忘却エンドロールコメディカテゴリ紹介

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「アタック・オブ・ザ・キラートマト」「リターン・オブ・ザ・キラートマト」

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「アタック・オブ・ザ・キラートマト/Attack of the Killer Tomatoes!」
米’78年、ジョン・デ・ベロ

長年見たかった作品。Gyaoでやってたので飛びついたんだけど、ホラーというよりコメディなんですね!?
咬みつくトマトのイメージがあったのに、実際は本物のトマトや張りぼての大きなトマトが転がったり、飛んできたり、潰れたりしてるだけという(笑)
あと倒れた人の上を移動する雑なコマ撮りみたいなシーンとか…。
よっぽど低予算なのかと思ったけど、冒頭で小さなヘリが墜落するシーンがあって「どこに予算突っ込んでんだよ!」と思ってたら、このシーンは現場で発生した本物の事故(死者はいない)をそのまま使ったらしい。しかも”撮影中に事故で死者が!”と宣伝に利用するふてぶてしさ。伝説のカルト映画と言われるワケです。

映画としては70年代のコメディらしさもあって、全力で”くだらない”を描いていて普通に楽しかったです。狭い会議室に全員がちゃんと座っていくシーンとかトマトに変装して潜入する男の末路が好き。残酷描写は皆無なのでホラーが苦手な人でも安心!
うっとうしい宣伝広告が増えた時代なのか、広告関係のネタが結構多かったですね。緊急ニュースだと言いつつ長々CMが流れたり、画面下に宣伝が流れて色々あったりと遊び心がありました。
突然ミュージカル風になるところも好きです。ラストで捜査官と記者が唐突に愛を歌いだし、記者が小太りな捜査官をお姫様抱っこするシーンは「腕力すげぇ!」と変なところに関心してしまいました。

冒頭でヒッチコックの「鳥」を引き合いに出す図太さや、大量のトマトが犠牲になる(トマト祭りよりかはぜんぜん少ないと思う)のを受け入れられる人なら楽しめると思います。

「リターン・オブ・ザ・キラートマト/Return of the Killer Tomatoes!」
米’88、ジョン・デ・ベロ

前作に比べると良くも悪くも普通クォリティで、愛すべきおバカ映画になってました。懐かしい80年代のB級作品的な。印象も薄くなっているものの(何せトマトがキルしない)嫌いではないですね。
ふわふわトマトのFT(英語では”けばだったトマト=fuzzy tomato”)が可愛かったし、トマトが禁止されて麻薬みたいに裏取引されてるのは笑った。ケチャップの代わりにベリーソースを使ったピザの人気が謎。
あと若かりしジョージ・クルーニーがいっぱい見られます。
途中で予算が足りなくなったからと実在の商品の宣伝をしだすところは「鷹の爪」みたいでしたね。鷹の爪はこれのオマージュだったのかな?
ハチャメチャなのに意外と伏線回収は丁寧で、やはり監督の映画愛を感じました。
3作目の「キラートマト/決戦は金曜日」と4作目の「キラー・トマト/赤いトマトソースの伝説」も見てみたいな…。

映画「モン・パリ(もんぱり)」観ました

モン・パリ
原題:L'EVENEMENT LE PLUS IMPORTANT DEPUIS QUE L'HOMME A MARCHE SUR LA LUNE
   NIENTE DI GRAVE, SUO MARITO E INCINTO [伊]
   A SLIGHTLY PREGNANT MAN [英]
製作:フランス・イタリア’73 96分
監督:ジャック・ドゥミ
ジャンル:★コメディ/ロマンス

【あらすじ】自動車教習所を経営する中年男性マルコは、体調がすぐれないのを恋人イレーヌに心配され病院で診てもらうことに。しかし、そこで思ってもみなかった診断を下される。なんと太り気味のお腹は妊娠のためだと言うのだ。そのニュースに世界中の人々が沸き立ち…。

面白かった~。1973年にこんな題材でこんな楽しい作品が世に出ていたとは!
このおおらかさはフランスとイタリア合作だからこそなのかな?
以下、ネタバレを含む感想となっているので未見の方はお気をつけて。

最初は「ロシュフォールの恋人たち」の監督さんだからロマンスものなのかなぁと思ってたんですが、なんともまあ大らかで幸せに満ち溢れた世界を描いたラブコメでした。
何がどう大らかなのかと言うと、ぽっこりお腹の中年男性マルコが”妊娠した”というニュースに、みんなが「すごーい、人類の進化だねー!」と歓迎ムードなところです。女性たちは「これで男性も女性の気持ちがわかる」と喜んでいるし、男性の中にも喜んでいたり面白がっている人がほとんど。
ネガティブな人もいるはずですが、感情的に反対している人はわざわざ描かず、人口急増を危惧する程度にとどめているところが見やすかったです。

たぶん内分泌撹乱物質(いわゆる環境ホルモン)が懸念され始めた頃に作られた作品なんでしょうね。メスのオス化とか騒がれていた気がするし。
人類の進化だと歓喜していた学者さんと、最初にマルコを診察した何の医者だかよくわからない女医さん(白衣を着てないからカウンセラーかと思った)が、完全に浮かれた調子なのも面白い。主人公のことを貴重なデータくらいにしか思っていなさそうだけども、嫌な感じはまるでしない見せ方でした。

あと、マタニティ・ドレスなどを作っていた会社が専属契約を持ちかけてきて、街中が妊夫のマルコ一色に染まっていくところもいいですね。ゆったりしたズボンを履いた彼が乳母車を押しているポスターがいかにもな感じでリアル!
自分の美容院を広くしたいと思っていたフィアンセが、強気の交渉で「生まれてくる子の10年間の教育費と有給休暇、そして好評ならギャラ1万ドル(だったかな?)上乗せ」とガッポリもぎ取るところが男前でした。

反対に妊娠してからめっきり優しくなったマルコの表情なども良かったです。生まれてくる子供のためにもきちんとしたいとプロポーズするところは、母性的父性が発揮されてました。
喫煙家だったのが自然と禁煙し始めて、周りにちやほやされても夫婦(仮)仲は良好。最初は戸惑っていたフィアンセも生まれてくる子供が待ち遠しいといった具合で、男性が妊娠する世界もいいかもしれないと思えます。

だからこそ、祭りが終わっても二人なら乗り越えられると思えるんですよね。
友人たちに見守られての結婚式、そして奥さんの告げる幸せな一言に笑顔で見終えられました。
旦那さん妙に可愛いと思ったらマルチェロ・マストロヤンニだったのか!(そして奥さんはドヌーヴ。相変わらず顔が見分けられないです)

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映画「永遠(とわ)に美しく…」観た

永遠(とわ)に美しく
読み:とわにうつくしく
原題:DEATH BECOMES HER
製作:アメリカ’92 104分
監督:ロバート・ゼメキス
ジャンル:★ブラックコメディ/ファンタジー

【あらすじ】落ち目の女優マデリーンは、旧友ヘレンと婚約した有名な整形外科医アーネストを奪って結婚する。自暴自棄になったヘレンが落ちぶれる一方、マデリーンは優雅な生活を送りつつも衰えていく美貌に焦りを感じていた。数年後、美しく生まれ変わったヘレンが目の前に現れ、彼女は藁にもすがる思いである館を訪れ…。

昔大好きだった作品。今は楽しめるかな?と不安ながらの鑑賞でした。うん、今見ても面白い!
何と言っても、メリル・ストリープとゴールディ・ホーンの体当たり演技が素晴らしいですよね。古い作品を見るようになってからゴールディ・ホーンを知ったと思ってたけど、最初に好きになったのはこの作品からだったか~。
特殊メイクでブクブクに太った姿から50代とは思えない美しい姿、そしてどてっぱらに大穴開けた化け物っぷりまで見せてくれます。メリル・ストリープもセクシーな女優時代から結婚後のオバハンっぷり、首が180度回転したり体にめり込んだりとすごいことに。悪趣味極まりないSFXの使い方も、ここまでくると痛快です。
…ただ、見る人を選ぶ作品だというのはよくわかります(汗)

しかし、影の薄い旦那アーネストを演じてるのがブルース・ウィリスというのもビックリですよね。顔を見分けるのが苦手な私には、じっくり見ても彼だと確信が持てないレベルでした(笑)
良い意味でも悪い意味でも単純な男の役で、妻の尻に敷かれるくたびれた中年男性を見事に演じてます。
初見時に書いたあらすじには「彼を奪い合い…」と書いてたけど、再見したらそんなことなかったですね。奪い合ってはいても、すべてはマッドとヘル(悪意が込められたあだ名 笑)の勝負のため。彼が好きだからというわけではない。
ただ、二人の醜い争いを目の当たりにして自分の哀しさに気付き、人生で本当に大切なことを見つける役でもあるので、物語の中では結構重要な役割。彼がいないと、本当にただの悪趣味映画になってしまいます。

あと、再見して気付いたのが、この醜い争いは何も女性だけに当てはまるわけじゃないということでした。とくに今の時代は男性も美容を気にする世の中なので、リメイクするなら男性二人が主演でもおかしくない!
見栄っ張りで老いを気にする人間なんて古今東西老若男女関係なくいるし、この作品の中でも秘薬を飲んだ人たちは男女に偏りなくいました。何気にいつの時代にも通じるテーマだったんだなぁと驚きました。
ラスト、バラバラになっても中身はぜんぜん変わってない、むしろ中身の醜さが外見にまで及んでしまった彼女たちを見て「ああはなりたくないなぁ」と思ったなら、監督の狙い通りということでしょう。

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映画「殺したい女」観ました

殺したい女
原題:RUTHLESS PEOPLE
製作:アメリカ’86 95分
監督:ジェリー・ザッカー、ジム・エイブラハムズ、デヴィッド・ザッカー
ジャンル:★コメディ/犯罪

【あらすじ】財産家の妻バーバラ殺害を企んでいた夫サムは、彼女が誘拐されたのをいいことに見殺しにしようとする。愛人キャロルと祝杯を挙げるが、彼女もまたサムを裏切り大金を手にしようと計画していた。一方、誘拐犯たちは身代金を値切るサムと暴れるバーバラに振り回され…。

かなり昔に観て★をつけてたこの作品。内容を忘れたのでオンエアを機に再見してみました。
あらすじだけ読むと酷い男の犯罪を描いている作品という印象ですが、デヴィートさんをはじめとする俳優陣のコミカルな演技と、明るいドタバタ劇で最後まで楽しく見られます
なんたって、金目当てで金持ち娘と結婚し、浮気した挙句に妻殺害を目論んでいた男がメインで描かれているのに、ぜんぜん腹が立たないんですよね。絶対上手くいかないだろうと思えるのもあるし、浮気相手に利用されてるのにも気付かず一喜一憂してるデヴィートさんが憎めません。身代金の値切り方もめちゃくちゃなのに!

彼が亡き者にしようとする奥さんも最初はお近づきになりたくないタイプで、お人好し誘拐犯が振り回されているのを見て気の毒になったり。あまりにも犯罪に向いていない誘拐犯夫婦のお人好しっぷりには和みました。
漁夫の利を狙う浮気相手カップルも狡猾そうに見えてドジなところがあり、勘違いから空回りしていくのが楽しいんですよね。警察署長を巻き込んでの勘違い劇がサイコー!
勘違いとすれ違い、そして新しい絆によって逆転してく立場!
罠を仕掛けた側が獲物だと思っていた相手に陥れられる展開が痛快でした。

とくにお気に入りのシーンが、誘拐犯夫婦の夫の方が「ワルになる!」と決意して、職場で客の満足よりも売り上げ重視の商品を売りつけようとするくだり。追い詰められた人間が開き直って悪事を働くみたいな顔で商品説明していたのに、お客に妊娠中の奥さんがいるとわかった瞬間に「自分はなんて酷いことをしようとしているんだ!」と我に返ったような顔をするんですよ。
彼の背後に天使と悪魔がいるとしたら、悪魔はきっと天使の1/100サイズなんでしょう(笑)
「ビバリーヒルズ・コップ」のローズウッド役の方だと気付けて嬉しかったです。

もう一つのお気に入りが誘拐犯夫婦の奥さんの方のエピソードで、暇を持て余してテレビのエアロビクスに熱中して痩せた奥さんに、ちょっとした一言で親友になるくだり。彼女の言う通り、ゴリラみたいに見えた奥さんも、ちゃんとしてれば魅力的なんですよね。旦那の本心を知って落ち込んでいた彼女が、二人の共通点であるファッションで意気投合し、世間やクソ旦那を見返してやろうと結託する流れが大好きです。

登場人物が個性的でハチャメチャな展開も違和感なく楽しめる、見事なドタバタコメディでした。
再見して良かったです♪

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映画「最高の花婿」観ました

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Tag:フランス 

最高の花婿
ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲(フランス映画祭2015)
原題:QU'EST-CE QU'ON A FAIT AU BON DIEU?
米題:SERIAL (BAD) WEDDINGS
製作:フランス’2014 97分
監督:フィリップ・ドゥ・ショーヴロン
ジャンル:★コメディ

【あらすじ】フランス、ロワール地方に暮らすクロードとマリーのヴェルヌイユ夫妻。敬虔なカトリック教徒の2人は、娘の結婚相手がそれぞれアラブ人、ユダヤ人、中国人と連続して困惑していた。そんな時、末娘ロールがカトリック信徒と結婚すると聞いて大喜びする二人だったが…。

くすくす笑わせつつ考えさせてくれる良作でした。
上の3人の娘がそれぞれアラブ人、ユダヤ人、中国人と結婚したとなれば、差別するつもりがなくても戸惑いますよね。文化の違いから知らず知らずのうちに相手を怒らせたり傷つけたり、そしてふとした瞬間に自分の中に潜んでいた差別意識に気付かされたり…。
とくに宗教観の違いは大きな溝を生み、可愛い孫の割礼と聞いて衝突してしまうエピソードは面白かったです。ただでさえ理解できない儀式なのに、「切った皮は庭に埋めるのが習わしだけど、うちは庭がないから」と小さな箱に入れて渡されるなんて。しかも、うっかり落として犬が…(笑)
へその緒や抜けた歯など、子供の成長や健康を願って取っておいたり投げたりする風習は、どの国にもあるんだとちょっと驚きました。

そんなすれ違いが何度もあってついにはケンカしてしまったりするんですが、それを乗り越えようと決意する理由が「このままじゃ孫と過ごせない!」というのが良いです。ブルジョワ家庭の話なのに、良い意味で普通な感覚を持っていて感情に寄り添えました。
仲直りのため、あれも言っちゃダメこれも言っちゃダメと奥さんたちに釘を刺される旦那たちの姿を見ると、実はよく似た者同士なのかなと思えます。やはり娘は父親に似た人を選ぶ傾向にあるんでしょうか?
一度仲直りしてしまえば良いところも見えてきて、あっという間に仲良くなってしまう流れも素直に受け入れられました。宗教や人種の違いだけでは分かり合えない理由にはならない!

そして、大きな山を乗り越えてホッとしたところで、今度は四女が…と心が折れる両親の気持ちもわかりますよね~。また同じ苦労をするのかというがっくり感と、カトリック教会で式を挙げる娘を見たいという夢が叶うのに、相手が黒人ということでショックを受けている自分にショックですよ。
でも、鬱になったからと言って暗い話にはならないので安心して見ていられます。元が前向きなのか、カウンセラーよりも自己分析で復活していく母親がたくましい!(笑)
一方、むしゃくしゃを抑えるために庭の木を伐採しまくる頑固おやじの方は簡単には割り切れず、海外旅行に行くと言い出して娘たちを不安にさせてしまったり…。海外旅行=離婚という娘たちの解釈はちょっと強引な気がしたけど、末娘がマリッジブルーになるには十分な理由ですよね。

結婚に反対する者同士だからこそ意気投合する父親たちと、それを知らない家族が勘違いして事件でも起きたんじゃないかと慌てるエピソードも面白かったです。娘が乗った列車を止めるために、病気で倒れるふりをして即興で合わせるところなんかもグー。すっかり仲良しさんだよ!
異文化・異人種間の結婚について考えさせられるだけでなく、明るい気持ちになりたい時にもおすすめの作品です。

映画「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」観た

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Tag:ジョニー・デップ 

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密
原題:MORTDECAI
製作:アメリカ’2015 107分
監督:デヴィッド・コープ
原作:キリル・ボンフィリオリ
ジャンル:★コメディ/アドベンチャー

【あらすじ】英国貴族にして美術商のチャーリー・モルデカイは、ロンドンの郊外に大きな屋敷を構えていたが破産寸前。そんな時、MI5のマートランド警部補にゴヤの幻の名画を捜索して欲しいと要請される。高額な報酬につられ、最強の用心棒ジョックと共に名画追跡に乗り出したモルデカイだったが…。

吹き替え版なのにエアロバイクを漕ぎながら見たので謎解き部分はぜんぜんわかりませんでしたが、チャーリーと用心棒ジョックの関係が面白くて個人的に大好きです。ほぼ無能の癖にやたらと自信満々なチャーリーに何度もひどい目に遭わされ、それでもなお揺るがぬジョックの忠誠心がもうおバカの域に達してるんですよ。普通に考えたら、給料もままならない状況で命を懸けて守るに値しないチャーリーなんて見捨てられてもおかしくないのに!

そんなジョックのことをチャーリーも信頼していて、何かあれば「どうすればいい?」と聞いて、それが結構無茶な内容でも彼なりに実行するところが憎めません。全力で走ってと言われても、ヘンテコな小走りしかできないんですけどね(笑)
でも大男と一緒に窓を破って飛び降りたところは頑張ってました。
それが、終盤で「私は大丈夫だから行ってください!」とかなり無理してるジョックのいうことは聞かないところがまたいいんですよ。あの無力な、荒事なんてまるで向かないチャーリーが、ハンマーを掴んで突進する姿に、なんだか親のような気持ちで「よくやった、チャーリー!」と思ってしまいました。

あと、こんな彼でも得意なことが一つだけあって、ぼやけた写真に映る絵の一部分だけを見て、それが何の名画なのか気付いたところには驚かされました。色々逸話のある名画らしく、どでかい本を引っ張り出してきて「この絵だ」と示したのがほんの1,2cmしかなさそうな絵の中に描かれた絵なんですよ。…インチキ美術商だと思っててゴメン。

また、髭が生理的に受け付けない奥さんとのあれこれも面白かったです。あまりに受け付けないので、キスしようとするだけでゲローとなる奥さんに、ついもらいゲロしてしまうチャーリー。お互い深く愛し合ってるのに、お互いこれだけは譲れないと髭を巡る争いが…(笑)
くだらないけど大好きですね~。ラストはオチが読めても笑えました。

ちなみに、未亡人から盗むのはちょっとな…と思ったものの、持ってたら持ってたで犯罪に巻き込まれそうなヤバい品物だし、絵としての価値に惹かれているチャーリーの手に渡るのが結局一番良かったのかも。
私的に、難しいことを考えずケラケラ笑いたい時に観たい作品です。

映画「ラストベガス」観ました

ラストベガス
原題:LAST VEGAS
製作:アメリカ’2013 105分
監督:ジョン・タートルトーブ
ジャンル:★コメディ

【あらすじ】子供時代からの大親友ビリー、パディ、アーチー、サムの4人組。58年後、4人の中で唯一独身を貫いていたビリーが結婚することになり、彼らはラスベガスで独身最後のバカ騒ぎをすることに。妻の葬式に出なかったビリーを許していないパディも、アーチーとサムに説得され渋々参加するが…。

子供たちの友情を見せたかと思ったら、いきなり58年後に飛ぶところが凄いですね(笑)
死んだ魚のような目で老人たちとプールで運動するおじいちゃんや、孫が可愛くて仕方がないおじいちゃんがいると思えば、葬式のスピーチでいきなり若い恋人にプロポーズする破天荒なおじいちゃんがいたり。どの子がどのおじいちゃんに成長したのかも何となく伝わってくる(名前を憶えてればハッキリわかるんでしょうが…)コミカルな出だしで、掴みはばっちりでした。

そして、こんな歳になっても当たり前のように「ビリーの独身さよならパーティーしようぜ!」とノリノリなのが素敵です。しばらく会ってないだろうに、まるで子供の頃から今までずっと一緒だったみたいな距離感が心地いいんですよね。
パディを連れ出すために持病ネタで脅す?ところや、奥さんに「元気になるなら火遊びしてきていいよ」と許可をもらってウキウキなサムなど、みんな個性的で最初から笑わせてくれました。
あと、友人から大事な話があると電話が来るたびに「前立腺か?」と返すのがこの作品らしくて面白かったです。

ベガスに到着してからは、ホテルのボーイも加わって彼らのおちゃめな様子を楽しめました。羽目を外すことはあっても、あんまり周りに迷惑をかけていないところが私好みです。金の力で美女コンテストの審査員になったり、人気のクラブで楽しんだり、マフィアの幹部のふりをしてお馬鹿な酔っ払い青年を更生させたり。火遊びする気満々だったサムの顛末も感動モノでした。あのセリフにしびれる!(その後、台無しなことを言っちゃうけど 笑)

また、主軸となるビリーとパティのエピソードは最後のまとめ方が本当に良くて、スッキリ見終われたのが一番良かったですね。何十年越しに知った真実にパディが打ちのめされるエピソードで、ちゃんと自分が見て感じてきたものを思い出して冷静になってくれてよかったです。ずっとクスクス笑って終わるかと思ったけど、ここは本当に感動しました。
心から「友情っていいな」と思える作品だったと思います。

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映画「ツイン・ドラゴン」観た

ツイン・ドラゴン
原題:雙龍會
   :TWIN DRAGON
製作:香港’92 104分
監督:ツイ・ハーク、リンゴ・ラム
ジャンル:★アクション

【あらすじ】裕福な家庭に双子の男児が生まれる。だが、弟は事件に巻き込まれて行方知れずとなり、やがて香港の暗黒街に台頭。一方、兄の方はニューヨークのオーケストラ指揮者として活躍していた。そんあ二人がついに出会い、弟をつけ狙うギャング一味の陰謀に兄も巻き込まれていき…。

ジャッキー・チェンが一人二役で、正反対の性格の双子をきっちり演じわけています。
双子ネタをこれでもかと詰め込んでいて、入れ替わりや感覚の共有、さらには遠隔操作まで!(笑)
一つの場所に鉢合わせしちゃいけない人間が複数いて、あっちこっち行ったり来たりしながら逃げ隠れするお馴染みのネタも、双子が混ざってると見てるこっちまで混乱してきて新鮮でした。

あと、兄は指揮者で武術なんてできない人なので、後半でギャングたちと対決する時にはギャーギャー言いながらも頑張ってる様子が楽しいです。入れ替わりのせいで生じている力量差を敵が形勢逆転と捉えたり、事情を知らない弟(強い方)の仲間が「本気で戦え!」とせっついたりと、ここでも双子であることを大いに生かしてます。
弟が閉じ込められて、弱い兄がやられる!という時に、まさかの遠隔操作で戦うところは爆笑。
シートベルトが生死を分けるくだりもブラックな笑いが良かったです。
家族と一緒に気楽に笑える作品でした。

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映画「カムバック!」観ました

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Tag:イギリス 

カムバック!
原題:CUBAN FURY
製作:イギリス’2014 98分
監督:ジェームズ・グリフィス
ジャンル:★コメディ

【あらすじ】元天才少年サルサダンサー、ブルースは決勝直前に起こったイジメ事件をきっかけにサルサと決別する。25年後、冴えない太った中年サラリーマンとなった彼は、赴任してきた美人上司ジュリアに一目惚れ。彼女がサルサに夢中だと知り、これは運命だとサルサを再び踊る決意をし…。

元サルサの天才少年ダンサーだったブルースが、恋をきっかけに過去のトラウマを乗り越えて、中年太りにも負けずサルサの情熱を取り戻すお話。
恋がきっかけというのが可愛いんですが、彼が立ち直ったのはサルサと仲間たちのおかげという流れがとても好きです。
きっとサルサを頑張っていなかったら自信を取り戻すことはできなかったと思います。でも、今の彼はサルサを踊ることができて、他人に評価されなくても自分自身を評価できる。それに妹や恩師、友人たちがいて、嫌な同僚をサルサでぎゃふんと言わせることができた。それで十分だし、成功がゴールという描かれ方ではないんです。
いちおう最後はハッピーエンドですが、ほとんどオマケのような描かれ方で、まさに「成功がついてきた」という感じ。ハリウッド映画のようにキスで終わらないところがミソでした。

だいたい、この作品で一番印象に残るダンスシーンが女性との色っぽいサルサではなく、駐車場で同僚とのダンス対決って(笑)
このダンス対決が本当に最高で、ギャラリーがいないから判定をどう行っているのか分からないにもかかわらず、二人の間ではしっかり攻守や優劣がわかっていて、見ている方もなんか納得できてしまいます。
あの巨体で華麗な足さばき、そしてリフトなどの技を駆使して決闘シーンを演出しており、バック転した時なんて「おぉ!」と声をあげてしまいました。もうこのシーンだけで永久保存決定ですよ。
途中で通り過ぎた車のドライバーに「なんだこいつら…」という白い目で見られるという笑いも忘れずに入れてきて、見ごたえある決闘でした。

あと、「男がサルサなんて」と引き気味だった友人と楽しそうに練習をするところや、ゲイっぽいサルサ仲間との友情もほっこりできて楽しかったです。かつてのサルサパートナーである妹と超仲良しなところも微笑ましいし。
気分よく見られる、かなりとっつきやすい部類のブリティッシュコメディでした。

映画「ハート・オブ・ウーマン」観た

ハート・オブ・ウーマン
原題:WHAT WOMEN WANT
製作:アメリカ’00 127分
監督:ナンシー・マイヤーズ
ジャンル:★コメディ/ロマンス

【あらすじ】シカゴの広告代理店に勤める自信過剰男ニックは、新しく来たやり手の女性ダーシーが自分の上司になりショックを受ける。その夜、感電事故を起こした彼は何故か女性の心の声が聞こえる様に。始めはそれを利用するニックだったが…。

女性の心がわかるようになる軽めのドタバタコメディで、面白かった覚えがあったので再見。たぶん私が最初に観たメル・ギブソン主演作品なのもあって、彼と言えばこの作品か「リーサル・ウェポン」の印象です。
全体的にコミカルで楽しめました。女好きで自信過剰な男をメル・ギブソンが好演していて、とくに女性の声が聞こえるようになったばかりの「もうやめて!」という様子が面白い。前方から大勢の女性たちが走ってくるシーンとか、雌犬の気持ちまでわかるところとか(笑)
彼がモテてると勘違いしてたのは、手当たり次第に声をかけていたから都合のいい女が引っかかっていたというだけなんでしょうね。男性から見てもクズなので、彼が女性たちに(心の中で)こき下ろされていても嫌な気分にはならないと思います。

あと父娘のエピソードがとても私好みで、初見時はここが気に入ったんだと納得でした。
離婚して娘のことなんて放置していた主人公が、娘のアレックスの心の声を聞いて初めて父親の自覚が芽生え…というエピソードなんだけど、たぶんロマンスを削ってこちらをメインにしても十分面白くなっていたと思います。プロムのドレス選びとか、父親らしくしようと頑張って失敗するところは微笑ましいし、娘のピンチに駆け付けて父娘の絆を取り戻すくだりは感動的。
でも別にロマンス部分が詰まらないわけでもなく、彼がダーシーに惹かれて変わっていくという流れは説得力あったと思います。やり手のキャリアウーマンが内心では不安や孤独を抱えていて、精一杯強がっているんだとわかればギャップ萌えするよね。あと、仕事を心から愛してるところも素敵だし。
ただ、何をやろうとしても主人公に持っていかれた彼女が、不審感よりも同じ感性を持つ相手に出会えた驚きと喜びが上回ってしまうところはあまり共感できませんでした。ほぼ同じイラストを描いてくるとか、もはやホラーじゃない?(笑)

さらに、自殺願望のある影の薄い職場の女の子エリンのエピソードも印象的だから、ロマンス部分の印象が薄くなってるんですよね。自殺なんかとはまったく縁がない自信満々な主人公が、ふと「私が死んでも誰も気付かない」とか耳にしてギョッとするんですよ。たぶん、感電死しそうになった彼がこんな能力に目覚めたのも、彼女を救うためだったんじゃないかな?
ダーシーのことや娘のことがあるなか、エリンのもとへ駆けつけた時に元に戻ったし。
能力を失ってからもエリン、アレックス、ダーシーを一人の人間として、そして女性として扱っているところを見せることで彼の成長がわかり、これからも大丈夫だなと安心して観終われました。

しかし、転機となったカウンセラーさんが結構面白かったのに、1回しか出てこなかったのが残念です。ちょくちょく相談に乗ったり、心理学の研究に協力したりしそうな流れだったのに…。イラストは、カウンセラーに言われて「この能力を活用すればすごいことができるぞ!」と閃いたシーン。
原題の意味は「女は何を望むか」で内容に合っているものの、なんだか堅い印象なので邦題の方が好きです。序盤に女性用製品(ストッキングや脱毛ワックス)を試すくだりがあるので、文字通り心が女になっちゃうのかと勘違いしそうですが(笑)

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「ホリデイ」観た

映画「男性の好きなスポーツ」観た

男性の好きなスポーツ
原題:MAN'S FAVORITE SPORT?
製作:アメリカ’64 120分
監督:ハワード・ホークス
ジャンル:★コメディ

【あらすじ】釣りの入門書を書いてベストセラー作家となった釣道具の敏腕セールスマン・ロージャーは、ある日、ワカプーギー湖で催される競技会に社長命令で出場することに。だが、実は彼にはどうしても出場したくない理由があった。主催者側の女性イージーとアビーの協力で彼はなんとか大会に臨むが…。

好きですねー。前半で主人公がバイクでこけて、そのバイクを森の熊さんが乗り回すシーンからもうハート鷲掴みでした(笑)
大筋としては、主人公が隠し事をしていて、ヒロインと共にバレないように四苦八苦してるうちに恋が発展していく定番のラブコメ要素もあるコメディです。

でも、時々トゥーンアニメみたいなお茶目な表現方法が入って、それが妙にツボに嵌っちゃったんですよね。救命胴衣もどきの胴付き長靴を使ったらひっくり返って溺れそうになったり、陸に上がって逆上がりをしたら水と一緒に小魚が出てきたり、釣りに夢中になってたら背後から熊がやってきて水面を走って逃げたりと懐かしきコミカルな演出満載です。

また、冒頭のヒロインとのトラブルや、ファスナーが引っかかって婚約者に勘違いされるといったラブコメらしいシーンも楽しく飽きません。
大爆笑だったのが終盤のキスシーンに流れるイメージ映像。煙をガンガン出して「ポッポー!」と突進する2台の汽車が、正面衝突する映像が映るんですよ。家族そろって大笑いでした。

観る前は「だっさいタイトル!」と思っていたら原題も邦題と変わらなかったし…。しかも、ハワード・ホークス監督じゃないですか。そういえばヒロインが勝手に主人公のベッドで寝てしまうシーン、見覚えがあると思ってたら「ハタリ!」でもありましたね。
ラストの決着のつけ方も後味が良く、思いがけずお気に入り作品になりました。

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「ハタリ!」観た

映画「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」観ました

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ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン
原題:BRIDESMAIDS
製作:アメリカ’2011 125分
監督:ポール・フェイグ
ジャンル:★コメディ

【あらすじ】開業したケーキ店がつぶれた上、恋人にも捨てられ人生最悪の日々を過ごしていた30代独身のアニー。そんな時、大親友リリアンが結婚することになり、彼女はブライズメイドのまとめ役を頼まれる。だが、ブライズメイドのひとりヘレンがライバル意識をむき出しにしてきて…。

お下品なところもあるけど面白くて最後はジーンとして、明日も頑張ろうと思える作品でした。
前半はとことん主人公アニーの痛々い様子を描いていくんですが、それと同時にリリアンとの仲の良さもしっかり描いているので、嫌々ながらもヘレンと一緒に行動するアニーの健気さとか、親友を奪われたくない気持ちが伝わってきました。序盤のエクササイズ教室にこっそり参加してる二人とか微笑ましいですね~。
そこからの、アニーとヘレンが張り合ってリリアンを讃えるスピーチをするエピソードや、式場やサプライズのアイデア、飛行機での酔っ払い事件など、どんどんエスカレートしていく”リリアンの親友の座”を賭けた戦いが面白かったです。
ヘレンはセレブで美人で器用なのに、なんでここまで張り合うんだろうと思っていたら、終盤で打ち明ける事実に納得。お金持ちで美人だからって幸せとは限らないよね。性格もあれだし…。

また、交通違反がきっかけで出会った警官とのロマンスも不器用な感じが良かったです。臆病になって彼の優しさを踏みにじってしまったり、逃げ出してしまったり。ただでさえリリアンやヘレンのことでいっぱいいっぱいなのに、さらに恋のことで混乱してるわけにはいかないというのもあったと思います。
そんな彼女に振り回される警官さんもいい人感がにじみ出ていてよかった。謝られても簡単には許せない(とても傷ついた)ところも好感持てたし、何より「ブレーキランプが直ってないのを見るたびに猛烈に腹が立つ」という警官らしい一言が素晴らしい。警官の格好をしているだけの役じゃなくて、悲惨な交通事故を見て心を痛めてきた一人の人間だと思えました。

そして、予想外にいいところを持って行ったメーガンの喝もよかったですね~。何もかもが上手くいかなくて独りぼっちになってしまったところに、親友じゃないかと当然のように現れるんですよ。カッコいい!!
現在の彼女からは想像もつかない昔の話と、ストレートな「人生と戦え!」という言葉がグッときました。
で、奮起したところでトラブルが発生してヘレンと和解。警官さんに手助けしてもらおうと一生懸命目の前で小さな交通違反を繰り返すところがキュート!
このヒロインを演じるクリステン・ウィグさん、あまり知らないけれど輝いてました。
落ち込んだ時に見たくなる良作だったと思います。

映画「キンダガートン・コップ」観た

キンダガートン・コップ
原題:KINDERGARTEN COP
制作:アメリカ’90 111分
監督:アイヴァン・ライトマン
ジャンル:★アクション/コメディ

【あらすじ】ロス警察の敏腕刑事キンブルは、麻薬密売組織のボス・クリスプを有罪にするため、彼から逃げた妻の証言を得ようと考える。彼女が潜伏するボストン郊外へ赴いた彼は、ひょんなことから彼女の息子が通っているという幼稚園に潜入することになり…。

序盤でタフな刑事のキンブルさんをしっかり描いているので、幼稚園の先生になってからのギャップが際立ってました。
最初は厳しすぎて泣かせてしまったりするんだけども、ペットのフェレットを使ったり警察学校ごっこを始めることで、なんとか子供たちをまとめていきます。訓練しながら子供たちが笑顔で競い合うようにる様子が微笑ましく、ちゃんと子供の体力や集中力に合わせてメニューを組んでるらしいキンブルさんの器用さに感心しました。
園長先生も褒めてたように天職だったのかも。…そういえば、序盤でも食あたりを起こした相棒をしっかりサポートしてました(笑)
ボスの息子探しもかねて園児たちを気に掛ける様子が先生らしかったし、DV夫をぶん殴るシーンはスカッとします。ドミニクとの交流も心温まりました。

でも、一番のお気に入りは相棒の女刑事ですね。マイペースで食べることが大好き。そして恋のサポートもお手の物!
この人、登場時はできる女刑事なのかと思ったら、仕事と同じくらいプライベートを満喫してて、捜査中なのにフィアンセといちゃこら。かといってダメな人でもなく、最後には良いところを持っていってくれました。きゃー、カッコいい―!
子供たちの演技も素晴らしいし、シュワちゃんは食われ気味だったかも?

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映画「名探偵登場」観た

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名探偵登場プチ
原題:MURDER BY DEATH
製作:アメリカ’76 94分
監督:ロバート・ムーア
ジャンル:コメディ/ミステリー

【あらすじ】億万長者ライオネル・トウェインから招待状を受け取った、ミロ・ペリエ、サム・ダイヤモンド、ジェシー・マーブル、シドニー・ワン、ディック・チャールストンら5人の探偵。北カルフォルニアにある豪邸に続々と到着するが、彼らを待ち受けていたのはある挑戦だった。

うっかり先に観てしまった続編よりは楽しめたものの、傑作と言われるほどでもなかったような。まあ、ミステリーにそこまで詳しくないので、半分くらい元ネタがわからないのが大きいか。
それに、大笑いするタイプではなく、ニヤニヤしてしまうタイプの笑いなんでしょうね。
色々おふざけが入って失笑することも多かったけど、登場人物がどれも個性的で見分けやすかったのは助かりました。みんな楽しそうに演じていたし。
元ネタが分かったのはポワロさんとミス・マープルくらいで、後から調べてピーター・フォーク演じる育ちの悪い探偵が「マルタの鷹」の主人公だと知りました。「マルタの鷹」なんてもう覚えてないや…。
他の二つはまったく知らなかったし(でも一番好きなキャラは夫妻)、胡散臭い中国人の仮装も酷かった。
面白かったのは、チャイムが悲鳴で本物の悲鳴をチャイムと勘違いするところや、剣が天井から落ちてきて「育ちが良くて助かった」と言ってる横で、ピーター・フォークが素直に「俺だったら死んでた」と言ってるところくらいでしょうか。他にもフフッと笑うことは何度かありました。

しかし、最後のミステリー作家への文句は、元ネタの探偵たちの作品がそれに当てはまるんですかね?
アガサさんなんて登場人物二人も元ネタにされていて、ちょっと可哀想です。ドラマを観ていて確かに「う~ん…」と思うことは数回ありましたが、あれだけの数を書いていて数回なら別にいいじゃない。傑作だってあるのに。
もし、元ネタの作品は関係なく、世にあふれる三流ミステリーへの文句だったとしたら、彼らに言う意味が分からないし…。
事件の真相も中途半端にしか明かされず、色んな意味でモヤっとしました。

映画「おいしい生活」観た

おいしい生活
原題:SMALL TIME CROOKS
製作:アメリカ’00 95分
監督:ウディ・アレン
ジャンル:★コメディ/犯罪/ロマンス

【あらすじ】少し間抜けな泥棒レイは、銀行の二つ隣の店が売りに出されているのを見て、地下からの銀行強盗を思い立つ。カムフラージュのため妻フレンチーがクッキー屋を始めるが、思いがけず店が大繁盛してしまい…。

たぶんウディ・アレン監督の名前を覚えた作品ですね。この作品で彼の作品をもっと観てみようと思って、他のはわりと毒があって「あれ?」と思ったような。
再見してみるとなんてことない作品だったけど、それでも大好きです。
何が好きって、トンチンカンなことばかりやってるレイとフレンチーが、可愛くて憎めないんですよ。

レイはどうみても泥棒の才能なんてないし、奥さんが巻き込まれるのも気にしないでスリルを求めるあたりダメ夫すぎるんですが、金持ちになっても今まで通りの生活を好み、上流階級の人々になんと思われようが構いません。
でも、フレンチーが遠い人になってゆくのだけは寂しくてたまらない!
そんなだから、久しぶりのファーストフードに感動する様子や、泥棒計画で目を輝かせる姿などをみてしまうと、フレンチーが彼に愛想を尽かさなかったのもわかる気がしてしまいました。

夫のしょうもない計画に振り回され、文句を言いながらもしっかり自分の役割は果たす健気なフレンチー。手作りクッキーでお客を虜にしたり、上流階級の仲間入りをしようと必死に勉強するところが大好きです。
傍から見たらドン引きレベルの滑稽さなんだけども、生まれ変わるため前向きに頑張る姿を見たら、やっぱり憎めないんですよ。それどころか応援したくなってします。
ヒュー・グラントが演じるインテリ男が嫌な奴で、よけいにフレンチーの単純さや裏表のなさに目が行くのかも。
そして、なんだかんだでラブラブな夫婦の、彼ららしい顛末もよかったです。
思い出の鍵開け技術や、成金生活で身につけた鑑定眼など、何気に成長しているフレンチーが素敵♪

ちなみに原題の意味は「三流の泥棒(ペテン師)たち」で、邦題は原題とは似ても似つかないけども、おいしいクッキーから始まったおいしい儲け話、そして彼らにとっての本当のおいしい生活がこれから始まるんだということで結構合ってるんじゃないでしょうか。少なくとも、初見ですぐ内容と結びついて忘れなかったので、私にとっては良い邦題だったと思います。

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映画「殺人カメラ」観た

 | コメディ  com(4) 
Tag:イタリア 

殺人カメラ
原題:LA MACCHINA AMMAZZA CATTIVI
製作:イタリア’48 83分
監督:ロベルト・ロッセリーニ
原作:エドゥアルド・デ・フィリッポ、ファブリッツィオ・サランザーニ
ジャンル:コメディ

【あらすじ】イタリア南部アマルフィ海岸の小さな漁村は、網元や流通業者、高利貸し、村長らによって牛耳られていた。気立てのいい写真屋のチェレスチーノは、老人に親切にしたところ”写した相手を殺す秘術”を授けられてしまう。恐れおののきながらも、老人が聖アンドレアだったと思うようになる彼だったが…。

<ややネタバレあり!>
イタリア・ネオリアリズムにそぐわないB級感あふれるタイトルが気になったので観てみました。…うん、これ「DEATH NOTE」だわ(笑)
もちろんストーリーは全然違うんですけど、人を殺せるアイテムを怪しい爺さんにもらって、最終的に独断で処刑を始めてしまう主人公というところがデスノートでした。
ルールとしては、1・標的の姿を写し取れれば被写体は写真でもよい。2・一部分でも映っていれば死ななくても呪いの影響が現れる。3・標的は写真に写ったポーズのまま死亡。
この3番目のルールがコメディ要素になってて、突然変なポーズで動かなくなったり、固まって戻らないから棺おけを特注したというくだりは不謹慎ながら笑ってしまいました。
ただ、主人公が暴走するまでがダラダラしていて盛り上がらないし、サスペンス要素はほぼ無くて、最後までゆるゆるです。肝試し企画とかで観てたら退屈してたでしょうね~。

しかし、今回はネオリアリズム作品を見る企画。どこがどうネオリアリズムなのか考えながら観ることができました。
舞台となる貧しい漁村には、主人公と同じく多くの貧しい人々と、それを仕切って搾取する一部の裕福層がいます。この金持ち連中が自分のことばかり考えている奴らばかりだし、不満を抱える貧しい人々もチャンスさえあれば他人を出し抜きたいと思っている。悪人が一人減っても、別の人間に取って代わるだけ。
じゃあどうするかというと、悪人と一緒に生きていくしかないという超現実的な結論に。物語としては「チャンチャン♪」と聞こえてきそうな顛末になってますが、教訓は得られるから寓話としてはOK。つまるところ善も悪も極端はダメってことですね。悪魔は誰の心にも忍び寄るものだから、こつこつ善行を積み、良く考えて行動しなさいという教訓でした。
いかにも寓話の世界というオープニングや、十字の切り方を教えるくだりもよかったです。

ちなみに、原題の意味は直訳で「悪人を殺す機械」かな。邦題だと無差別っぽいですね。
正直、退屈してる時間も長かったけど、ロッセリーニの珍しいブラックユーモアは一見の価値ありだと思います。

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映画「異人たちの棲む館」観ました

 | コメディ  com(8) 
Tag:イタリア 

異人たちの棲む館
原題:MAGNIFICA PRESENZA
製作:イタリア’2012
監督:フェルザン・オズペテク
ジャンル:★コメディ/ドラマ

【あらすじ】ローマの高級住宅地に格安アパートをみつけ、一人暮らしを始めた俳優志望のピエトロ。夜はパン屋で働き、夢の新生活に思いを馳せながら部屋の改装行うピエトロだったが、実はそこには先住者がいて…。

これはよかったですね~。gyaoはたまにこういう良作を発掘してくれるから好きです。地味ながら、コミカルでファンタジックで胸があったかくなるような私好みの作品。ゲイの主人公が受け付けないという人以外なら楽しめると思います。ホラーみたいな邦題だけど、怖くはないよ!

まず何が良いって、主人公ピエトロと借家の先住者たちが、愛すべきキャラクターになっているところでしょう。
ピエトロはゲイと言っても恋人いない歴=年齢という感じで、情熱は秘めてるけど上手く伝えられないタイプ。思いがけず先住者と出くわしても、押しが弱くて追い出せません。
しかも辛抱強い上に根が優しいから、いつの間にか彼らを受け入れてしまうんですね。
一方、その先住者というのが実はとある劇団の俳優たちで、どことなく「アダムスファミリー」に似た雰囲気。とくに、小太りな少年とダンディなヒゲの紳士、古風で品のある恰好をした団員8人がずらっと並んでいると、どこか懐かしさを感じます。

でも、あそこまで浮世離れした人たちではなく、主人公が怯えれば落ち着かせようとするし、失敗すればやんわり助言、オーディションに行く前にはみんなで演技指導までしてくれる気さくな人たちです。
ずうずうしいところもあって、居候のくせに練習の邪魔をしないでくれと言ったり、家を「ネズミの巣」呼ばわりしたり、ピエトロが欲しがっていた激レアなカード(イタリアの歴史上の偉人が描かれた実在するカード)をパクッたり…。
でも、いつの間にか彼の孤独を癒してくれる存在になっていくんですね。

とくに、ピエトロが彼らを受け入れるきっかけとなった詩人が面白かったです。夜、自室で寝ている主人公の顔をジッと見つめるという一歩間違えば変質者な人で、目覚めたピエトロに「私が画家なら、あなたの輝かしい寝顔を絵にできるのに…」とか、代わりに歯が浮くような詩でその寝顔を讃えたりするんですよ(笑)
ロマンティックすぎて聞いてるだけで恥ずかしいわっ!
まあ、初な主人公はそれですっかり気を許しちゃうんですけどね。それから進展するわけではないものの、彼のおかげで気持ちを切り替えられたのは確かです。

そして、彼らとの交流のなかで変わっていく主人公が、内面的な成長はあっても、一朝一夕で成功を掴むようなご都合展開がないのも良かったです。
まあ、俳優を目指すゲイの主人公が、名一座の団員&ゲイの詩人と出会うこと自体がご都合主義だと言われればそうなんですが、そこはすんなり運命と思えました。

以下、ネタバレあり!
あと、何気に台詞が良いんですよね〜。印象に残るフレーズだったり、哲学的だったり。
殴られて倒れていたオカマの人を手当てするエピソードも素晴らしかった…。
団員の一人が「何の役を演じてるんだ?」と尋ねると、「ただ自分を演じてるだけ。リアルな虚構が一番自然なの」と深いお言葉。このやり取りは、彼らの合言葉「虚構だ、虚構だ」「虚構ではなく現実だ」というのにもかかってるのかな?
最初は不思議な居候の存在を「よい孤独撃退法ね」と言っていた彼女が、帰り際には「こんな私が自分を信じてるんですもの。幽霊ぐらい」と見えない彼らの存在を完全に認めてくれるのが素敵。
主人公のいちばんの親友である女性(親戚)はまったく信じてくれなかったからね〜(当然だけど)

後半、頼まれた人探しを始めてからはコミカルさは薄れ、彼らの人生が垣間見えるドラマが展開されます。
過去と戦争の傷跡、そして大きな希望…。インターネットの向こう側でも、元気な姿が見られただけでどんなに嬉しかったことか…。
ラスト、束縛するものがなくなり外に出てからは、台詞がなく微笑みあうだけで気持ちが通じ合うように描かれているのが良かったです。
ピエトロに連れられてやってきた場所で、幽霊たちは彼のために演じます。

エンドロールではそれを観るピエトロの顔のアップだけが映されるんですが、劇に対する反応と、彼らとのこれまでの時間を振り返るような表情が繊細に表れ、感動で胸が一杯なのが伝わってきました。
これでお別れだったとしても、きっと彼らと過ごした掛け替えのない時間は彼の中でずっと息づいて、将来立派な俳優になるだろうと思えます。
あと、ご近所さんの青年との恋の予感もあったし、仲良しの親戚もたくましく生きていくでしょう。

ちなみに、原題は「素晴らしき存在」という意味。邦題はまあアノ作品を意識してるのかな。知ってる人にはネタバレな邦題だけど、そもそも映画情報サイトなどを見ると、彼らが幽霊だという事まであらすじに書いてあるからね…。
知っていても十分楽しめますが、どうせなら知らないまま観た方がいい気がします。

映画「ブロードウェイと銃弾」観ました

 | コメディ  com(2) 
Tag:ウディ・アレン 

ブロードウェイと銃弾
原題:BULLETS OVER BROADWAY
製作:アメリカ’94
監督:ウディ・アレン
ジャンル:★コメディ/ドラマ

【あらすじ】1920年代のブロードウェイ。新作の上演が決まって浮かれていた劇作家デビットだったが、スポンサーについたのはマフィアのボスだった。彼に演技力ゼロの愛人オリーブを押しつけられ、自分の脚本にケチをつけられる毎日に爆発寸前。だが、そんな彼を主演女優のヘレンは慰め…。

これは面白かったです。アレンの作品はどんなのがあったのかパッと思い浮かばないけども、今まで見た中でもかなり面白かったと思う。個性的なキャラクターたちの会話は聞いていて飽きないし、これから彼らや舞台がどうなっていくのか先が読めず、ワクワクします。
とくにオリーブのボディガード・チーチの秘めた才能には驚かされました。生まれが違えば彼の人生もまったく違ってたかもなぁ。デビットとの奇妙な友情も面白くてグイグイ引き込まれました。
彼の登場により、主人公デビットが色んなことに気付いていくのもいいですね。
彼が心酔するヘレンという女優は、彼が扱いやすいと見抜いた上で地味なこの役を引き受けたんだけども、新しい脚本には本当に心を掴まれて、つい前の脚本に対する本音がポロリ。
今まで色仕掛けで巧みに彼の心を掴み、やんわりと要求を伝えてまるで彼自身が自分で決めたように仕向けていたから(これが手練手管か!)、その本音でデビットの目が一気に覚めるんですよ。
他の人たちからも、今までの脚本に対する本音がどんどん出てきて、すっかり自信を失い、男として好かれていたのか、アーティストとして好かれていたのかわからなくなって苦悩します。

一方で、ものすごい存在感を発揮するオリーブがいい味出してました。彼女の顛末にはまったく同情できないどころか、ほんのりスカッとしたほど(笑)
これだけ憎たらしいキャラなのに、ボスは彼女のことが大好きなんですよね~。気が利かないとか、役立たずだと罵られたり、浮気されたりしたのに。
その浮気相手が過食症の俳優で、公演が近づくにつれてつまみ食いが止まらなくなるのが面白い。ついには犬のおやつまで盗る始末で、小心者のくせにマフィアの愛人に手を出す意思の弱い男。
よく考えると、ボスも浮気相手もチーチもオリーブの犠牲者かも。何気にファム・ファタールってやつ?

NYでの舞台が大成功して、裏でのごたごたが勘違いで絶賛されてるのが皮肉。ここがタイトルにかかってるんですね。
主人公が最後に何を選ぶのかも良かったし、内幕ものとしても楽しく、映画を見たという充実感が得られました。なんとなく舞台が先かなぁと思ったら逆で、後に監督自ら脚色してミュージカル化されたみたい。
それをまた映画化とかしないかな。

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映画「しあわせの雨傘」観ました

しあわせの雨傘
原題:POTICHE
製作:フランス’2010
監督:フランソワ・オゾン
原作:ピエール・バリエ、ジャン=ピエール・グレディ
ジャンル:★コメディ/ドラマ

【あらすじ】1977年フランス。雨傘工場を経営するロベールの貞淑な妻スザンヌは、優雅な毎日を送りながらも満たされずにいた。そんなある日、工場でストライキが起こるもロベールが心臓発作で倒れ、彼女が経営を引き継ぐことに。彼女は労働者たちの心を掴み、業績を大幅に改善させるが…。

これは面白い、ありがとうGYAO!
フランソワ・オゾンの作品は最近観てなかったんだけど、「8人の女たち」とか再見したくなっちゃったなぁ。あと、名前は良く知ってる「シェルブールの雨傘」へのオマージュを捧げているシーンもあったらしいので、こちらを忘れる前に観てみたい。
熟年夫婦に離婚の危機という始まり方なのに、こんな展開を見せるとは思わなかったです(笑)
従順な妻から自立した女性に変身していくカトリーヌ・ドヌーヴと、自分が世界の中心だと思っているような男から人畜無害な魂の抜け殻みたいになっていくファブリス・ルキーニの演技が素晴らしい。筆頭株主の座を奪った時の、「今日からあなたが飾り壺よ、きっと楽しいわ」的なことをいうスザンヌの生き生きとした様子と言ったら!
この展開は多くの主婦にとって痛快でしょう。
もちろん、ジェラール・ドパルデューもいつも通り存在感ありました。自分の地位が危ぶまれている時に、夢のような出来事で舞い上がる様子とか、その後の真実を知ってからの手のひらを返したような態度とか、さすがの演技力。
マザコンな息子の出生の秘密や、ロベールの愛人なのに敵であるはずのスザンヌに心酔していく秘書とかも面白かったです。
あと、最後に何故か歌うスザンヌと、それを家で見ていたロベールが孫達とリズムに合わせて体を揺らすくだりはもう笑うしかない。かなり”ツボ”にはまった作品でした。
ちなみに、原題の意味は「飾り壺」。美しいが夫の陰に隠れ、自分の意見を持たない女性という意味で、軽蔑的に使われる言葉らしいです。娘に「ママは飾り壺(お飾りの妻)なのよ」と言われたのがきっかけで変わってゆくんですね~。

映画「Shall we ダンス?」観た

 | コメディ  com(6) 
Tag:日本 

Shall we ダンス?
読み:しゃるうぃだんす?
製作:日本’96
監督:周防正行
ジャンル:コメディ/ドラマ

【あらすじ】真面目なサラリーマン杉山正平は、平穏な暮らしを送っていたがどこか空しさを感じていた。そんなある日、ダンス教室の窓べにたたずむ美しい女性を通勤電車から見かける。やがて、ためらいながらもダンス教室に見学に行き…。

音楽が印象的な映画を考えていて思い出した作品。
この曲が好きで、たまに家事をしながら鼻歌うたってるとくるくる回りたくなる(笑)
Shall we Dance?」なら「王様と私」が元祖なんだけども、私的にはこっちが刷り込まれてます。
大貫妙子さんの優しい歌声がいいんですよ。「王様と私」の方は発音とか力強すぎて。
ストーリー的には…実はそんなに好きじゃありません。
時々クスクス笑えるものの、全体的に嫌な感じの人が多いですよね。
それがダンスで変わっていくのがいいのかな~。一緒にみんなでダンスに打ち込む事の楽しさとか、パートナー同士の信頼が大切というのに気付く流れは良かったです。
だからこそ、主人公は自主的に奥さんに秘密にしている事を悔い改めれば?とも思いましたが。
にしても、たまこ先生が素敵です。メインヒロインはたまこ先生でいいよ!
たまこ先生がいたから最後まで観られました。
あと、探偵事務所のポスターが「フォロー・ミー」なところとか映画愛を感じたし、探偵が仕事そっちのけで社交ダンスに興味を覚えるところは面白かった。
つっこみどころとしては、後半の舞ちゃんの手紙の内容がどう考えてもあの枚数に収まらない(笑)
あと、社交ダンスに声援って下品だと思うんですよね。昔好きだったウリナリ社交ダンス部でもそこは受け付けなくて。本場ヨーロッパでもああなの?
でもまあ、久しぶりにちゃんと再見できてよかったです。

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