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素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「パレードへようこそ」観ました

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Tag:イギリス 

パレードへようこそ
原題:PRIDE
製作:イギリス’2014 121分
監督:マシュー・ウォーチャス
ジャンル:★ドラマ/コメディ

【あらすじ】1984年イギリス。不況の煽りで20ヵ所もの炭坑の閉鎖が決まり、炭鉱夫たちは4ヵ月以上もストライキを続けていた。ロンドンに暮らすゲイのマークは、いつも自分たちをいじめていた奴らが今度は炭鉱夫をいじめていると奮起。彼らを支援するため、仲間たちと募金活動を行い…。

実話を基にした作品。
炭鉱町を救うため、炭坑夫支援レズビアン&ゲイ会が立ち上がるっていうのがイギリスらしいエピソードです。でも、今まで自分たちをいじめていた政府や警察が、今は炭鉱夫たちをいじめているから、という理由で立ち上がったというのが「なるほど」という感じで、こうやって周りを見て協力すれば大きな力になるということを教えてくれました。
最初に立ち上がったマークから活動が広がっていって、彼が途中で投げ出しても仲間たちや新しい仲間が引き継いでくれる。何かを始めるというのは偉大なことです。

この作品では炭鉱町ディライスの人々が魅力的で、とくに最初から彼らに対して偏見を持たず、理解し合おうと歩み寄っていたおばさんたちが素晴らしいですね。好奇心もあったんだろうけど下卑た感じはなくて、すぐに打ち解けてしまいます。
それでもやはり彼らを敵視する少数派はいて妨害行動をとることも。
しかし、「ゲイは悪口を大切にする」とヘンタイ扱いされたのを逆手にとって「炭鉱とヘンタイ」という炭鉱支援コンサートで一気に大金を稼ぐところはさすが。転んでもただでは起きないタフな生き方に勇気付けられました。

実話を基にしているため少々物足りないなぁと感じるところもありましたが、ラストのパレードは胸が熱くなります。実話だからこその説得力。現実でも、こんな風に受け入れ合い認め合うことができるんだなぁと嬉しくなりました。
全国炭坑労働組合の尽力によって、同性愛者の権利を認める議案が労働党大会で可決されたというのにホロリと来ます。

映画「最強のふたり」観ました

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Tag:フランス 

最強のふたり
原題:INTOUCHABLES/UNTOUCHABLE
製作:フランス’2011 113分
監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
ジャンル:★コメディ/ドラマ

【あらすじ】失業手当をもらうため不採用の証明書をもらいに来た黒人青年ドリスは、パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった大富豪のフィリップの介護人として採用される。遠慮なく本音で接するドリスにフィリップは心を開き、いつしか2人は固い絆で結ばれていく。

感涙祭第二弾は前から観たいと思っていたこちら。面白かったし清々しい感動がありました。
実話を基にした作品なんですが、スラム街に暮らすドリスと大富豪フィリップの接点は本当に偶然でしかなくて、でも出会うべくして出会った二人という感じがして運命ってあるんだなぁと思いました。
ホント、彼をよく採用しましたよね。脚に熱湯はヤバすぎ(笑)

まあ、そんなことが小さく感じられるほど周囲の反応にうんざりしていたということなんでしょう。ドリスは馬鹿ではないから教えればちゃんとできるし、何より忍耐強さがプロ並みかそれ以上。最初はお金のためだったろうけど、最終的には友達相手限定の忍耐強さだったろうし、フィリップとの友情がそれだけ深いというのが伝わってきました。

富豪のフィリップには心から素直になれる相手なんてほとんどいなかっただろうから、ずけずけ言うだけでなく人間としても裏表ないドリスに心を開いていくのも納得できます。パーティでクラシック音楽を聴きながらお互いのイメージの違いを楽しんだり、ドリスの好きな音楽でみんな盛り上がって、それを眺めているフィリップも幸せそうなのが印象的でした。ドリスにはその場の空気を変えてしまう才能があるのかも。

あと、絵画のエピソードも面白かったです。フィリップとの出会いで彼も得るものがあったというのを、わかりやすく伝えるエピソードですよね。ちなみにあの絵はドリスを演じたコメディアン・オマールさんが映画のために描いて、実際に1万1000ユーロの値がついたんだとか。

全体的にとても素晴らしい作品でしたが、娘のことは少し気になりました。じっくり描いたら別の映画になっちゃいそうなので、これくらいがちょうどいいんでしょうけど。
泣けはしなかったけども、ラストのドリスの心憎い配慮にはウルっときました。見られて良かったです。

映画「42 ~世界を変えた男~」観ました

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42 ~世界を変えた男~
原題:42
製作:アメリカ’2013 128分
監督:ブライアン・ヘルゲランド
ジャンル:ドラマ/伝記/スポーツ

【あらすじ】1945年、ブルックリン・ドジャースのGMブランチ・リッキーは、一人の黒人選手ジャッキー・ロビンソンと契約を交わす。非難の嵐の中で実績を残していくジャッキーは、やがて背番号42のユニフォームに袖を通し、メジャーのグラウンドに立つ。

かなり地味な作品&主人公なんですがジーンときました。差別がまかり通っている時代に、最初の一人になるのは並大抵のことではないですね。
主人公は史上初の黒人メジャーリーガー・ロビンソン。ひたすら耐える役なので前半はとても地味です。
その分、彼を支える周りのゼネラルマネージャー・リッキーや記者、監督、奥さん、チームメートたちが描かれているので、それも含めて主役という感じでしょうか。
あと、耐えて耐えて耐えまくったからこそ、後半の一人爆発するシーンは胸に迫ります。その後のリッキーとのやり取りで、立ち向かう勇気を奮い起こす姿に痺れました。きっと、あんな風に言ってもらえたら一生その言葉を支えにできるんだろうなぁ。

でも、一番印象に残るのは、野球観戦に来た少年が父親や周りの大人たちの真似をしてニガーと叫ぶシーン。戸惑いながらも「自分もそうしなければならない」という気持ちになってやってる様子が印象に残りました。こうやって親から子へ差別意識が引き継がれてきたんでしょうね…。
その後、白人のチームメートと肩を組む様子に何か感じ取った様子だったのが救いでした。

耐える主人公というと重い作品と思うかもしれませんが、全体的に主人公を支える周りの人たちの優しさに思わず笑顔になれるシーンが散りばめられているので見やすかったです。
リッキーがハリソン・フォードだと最後まで気付きませんでした(汗)

映画「レナードの朝」観ました

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レナードの朝
原題:AWAKENINGS
製作:アメリカ’90 120分
監督:ペニー・マーシャル
原作:オリヴァー・サックス
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】研究者だったセイアー博士は、ある神経疾患病棟の臨床医に間違えて応募する。渋々引受ける彼だったが、治療法もなく虚ろな人形の様になる患者たちを見て、なんとか救おうと立ち上がり…。

字幕版は観たことなかったなぁと思って再見。
ロビン・ウィンリアムズ演じるセイヤー博士の、研究者として人として魅力的な人物像と、抜け殻のようになった時と回復した時のレナードを見事に演じ分けたデ・ニーロの演技が印象的でした。
実話を基にしているそうですが、始まりが”研究員の募集と勘違いして応募した”というのが運命的ですよね。ミミズやら植物やらの研究を長年やってきた彼だからこそ、一見空っぽになってしまった患者の変化に気付けたんだと思います。不自然な態勢で眼鏡を持った女性患者を目にして、どうしてこうなったんだろう?とあれこれ試してみるところから、研究者のさががよく出ていました。

でも人付き合いは苦手で、味方してくれる看護師に対しても必要以上に親しくしようとせずに、飲みに誘われても(だったかな?)ほとんど逃げ出すような感じです。それでいて、患者の回復のために試したいことがあれば上に交渉する積極性もあって、患者やその家族への優しい気持ちと、研究者としての情熱が伝わってきて、見ていると応援したくなってくるんですよね。
それは周りで働いている看護師たちも同じで、回復の兆しが見え始めてからの嬉しそうな様子は、きっとこの仕事をやってきてよかったという気持ちに繋がったんだと思います。病棟が一気に明るくなって、見ているだけで嬉しくなりました。

レナードが目覚めてからは、セイアー博士との友情、母子の時間、恋と生きている実感など、短い時間で人生の、自由のすばらしさを伝えてくれます。再見なので、この後どうなるのかわかって切ない気持ちはありましたが、それでもこういう時間を持てたことは、レナードにとってかけがえのないものになったと思います。
この映画の最後に語られる事実は重く、せめてこれが治療法確立に繋がってくれればなぁと思いました。現在は(たぶん)症状を抑えられるケースが多いようですが、ハッキリとした原因は未だ解明されていないようです…。

映画「セクレタリアト/奇跡のサラブレッド」観ました

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セクレタリアト/奇跡のサラブレッド
原題:SECRETARIAT
製作:アメリカ’2010 123分
監督:ランドール・ウォレス
原作:ウィリアム・ナック
ジャンル:★ドラマ/伝記

【あらすじ】1969年、アメリカ・バージニア州。競走馬の生産牧場“メドウ・ステーブル”のオーナーが病に倒れ、専業主婦となっていた娘ペニーは兄たちの反対を押し切り牧場経営に乗り出す。調教師ルシアンの協力もあり経営を立て直し始めた彼女は、1頭の仔馬と運命の出会いを果たす。

この作品ならあと20分長くても許せるね~。というか、前半の家族との衝突や牧場経営の立て直し、馬の成長部分はかなり端折られているので、そこら辺をしっかり描いてくれたら感動も3割増しだったかも?
ただ、この作品は家族と楽しめるディズニー映画だし、123分でも長めにとった方なのかも(同じくディズニーの「戦火の馬」は146分もあるけど!)。物足りない分は想像力で補うしかないですね。

<この馬について知らない人にとってはネタバレあり!>
内容としては、実際に存在した伝説の競走馬セクレタリアトと、主婦から馬主に転向した女性ペニーの信念と成功を描いたドラマです。競馬ファンなら知らない人はいないという名馬セクレタリアトが人々を沸かせたレースシーンは、疾走感と迫力があって見応え十分。この”31馬身差”というのがいかにとんでもない記録なのか、競馬を知らなくても映像から伝わってきました。
30年経った今でも、この記録は破られていないそうです。

そして、主人公であるペニーさんの意志の強さには痺れますね~。普通の(けっこう裕福な家庭の)主婦だったのが、父親の言葉を信じ、自分を信じ、セクレタリアトを信じて競馬界を突き進みます。
牧場経営を独学で身に着け、父の代からいた悪徳調教師とはキッパリ縁を切り、自分と同じ負けず嫌いな調教師ルシアンと騎手のロンを見つけ出して味方につけるんですよ。彼らを口説き落とすエピソードは彼女の性格がよく表れています。
もとから綺麗な人なんだけど、自分の生きがいを見つけてからは生き生きと輝いてました。

また、脇を固めるルシアンやロン、黒人の厩務員エディや牧場事務のハムさんも魅力的です。
とくにペニーの父親の最も信頼する秘書ハムさんが印象的で、それに敬意を表してセクレタリアト(事務局)という名前をつけたほど。
大事な試合の前に落ち着きがない彼女が「私に役立てることがあまりにもわずかで」と言った時、ルシアンが「私もいつか君の半分でも役立てるように頑張ろう」と言ってあげるシーンがすごく素敵。思わずジーンときてしまいました。
そして、このルシアンを演じているのがマルコヴィッチさんだったとは…。どうりで親しみのある顔だと。
セクレタリアトの運命のレースの前に、今まで持ち歩いていた”負けた馬の記事”を全部燃やすところがグッときます。

全体的にとても感動したんですが、夫と兄の反対を押し切って牧場と一家とセクレタリアトの運命を賭けて突き進むペニーさんには、やや引いてしまうところもありました。無理をさせればセクレタリアトの命にもかかわることだったし、人間の都合で走らされて死んだりしたら…と思うことも。
でも、彼が本当に走るために生まれてきたような馬だと伝わってきたので、次第にそれも気にならなくなっていきました。
セクレタリアトは、例えるなら闘争心の固まりだった「ロッキー」のようなタイプ。お馬さんは賢い生き物ですし、レースの意味も、勝利の味も、人々の称賛の視線もぜんぶ理解していたはずです。
もしペニーが走るのをやめさせていたら、それこそ彼にとって”人間の都合で”自由を奪われたことになるとすら思えます。
ルシアンやロンが言っていたように、彼は本当に走るのが大好きなんだと信じられました。

残念ながら、オンエアでは実際のレース映像などは見られませんでした(DVD特典なら観られる)が、ペニーさんはカメオ出演しており、ちらほら画面に映っています。記者会見の時とか、応援席の時とか。

ちなみに、この映画だけ観るとセクレタリアトとの出会いが幸運だったとも取れますが、こちらの競馬に詳しい方の記事を読んだら印象が変わりました。映画では描かれなかったセクレタリアトの先輩馬リヴァリッジのことも覚えておきたいです。
…その前に「セクレタリアト」が覚えられないどころか、すらすら言えないんですけどね!

映画「アルゴ」観ました

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アルゴ
原題:ARGO
製作:アメリカ’2012 120分
監督:ベン・アフレック
ジャンル:★サスペンス

【あらすじ】1979年11月イラン。民衆がアメリカ大使館を占拠して、52人の職員を人質にとる事件が発生。脱出してカナダ大使の私邸に逃げ込んだ6人の職員を救出するため、CIAの人質奪還の専門家、トニー・メンデスに白羽の矢が。絶望的な状況の中、彼は奇想天外な計画を練り上げ…。

すっかりあらすじを忘れていたので、まっさらな気持ちで楽しめました。
なかなか会えない息子と、同じ映画を見ながら電話する主人公メンデスが素敵ですね~。どんな時でも、いやこんな時だからこそ息子との時間を大切にするいいお父さんです。
そこから救出作戦のヒントをひらめくところも、さすがプロ。

協力的な特殊メイクアーティスト・チェンバースと、ノリノリな映画プロデューサーのレスターも好感持てます。自分の腕を買われたことが嬉しいし、こんなスリリングなことはめったに体験できないから、お金も名声も関係ないぜ!という感じが。完成するはずのない映画をあそこまで盛大に製作発表する度胸といい、彼らにとってはこの作戦自体が映画制作のようなものだったのかもしれません。
「アルゴ、クソくらえ!」を合言葉に一致団結するところが面白かったです。

一方で、6人が匿われている家のメイドが彼らの正体に気付いたり、革命軍は子供を使ってシュレッダーにかけた職員名簿を復元していたりと、時間が経てば経つほど危険は大きくなっていくのが伝わってきてハラハラ。
しかも、命がけで助けに来ても作戦を納得してもらうだけでも一苦労なんですよね。私ならいくら練習しても無理なので、そんな作戦じゃ命を捨てるようなものだと一蹴する気持ちもわかります。
でも、そこは優秀なエリートさんたち。お互い命がかかっている状況なので、腹を括ればどうにか出来ちゃうんですね~。

空港に着いてからは、もう手に汗握って祈るような気持ちで観てました。
緊張の面持ちでミッションに望むメンデスらと、一度中止になった作戦を元通り実行できるよう奔走する上司、そして復元される職員名簿…どれかひとつでもタイミングが違っていれば命はないという緊張感がたまりません。携帯電話がない時代は、電話の呼び出し音ひとつでサスペンスが盛り上がる!
飛行機が飛び立つシーンにここまで興奮したのは「飛べ!フェニックス」以来かも。飲酒OKのアナウンスでホッとさせられるとは(笑)
彼女が亡命する様子が描かれていたのと、メンデスがこっそり「アルゴ」の見本を一枚持ち帰って、息子の部屋に飾るラストも余韻があって良かったです。

実際には、メンデスやアメリカのみなさんだけでなく、カナダの方々の協力があってこその成功だったようですが、それでも彼の勇気には感銘を受けました。
事実を上手く映画的に脚色してあって、楽しめる作品になっていたと思います。
SF映画「アルゴ」は完成していたらどんな感じだったのかなぁ?

映画「奇跡の人(1962)」観ました

奇跡の人(1962)
原題:THE MIRACLE WORKER
製作:アメリカ’62 106分
監督:アーサー・ペン
原作:ウィリアム・ギブソン
ジャンル:★ドラマ/伝記

【あらすじ】生後19ケ月で熱病に罹り、視力と聴力を失ったヘレン。両親の努力もむなしく、7歳になってもコミュニケーションを取ることは難しかった。そんな時、自身も盲目を克服した女教師アニー・サリヴァンが現れ、暗闇の中にいるヘレンを言葉という光で救い出そうとするが…。

とにかくヘレンの演技が素晴らしくて圧倒されました。本当に目が見えず耳が聞こえないかのような演技です。
そして、サリヴァン先生が食事のしつけを始めてからがさらにすごくて、『ヘレンVSサリヴァン』と題したくなるような壮絶なバトルを繰り広げてくれます(笑)
スプーンを握らせてはヘレンがそれを投げ捨て、すかさず次のスプーンを握らせ…のエンドレスのくだりは、ふたりとも髪を振り乱して本気で闘ってるよう。
激しい演技のぶつかり合いに、もはや『このふたりすげー』としか思えなくて、演技を演技として捉えてしまうのはある意味物語に入り込めてないような気もするけど、それでも目が離せないんですよね。”演技合戦”と”ヘレンとサリヴァンの根競べ”がいい具合に重なって、本気度が伝わってきてるんだと思います。

試行錯誤しながら少しづつ指文字を教えていくくだりもよかった。それが物の名前だということも、自身が求めていたものだということもわからず、ゲームとして覚えていくヘレンと、言葉が彼女に光を与えると信じて根気良く教え続けるサリヴァン先生。
一方両親は、不安や寂しさ、哀れみなどを抑え込みながら、じっと約束の日を待ちます。今まで色んな人に匙を投げられて、もうヘレンが自分たちと同じ人間だとは考えないように…とさえ思い始めていた彼ら(主に父と兄だけど)が、一縷の望みをかけて待っているからこそ、サリヴァン先生の努力を応援したくなります。
ヘレンの兄の心変わりの描写はあっさりしていたものの(弟と同じ名前だったくらいだし、原作ではもっと出番が多そうなのに)、突然やってきた”その時”の描写も感動的でした。
特別なきっかけがあったとかじゃなくて、本当にふいに目の前が開ける感じ。どうして今までわからなかったんだろうと頭の中がクリアになっていくような感覚って、誰でも一度は味わったことありますよね。
その感動に打ち震える瞬間を、パティ・デュークが見事に演じてくれました。
…彼女の演技が突出しすぎて他の人が霞んで見えるくらいでしたが(汗)

しかし、この作品で描いているのはヘレンが言葉を理解するまでなんですね。原題の意味は「奇跡をおこす人」=サリヴァン先生のことだから、ここまで十分ともいえるけど…。ヘレンが社会福祉に身を捧げていく後編とかあれば喜んで観たのに!

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映画「月のひつじ」観ました

月のひつじ
原題:THE DISH
製作:オーストラリア’00
監督:ロブ・シッチ
ジャンル:★ドラマ/コメディ/実話

【あらすじ】1969年7月、最初の月面着陸へ向けてアポロ11号が宇宙へ飛び立った。月面歩行の瞬間を世界中に生中継するため準備を進めていたNASAだったが、スケジュールが遅れたために予定変更となる。その結果、オーストラリアの片田舎パークスの、巨大なパラボラアンテナ・通称「ディッシュ」がその大役を担うこととなり…。

かなり前に一度観て、ずっと記憶に残っていた作品を再見してみました。
やっぱりいいですね~。コミカルでほのぼのしてて、でもみんな同じように熱い想いを持っている。月面歩行の中継が行われた当時のことを知っている人なら、感動すること間違いなしです。
そうでなくても、冒頭から”宇宙を目指してきた人類の軌跡”を実際の映像と共に紹介していて、打ち上げシーンなどを見てると、それだけでテンション上がってきました。
しかも原題にもある巨大パラボラアンテナ「ディッシュ」も美しく、老人がそれを感慨深げに見上げるシーンから魅入ってしまいます。これを見たらアンテナ萌えに目覚めるかも?(笑)
イラストは劇中何度も登場するディッシュの姿。朝昼晩と時間帯が違って、それぞれ違った美しさがありました。

また、原題の「ディッシュ」とは程遠い「月のひつじ」という邦題は、人口よりひつじの数が多いパークスの町で、月面着陸の中継を行ったことを指しています。微妙にピントがズレた邦題なんだけども、私の中では月とオーストラリアと「ディッシュ」がピッタリ繋がって記憶に残っていたから、案外良いタイトルということでしょう。
この邦題を目にすれば、あの大きなお皿の上で、オーストラリアの草原を眺めたり、夜空を見上げて宇宙に想いを馳せるシーンが目に浮かびます。
所長が亡き妻の夢を語っていたシーンもこの場所でした。名シーンです!

そして、どことなく可愛らしく描かれた登場人物たちが魅力的なんですよね。
偉人か夢想家か、どちらに転んでも町に名前が残るとそわそわハラハラしている町長と、いつもラブラブな奥さん、反抗期まっさかりの娘と、家族の誰よりも宇宙に詳しい息子。この一家にはホント和みました。
もちろんパークス天文台で頑張る所員も個性的で、「ジュラシック・パーク」のサム・ニール演じる責任感の強い所長クリフ、奥手な電子機器担当グレン、NASA職員に対抗意識を燃やすアンテナ操作担当ミッチ、そして宇宙に想いを馳せるNASA職員のアルも、みんな宇宙を夢見ています。

ミッチはやや性格に難があるものの、やる時はやる男。真剣な表情でアンテナを操作する姿がカッコいい!
すれ違うこともありながら、最後にはみんな気持ちを一つにして、人類の夢を支える一員として中継に全力を尽くす姿に痺れました。
その中継を今か今かとテレビの前で待ち構え、始まってからは目を皿のようにして映像を見つめる世界の人々の姿。そして、今の中継がパークスからだと聞いて歓声をあげる町の人々…。
観ているこっちも嬉しくなって泣いてしまいました。

ちなみに実話を基にしており、脚色部分は町の人たちのキャラクター設定と、勤めていた人数(実際は20人)、NASA職員との摩擦、停電事故くらいだったようだから、けっこう忠実な部類ですね。
実際のエピソードについては、こちらの「シネマの舞台裏」というブログで大変詳しく紹介されていて参考になりました。とくに、パークス天文台がアポロ13号の生還にも一役買っていたというエピソードにはグッときましたよ~。映画を観ながら、ずっと「アポロ13」のことを思い出してたので、繋がりがあって嬉しいです。

また、撮影は実際にパークス天文台で行われ、制御室の様子は当時を知る人がタイムスリップしたようだと驚くほど忠実に再現したんだとか。クリケットで遊ぶシーンなどは、実験を中断してまで撮影に協力してくれたという話もあって、パークスの人たちにとって本当にこの”ディッシュ”が誇らしいものなんだとわかります。(*例のごとく英語のwikipediaの翻訳を参考にしたので間違っている可能性あり)
観ている間、整備ミスやNASAに嘘をつくなどのエピソードは、脚色にしても彼らを馬鹿にしすぎでは?(アメリカ製作かと…)とチラッと思っていたので、本人たちが納得して忠実さよりも楽しめることを優先したのだとわかり、ますますこの作品が好きになりました。
心温まる良作です。

映画「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」観ました

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マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと
元気があったらいつか着色するかも。
原題:MARLEY & ME
製作:アメリカ’08
監督:デヴィッド・フランケル
原作:ジョン・グローガン
ジャンル:ドラマ/ファミリー

【あらすじ】ジャーナリストのジョンとジェニーは、フロリダで新婚生活をスタートさせた。まだ子供を持つ気になれないジョンは、彼女に子犬を贈ることに。ジェニーは、一匹だけセール価格だったクリーム色のラブラドール・レトリーバーを選ぶ。マーリーと名付けて一家に迎え入れるが、彼は誰の手にも負えないほど元気が有り余っていて…。

HACHI 約束の犬」では泣けなかった私が、身構えてなかったのもあってか、こちらでは泣いてしまいました。
前から犬の躾けができない飼い主は嫌いで、この夫婦も飼い主としての努力と常識が足りないと思うんですが、あれだけ言うことを聞かないのに本当に辛い時にはそっと寄り添ってくれるマーリーを見てたら、ふと「人間以外でも脳の発達障害ってあるんだろうなぁ」と気付いてしまって…。
そう考えたら、教科書的なやり方でマーリーを自分たちに合わせるより、自分たちがマーリーに合わせる方がかえって良かったのかもしれないと思えたんですよね。
今まで躾けができないなら飼うな!とか思ってたけど、すべてが飼い主の努力不足とは限らないかもしれないと、考えを改めるきっかけになりました。

まあ、よくあの犬と同じ家で子供を育てる気になれたなとか、もっとしっかり避妊しろよとか、赤ん坊から目を離して仕事なんかとか(マーリーの方がしっかり見てたかも)、飼い主としてのマナーだけは守れよとか、色々思うところはありましたが…。でも、あんな厄介なわんこを最後まで手放さずにいるというのが、まず私には無理だし、それだけで彼らの絆の深さに感動してしまいました。
それに、考えてみれば一匹だけセール価格で売られていた時点で、おそらくジェニーはマーリーが問題児だと気付いていたと思うんですよね。だからこそ”安いから”という理由で買うような人には任せられないと考えて、自分が責任もって最後まで飼おうと決意したのかなと。(予想以上に辛くて弱音を吐いてたけど)

犬ではなく家族を中心に持ってきているのも好感が持てたし、夫婦のことや子供や仕事のことなど、プチセレブじゃなくても突き当たる普遍的な問題を描いていて良かったです。
邦題はいかにもコメディ風で、ここまで家族のドラマが中心とは思ってませんでした。
終盤のジョンの選択には驚いてしまったけど、アメリカでは普通のことなんでしょう。本人の意思がわからないのに独りで決めちゃうのはどうかと思うものの、(映画の中の)彼らの場合は本当に心が通じ合ってる気がしたので受け止められました。
猫派のわたしでも、犬との絆っていいなぁと思える作品です。

映画「ライトスタッフ」観ました

 | 伝記/自伝/実話  com(4) 

ライトスタッフ
原題:THE RIGHT STUFF
製作:アメリカ’83
監督:フィリップ・カウフマン
原作:トム・ウルフ
ジャンル:★ドラマ/アドベンチャー

【あらすじ】ソ連との技術競争の真っ只中。ロケットの弾道飛行に成功したアメリカの次の目標は、有人宇宙ロケットだった。空軍パイロットの中でも特に優れた資質“ライトスタッフ”を持つ男たちが宇宙飛行士を目指す中、イエーガーはひたすら音速飛行の限界に挑む。

ハリウッド白熱教室でもやってたけど、映像表現が色々と凝ってる作品でした。同じ訓練を受ける猿と人間の繰り返しの他に、投げるシーンから放物線のような飛行機雲、傾けたグラスのウイスキーと夕焼け、おしっこを我慢する様子の後に水撒き・注がれるお茶・ウォーターサーバーのタンク、舞い散る粒子に焚き火の火の粉と満点の星空などなど、私が気付いただけでもこれだけあったので他にもっとあるかも。どちらかと言うと静かな作品なので、こういうところで工夫して長時間楽しませてくれるんですね〜。

初見では登場人物を見分けるので精一杯だったけど、今回はほとんど大丈夫でストーリーに集中できました。
改めて観てみて印象に残ったのは、夫の帰りを待つ奥様方です。「彼女らに聞いてみたいわ。 夫が生きて帰らない確率が4回に一回だったらどうするかって」という台詞がグサリ!
具体的な数字を聞くと彼らがどんなに無謀なことをしているかわかって、何が彼らをそんなにも惹きつけるのか考えずにはいられません。
私はずっと限界に挑戦したいという気持ちからだと思っていたけど、こちらの方のレビューを読んだら、職業軍人としてパイロットになった彼らは生活のために命を張っていて、記録を競い合ったり宇宙を目指していたのは後付の理由だろうと仰っており、そういう見方もあるのかと目からウロコでした。確かに、軍人ってほいほい転職できなさそうだし、後は己れを信じて突き進むしかないですよね。

そうやって頑張れるのは愛する家族あってこそで、取材を無理強いされようとしていた奥さんに、嫌ならやらなくていい!とキッパリ言うエピソードは、支えてくれる奥さんへの愛情がよく伝わってきました。
このジョン・グレンと奥さんが仲良しでホント可愛かったです。吃音があり、時に”お高くとまってる”と誤解されることもある奥さんなんですが(この誤解が解けたとわかるのが、ロングショットでの会話だけなのが物足りない…)、そんな彼女の言葉をやさしい眼差しで受け止めるジョンとの濃密なラブラブ空間がもう…新婚さんですか?という感じです(笑)
この夫婦だけでなく、奥様仲間もパイロット仲間もみんな、身勝手な役人たちや技術者、マスコミたちに負けまいと、お互い助け合ってました。

また、初見で印象に残っていた飛行パイロットとしての道を貫いたイエーガーのエピソードもやはり素晴らしかったです。宇宙飛行士のメンバーが仲間たちと一丸となって戦っているのに対し、彼はストイックなまでにひとりで限界に挑み続けます。
でも、彼にとっても奥さんの存在は欠かせないもので、違う場所で違うものを目指していても、彼らはみんな根っこは同じ。”ライトスタッフ:正しく優れた資質を持った者”であり”扱いにくいテストパイロット”であり、”共に戦う仲間”なんでしょうね。
「最高のパイロットは?」「目の前にいるさ」がお決まりの台詞のゴードンが、終盤にふと真剣に語り出したシーンからも、それがわかります。
彼のイエーガーに対する尊敬の念にはホロリときました。

ちなみに、もう一つ印象に残ったエピソードで、ガスの乗ったポッドのハッチが開いた原因について調べたところ、現在では、「確率は低いがあり得た事故」という事になっているそうです。
彼はとても信頼されている宇宙飛行士だったそうで、それを知ってなんだか嬉しくなったり。ただ、皮肉にも彼が亡くなったのは”ハッチが開かなかったため”なんだとか。運命のいたずらですね…。
色々調べるきっかけにもなって、再見して良かったです。

映画「ソウル・サーファー」観ました

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ソウル・サーファー
原題:SOUL SURFER
製作:アメリカ’2011
監督:ショーン・マクナマラ
原作:ベサニー・ハミルトン、シェリル・バーク、リック・バンシュー
ジャンル:★ドラマ/青春/実話

【あらすじ】カウアイ島。家族や親友に囲まれ、母親に人魚だと言われるほど海とサーフィンが大好きな13歳の少女ベサニー。だが、プロへの夢に一歩近付いたという時、彼女はサメに襲われ左腕を失ってしまう。家族の支えもあり、すぐにサーフィンを再開したベサニーだったが…。

主演がアナソフィア・ロブちゃんだとすぐに気付けました。濃い顔だから覚えやすい(笑)
実話ものなので安心して観れると思っていたら、なんだか最初から海中からの画が不穏で、夜のサーフィンのくだりでは何か起こるのではとハラハラ。
そして、安心させてから一転、心臓がぎゅうっと縮むような出来事が。
人間って脆いですね…サメがパクッとやっただけで、さっきまであった腕がなくなってしまうなんて。
突然の悲劇の知らせを受けた家族の衝撃は、それまで丁寧に家族の様子を描写していたのもあって、まるで自分の事のように感じられました。あの元気な少女の青白い顔を見たら、不安で立っていられなくなるかも。
親友アラナの叫びも胸に刺さるようで、この時点で涙ボロボロになってしまいました。

たった13歳の少女がここから、ここからどうやって立ち直っていくのか?
やはり家族や親友、そして「行き詰ったら見方を変えてみなさい」と言ってくれた先生の存在が欠かせません。もちろん彼女自身の強さやサーフィンを愛する気持ちによるものも大きいけれど、彼女がいくら強くても、周りに支えてくれる人がいなければサーフィンを続けることはできなかったと思います。
彼女が頑張りたい時はそれをサポートし、落ち込んだ時はそっと見守り、マスコミが押し寄せたらしっかり守る。一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に戦ってくれる家族と親友が、どれだけ彼女に勇気を与えてくれたことか。
ボランティアの時、自然と孤児の少女に優しさを分けてあげられたのも、彼らが自分にしてくれたようにやっただけ。傷ついて不安で仕方ない時、どうしてもらったら心が癒されたのか、彼女は周りの人たちの優しさからそれを学んでいました。
そして、海やサーフィンの楽しさを教えることで、自分がいかにそれらが大好きだったのか、その自分の大好きなものでどれだけの人たちを励ますことが出来るのか、塞がり始めていた世界が一気に広がるんですね。

終盤の大会での描写は素晴らしく、彼女たちが海に魅せられる理由がわかります。
後から調べて知ったんですが、このシーンの撮影には本人がスタントとして出演していたそうで、どうりで佇まいや動きの切れが違うわけです。アナソフィアちゃんのシーンではCGで片腕を消すという撮影方法をとっているので、重心が微妙にズレているような気がしないでもない。(サーフィン経験なしで、毎日4時間ベサミー本人に指導を受け1ヶ月でサーフィンを習得した彼女は素晴らしいけどね!)
大会後のインタビューで「今なら両腕で抱きしめるより、多くの人を励ますことができる」と力強く答えた彼女の笑顔に感動しました。
あと、「人生はサーフィンに似ている。波に飲み込まれたら また次の波に乗ればいい」も名言だと思います。
EDではBritt Nicoleの歌う「Set the World on Fire」にのせて、ベサミー本人が怪我後サーフィンの練習をしている時の映像などが流れ、本当にあったことなんだなぁとしみじみ感動できました。
勇気を分けてもらえる作品だと思います。
ちなみに、タイトルの意味は、勝つことを目的としない、波に乗る真の喜びを知るサーファーのことだそうです。

映画「イップ・マン 序章/葉問」観ました

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Tag:香港 
イップ・マン序章

『イップ・マン 序章』

香港’08、ウィルソン・イップ監督
【あらすじ】1930年代の中国広東省佛山。家族と共に平穏な日々を送る詠春拳の達人、イップ・マン。その実力と人格で人々の尊敬を集め、挑戦しに来る武術家たちに負けることはなかった。だが、日中戦争が勃発し…。

gyaoで鑑賞。序盤からくすくす笑わせてくれました。実話というより伝記で、脚色満載なんだろうけど、カッコよければすべてよし!
普段紳士で物腰穏やかだけども、いざとなれば目にも留まらぬ速さで相手を牽制。そんな彼に惚れこむ人が多いのも頷けます。
道場破りサンチャウと戦うシーンも面白くて、奥さんにモノを壊さないでね!と釘を刺されてたのに、さっそく壺を割られ、サンチャウが「弁償する!」と言って戦闘を続けるのが笑えた。
「パパが反撃しないと物が壊れるって」と伝言があって、そこから半分本気出して戦うところはめちゃカッコよくて、ギャップにくらっときます。
でも戦時中のエピソードで、それしかない人たちから仕事奪っちゃダメでしょう(仁の心らしい)。
あと、実際はイップ・マンから家や財産を没収したのは日本軍ではなく共産党政府らしいけど、日本人の中にも中国人の中にも、愚かな人と信念を持った人が平等に描かれてるのは好感持てました。

『イップ・マン 葉問』(2010)

【あらすじ】1950年、イギリスが統治する香港。家族と共に広東省佛山より移住してきた詠春拳の達人、イップ・マン。家族を養うため、詠春拳の武館を開いて弟子をとる事に。だが、香港では武館開設のための掟があり…。

前作からそうだったけど、完全に「ロッキー」でした(笑)
でもイップ・マンの人柄と、アクションが見所だからね。
貧乏で武館のチラシを絵が好きな息子(10歳くらい?)に描いてもらっているシーンがちらっとあって、ほほえましい。
サモ・ハン・キンポーと小さなテーブルの上で戦うくだりは痺れました。テーブル板が割れて、空中回転した挙句両者とも並べられた椅子の上に着地のシーンはカッコよすぎでしょ。
ワイヤーアクションだとわかるものの、そこまでぶっ飛んでないから素直にかっこえーと見惚れちゃいます。
後半は、英国ボクサーとの対決でまさにロッキー状態。それでも十分楽しめました。
ラスト、小さいブルース・リー役の男の子が登場してニヤっとさせられます。
ちなみに、これらの作品の他に同じタイトルで「誕生」「最終章」がありますが、別の監督が撮った別のシリーズのようです。主演も違うけど、ところどころキャストが同じで見てて混乱するらしい(笑)

TV映画「戦火の奇跡~ユダヤを救った男~」観ました

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Tag:イタリア 

戦火の奇跡/ユダヤを救った男
原題:PERLASCA. UN EROE ITALIANO
製作:イタリア’02
監督:アルベルト・ネグリン
原作:エンリコ・デアグリオ
ジャンル:★戦争/伝記/ドラマ

【あらすじ】スペイン内戦時、国民戦線軍に義勇心から参加した事があるイタリア人ジョルジョ・ペルラスカ。商用でナチス支配下のハンガリーを訪れ、そこでユダヤ人の苦難を目の当たりにする。首都ブダペストで保護されるユダヤ人と数日を過ごした彼は、スペイン公使館から責任者が避難してしまったのを知り…。

Gyaoで鑑賞。持ち前の正義感と勇気、そして行動力やお金、コネなど使えるものは何でも使って、いまできる事をガンガンやっていく主人公に圧倒されました。彼の度胸と機転のよさ、意思の強さに度肝を抜かれます。
リストに名前が載ってる者を助けられるとなったら、知ってる名前は全部呼んで、さらにその人からもっと名前を聞き出すんですよね。
子供が収容所行きの列車に乗り込もうとしていたら、とっさに名前を捏造して話を合わせるようアイコンタクトで乗り切って。
でも、それに感づいていても「どうせ運ぶ途中で数%死ぬ。彼らはその中に含まれていたと思えばいい」と言い切ってしまうナチス将校が怖い…。
暴力描写は控えめなものの、仕事だからと淡々とユダヤ人を運び、殺していくナチスの怖さはしっかり伝わってきました。後編の河での処刑はよくもそんなことができるなというムゴさ…。
主人公の姿を間近で見て感銘を受ける弁護士さんや、故郷に帰るチャンスを捨てて戻ってきた主人公に一瞬で英雄を見る目に変わった若者、判断を誤ったことを後悔し続けていた医師、本来の自分を取り戻しきらびやかな生活をしていた頃よりいいと笑う伯爵夫人など、周辺の人たちもしっかり描かれていて見ごたえあります。
「彼は36人の一人だ。どの時代にも必ず36人の正しき人がいる。彼らがいるから神は地上を破壊しない」
ラストの言葉に、きっとそうなんだろうなぁと思えました。

映画「血の伯爵夫人」観ました

血の伯爵夫人
原題:LA COMTESSE
製作:ドイツ・フランス’09
監督:ジュリー・デルピー
ジャンル:★ドラマ/ロマンス/伝記

【あらすじ】16世紀、ハンガリー貴族の名家出身で、伯爵夫人となったエリザベート。荘園管理に采配を振るう彼女だったが、夫が急死して、やがて青年イシュトヴァンと愛し合うように。彼の父親により2人は引き離されるが、それを知らぬ彼女は若さや美しさに執着し始め…。

Gyaoで観てとても気に入り、監督を調べて納得。主演女優であり「パリ、恋人たちの2日間」の監督で「恋人までの距離」シリーズのセリーヌをやってたデルピーさんじゃないですか。
わたし的に相性がいいというのもありますが、この作品は”吸血鬼のモデルとなった歴史的な殺人鬼”を題材にしているのに、同情を誘うというか、嫌悪感を抱かせず上手に引き込んでくれます。
彼女との仲を引き裂かれた恋人イシュトヴァン目線で語られるので、彼が愛したエリザベートと、後から人づてに聞いた”殺人鬼”としての彼女と、はっきり分けて見せているからでしょうか?
それに、財産を狙って彼女を陥れようとする人物が描かれており、史実通りの彼女のおぞましい姿を見ても、無実を信じたくなってしまいました。
何気に殺人シーンより怖かったのが、恋人の髪を大切にするエピソード。「飢餓海峡」の八重さんを思い出し、やっぱり爪じゃなくて髪だよなぁと思ってたら、体内(心臓の辺り)にそれを埋め込んで縫合するという八重さん以上のサイコっぷりを見せられて唖然としました…。
また、エリザベートの庇護下になければ魔女狩りの対象になっていたと思われるダルヴリアが印象的で、エリザベートを愛し、側に仕え、キスだけを求める彼女との関係が切ない!
狂っていき、疎まれても決して彼女を見捨てず、最後までエリザベートの身を案じ、老いて死ぬのは自然で美しい事なんだと気付かせようとする彼女の深い愛は、イシュトヴァンとの激しい恋よりも心に残りました。
日本では未公開どころかDVDすら出てないのが悲しいです…!

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映画「英国王のスピーチ」観ました

英国王のスピーチ
原題:THE KING'S SPEECH
製作:イギリス・オーストラリア’2010
監督:トム・フーパー
ジャンル:★ドラマ/伝記

【あらすじ】英国王ジョージ5世の次男ジョージ6世は、幼い頃から吃音に悩んでいた。だが人前に出ることは避けられず、治療を受けるものの改善の兆しは見られず。妻エリザベスはスピーチ矯正の専門家というオーストラリア人のライオネルを訪ね…。

実話モノですが、英国王室に詳しい訳でもないし、政治的な意図がはたらいていてもわからないので、”どこかの吃音に悩むおじさんが、なんか大切なスピーチのために専門家と一緒に頑張る物語”という目線で観る事にしました(笑)
すごいね~、全国民に向けての失敗できないスピーチというとてつもないプレッシャーのなかで、最後までやり抜いて見事に成功させるなんて!
わたしだったら吐いてぶっ倒れるか、過呼吸でぶっ倒れるか、その前に逃亡してただろうから、素直に感動しました。
吃音といっても、今でもわかってないところが多いだろうし、同じ吃音の症状があっても原因は人によって違うみたいだから、ライオネルさんが言うような「本人にやる気があれば治る」というものでもなかったと思います。”克服(付き合っていく自信的な意味で)”ならできるだろうけど…(原語では何と言ってたんだろう?)
そんな中、弱音は吐いてもくじけずにやり抜けたのは、やはり彼の真面目さ、責任感の強さがあったからでしょうね。いい加減なひとなら「失敗しても知らん」とそもそもこんなに苦しんだりしないと思います。
どうしても果たさなければならないと真剣に考えていたからこそ、「自分でいいのだろうか、勤まるのだろうか」と不安になっているのが伝わってきました。
奥さんも子供たちもライオネルさんも、最後まで信じて見守ってくれて、心がほんわかします。それも彼の真面目で優しい人柄があったからでしょう。
全体的に見ると笑えるシーンや感動シーンは少なくて、最後の最後に爽やかな感動が味わえるくらいですが、私もコンプレックスの塊のような人間なので、見ている間中「頑張れ、頑張れ!」とハラハラしながら観られました。
主演ふたりの演技も素晴らしく、見ごたえあるドラマだったと思います。

映画「僕はラジオ」観ました

 | 伝記/自伝/実話  com(0) 

僕はラジオ
原題:RADIO
製作:アメリカ’03
監督:マイク・トーリン
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】1976年、ジョーンズ・コーチの指導のもと、猛練習に励んでいたハナ高校アメフトチーム。知的障害を持つ黒人青年へのいじめをきっかけに、ジョーンズは彼を気に掛けるように。青年は練習を手伝ううちに、”ラジオ”の愛称でみんなに愛されるようになるが…。

実話を基にした地味に良い話でした。
最初は”ラジオ”が選手として頭角を表すのかと思ったら、チームの一員でもムードメーカー兼、監督助手という感じで、チームに一体感を与えてくれるんですね。先日観た「モア・ザン・ア・ゲーム」でもチームが家族のように信頼し合って初めて発揮できる”つよさ”というものがあるんだなぁと思ったので、彼がチームにもたらしたものはとても大きいと感じました。
持ち前の優しさと明るい性格で学校中に愛される存在となったラジオもさることながら、まだ偏見の強い時代に彼を受け入れた彼らもすごい!
冒頭から見ていると、この町の人たちはスポーツで強く繋がっていて、試合後はいつも選手の父親たちと理髪店に集まり、ジョーンズの報告を聞いたり、今後の事を話し合ったり、とっても仲がいいんですよ。
その結束があり、彼らからの信頼厚いジョーンズが気に掛けているということもあって、ラジオを受け入れることができたのかもしれません。
もちろん、彼の存在を快く思わない連中もいますが、たとえ悪意を向けられても、ラジオはただ純粋にスポーツやチームを愛していて、それが意地悪な少年にも伝わったのにはウルッときました。
ラジオを心から愛する母親との描写もあたたかく、彼女がいたからラジオがこんなにも純粋で優しく育ったんだと納得。
家族よりもラジオや選手たちに時間を割いていたジョーンズが、ラジオとの交流を経て、家族、とくに寂しがっていた娘と向き合うエピソードもよかったです。ラジオを救う事が自分を救う事に繋がったとわかる、過去の”何もしなかった自分”の事を告白する姿にジーンときます。
ラストは実際の彼らもみられて、その心からの笑顔に、本当に実際にあったことなんだと改めて感動。
人と人とを結びつけるスポーツの素晴らしさ、優しさは循環していくものだと伝えてくれる作品でした。

映画「ボトル・ドリーム」観ました

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ボトル・ドリーム
原題:BOTTLE SHOCK
製作:アメリカ’08
監督:ランドール・ミラー
ジャンル:★ドラマ/コメディ

1976年パリ。しがないワイン評論家スパリエは、ブラインドテイスティング大会に出品するワインを求め、カリフォルニアのナパバレーを訪れる。そこで、最高のシャルドネを作ろうとするシャトー・モンテレーナの経営者ジムとボーの親子に出会い…。

ワイン業界を揺るがした「パリ・テイスティング事件」を基にした作品。ワインに詳しくないから楽しめるか心配だったけど、とっても面白かった!
登場人物みんながワインを愛しているのが伝わってくるんですよね。ワイン作りがそのまま生き方に直結しているというか、ブドウ畑で育った訳じゃないからこそ、ワインに生き方を学んでいるというか。
「ワインは、水が結びつけた太陽の光」とか「水をもらえず苦しんだブドウは風味が増すが、水と肥料をたっぷりもらったブドウからはまずくて退屈なワインしか生まれない。人と同じだ」などのセリフが印象的。
ワイナリーの親子ジムとボーの衝突や、夢のために苦しみながらも踏み出す姿も良かったけど、ワイン業界で名を売るためにやってきた評論家スパリエもいいですね。
野心家だけどワインに対しては素直なんですよ。ナパのワインを一口飲んだら真剣になって美味いワインを探しだします。
彼が試飲代を払ったら、瞬く間に噂が広まって、町中からワインを持って人が集まってきたのには笑えました。

彼がワインを飛行機に持ち込もうとした時の、ボーの活躍は何気に感動的。このワインが自分たちの、カリフォルニアの誇りになると信じて、その想いによって人々の心を動かし、ピンチを乗り越えます。
ワイン廃棄事件でも必死に走り回って、ワイナリーを救うことが父親だけでなく自分の夢になっているというのが伝わってきました。
大会での様子も小気味良くて、ちょっとした笑いもあり、爽やかな感動を与えてくれます。
ヒロインのエピソードはいらない気もしたけど、未公開なのが信じられないくらいの秀作でした。

映画「告発のとき」観ました

告発のとき
原題:IN THE VALLEY OF ELAH
製作:アメリカ’07
監督:ポール・ハギス
ジャンル:サスペンス/ドラマ

【あらすじ】2004年11月1日、元軍警察のハンクのもとに、イラクから帰還した息子マイクが行方不明だとの連絡が入る。彼は息子の行方を捜すため、基地のあるフォート・ラッドへ向かい、独自に捜査を始めるが…。

邦題から法廷モノと勘違いして観てしまったものの、反戦のメッセージがずしりと響いてきて、ぐいぐい引き込まれました。
邦題は、イラク戦争を続けるアメリカを告発する作品という意味では合ってるけども、作中で語られる、旧約聖書のダビデとゴリアテの逸話の舞台「エラの谷」を意味する原題の方が誤解がなくていいかも。
その物語を気に入った女刑事の息子が「なぜ王様は戦うのを許したの?まだ子供なのに」というセリフが痛烈。

でも、一番印象に残ったのは、主人公の奥さんでした。事件の捜査に没頭する夫に放っておかれ、息子の荷物さえ触るなと命じられて、家でひとり過ごしていた彼女。終盤、帰ってきた夫との会話シーンもありません。
それなのに一度電話の向こうで大泣きした以降は、怖いくらい静かで、夫が帰ってきたことも気にとめてないように見えるんですよね。
…日常生活を普通に送りつつも、心は別の場所…悲しみの暗い沼の底にしずんでしまったようで、そんな様子に胸が締め付けられました。
一方、息子の死の原因を探って黙々と情報を集める夫も、彼なりに悲しみを乗り越えようとしているのが伝わってきます。一時は「どうして一緒にいてやらないのか」と思ってしまいましたが、二人にはそれぞれ悲しみと向き合う時間が必要だったのかも。

ただ、ちょっと気になった事がいくつかあって…
1)イラク戦争は、ベトナム帰還兵である主人公が衝撃を受けるほどの闇を抱えていたのか。(主人公はイラク戦争の酷さをまったく想像できなかったのか)
2)軍上層部はどの時点から事件の真相を知っていて、どこまで関与していたのか。
3)青年が自殺した理由は、良心の呵責か、女刑事に責めらたからか、それとも殺されたのか。息子の腕時計をポケットに入れたのは誰か。
4)どんな手がかりでもほしい時に、息子が生前送った荷物をどうして確認しようとしなかったのか。

まあ、2と3は実際の事件を基にしてるんだから、真実は闇の中という事なんでしょう(はっきり描かなかったのは疑ってるから?)。4は麻薬でも入っていたらと思うと怖くて確認できなかったのかな?
1は主人公が直接ベトナム戦争の惨さを目にしなかったとしても、聞いて知ってたはずですよね。知っていても、イラク戦争はそこまで酷いわけがないと思っていたという事でしょうか?
つまり、主人公はイラク戦争を支持していた懲りないアメリカ人の代表?
彼が逆さまの星条旗を掲げるラストが心に重くのしかかります。

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映画「わが街 セントルイス」観ました

わが街 セントルイス
靴の穴をパクパクさせて「やあジャック!」
原題:KING OF THE HILL
製作:アメリカ’93
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
原作:A・E・ホッチナー
ジャンル:★ドラマ/回想録

【あらすじ】1933年、大恐慌時代のセントルイス。12歳の少年アーロンは、優しい母と職探しに明け暮れる父、甘えん坊の弟と、安アパートとして使われるホテルで暮らしていた。だが、やむを得ぬ事情で家族はばらばらになり…。

ソダーバーグの作品ってどんなのがあったっけと調べたら、前から気になっていたタイトルがあったので、さっそく観てみました。
これも回想録を基にしているらしく、当時の閉塞感やそれに屈しないアーロン少年の明るい生き方が描かれていて、とてもよかったです。
ユーモアを持つ賢い少年で、じわじわと絶望感が迫る状況でも、穴の開いた靴と靴をおしゃべりさせたり、雑誌の切り抜きのご馳走を美味しそうに食べたり、切なくなるくらい健気で前向きなんですよね。
周りの人がふと見せる優しさや微笑が、どんなに小さなものでも彼の元気や希望に繋がっているんだと思います。
時には嘘を吐いたり盗みをしたりもするアーロンだけども、守ってくれる大人もいない中、入院中の母や預けられている弟、てんかんで学校に行けない少女、ホテルを追い出された画家など、たくさんの人への優しさを忘れません。
卒業式にお祝いに来てくれた兄貴分や、無愛想だけど根は優しいエレベーターガールもステキでした。
一方、冷たい父親や、悪役(と言うほどではないのかもしれないけど)のホテル従業員や悪徳警官のキャラも、大恐慌時代の厳しさを感じさせてよかったです。
ラスト、父親の言うとおりにしていたら家族がどうなるかわからないと感じたのか、自分たちだけで荷物をまとめ、悪役二人に軽く復讐するところが、痛快というほどではないけどニヤリ。
ちなみに原題は「ガキ大将」の意味ですが、子供たちの遊びで”高いところにいる王様を落として兵隊、戦士が成り上がる”ゲームがあるらしいです。

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映画「グレンとグレンダ」観た

グレンとグレンダ
原題:GLEN OR GLENDA
製作:アメリカ’53
監督:エドワード・D・ウッド・Jr
ジャンル:ドラマ/ドキュメンタリー

【あらすじ】服装倒錯が社会から差別的な扱いを強く受けていた時代。服装倒錯者グレンは婚約者には内緒で女性の格好をし「グレンダ」として街を歩くのが好きだった。だが、やがて隠しているのが後ろめたくなり…。

エド・ウッド」を再見して、彼の作品について調べていたら、これがパブリックドメインになったという事で、動画サイトにアップされていたので観てみました。
心の準備が出来ていたからか、そこまで酷くは感じなかったというか、動画サイトがある時代に生まれていたら大活躍だったんじゃ…と切なくなったり。生まれるのが早すぎたのかなぁ。
まあ、作品が最低ではないと言っても、服装倒錯にいたる経緯や、その原因、神様も間違える事があるんだというような事を、くどくどくどくど繰り返すし、資料映像や同じシーンの使い回しも多いから、けして上手くはないんですけどね。
抽象的、暗喩的表現(だいぶわかりやすい部類)も多いから、そういうのが苦手な人は面白くないかも。しかも、製作会社に言われて、意味不明なお色気シーンが加えられているし!
あと、性同一性障害についてはおまけ程度で、ポスターを見て映画館に来た人はそりゃあ怒ったでしょう。詐欺同然です。
でも、服装倒錯者や性同一性障害についてもっと知ってもらいたい、受け入れてほしい!というエドの熱い想いは伝わってきて、わたしでもちょっとグッときたくらいなので、同じような悩みを抱えている人なら共感、感動したことでしょう。

また、ベラ・ルゴシの狂言回しは、演技の上手さとホラーテイストで浮いてはいるものの、見ごたえありました。「エド・ウッド」の俳優さんの役作りの素晴らしさもわかったし、一見の価値あり!
エドの熱演もいいですね。ショーウインドウを物欲しげに眺めつつ、ガラスに映る自分の姿とマネキンを比べてしまったり、恋人に贈ると言ってネグリジェを買おうとして、つい手触りを確かめすぎてしまったり。実感こもってます。
ドロレスが意外と真面目に演技していると思ったら、映画の趣旨を知らない時の演技か~。まあ、こういう明かされ方は嫌だよな…。
「エド・ウッド」が好きなら十分楽しめる作品だと思います。

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