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TV映画「戦火の奇跡~ユダヤを救った男~」観ました

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Tag:イタリア 

戦火の奇跡/ユダヤを救った男
原題:PERLASCA. UN EROE ITALIANO
製作:イタリア’02
監督:アルベルト・ネグリン
原作:エンリコ・デアグリオ
ジャンル:★戦争/伝記/ドラマ

【あらすじ】スペイン内戦時、国民戦線軍に義勇心から参加した事があるイタリア人ジョルジョ・ペルラスカ。商用でナチス支配下のハンガリーを訪れ、そこでユダヤ人の苦難を目の当たりにする。首都ブダペストで保護されるユダヤ人と数日を過ごした彼は、スペイン公使館から責任者が避難してしまったのを知り…。

Gyaoで鑑賞。持ち前の正義感と勇気、そして行動力やお金、コネなど使えるものは何でも使って、いまできる事をガンガンやっていく主人公に圧倒されました。彼の度胸と機転のよさ、意思の強さに度肝を抜かれます。
リストに名前が載ってる者を助けられるとなったら、知ってる名前は全部呼んで、さらにその人からもっと名前を聞き出すんですよね。
子供が収容所行きの列車に乗り込もうとしていたら、とっさに名前を捏造して話を合わせるようアイコンタクトで乗り切って。
でも、それに感づいていても「どうせ運ぶ途中で数%死ぬ。彼らはその中に含まれていたと思えばいい」と言い切ってしまうナチス将校が怖い…。
暴力描写は控えめなものの、仕事だからと淡々とユダヤ人を運び、殺していくナチスの怖さはしっかり伝わってきました。後編の河での処刑はよくもそんなことができるなというムゴさ…。
主人公の姿を間近で見て感銘を受ける弁護士さんや、故郷に帰るチャンスを捨てて戻ってきた主人公に一瞬で英雄を見る目に変わった若者、判断を誤ったことを後悔し続けていた医師、本来の自分を取り戻しきらびやかな生活をしていた頃よりいいと笑う伯爵夫人など、周辺の人たちもしっかり描かれていて見ごたえあります。
「彼は36人の一人だ。どの時代にも必ず36人の正しき人がいる。彼らがいるから神は地上を破壊しない」
ラストの言葉に、きっとそうなんだろうなぁと思えました。

映画「血の伯爵夫人」観ました

血の伯爵夫人
原題:LA COMTESSE
製作:ドイツ・フランス’09
監督:ジュリー・デルピー
ジャンル:★ドラマ/ロマンス/伝記

【あらすじ】16世紀、ハンガリー貴族の名家出身で、伯爵夫人となったエリザベート。荘園管理に采配を振るう彼女だったが、夫が急死して、やがて青年イシュトヴァンと愛し合うように。彼の父親により2人は引き離されるが、それを知らぬ彼女は若さや美しさに執着し始め…。

Gyaoで観てとても気に入り、監督を調べて納得。主演女優であり「パリ、恋人たちの2日間」の監督で「恋人までの距離」シリーズのセリーヌをやってたデルピーさんじゃないですか。
わたし的に相性がいいというのもありますが、この作品は”吸血鬼のモデルとなった歴史的な殺人鬼”を題材にしているのに、同情を誘うというか、嫌悪感を抱かせず上手に引き込んでくれます。
彼女との仲を引き裂かれた恋人イシュトヴァン目線で語られるので、彼が愛したエリザベートと、後から人づてに聞いた”殺人鬼”としての彼女と、はっきり分けて見せているからでしょうか?
それに、財産を狙って彼女を陥れようとする人物が描かれており、史実通りの彼女のおぞましい姿を見ても、無実を信じたくなってしまいました。
何気に殺人シーンより怖かったのが、恋人の髪を大切にするエピソード。「飢餓海峡」の八重さんを思い出し、やっぱり爪じゃなくて髪だよなぁと思ってたら、体内(心臓の辺り)にそれを埋め込んで縫合するという八重さん以上のサイコっぷりを見せられて唖然としました…。
また、エリザベートの庇護下になければ魔女狩りの対象になっていたと思われるダルヴリアが印象的で、エリザベートを愛し、側に仕え、キスだけを求める彼女との関係が切ない!
狂っていき、疎まれても決して彼女を見捨てず、最後までエリザベートの身を案じ、老いて死ぬのは自然で美しい事なんだと気付かせようとする彼女の深い愛は、イシュトヴァンとの激しい恋よりも心に残りました。
日本では未公開どころかDVDすら出てないのが悲しいです…!

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映画「英国王のスピーチ」観ました

英国王のスピーチ
原題:THE KING'S SPEECH
製作:イギリス・オーストラリア’2010
監督:トム・フーパー
ジャンル:★ドラマ/伝記

【あらすじ】英国王ジョージ5世の次男ジョージ6世は、幼い頃から吃音に悩んでいた。だが人前に出ることは避けられず、治療を受けるものの改善の兆しは見られず。妻エリザベスはスピーチ矯正の専門家というオーストラリア人のライオネルを訪ね…。

実話モノですが、英国王室に詳しい訳でもないし、政治的な意図がはたらいていてもわからないので、”どこかの吃音に悩むおじさんが、なんか大切なスピーチのために専門家と一緒に頑張る物語”という目線で観る事にしました(笑)
すごいね~、全国民に向けての失敗できないスピーチというとてつもないプレッシャーのなかで、最後までやり抜いて見事に成功させるなんて!
わたしだったら吐いてぶっ倒れるか、過呼吸でぶっ倒れるか、その前に逃亡してただろうから、素直に感動しました。
吃音といっても、今でもわかってないところが多いだろうし、同じ吃音の症状があっても原因は人によって違うみたいだから、ライオネルさんが言うような「本人にやる気があれば治る」というものでもなかったと思います。”克服(付き合っていく自信的な意味で)”ならできるだろうけど…(原語では何と言ってたんだろう?)
そんな中、弱音は吐いてもくじけずにやり抜けたのは、やはり彼の真面目さ、責任感の強さがあったからでしょうね。いい加減なひとなら「失敗しても知らん」とそもそもこんなに苦しんだりしないと思います。
どうしても果たさなければならないと真剣に考えていたからこそ、「自分でいいのだろうか、勤まるのだろうか」と不安になっているのが伝わってきました。
奥さんも子供たちもライオネルさんも、最後まで信じて見守ってくれて、心がほんわかします。それも彼の真面目で優しい人柄があったからでしょう。
全体的に見ると笑えるシーンや感動シーンは少なくて、最後の最後に爽やかな感動が味わえるくらいですが、私もコンプレックスの塊のような人間なので、見ている間中「頑張れ、頑張れ!」とハラハラしながら観られました。
主演ふたりの演技も素晴らしく、見ごたえあるドラマだったと思います。

映画「僕はラジオ(ぼくはらじお)」観ました

僕はラジオ
原題:RADIO
製作:アメリカ’03
監督:マイク・トーリン
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】1976年、ジョーンズ・コーチの指導のもと、猛練習に励んでいたハナ高校アメフトチーム。知的障害を持つ黒人青年へのいじめをきっかけに、ジョーンズは彼を気に掛けるように。青年は練習を手伝ううちに、”ラジオ”の愛称でみんなに愛されるようになるが…。

実話を基にした地味に良い話でした。
最初は”ラジオ”が選手として頭角を表すのかと思ったら、チームの一員でもムードメーカー兼、監督助手という感じで、チームに一体感を与えてくれるんですね。先日観た「モア・ザン・ア・ゲーム」でもチームが家族のように信頼し合って初めて発揮できる”つよさ”というものがあるんだなぁと思ったので、彼がチームにもたらしたものはとても大きいと感じました。
持ち前の優しさと明るい性格で学校中に愛される存在となったラジオもさることながら、まだ偏見の強い時代に彼を受け入れた彼らもすごい!
冒頭から見ていると、この町の人たちはスポーツで強く繋がっていて、試合後はいつも選手の父親たちと理髪店に集まり、ジョーンズの報告を聞いたり、今後の事を話し合ったり、とっても仲がいいんですよ。
その結束があり、彼らからの信頼厚いジョーンズが気に掛けているということもあって、ラジオを受け入れることができたのかもしれません。
もちろん、彼の存在を快く思わない連中もいますが、たとえ悪意を向けられても、ラジオはただ純粋にスポーツやチームを愛していて、それが意地悪な少年にも伝わったのにはウルッときました。
ラジオを心から愛する母親との描写もあたたかく、彼女がいたからラジオがこんなにも純粋で優しく育ったんだと納得。
家族よりもラジオや選手たちに時間を割いていたジョーンズが、ラジオとの交流を経て、家族、とくに寂しがっていた娘と向き合うエピソードもよかったです。ラジオを救う事が自分を救う事に繋がったとわかる、過去の”何もしなかった自分”の事を告白する姿にジーンときます。
ラストは実際の彼らもみられて、その心からの笑顔に、本当に実際にあったことなんだと改めて感動。
人と人とを結びつけるスポーツの素晴らしさ、優しさは循環していくものだと伝えてくれる作品でした。

映画「ボトル・ドリーム」観ました

 | 伝記/自伝/実話  com(2) 

ボトル・ドリーム
原題:BOTTLE SHOCK
製作:アメリカ’08
監督:ランドール・ミラー
ジャンル:★ドラマ/コメディ

1976年パリ。しがないワイン評論家スパリエは、ブラインドテイスティング大会に出品するワインを求め、カリフォルニアのナパバレーを訪れる。そこで、最高のシャルドネを作ろうとするシャトー・モンテレーナの経営者ジムとボーの親子に出会い…。

ワイン業界を揺るがした「パリ・テイスティング事件」を基にした作品。ワインに詳しくないから楽しめるか心配だったけど、とっても面白かった!
登場人物みんながワインを愛しているのが伝わってくるんですよね。ワイン作りがそのまま生き方に直結しているというか、ブドウ畑で育った訳じゃないからこそ、ワインに生き方を学んでいるというか。
「ワインは、水が結びつけた太陽の光」とか「水をもらえず苦しんだブドウは風味が増すが、水と肥料をたっぷりもらったブドウからはまずくて退屈なワインしか生まれない。人と同じだ」などのセリフが印象的。
ワイナリーの親子ジムとボーの衝突や、夢のために苦しみながらも踏み出す姿も良かったけど、ワイン業界で名を売るためにやってきた評論家スパリエもいいですね。
野心家だけどワインに対しては素直なんですよ。ナパのワインを一口飲んだら真剣になって美味いワインを探しだします。
彼が試飲代を払ったら、瞬く間に噂が広まって、町中からワインを持って人が集まってきたのには笑えました。

彼がワインを飛行機に持ち込もうとした時の、ボーの活躍は何気に感動的。このワインが自分たちの、カリフォルニアの誇りになると信じて、その想いによって人々の心を動かし、ピンチを乗り越えます。
ワイン廃棄事件でも必死に走り回って、ワイナリーを救うことが父親だけでなく自分の夢になっているというのが伝わってきました。
大会での様子も小気味良くて、ちょっとした笑いもあり、爽やかな感動を与えてくれます。
ヒロインのエピソードはいらない気もしたけど、未公開なのが信じられないくらいの秀作でした。

映画「告発のとき」観ました

告発のとき
原題:IN THE VALLEY OF ELAH
製作:アメリカ’07
監督:ポール・ハギス
ジャンル:サスペンス/ドラマ

【あらすじ】2004年11月1日、元軍警察のハンクのもとに、イラクから帰還した息子マイクが行方不明だとの連絡が入る。彼は息子の行方を捜すため、基地のあるフォート・ラッドへ向かい、独自に捜査を始めるが…。

邦題から法廷モノと勘違いして観てしまったものの、反戦のメッセージがずしりと響いてきて、ぐいぐい引き込まれました。
邦題は、イラク戦争を続けるアメリカを告発する作品という意味では合ってるけども、作中で語られる、旧約聖書のダビデとゴリアテの逸話の舞台「エラの谷」を意味する原題の方が誤解がなくていいかも。
その物語を気に入った女刑事の息子が「なぜ王様は戦うのを許したの?まだ子供なのに」というセリフが痛烈。

でも、一番印象に残ったのは、主人公の奥さんでした。事件の捜査に没頭する夫に放っておかれ、息子の荷物さえ触るなと命じられて、家でひとり過ごしていた彼女。終盤、帰ってきた夫との会話シーンもありません。
それなのに一度電話の向こうで大泣きした以降は、怖いくらい静かで、夫が帰ってきたことも気にとめてないように見えるんですよね。
…日常生活を普通に送りつつも、心は別の場所…悲しみの暗い沼の底にしずんでしまったようで、そんな様子に胸が締め付けられました。
一方、息子の死の原因を探って黙々と情報を集める夫も、彼なりに悲しみを乗り越えようとしているのが伝わってきます。一時は「どうして一緒にいてやらないのか」と思ってしまいましたが、二人にはそれぞれ悲しみと向き合う時間が必要だったのかも。

ただ、ちょっと気になった事がいくつかあって…
1)イラク戦争は、ベトナム帰還兵である主人公が衝撃を受けるほどの闇を抱えていたのか。(主人公はイラク戦争の酷さをまったく想像できなかったのか)
2)軍上層部はどの時点から事件の真相を知っていて、どこまで関与していたのか。
3)青年が自殺した理由は、良心の呵責か、女刑事に責めらたからか、それとも殺されたのか。息子の腕時計をポケットに入れたのは誰か。
4)どんな手がかりでもほしい時に、息子が生前送った荷物をどうして確認しようとしなかったのか。

まあ、2と3は実際の事件を基にしてるんだから、真実は闇の中という事なんでしょう(はっきり描かなかったのは疑ってるから?)。4は麻薬でも入っていたらと思うと怖くて確認できなかったのかな?
1は主人公が直接ベトナム戦争の惨さを目にしなかったとしても、聞いて知ってたはずですよね。知っていても、イラク戦争はそこまで酷いわけがないと思っていたという事でしょうか?
つまり、主人公はイラク戦争を支持していた懲りないアメリカ人の代表?
彼が逆さまの星条旗を掲げるラストが心に重くのしかかります。

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映画「わが街 セントルイス」観ました

わが街 セントルイス
靴の穴をパクパクさせて「やあジャック!」
原題:KING OF THE HILL
製作:アメリカ’93
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
原作:A・E・ホッチナー
ジャンル:★ドラマ/回想録

【あらすじ】1933年、大恐慌時代のセントルイス。12歳の少年アーロンは、優しい母と職探しに明け暮れる父、甘えん坊の弟と、安アパートとして使われるホテルで暮らしていた。だが、やむを得ぬ事情で家族はばらばらになり…。

ソダーバーグの作品ってどんなのがあったっけと調べたら、前から気になっていたタイトルがあったので、さっそく観てみました。
これも回想録を基にしているらしく、当時の閉塞感やそれに屈しないアーロン少年の明るい生き方が描かれていて、とてもよかったです。
ユーモアを持つ賢い少年で、じわじわと絶望感が迫る状況でも、穴の開いた靴と靴をおしゃべりさせたり、雑誌の切り抜きのご馳走を美味しそうに食べたり、切なくなるくらい健気で前向きなんですよね。
周りの人がふと見せる優しさや微笑が、どんなに小さなものでも彼の元気や希望に繋がっているんだと思います。
時には嘘を吐いたり盗みをしたりもするアーロンだけども、守ってくれる大人もいない中、入院中の母や預けられている弟、てんかんで学校に行けない少女、ホテルを追い出された画家など、たくさんの人への優しさを忘れません。
卒業式にお祝いに来てくれた兄貴分や、無愛想だけど根は優しいエレベーターガールもステキでした。
一方、冷たい父親や、悪役(と言うほどではないのかもしれないけど)のホテル従業員や悪徳警官のキャラも、大恐慌時代の厳しさを感じさせてよかったです。
ラスト、父親の言うとおりにしていたら家族がどうなるかわからないと感じたのか、自分たちだけで荷物をまとめ、悪役二人に軽く復讐するところが、痛快というほどではないけどニヤリ。
ちなみに原題は「ガキ大将」の意味ですが、子供たちの遊びで”高いところにいる王様を落として兵隊、戦士が成り上がる”ゲームがあるらしいです。

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映画「グレンとグレンダ」観た

グレンとグレンダ
原題:GLEN OR GLENDA
製作:アメリカ’53
監督:エドワード・D・ウッド・Jr
ジャンル:ドラマ/ドキュメンタリー

【あらすじ】服装倒錯が社会から差別的な扱いを強く受けていた時代。服装倒錯者グレンは婚約者には内緒で女性の格好をし「グレンダ」として街を歩くのが好きだった。だが、やがて隠しているのが後ろめたくなり…。

エド・ウッド」を再見して、彼の作品について調べていたら、これがパブリックドメインになったという事で、動画サイトにアップされていたので観てみました。
心の準備が出来ていたからか、そこまで酷くは感じなかったというか、動画サイトがある時代に生まれていたら大活躍だったんじゃ…と切なくなったり。生まれるのが早すぎたのかなぁ。
まあ、作品が最低ではないと言っても、服装倒錯にいたる経緯や、その原因、神様も間違える事があるんだというような事を、くどくどくどくど繰り返すし、資料映像や同じシーンの使い回しも多いから、けして上手くはないんですけどね。
抽象的、暗喩的表現(だいぶわかりやすい部類)も多いから、そういうのが苦手な人は面白くないかも。しかも、製作会社に言われて、意味不明なお色気シーンが加えられているし!
あと、性同一性障害についてはおまけ程度で、ポスターを見て映画館に来た人はそりゃあ怒ったでしょう。詐欺同然です。
でも、服装倒錯者や性同一性障害についてもっと知ってもらいたい、受け入れてほしい!というエドの熱い想いは伝わってきて、わたしでもちょっとグッときたくらいなので、同じような悩みを抱えている人なら共感、感動したことでしょう。

また、ベラ・ルゴシの狂言回しは、演技の上手さとホラーテイストで浮いてはいるものの、見ごたえありました。「エド・ウッド」の俳優さんの役作りの素晴らしさもわかったし、一見の価値あり!
エドの熱演もいいですね。ショーウインドウを物欲しげに眺めつつ、ガラスに映る自分の姿とマネキンを比べてしまったり、恋人に贈ると言ってネグリジェを買おうとして、つい手触りを確かめすぎてしまったり。実感こもってます。
ドロレスが意外と真面目に演技していると思ったら、映画の趣旨を知らない時の演技か~。まあ、こういう明かされ方は嫌だよな…。
「エド・ウッド」が好きなら十分楽しめる作品だと思います。

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映画「エド・ウッド」観ました

エド・ウッド
原題:ED WOOD
製作:アメリカ’94
監督:ティム・バートン
ジャンル:★伝記/ドラマ

【あらすじ】ある日、往年のドラキュラ俳優ベラ・ルゴシと出会った映画青年エド。ふたりは瞬く間に意気投合し、ルゴシは俳優としてもう必要とされてないと嘆いた。そんな時、自分にぴったりの映画が製作されると知り、ルゴシを出演させることを条件に、その映画で監督デビューを飾るが…。

再見。やっぱり大好きです。映画が大好きな気持ちと、映画を愛する人への尊敬が伝わってきて、映画好きには心地良いんですよね~。
冒頭から雰囲気たっぷりで、吸血鬼の語りや、墓場をうねうねと進みながら墓石の文字を映していくタイトルバックが素敵。
あえてモノクロなのも効果的でした。途中、ドレスの色をおじさんに尋ねたら「どちらが赤だ?色の見分けなんてつかんよ」と言ってて笑えます。
ベラとの出会いから無二の親友になっていく様子も微笑ましくて、彼の演技を目を輝かせて見つめる様子は、純粋にただの一ファンという感じ。
この人をまたスクリーンの世界に連れ戻したいという気持ちや、弱っている彼を思い遣る気持ちがひしひし伝わってきて、もう序盤からうるうるしてしまいました。
一方で、何がなんでも映画を撮りたいという姿勢や、どんなに作りや演技を妥協しても自分が伝えたい事はしっかり伝えるところなど、服装倒錯者で孤独を感じていた彼の、そういう強いところも見せてました。

もし彼らが出会ってなかったら一体どんな道を歩んでいたのか…。でもきっと出会う運命だったと思えるふたり。
彼らが心から映画を愛し、映画という居場所を求めているから、彼らに協力してくれる人々も、いつも大変そうなのに楽しそうにやってるんですよ。
こういうところが、ティム・バートンや多くの人の心を掴んだんでしょうね。
ルゴシの最後のフィルムを観ながら、熱っぽく語る姿が印象に残ります。

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映画「グレン・ミラー物語」観た

 | 伝記/自伝/実話  com(4) 

グレン・ミラー物語
原題:THE GLENN MILLER STORY
製作:アメリカ’54
監督:アンソニー・マン
ジャンル:★伝記/音楽

音楽に情熱を燃やすグレン・ミラーは、商売道具のトロンボーンを質屋に出し入れする生活を続けていた。そんな時、バンドメンバーに選ばれ演奏旅行に参加、旅先で大学時代の恋人へレンと再会する。やがて二人は結婚し、彼女の支えで自分のバンドを結成するが…。

かなり長い期間を描いた作品なので、序盤からテンポ良くサクサク進みますが、電撃結婚の流れも彼ならありえるなぁと思えるのが凄い。人物の特徴を上手く捉えてるし、俳優さんも成りきって演じているからでしょうね~。
そして、奥さんがマジで理想の奥様という感じで、夫婦で仲むつまじく夢に向かって進んでいく様子に引き込まれました。
倹約&へそくりで夫の窮地を救ってしまう奥様が素晴らしい。彼女がいなかったら夢は叶わなかったでしょう。人間は自分には無いものを持っている相手に惹かれるんだなぁと妙に納得したり(笑)
また、お金では解決できないような壁にぶち当たっても、まさしく愛で乗り切ってしまいます。今は苦しくても、愛する人がいれば、流れが変るまで信じて耐えられるんです。
彼の名前を聞いてもどんな曲があるのか思い浮かばなかったけど、聞き覚えのある曲ばかりで聴き入っちゃいました。どういう経緯でつくられたのかわかって聴くと、感動もひとしお!
まだ完成してない曲と、完成してからの曲の違いも面白かったです。
笑いあり涙あり。好感が持てるつくりで楽しく見られました。

映画「K-19」観た

K-19
原題:K-19 THE WIDOWMAKER
製作:アメリカ・イギリス・ドイツ’02
監督:キャスリン・ビグロー
ジャンル:★ドラマ/サスペンス/アクション

【あらすじ】1961年、米ソ冷戦最中のソ連。原子力潜水艦K-19の処女航海の艦長にボストリコフが任命された。副艦長には経験豊富なポレーニンが就き、艦は出航。しばしば対立しつつも、K-19は順調に任務を成功させていく。だが突然、原子炉の冷却装置にひびが入り…。

ハリソン・フォードのシワが素敵(特殊メイクだった!)と思いながら再見(笑)
初見では艦長と副艦長の対立をメインに観てました。艦長の傲慢さ不器用さに「あ~!そんな言い方して!」とハラハライライラしたり、そんな艦長にあからさまに反発する不穏分子を放っておき、自分も持ち場を離れたりした副艦長に疑問を感じたり。
でも、元はといえばこんな危険なものを乗せた艦に、安い部品を使ったり無理させる上層部が悪い!ということで、今回は艦長との対立についてはわりと冷静に観られました。
完璧とはいかないまでも艦長としての責任を果たそうとするボストリコフと、信頼と結束が何より大事な局面だと(やっと気付いて)、個人的感情は抑え艦長を助けるポレーニンのドラマは見ごたえあります。
そして、再見するまですっかり忘れていて、今回記憶にしっかり刻まれたのが原子炉の事故。ハリウッド映画で、ここまで放射能の恐ろしさを克明に描いた作品は珍しいと思います。いちおう観る人への配慮もあって、被爆レベルは低めの状態のメイクにしたそうですが、それでも寒気がするほど怖かった…。
放射能の影響で吐いているのを見ても、決死の思いで作業に向かう姿。手の震え。倒れつつも最後までやり遂げる決意…。
彼らは英雄になりたかったわけじゃなく、ただ仲間や祖国を守りたかったんですよね。集合写真が切なかったです。
実話を基にしていると言っても、実際にあったのは”進水式でシャンパンが割れなかったこと”と、”原子炉事故があった”という部分だけだとか。でも、放射能の恐ろしさをしっかり伝えてました。

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映画「しあわせの隠れ場所」観ました

しあわせの隠れ場所
原題:THE BLIND SIDE
製作:アメリカ’09
監督:ジョン・リー・ハンコック
原作:マイケル・ルイス
ジャンル:ドラマ/スポーツ/伝記

【あらすじ】夫と娘、息子の4人で幸せに暮らす裕福な白人家庭の夫人リー・アン。ある真冬の夜、彼女はひとり寂しく歩く巨漢の黒人少年マイケルに目を止め、自宅へ招き入れるのだった。住む場所や学校を転々としていた彼と、しだいに心を通わせていく一家。やがて彼は、アメリカン・フットボールの才能を開花させ…。

実話モノで、不遇な黒人少年がとある出会いで成功していくお話なんだけども、成功する過程より、見ず知らずの他人が家族になっていく過程に重点を置いていました。
経済的な面ではまったく問題がなかったとはいえ、どんな人間かもわからない、無口で体格のいい黒人少年を家に招き入れるのには勇気がいったと思います。今の世の中、物騒な話も多いですし、金持ちな白人というだけで敵意を持たれる事だってあります。しかも、美人な娘さんと幼い息子がいる家庭です。ただの自己満足ではできない、どうしても放っておけなかったという人情からの行動なんですよね。
彼女自身も自問自答している様子で、裕福な奥様たちの茶飲み友達の露骨な反応を見るたびに、自分を振り返って、確認しながらゆっくり距離を縮めていく感じが良かったです。
自己主張の弱い、奥さんのいう事ならなんでも「よろこんで!」とOKしてしまいそうな夫(省略された?)の、「たまねぎのように、皮を一枚づつ剥がしていくしかないさ」というセリフが効いてました。
また、人懐っこい息子との交流も心温まります。大人に不信感を抱いていたマイケルが彼らの優しさを素直に受け入れられたのも、この子の存在があったからでしょう。瞬く間にマイケルと”仲の良い兄弟”になり、ずっと前から一緒にいたみたいに補い合ってるのが素敵。大人顔負けのやり手なところも面白かったです。
お姉さんも頑張ってたし、コーチや教師、家庭教師など、たくさんの人の優しさが描かれてました。
ちなみに、原題には”近づくものが見えない側、死角、盲点”という意味があり、アメフトではマイケルのポジションだった”右サイド”の事を指すようです。邦題はその部分が表せてないのが残念かな。
それにしても、あの母校への強い愛着って一般的なものなんですかね~?

映画「フリーダム・ライターズ」観ました

 | 伝記/自伝/実話  com(6) 

フリーダム・ライターズ
製作:アメリカ’07
原題:FREEDOM WRITERS
監督:リチャード・ラグラヴェネーズ
原作:フリーダム・ライターズ(生徒たち)&エリン・グルーウェル
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】1994年、ロス郊外のウィルソン公立高校に、理想と情熱を持った国語教師エリン・グルーウェルが赴任する。だがそこでは、2年前のロス暴動以来、教室内でも人種間の対立が。その日を生きるのに精一杯で、将来のことなど考えようともしない生徒たちに、彼女は日記帳を配るが…。

こんなに感動したのは久しぶりかも。教育ドラマに弱いのもあるけど、素晴らしい実話だし、素晴らしい映画だったと思います。
今まで、何度もこういう境遇にある子供たちを題材にした作品を観てきたのに、まだまだ認識が甘かったのだと思い知らされました。冒頭から、ギャングのリーダーの娘がどういう大人たちに囲まれて、こういう生き方しか知らずに成長したのかよくわかります。
”18歳まで生きられれば十分。仲間を守って死ぬのは名誉なこと。”
15,6の生徒たちの口から語られる言葉が重い…。本当にいつ殺されてもおかしくないし、「殺られる前に殺る」くらいの気構えで毎日登校しているんですよね。
彼らにとって、本当に毎日が戦争と同じなんです。

エリンがそんな彼らの心を開いていく過程もとても自然で、淡々と進んでいくのに涙が何度もこみ上げてきました。黒人生徒に対する嫌がらせを注意した事からホロコーストの話になり、生徒たちと本気で話し合うくだりから、もう目が離せません。
とくに、人種間の確執を取り除くために行ったラインゲームは目からうろこでした。彼女が考えたんでしょうか?
先生が質問し、イエスなら教室の中央にあるラインを踏むというだけのゲームなんだけど、ラインまでくると今まで敵として見ていた相手と顔を向き合わせる事になるんですよ。
趣味なんかの軽い質問から始まり、しだいに彼らの日常に踏み込んだ質問に変わっていき、「友達を殺された事があるか?」という質問に、ラインまで来た生徒の多さ…。互いに顔を見合わせて、ここで彼らは初めて気付きます。自分たちが同じような悲しみと苦しみを背負っていると。

それからの生徒たちの変化には本当に感動しました。彼女から与えられたものだけではなく、自分から新しい世界に踏み出して行きます。表情も今までとまるで違って、希望を持った若者の顔になって!
彼女のやり方を快く思わないベテラン教師たちや、エリンに引け目を感じて離れていく夫、意見は違ってもずっとエリンを心配して見守ってくれた父親など、周りの人々の反応も自然で、実話モノでは必ず思う”脚色はしてるんだろうな”という考えもまったく浮かんできませんでした。永久保存決定です!
ちなみに、タイトルの意味は”自由のための書き手たち”。日記をまとめた本のタイトルであり、日記を書いた彼らのこと。授業で教わった、人種差別政策に抗議した13人の大学生 ”自由のための乗り手”をもとにしてます。

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「P.S. アイラヴユー」観ました

映画「フランシスコの2人の息子」観た

 | 伝記/自伝/実話  com(2) 
Tag:ブラジル 

フランシスコの2人の息子
”2人の息子”とあるけど、息子はぜんぶで何人いたんだろう?
製作:ブラジル’05
原題:2 FILHOS DE FRANCISCO - A HISTO'RIA DE ZEZE' DI CAMARGO & LUCIANO TWO SONS OF FRANCISCO
監督:ブレノ・シウヴェイラ
ジャンル:伝記/ファミリー/音楽

【あらすじ】ブラジルの田舎町。小作農として働くフランシスコは、愛する妻と7人の子どもたちと貧しいながらも仲むつまじく暮らしていた。ある日、彼は子供たちの将来のため、長男ミロズマルにアコーディオン、次男エミヴァルにはギターを買い与える。兄弟は独学で歌と演奏を身につけていくが…。

ブラジルの国民的スター、ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノが成功するまでを描いた実話モノ。TV用のカット版を観たので、若干物足りなかったというか、完全版見せろ。
とりあえず、子供たちが健気で歌声も可愛かったですね。お父さんに言われて始めたようなものなのに、お父さんに褒めてもらいたくて頑張って練習していくうちに、自分の意思で、音楽が好きでやってるという風に変わっていくのが伝わってきました。それに家族想いだから、それがお金になると分かったら自ら駅で稼ごうとするんですよ。
そんな健気な子供たちなんだけども、こんなに良い子に育ったのも、息子たちを信じ必死に働く父親と、貧しくても文句も言わず夫と家族を支える奥さんのおかげでしょう。
ただ、ほとんど描かれてないけどケンカは絶えなかったと思う。ケンカ→仲直り→出産→ケンカ・・・という風に子沢山になったんじゃないかなぁと想像してみたり(笑)
「息子を有名にしてやる」と胡散臭い男に言われて、10歳くらいの男の子ふたりを預けてしまったくだりは危なっかしかったですけどね~。奥さんが怒るのも当然、人攫いじゃなくてよかった…。
とある不幸に襲われ、そこからミロズマルが立ち直るまでの過程はばっさりカットされてて後半はテンション下がってしまいましたが、彼らが大人になって売れない日々が続いても、昔と変わらず信じている父親がいて感動しました。
終盤の父親の涙ぐましい工作には思わずニッコリ。やっぱ憎めないわ、この人。
ラストは本物の一家が登場。「町のひとたちが言ってたように、自分は頭がイカレてたよ~、ハハハ!」と話すお父さんが可愛かったです。

映画「エリン・ブロコビッチ」観ました

エリン・ブロコビッチ
製作:アメリカ’00
原題:ERIN BROCKOVICH
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
ジャンル:★ドラマ/伝記

【あらすじ】カリフォルニア州。3人の子持ちでシングルマザーのエリンは、交通事故に遭い、引退間際の弁護士エドに弁護を依頼。口の悪さが災いして和解金を取り損ねるも、強引に彼の事務所で働く事に。やがて、恐ろしい環境汚染の実態を知り…。

再見しました。ジュリア・ロバーツ主演で一番好きな作品かも。
主人公のエリンが思った事をズバズバ言っちゃうタイプで、しかも物事の本質を見抜いて、自分が正しいと思ったら真っ直ぐ突き進む人なので、観ていて気持ちがいいです。
年をとって保守的になってしまった弁護士エドとは、口論になる事もしばしば。でも、最初は仕方がなく相手をしてやっていたエドが、彼女の本気で大胆で心優しいところに触れていくうちに、まるで口論を楽しんでいるかのようになっていくんですよね。
600名以上にのぼる環境汚染の被害者たちがまとまる事ができたのも、それぞれの家を訪ね、親身になって話を聞き、できると信じさせてくれる彼女だったからこそでしょう。
忙しくなるにつれ、子供たちと過ごす時間も減ってしまうんだけど、ずっと子供たちの面倒を見てくれていた恋人との口論の中で、「初めて人から尊敬され、感謝された」と打ち明けるのが印象的。
あとは、企業側の弁護士が水を飲もうとした時、「特別に用意したのよ、ヒンクリー(汚染地域)の井戸水。」と言って相手を凍りつかせたシーンも最高でした。
事実をもとにしつつ、うまく脚色して、何度見ても楽しめる作品になってると思います。

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映画「インビクタス/負けざる者たち」観た

インビクタス/負けざる者たち
製作:アメリカ’09
原題:INVICTUS
監督:クリント・イーストウッド
原作:ジョン・カーリン
ジャンル:ドラマ/伝記/スポーツ

【あらすじ】1990年、アパルトヘイトに反対し27年間も投獄されていたネルソン・マンデラ。釈放後、南ア初の黒人大統領となるが、人種対立と経済格差は依然として解消されない。彼はラグビーW杯を国民融和の絶好のチャンスと捉え…。

「マンデラの名もなき看守」を観といて良かったです。きれいに繋がるので、すんなり入り込めました。マンデラさんの事を描いているとは知らなかったので、この順番でオンエアしてくれたBSプレミアムに感謝!
彼は人格者な上に頭がよく、話術と行動力も兼ね備えて、同志たちに心から慕われているのも頷けました。彼の精力的な仕事ぶりに気をもみながらも、しっかりついてくるSPと秘書がいいです。
弱小ラグビーチームのキャプテン・フランソワに会い、彼の魂に火をつけ、それがチームに、国全体に広がっていく展開も見ごたえありました。
でも、中盤の最初の勝利あたりからは、思ってたより盛り上がらないというか…。てっきり、マンデラにもらった詩を、試合の前にみんなに聞かせて士気高揚させるのかと思ってたら、共有せずに独り占めなんだもの(彼がもらったんだけどね)。
わたしが映画でならスポーツを楽しめるのは、その競技を知らなくても、人の魅力で見せてくれるからなんですよね(スポーツ中継を見ても、騒音、人がいっぱい、としか思えない)。なので、フランソワやチームの絆をもっと掘り下げてくれないと、試合を観ても楽しめなくて。
フランソワが刑務所見学でかつてのマンデラの姿を思い描くシーンや、白人と黒人でギクシャクしてたSPが子供のようにラグビーで遊ぶシーン、フランソワの父親が黒人のメイドにも観戦チケットを買ってあげたシーンなどは良かったので、後半盛り上がれなかったのが残念でした。
あの後、マンデラと娘は仲直りできたのかなー?

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映画「野性のエルザ」感想

 | 伝記/自伝/実話  com(2) 
Tag:イギリス 

野性のエルザ
この後、二匹でネコパンチの応酬が始まります。
製作:イギリス’65
原題:BORN FREE
監督:ジェームズ・ヒル
原作:ジョイ・アダムソン
ジャンル:ドラマ/自伝

【あらすじ】ケニアの動物保護官ジョージは、人食いライオンを射殺。襲い掛かってきたメスもやむなく射殺し、遺された3匹の子供を連れ帰る。動物好きな妻ジョーイと共に育て、一番小さなエルザをとくに可愛がるが、やがて家では飼えなくなり…。

何故か狼少女の話だと思い込んでました。エルザってライオンだったんですね~。子供の頃も大人になってからもライオンが可愛かったです。
でも、この作品を観ていて一番泣けてきたのが、動物園に引き取ってもらおうとしていたのに、気が変わってとくに可愛がっていたエルザだけ連れて帰ってきたシーン。両親を殺され、仇であると知らずに懐いていた人間にも捨てられ、その上、兄妹(姉妹?)と引き離されるなんて…と思ったら泣けてきました。
最終的には野生に還したわけですが、途中まではペットとして飼ってただけだったし、兄妹と引き離した事も後悔してる様子はなく、ジョーイたちには共感できませんでした。
ただ、エルザを野生に還すと決心してからの様子は、わが子の旅立ちを見守る両親のようで良かったです。狩りが上手く出来ず、1週間さまよった後の本物のエルザの写真は痛ましかったけど、それが自分たちのせいだと自覚しつつも最後まで諦めなかったのは、やはりエルザへの深い愛情あっての事だと思います。始まりはどうあれ、一緒に過ごして本当の家族になれたのでしょう。
彼らはその後もライオンなどを野生に還す活動を続け、ジョーイは解雇したスタッフに殺され、ジョージは盗賊に捕まったドイツ人を助けようとして殺されてしまったそうです…。
ちなみに原題の意味は「生まれながらに自由」。彼女がエルザを動物園に入れたがらなかった理由です。

映画「ジュリー&ジュリア」観た

 | 伝記/自伝/実話  com(14) 

ジュリー&ジュリア
製作:アメリカ’09
原題:JULIE & JULIA
監督:ノーラ・エフロン
原作:ジュリー・パウエル、ジュリア・チャイルド
ジャンル:★自伝/ドラマ

【あらすじ】1949年。フランス料理に魅了さたアメリカ人主婦ジュリアは、名門料理学校に通い、やがてレシピ本執筆に情熱を注いでいく。一方、現代のNYでは、作家を夢見るOLのジュリーが、料理ブログでジュリアのレシピ524品に挑戦していた。

料理映画というより、人生を豊かにするコツを教えてくれる映画という印象でした。
まあ、料理はたくさん出てくるんですけどね。あのバターたっぷりな料理を見てたら胸焼けを起こしそうに…。あと、ロブスターを生きたまま茹でるのはダメー!
いつも行き当たりばったりで料理を作っている私には、ジュリーの「レシピ通りにやると、ちゃんとクリームになってほっとする」という言葉がわかるようなわからないような。彼女の”料理を通じてジュリアに少しでも近づきたい”という気持ちも、料理に対してそんな風に考えた事はなかったけど、特別なひとに繋がるものならどんな些細な事でも特別だと思える気持ちはわかりますね。ここらへんは先日観た「ある日どこかで」に通じるものがあるかも。

そんな彼女の尊敬するジュリアは、大柄でいきいきした人のよさそうなオバチャン。メリル・ストリープというと怒ったりカリカリしたりする役ばっかりのイメージだったけど、こんな穏やかな役も演じるとは。さすがです。
ジュリーパートで彼女が成功するとわかっているんですが、そのための努力や、彼女を支えた人々、とくに深い愛情で結ばれた理解ある夫とのことが描かれていて引き込まれます。
ジュリーが夫とケンカして、「ジュリアなら家庭を犠牲にしたりしなかったはず」とまるで実際の彼女を知ってるみたいに言っていて、料理好きで素敵な夫がいるという共通点だけでなく、本当にふたりはどこかでつながっているような気がしました。
最後はちょっと寂しいものもあったけど、ジュリーのジュリアへの想いは変わらず…むしろ大きくなって、笑顔で終わったのが良かったです。

映画「名もなきアフリカの地で」観た

 | 伝記/自伝/実話  com(4) 
Tag:ドイツ 

名もなきアフリカの地で
製作:ドイツ’01
原題:NIRGENDWO IN AFRIKA
監督:カロリーヌ・リンク
原作:シュテファニー・ツヴァイク
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】1938年4月、ナチスの迫害を逃れ、故郷ドイツからケニアに渡ったユダヤ人一家がいた。弁護士の父ヴァルターは農場で働き、お嬢様育ちの母イエッテルは文句ばかり。そんな中、娘のレギーナは料理人オウアらケニア人と打ち解け…。

シュテファニー・ツヴァイクの少女時代の体験を綴った自伝の映画化。
最初は、何もわかってない母親イエッテルの我がままと差別意識が目立って、ドイツの現状を知らないんだから仕方がないとは思っても、なかなか入り込めませんでした。でもその分、自分たちがどんなに幸運なのかを知って、”違い”を尊重する事の素晴らしさに気付いた後の変化が目覚ましい。
幼い娘が子供らしくすぐにアフリカに馴染んで、料理人オウアやケニアの子供らと心通わせていくのももちろん良かったですが、ナチスの迫害を逃れた事や生きる事の意味について考えさせるのは、この夫婦のエピソードでした。
夫については、真っ先に一人でアフリカに逃げてきたのかと思ったけど、あの妻を迎えるには、ある程度生活の基盤を整えてからじゃないとダメだと考えたのかな?
妻の心情の変化にまったく気付かないし、家族の中でたぶん一番アフリカに馴染めてなかったしで、成長したのか悩んでしまったけど、最後の決断は、家族と一緒にいる事が一番大事だと気付いたからですよね。イナゴを必死で追い払う彼の姿に、やっと家族が一つになったと感じました。
イエッテルの浮気とか夫婦の溝とか、祖国があんなことになってるのに、そんなことしてる場合か!と思わないでもなかったけど、レギーナの無垢な笑顔とオウアのあったかい笑顔に救われて、最後まで観ることができました。
イエッテルの「賢い人は違いを尊重する」と、夫の「僕の愛するすべてがこのベッドの上にある」というセリフが印象的。ちょっと長いし淡々としてるけど、なかなかの良作です。

映画「ミュージック・オブ・ハート」観ました

 | 伝記/自伝/実話  com(4) 

ミュージック・オブ・ハート
製作:アメリカ’99
原題:MUSIC OF THE HEART
監督:ウェス・クレイヴン
ジャンル:★ドラマ/音楽/伝記

【あらすじ】シングルマザーのロベルタは、ハーレム地区の小学校でバイオリン・クラスの臨時教員となる。子供たちの心を掴み、次第に認められていくロベルタ。10年後、希望者が殺到する彼女のクラスは、市の予算削減のため打ち切られる事になり…。

貧しい地域の子供たちにバイオリンを教える事によって、自信をもって強く生きていくことを伝える女性のお話。内容も実話を基にしている事も「レッスン!」と似ているんだけども、あちらは口当たりがよくて誰でも気軽に楽しめる作品なら、こちらはじっくり映画を楽しみたい人向け。主人公ロベルタの家庭の問題から、バイオリン教室を通じての彼女と子供たちの変化、そしてクラス廃止の危機をみんなで乗り越えていく様子を描いています。先が読めても、地味でも、じわじわと感動が湧きあがるような作品でした。
いろいろな問題で苦労している子供たちが、バイオリンに触れている時の笑顔が心に残りますね。「いつもの厳しい先生が好き」というセリフからも、バイオリンが大好き、もっと上手くなりたい、という気持ちが伝わってきてきます。
音楽の力は本当に偉大だと思うし、音楽じゃなくても、芸術やスポーツや学問でもなんらかの活動でも、心から好きだと思えるものを持っているって素晴らしい。その何かと出会えるように、ずっと続けられるように、サポートしようという周りの大人たちの気持ちも素晴らしいと思いました。
ラストのコンサートを成功させたのは、(コネを最大限利用して東奔西走した友人もすごいけど)どんな困難があろうと子供たちを信じて一緒に頑張ったロベルタと、何より最後まで諦めずに練習し続けた子供たちの努力の賜物だったと思います。しみじみ感動。
…にしても、監督がウェス・クレイヴンとは。後から知ってビックリしました(笑)

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