04
原題:THE PHANTOM OF THE OPERA
監督:ジョエル・シューマッカー
原作:ガストン・ルルー
ジャンル:ミュージカル/ロマンス/サスペンス

【あらすじ】1870年代パリ。急遽代役として舞台に上がったコーラスのクリスティーヌ。彼女の美しい歌声に観客は魅了され、オペラ座に来ていた貴族ラウルは彼女が幼馴染だと気付く。再会を喜ぶ二人だったが、彼女はオペラ座の怪人ファントムにさらわれてしまう。

前編だけですが観ました。
シャンデリアが揚がっていくと共に、寂れたオペラ座が当時の姿を取り戻してゆく場面は大変美しかったです。
内容は、ファントムの素顔を見たクリスティーヌが幼馴染のもとに戻り、それを見たファントムが憎しみに身を震わせ…というところまでなのですが、今のところ誰に感情移入したらいいのか分かりません。
ファントムは何やら下心から彼女に近づいたように見えるし、クリスティーヌはファントムに幻想を抱いていてやたらと顔を見たがります。しかも、彼が美形だったら幼馴染の所に戻らなかったような気もします。

…ああでも、本当は彼女は最初からファントムを恐れていたのかもしれないですね。
だって実際、壁の向こうから男が話しかけてきたら怖すぎます。知らないうちに覗き見られていて、その上オペラ座を影から支配していたわけですから、完全に犯罪者です。しかも、変に怖がったり逃げたりしたら、どんな目に遭わされるか分かりません。
彼に一度連れて行かれたときも、「彼の目には孤独と哀しみが…」みたいなこと言っていた事も考えると、これはもうストックホルム症候群である可能性が高いです。

ストックホルム症候群は、強盗犯や誘拐犯と長時間一緒にいた人質などが、犯人に同情してしまう精神の防御反応のことです。犯人に協力的なほうが助かりやすいとか、恋愛感情にすり替えることで恐怖心を紛らわしていたりとか、そんな感じです。
こうやって考えると、クリスティーヌに感情移入できそうです。…とりあえず後編を観ない事には何とも言えませんが。一週間後まで覚えてられるかなぁ。

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