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素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「アナと雪の女王2」感想

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Tag:ディズニー 

原題:Frozen II
製作:アメリカ’2019 103分
監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
ジャンル:アニメ/ファンタジー/アドベンチャー/ミュージカル

【あらすじ】アレンデール王国の女王エルサと妹アナは、王国を治めながら平穏で幸せな日々を過ごしていた。だがある日、王国に異変が起こり、人々が避難する中、エルサは自分だけに聞こえる歌声の主が何か知っているのではないかと会いに行くことに。彼女はアナやオラフ、クリストフたちと声が聞こえる霧の森へと向かうが…。

自分たちのルーツを探すお話でした。
楽しかったし感動するところもあったんだけど、ツッコミどころが結構多かったですね…。
以下、ネタバレです。

まず、先住民をイメージしただろうノーサルドラの民に対し、ダムを造って贈ったという話にどう反応すればいいのか…。精霊信仰で自然と共に生きる人たちがダム建設を喜ぶはずがないし、建設を開始した時点で衝突が起こるでしょう。ダムの知識がなくたって、あんな大規模な工事を始めるには石材なんかを運ぶための道から造らないといけないから自然破壊しまくりだと思うし。

あと、過去の過ちを正すために”ダムを破壊する”っておかしいでしょ!
姉妹揃って脳筋にもほどがある。ダムなんだから放流できるんじゃないのか。たっぷり水がたまった状態で流したら王国への被害以前に、森もごっそり流されて酷いことになると思うんですが…。
自然破壊とノーサルドラへの裏切りに怒った?精霊を鎮めるために再び自然破壊してどうするんだという感じだし、アナがダムを破壊した理由は鑑賞者のちびっ子たちに伝わったんだろうか…私もいまいちよく分からないのに。

それとエルサが凍らされたのはアナを試すためだったんだろうけど、第5の精霊はどこに行ったんでしょう。凍った時にすべての力を渡して引継ぎしたということ?
両親ともに人間で、おそらく敵の王子を助けた少女の優しさに可能性を感じた第5の精霊が、勝手にその第一子に精霊の力の一部を渡した挙句、今回本人の了承もなくすべての力を渡して精霊にしたということでしょうか。身内の尻ぬぐいをさせるにしても勝手だよなぁ…。しかも子供の頃から試練続きの人生…。

犠牲なしのハッピーエンドはエルサの超人っぷりに若干しらけましたが、かといって洪水で破壊される様子なんて見たくないのでそれはまあ仕方なかったと思います。オラフの件もエルサが精霊じゃあ文句も言えないし、水には記憶があるという考え方は好き。
姉妹が離れながらも心はひとつというラストは素直に良かったなと思います。

しかし、クリストフの空気読めなさと、トナカイたちに囲まれて哀愁漂わせつつ歌うシーンには笑うしかなかったですね。最後にかっこよくアナを助けるところはさすがでした。

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映画「東京ゴッドファーザーズ」観ました

 | アニメーション  com(2) 
Tag:日本 

英題:Tokyo Godfathers
製作:日本’03 90分
監督:今敏
ジャンル:★ドラマ/アニメーション

【あらすじ】東京・新宿。元競輪選手のギンちゃん、元ドラッグ・クイーンのハナちゃん、家出少女のミユキのホームレス3人は、クリスマスの夜に捨てられた赤ん坊を見つける。ハナちゃんは勝手に“清子”と名付け親探しをすることに。スナックの名刺と数枚の写真を手掛かりに、3人は奔走するが…。

春の感涙祭で鑑賞第二弾。久しぶりに再見しました。
東京のホームレス3人が、クリスマスの夜に捨てられた赤ん坊を見つけて親探しに奮闘するハートフルコメディ。泣けはしなかったけどほっこりできる作品でした。

いわゆる”聖夜の奇跡”を描いた作品なんですが、奇跡(試されてるとも言う)もここまでてんこ盛りでやってくると逆に清々しいんですよね。リアルな東京の描写とクリスマスのフワフワ浮かれた雰囲気、そして生き生きとしたキャラクターたちとアニメーションが見事に”奇跡”を盛り上げてました。

オカマとのん兵衛、そして家出娘のホームレス三人組のキャラも魅力的なんですよね。それぞれ抱えているものがあって、寂しさを三人で埋めている。
そんな彼らが過去と向き合いながらも前へ前へと進んでいくんですが、奇跡が向こうからやってくるのではなく、彼らが行動を起こすことで奇跡へと繋がっていくのが心地よい。
ところどころしんみりする話も挟まっているのに、この先に待っているのは希望だという謎の安心感(主に清子のおかげかな?)があって、それでいてグイグイ引っ張ってくれました。

アニメーションの素晴らしさもさすが今敏監督!
とくにビルでのクライマックスは神々しいレベルで、”奇跡”をワンシーンだけで表現しきっていました。
実写じゃあこうはいかないですよね。
実はOPも素晴らしくて、スタッフロールがおしゃれで街に溶け込んでるんですよ。
具体的には、看板や窓に書かれた文字がスタッフの名前になってます。リアルな街の描写で物語はもう始まっているのに、同時にスタッフロールでもあるという不思議な空間が大好きです。

こんな感じで物語もアニメーションもほぼ初見の時のように楽しめたものの、”母親”の正体というか、ああなった原因については今見ると引っかかりました。映画だと多いですよね、こういう人…。
でも、ラストは気分よく見終われる良作なので、たまに家族と一緒に見たい作品です。再見してよかった!

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映画「アナと雪の女王」観た

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Tag:ディズニー 

アナと雪の女王
読み:あなとゆきのじょおう
原題:FROZEN
製作:アメリカ’2013 102分
監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
原案:アンデルセン
ジャンル:ファンタジー/アドベンチャー/ミュージカル

【あらすじ】アレンデール王国の王女エルサとアナは仲良し姉妹だったが、冷気を操るエルサの魔法の力がアナを危険にさらしたのをきっかけにエルサは部屋に閉じこもってしまう。国王夫妻は娘の力を抑える方法を探すも不慮の事故で逝去。やがてエルサは新女王として戴冠式に臨むが、再び魔法の力が暴走し…。

ファンタジー企画参加作品第一弾はこちら。序盤からご都合主義全開で若干もやもやしましたが、全体的には家族と楽しめる作品でした。
両親に関しては舞台装置も同然の描かれ方ですよね。想い合うアナとエルサがすれ違う様子を描くために、そのお膳立てをする役でしかなくて、自分で考えて行動する1人の人間にはとても見えなかったです。
子供を心配するあまり失敗するのはよくあることですけど、仮にも王族ですから政治から完全に遠ざかることなんてできないと思うんですよ。どこまで自分たちでやって、どこから臣下に任せたのか?
旅立つ時に子供たちを頼むといった様子も描かれないから、王族であり親でもあるというキャラクターがふわふわしたものになってました。これなら肖像画以外で顔を見せず、童話の導入部みたいに語りで過去の話をした方が良かったのでは。中途半端に描くから「この国よく滅びなかったな…」と余計なことを考えてしまう(汗)

でもまあ、正反対な姉妹は可愛かったし、臭いとかなんとか言われてるクリストフの扱いの残念さも面白かったし、ミュージカル部分も良かったです。
とくにCMで何度も流されていたあの曲のシーン。前後の話が分からないから人気だと聞いても「ふーん」という感じでしたが、わかってみるとエルサの決意とアナを想う気持ちが伝わってきて良かったです。
二度と城には戻らない、つまり今まで以上の孤独な生活が待っている彼女が、そんなものには屈しないと宣戦布告しているようですよね。寂しい、怖いという気持ちを押し込めて、今まで恐れ嫌っていたいた自分の能力も、ここでなら思う存分使えるから問題ない、自分は弱くない、一人でやっていけるとありのままの姿を肯定して、自分を鼓舞してるみたいな。

元の歌詞がどうかはわかりませんが「これでいいの 少しも寒くないわ」「ほっとしているの さびしくないわ」の歌詞に込められた裏腹な気持ちを考えると切なくなりました。
やってることは昔と変わらず「他人と距離を置く」ことなんですが、自分を受け入れる事は相手を受け入れる準備としてエルサに必要なステップだったと思います。
ただ、あんな高いところの高いお城から外を眺めれば、一目で国中が氷に覆われてるのはわかったんじゃないかなぁ、とは思いました。

そして後半の転の部分ですが、個人的にはあの王子がアナのファーストキスを奪わなかったのが生ぬるいな…と思ってしまいました。子供向け作品に何を期待してるんだ私は(汗)
でも期待してキスしたのにどうして…となった方が刺激的だし、アナが真実の愛について考えるきっかけにもなったと思うんですよ。姉妹愛を劇的に描くための踏み台にされたクリストフのこともあるし…。まあ、あの時クリストフとキスしても魔法は解けなかっただろうから(自分を犠牲にしても構わないほどの愛をアナがクリストフに抱いていたとは思えない)、アナが痛い目みようがクリストフが可哀そうなことには変わりないんですが。

あと、あっさりオラフが復活するのは「もう少し溜めろよ」と思ってしまったものの、まあ納得できました。なんたってエリサの能力があるので、助けられなきゃおかしくなってしまう。
それに、両親がしっかり描かれていたなら、あれは子供を想う両親の願いから生まれた天使的な存在だと解釈していたところですが、この作品の場合はアナとエリサの絆が無意識に生み出した魔法という感じで。彼女らが必要とする限り存在する妖精みたいなもんですよね。
…心が汚れた大人視点で言えば、グッズ展開するのに消えてもらっちゃ困るというのもあるでしょう(笑)
続けて見た「アナと雪の女王/家族の思い出」でもオラフが大活躍してました。完全にエルサとアナの子供。
思ってたよりもぜんぜん楽しめたので、見て良かったです。

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映画「ハウルの動く城」観ました

 | アニメーション  com(2) 
Tag:日本 宮崎駿 

英語題:HOWL'S MOVING CASTLE
製作:日本’04 119分
監督:宮崎駿
原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
★ファンタジー/アドベンャー/ロマンス

【あらすじ】19世紀末ヨーロッパ。人々が恐れる魔法使いハウルと偶然出会ったソフィーは、荒地の魔女に嫉妬され呪いをかけられてしまう。90歳になった彼女は家に帰れず、元凶であるハウルの居城に押しかけ…。

久しぶりに再見。初見時はオンエアを見てCMがうるさいし夜10時以降は眠いしで、ハウルが何者なのかいまいちわかってなかったんですよね。再見してやっと全貌がわかりました。うん、超女性向けっぽいけど男性の方はどんな感想を持つのだろう?少女でオカンなソフィーの魅力があるから大丈夫?
私的にはとても楽しめる作品でした。

彼女が今まで守ってきた普通で平穏な生活が呪いによってぶっこわれ、ヤケクソか開き直ったのか急に生き生きしだすソフィー。いろんな出来事を経験していくうちに心に活力が戻り、それが見た目の年齢に反映されるのが面白い。最初の頃は小さな変化しかないんだけど、ハウルとの出会いが、今まで知らなかった世界が、彼女を大きく開花させていきます。

蓋を開けてみればハウルはかなりダメダメな青年で、それがソフィーのオカン力を引き出してくれました(笑)
おそらくハウルの外面しか知らなければ、憧れはしても自分みたいな冴えない小娘なんて…と恋に発展することもなかったし自分の殻を破って心のままに生きることなんてできなかったでしょう。
けれど、ダメなハウルを世話したり助けたりすることで、次第に自信を取り戻して自分の意見をハッキリ言うようになる。自分が本当にしたいことに気付き、幸せになるために歩き出す(むしろダッシュしてラリアットかます勢い)ようになります。

彼女の劇的な変化は周りにも影響を与えていき、マルクルは子供らしくよく笑うようになったし(ソフィーに出会わなければどんな大人になっていたことか…)、カルシファーは使役される悪魔から家族の一員になったし、荒地の魔女は呪いをかけても元気なソフィーに邪気を削がれて最終的には可愛いおばあちゃんに。さらに、紳士すぎるカカシのカブも…。あぁ、この少女漫画的展開!
原作ではソフィーには特別な力があるようですが、私的には映画のどこにでもいそうな自信のない少女がハウルとカルシファー、そして荒地の魔女やカブたちを救うところがお気に入りです。
後半は戦争描写が目立って重苦しさがあるものの、最後は明るい気持ちで見終えました。

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短編アニメ「ブルー・アンブレラ」観ました

ブルー・アンブレラ
原題:THE BLUE UMBRELLA
製作:アメリカ’2013 7分
監督:サシュカ・ウンゼルト
ジャンル:★ロマンス/ファンタジー

【あらすじ】都会で偶然出会った青い傘と赤い傘。だが傘の持ち主は別々の方向へ歩き出し、このままでは二人は離れ離れに。それを見守っていた街の看板や雨どい、排水溝たちは、力を合わせて二人を再び引き合わせようとし…。

これは…可愛いーーー!
NY?の街中ですれ違った青い傘と赤い傘が一目惚れするラブストーリー。赤い傘のところへ行きたい青い傘を、街の看板や雨どい、排水溝などの無生物たちが手助けする7分の短編アニメーション作品です。
この、街中にあふれる”なんとなく顔に見えるデザイン”の無生物たちの表現が素晴らしくて、リアルなのにちゃんと表情が変わるんですよ。傘は顔が描いてあるのに対して、こっちは微妙な動きだけで表現してるので愛おしさ倍増!!
もしかしたら、普段見かけている顔っぽく見えるものも、私たちが見ていないところではこっそり動いてるかも…と思えました。
モンスターズ・ユニバーシティ」と同時上映されたディズニー=ピクサーアニメで、今回はDlife(ディーライフ)でのオンエアでした。もしオンエアを見かけたら録画して永久保存するべし!

ウェブリンク
ディズニー・ピクサー公式特別映像(youtube)

映画「雲のむこう、約束の場所」観た

 | アニメーション  com(2) 
Tag:日本 新海誠 

雲のむこう、約束の場所
英題:The Place Promised in Our Early Days
製作:日本’04 91分
監督:新海誠
ジャンル:★青春/SF/ファンタジー

【あらすじ】米軍統治下の青森。同級生のサユリに憧れを抱いていたヒロキとタクヤは、ユニオン占領下の北海道に建設された謎の塔を目指し、小型飛行機をつくっていた。だが中学3年の夏、サユリが突然東京に転校してしまう。それをきっかけに飛行機作りを投げ出し、別々の道を歩み始めた2人だったが…。

久しぶりに再見したら面白かったです。そういえば初見時はビデオデッキもテープも劣化してあんまり内容が理解できていなかったかも。…まあ、今回もちゃんとストーリーを説明できるかというとできませんが(汗)
とりあえず、研究施設が「ヱヴァンゲリヲン」っぽいのが気になったし、ユニオンとかお祖父ちゃんのやりたかったことが謎過ぎるんですが、求め合う2人の強い想いが溢れんばかりに描かれていて好きですね~。「君の名は。」はこれも下敷きになってたんだとわかる描写もあって、中二病全開なのが大丈夫ならおススメ。
北海道が謎の勢力に占領された世界だとか、並行世界と入れ替える兵器とか、そういう設定は単なる雰囲気づくりだと割り切って、一人ぼっちの夢の世界に閉じ込められたヒロイン・サユリを助けに行く王子様のお話だと思えば良いと思うよ!
考えるな!感じろ!!

しかもこの王子様、何も言わずに姿を消したサユリのことを思い続けて、思い続けて、思い続けるあまり、サユリが弾いていたバイオリンの曲をマスターしちゃったり、夢の中で彼女のメッセージを受け取ったりしちゃうんですよ。…なんという一途さ!
同じくサユリに想いを寄せていたタクヤ君の方はモテモテで、未練はありつつも新しい出会いを大切にしようかなぁなんて思っている一方で、未だに寝ても覚めてもサユリのことばっかり考えてるんですよ?
そりゃあ奇跡の一つや二つ起こせますよね。
一途だけど長いこと何もしてなかったヒロキと、現実を見て自分にできることをしてきたタクヤとの対比や、そんな二人が何年かぶりに再会して衝突しつつも、すぐ昔みたいに息ピッタリで飛行機を整備し始めるところも良かったです。

いつ開戦するかわからない状況で、一人の女の子を助けるために運命に導かれるがごとく”彼女との約束”を果たそうとする姿はまさに主人公。「どうか、どうかお願いだから…」と強く願う二人のモノローグが重なって、ちょっぴり感動しました。
何と言っても、透き通るような青い空をバックにそびえ立つ白い塔と、その周りを優雅に飛ぶ小型飛行機ヴェラシーラの画に痺れます。監督はこのシーンが描きたかったんだろうなぁ。
でも、このシーンの美しさも前半の甘酸っぱい青春時代の描写あってこそでしたね。今が永遠に続けばいいのに、と素直に感じられる青春の一ページ、途切れがちな会話や遠い地への憧れなど青春のエッセンスがこれでもかというほど詰め込まれてました。
その象徴となる白い塔と白い飛行機が二人を祝福しているかのようです。
…最後に文字通り爆弾落としていくけど(汗)
とりとめのない文章になってしまいましたが、私はこの作品、好きです。

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ファンタジー企画まとめ感想

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1/19「グレムリン」

ギズモと名付けたのは父親だったのね。序盤から割と人間性に難ありな描写が多く、とくに水に濡れて苦しんでいるギズモを放って、増殖したことにはしゃいでいるビリーにはドン引きでした。躊躇なくグレムリンを殺していく母親がソルジャーって感じでちょっと笑ってしまったけど、「白雪姫」に夢中になってるグレムリンを爆破するのは少し可哀そう。人が死んでるから仕方ないけどさ…。にしても、モグワイがまるで自然界にいた生き物みたいに言ってたけど、あんな知能が高くて増えやすい生き物が自然界にいたら人間の方が駆逐されるのでは…。

1/19「グレムリン2/新・種・誕・生」

「ランボー」に憧れてグレムリンに対抗するためトレーニングから始めるギズモが可愛かったです(笑)まるで「リトル・ランボーズ」みたい(同じシーンを見て感銘を受けてたたから、もしやこの作品へのオマージュもあったのか?)しかし、ビリーはなぜ毎回ギズモを怪我させるんだろう…。今回はやたらとギズモがいじめられてました。グレムリンの方は相変わらずで楽しそうにミュージカルをやってるところを見ると、なんとか共存できないのかなと思ってしまいます。

1/20「星を追う子ども」

全く期待しないで見たんですが、それでもうわぁ…となってしまいました。ジブリに寄せてるから余計に粗が目立つというか…。大切な人の死を受け入れて生きるというテーマはよかったのにね~。

1/21「君の名は。」

コミカルでなかなか面白かったです。とくに瀧くんに三葉が入ってる時が可愛くて(笑)でも、お酒を飲んで入れ替わってからはしっくりこなかったです。町人全員ということは父親を説得できたということなんだろうけど描かれないし、三葉の名前がわからないということは周りの記憶も消えてるんだろうけど伝わってこなかった。あと、そもそも何度も入れ替わってたのに二人ともあのことに気付かないなんておかしいよね。カレンダーとかニュースとかスマホとかいくらでも目にしそうなのに。「秒速5センチメートル」を一般受けするように仕方なくハッピーエンドにしましたという印象でした。

1/22「パディントン」

思ってたよりずっと楽しめました。最初からちょこちょこ笑わせてくれるし、後半のスパイものパロディはやりすぎなところが楽しかったです。熊語をマスターした長女や義手のフリをするパパさんに大笑い。ブラウン一家はプロフェッショナル集団か!(笑)それに映像的な演出がとてもおしゃれだし、登場する家やお店の内装とかが心惹かれるんですよね~。毎朝決まった時間に走り出すおもちゃの機関車が可愛い!

ショートアニメ「老竹-immortal bamboo-」観た

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製作:日’2012 7分35秒
監督:松崎祐哉
ジャンル:★ショートアニメ

【あらすじ】帝が竹林で散策をしていたところ、光り輝く竹の中に小さな女の子を見つける。屋敷に連れ帰って育てたところ、彼女は3か月も経たないうちに美しい女性へと成長した。その美しさに「かぐや姫」と呼ばれるようになり多くの求婚者が現れるが、彼女はやがて帝と永遠の愛を誓いあうようになり…。

ゲーム制作に必死で映画を見られてないので、せめてショートアニメの感想でも…。
ASIAGRAPH 2012の入選作品。日本語字幕が小さすぎて読みづらかったけども、アニメーションもストーリーも良かったです。ふすまに描かれたアニメは影絵や千代紙の柄を連想して日本情緒にあふれてました。ストーリーも「竹取物語」をベースにピュアで壮大なラブストーリーに仕上がってます。
個人的には「竹取物語」の一番好きなところは、かぐや姫がいないなら永遠の命も辛いだけだと不死の薬を焼いてしまうところなんですが、この作品みたいな展開なら焼かなくてもロマンティックだと思えました。
争いを好まないかぐや姫と、一途で思いやりのある帝に好感が持てます。ラストのかぐや姫が美しい!
一見の価値あり、です。

映画「インサイド・ヘッド」観ました

インサイド・ヘッド
原題:INSIDE OUT
製作:アメリカ’2015 94分
監督:ピート・ドクター
ジャンル:★ドラマ/ファンタジー/ファミリー

【あらすじ】11歳の女の子ライリーの頭の中にいるヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミの5つの感情たちは、いつもライリーの幸せのために行動していた。だが、引っ越しをきっかけにライリーの心が不安定になり、ふとした拍子にヨロコビとカナシミが司令室の外へ飛び出してしまい…。

CMでほとんど内容を把握してる気になってましたが、実際に見てみると想像していたより内容が濃かったです。自分の子供の頃と重ねて辛くなったり反省させられたりするシーンもあって、精神力が削られる感動作でした。劇場版クレヨンしんちゃんシリーズが好きな人におすすめかも。

11歳の女の子に無理をさせてしまう母親の「笑って」の一言や、子供の態度につい怒鳴ってしまうシーンなどは親の立場からも見られるし、ライリー目線で不安や孤独、何も上手くいかない苛立ちや無力感など、子供の頃と重ねて見ることもできます。
頭の中でライリーのために頑張っている感情たちも人間らしく、ハッピー至上主義なヨロコビの押しつけがましさや空回りっぷりと、何をやっても否定され邪魔にされるカナシミの自己嫌悪&無気力っぷりは、誇張されているとはいえ「こういう時もあるよな~」と思えました。
また、島として表現されている感情や個性の肝となる部分が崩壊していく描写は、とても哀しく寂しかったです。残りの島が友情や家族になってくると恐怖すら感じられるほどで、頭の中の冒険もスリリングに描かれます。

でも、後半で描かれるイマジナリーフレンドのビンボンは、忘れ去られることも受け入れるんですよね。人は変化して成長していくものだから、その過程で失われるものもあるのだと。
役割のわからなかったカナシミが、何故怒られても特別な思い出に触ろうとするのか。それはビンボンに寄り添い、共感して悲しみを乗り越える手伝いをしたときと同じ気持ちによるものだったと思います。
悲しみや忘れることを恐れているばかりではいけないのだというメッセージが伝わってくる作品でした。

…と、ここで終わるとあまりにも真面目な作品みたいなので、アニメーションらしい楽しくコミカルな部分にも触れておきます。
まずは、カナシミが悲しみに暮れる時の地面突っ伏しモード。丸っこい体でぺたーんとなるのが可愛くて、それを仕方なく引きずって歩くヨロコビとあわせるとより可愛い!
次に、ライリーの幼い頃の遊び相手ビンボンもいい味出してました。立ち入り禁止の張り紙があるのに内容が理解できてないというか、頭に入ってきてないというか…。そのせいでみんな一緒に分解されそうになるんだけど、分解の仕方がアニメならではの面白い表現なのも一見の価値あり。
あと、ビンボンの代わりに生み出された想像の恋人にも笑わされました。「ライリーのためなら死ねる!」しか言わなくて、終盤ヨロコビによってとんでもない使われ方をします。ビンボンとの扱いの差がヒドイ(笑)
他にも、イカリ、ムカムカ、ビビリの居残り組も個性的だったし、ライリーだけでなく他の人達の頭の中でも、人間以外の動物の頭の中でも同じように感情たちが仕事してる描写もよかった。とくに猫好きとしては、猫の感情たちが猫そのものなのが嬉しい。にゃんこの心の中は計り知れないのだ!

映画「映画ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」観ました

映画ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~
原題:HAUN THE SHEEP THE MOVIE
製作:イギリス・フランス’2015 86分
監督:マーク・バートン、リチャード・スターザック
ジャンル:★コメディ/ファミリー

【あらすじ】イギリスの片田舎にある羊の牧場。変わり映えしない毎日に退屈したショーンは、眠った牧場主を古いトレーラーに移し、自分たちだけで伸び伸び過ごそうと考える。だが、ふとした拍子にトレーラーは走り出し、大都会へと向かってしまう。あわてて後を追うビッツァーとショーンたちだったが…。

いいですね~、思わずホロリとさせられました。牧場主とあんなに深い絆があったなんて!
っていうか、若い頃から牧場主は牧場主だったんだと驚いたり。考えてみれば脱サラしたタイプには見えないし、親が牧場経営していて小さい頃から動物と一緒に育ったんでしょうね。
その割にはやる気なさげだけど(笑)

トレーラー大暴走のアニメ的表現が相変わらず躍動感あって、ストップモーションということを忘れます。
都会についてからは、動物アニメなどで定番な保健所の恐怖展開と、牧場主が新たな才能に目覚める予想外の展開が並行しつつ、牧場主を取り戻すために必死に頑張るショーンたちがしっかり描かれていて見ごたえありました。

笑いどころもたくさんあって、保健所で常に狂気の眼で見てくる犬とか(その正体はエンドロールで!)、人間に化ける羊たちの見事な変装ぶりとか、牧場主のカリスマ性とか最高でしたね。今風にインスタグラムでシェアされて、一気に時の人となって看板にも彼の写真が。刈り方がお客さんに対するものじゃないけどそれでいいのか(笑)

そして、「ウォレスとグルミット」シリーズでもお馴染みのサスペンスホラー展開もバッチリ。ショーンたちと牧場主が絆を取り戻すきっかけにもなって、ラストはジーンとしました。
ショーンとビッツァーのほっぺにチュッチュしちゃって、ホントに仲良しなんだなぁ。
「ひつじのショーン」が大好きになる映画です。

映画「秒速5センチメートル」観た

 | アニメーション  com(4) 
Tag:日本 新海誠 

製作:日本’07 60分
監督・原作:新海誠
ジャンル:ロマンス/ドラマ/青春

【あらすじ】小学校時代に過ごした1年間を特別な時間と感じていた遠野貴樹と篠原明里。小学校卒業と共に離れ離れとなるが、途切れそうな糸をつなぎとめようと高樹は大雪の降るなか彼女に会いに行く。だが、再会の時は一瞬で過ぎ…。

初見時は周りがうるさくて集中できなかった気がするんですが、今回の再見でじっくり見られました。切ないですね~。まあ二人のどちらかが積極的に動けば違う結果だったんだろうけど、一緒に居たのは小学生の1年間だけで、あんなに遠くに行ってしまって、しかも再会があんな上手くいかないことばかりなら消極的にもなるよなぁと思わないでもない。私自身消極的なタイプだし。
彼は「どうか先に帰っていてくれ」と願って、そして彼女は別れ際に「あなたなら一人でも大丈夫」みたいなことを言って、ホント似た者同士だったと思います。手紙の返事が待ち遠しくて何度も郵便受けを確認してるのに、返事を出す時には「こんなにすぐに出したら迷惑かな?」とか考えて、だんだんと返事が遅くなっていったんだろうなぁ…。子供の頃、従妹と文通してたのを思い出します。

ラスト、二人の間を隔てる電車(しかも2本!)が彼らの運命を表してるかのようでした。
でも、もし彼女が気付いていて去ったんなら、婚約中なのに気持ちが揺れるのを恐れたからだと思うよ。遠野君は、名前を呼んで走って追いかければいいのに。
彼女のことを見てたら、映画で時々見かける「ずっと好きな人への想いを胸に秘め続けていて、死の間際や老いてボケ始めた頃に子供や孫に暴露してしまう」又は「死後に日記などでバレてしまう」パターンが思い浮かびました。あと、金持ちの遺言でいきなり赤の他人の名前が出てきて殺人事件が起こるパターン(笑)
ほら、後々面倒なことになるから走れ!遠野!
…ただ、二人がくっつきそうになったら死亡フラグが乱立する気がするんだよね。なんとなく。

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映画「千と千尋の神隠し」観ました

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Tag:日本 宮崎駿 

千と千尋の神隠し
製作:日本’01 125分
監督:宮崎駿
ジャンル:★ファンタジー/アドベンチャー

【あらすじ】引っ越の途中で、両親と共に奇妙な世界へと迷い込んだ少女千尋。勝手に神々の食べ物を食べた両親を豚にされ、自身も働かなければ豚にされてしまうと知る。ハクという少年の助けで、彼女は湯屋で働く事になるが…。

ジブリ作品の中だと「猫の恩返し」の次に好きな作品ですね~。何が好きって、さみしんぼうのカオナシが可愛くて可愛くて…。もうイラストに描いた編み物をするシーンなんて、可愛すぎて「スキ♥」って感じですし、話しかけてくれた千尋に懐いて愛が暴走しちゃうところも大好きです。もう寂しくて寂しくて、食べちゃいたいくらい千尋が好きなんだなぁとキュンキュンしました。
銭婆のところへ行く千尋におとなしくついて行くところも、インプリンティングされた雛鳥みたいで可愛いじゃないですか。あんなに暴走してたのが、憑き物が落ちたかのように(実際には取り込んだ相手をその欲望ごと吐き出しきった感じ)いい子になってついて行くんですよ。ネズミになった坊が目を輝かせて列車の窓を見ている横で、お行儀よくしてるのがもう!
カオナシが何なのかは描かれてませんが、この八百万の神たちが暮らす国にいる存在だから、きっと何かの神なんでしょうね。私の想像だと、長年使った道具に宿る付喪神の類で、昔はみんなに必要とされていたのに、時代の変化ですっかり人々に忘れ去られた存在なのかなと思いました。
ついでに、この列車に乗ってる影みたいな人たちは亡くなった人で、あの列車の行き着く先は黄泉の国なのかなぁと。こういう想像の余地があるところも、この作品の好きなところです。
例えば、序盤で神様の食べ物をむさぼり罰を受ける両親のエピソード。色んな国に存在する神話やおとぎ話によく出てくるエピソードで、神様の食べ物を目の前にしたら大抵の人間は我慢できないんですが、千尋はまだ俗世の穢れに染まってないから大丈夫なんだろうなぁと思ったり。あと、彼らが神隠しされてたのはたぶん3か月くらいで、きっと一家失踪事件とかテレビでニュースになったりして…。その間の支払いとかどうなるんだろう?(汗)

そして、やっぱり千尋とハクですね。出会いからして胸きゅんです。いきなり両親が豚にされて、自分も消えそうになって、ハクに助けてもらったかと思ったら「ハク様と呼べ」とか「ハクは湯婆婆の手先だ」とか言われて頭の中ごちゃごちゃで泣き出してしまうのも仕方がない。
でも、それでも信じる心を失わない千尋が好きです。どちらかというと臆病な子だったのに、本当に色々あって、化け物みたいになったカオナシに追いかけられてもまったく動じない強い子に!
ハクに乗って飛びたち、やっと彼との出会いを思い出したシーンは何度見ても鳥肌ものです。
気になるハクのその後ですが、湯婆婆に八つ裂きにされてもいいと言っていたものの、ただの口約束だし湯婆婆も本気じゃなかったというか怒りに任せて言っただけで、あの和やか楽しいムードの後には毒気も抜かれて追放くらいで済ませたと思います。あと坊が怒るでしょ、大好きな千尋のボーイフレンドだもん。
川(の神)として再会できるのか、それとも人間か何かに生まれ変わって再会できるのかはわからないけど、いつかきっと再会できると思います!

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映画「ファインディング・ニモ」観ました

ファインディング・ニモ
原題:FINDING NEMO
製作:アメリカ’03 101分
監督:アンドリュー・スタントン
ジャンル:★ファミリー/アドベンチャー/ファンタジー

【あらすじ】オーストラリア、グレートバリアリーフ。カクレクマノミのマーリンは、妻が命と引き換えに守った1つの卵に”ニモ”と名付け、過保護なまでに育ててきた。だがある日、ニモが人間のダイバーにさらわれ、彼は陽気なナンヨウハギ、ドリーの助けを借りてニモ救出の旅に出るが…。

久しぶりに再見。どうなるかわかってるので最初から結構涙目でした。ホント、子供のために頑張る親に弱くて…。
すでに10年以上前の作品になりますが、CGに違和感はありません。それどころか力を入れている水の表現が素晴らしくて、本当にCGなの!?と思ってしまう程。
生き生きした海の生き物の描写も、初めて目にした時は「可愛くない!不気味!」と思ったものの、それも物語が始まったら一瞬で消えた覚えがあります。今見てもカクレクマノミ親子は可愛いし。ドリーやウミガメ、ペリカンやカモメ、サメや水槽の仲間たちなど、みんな本当に生き生きしていて魅力的なんですよね。
夢中になってマーリンたちの大冒険を見てしまいました。

それにしても、再見してみるとドリーの存在感の大きさがよくわかります。彼女がいなければマーリンはニモと会えなかったし、この作品の魅力も半減してたと思います。
ドリーが主役の続編は作られるべくして作られたんだなぁと納得。
サメから逃げ回って魚雷を大爆発させたり、くらげの上を飛び回ったり、クジラ語を話したり、海流に乗って亀の子たちと遊んだり…。彼女がいると退屈しないどころか、困難な道のりも楽しくなってくるんですよ。

彼女に振り回されたり助けられたリ、そしてその他の魚たちとの出会いを重ねていくことで、マーリンが子育てや生き方に対する考え方を勇気をもって変えていくところも感動的でした。
ニモの片方の小さなヒレやドリーの物忘れ、そしてちょっぴり変わった海の仲間たちなど、ありのままの姿でいいんだということや、個性を受け入れ愛する気持ちが伝わってきます。
親子ともに気付きを与えてくれる良作!

個人的にお気に入りなのが「ちょーだい、ちょーだい」なカモメさんたち。無表情で食欲のままに飛びかかってくる様子はホラーでした(笑)
でも、あのちょーだいコールが、意外とカモメの鳴き声に似てるんですよね。声優さんすごい!
あと、あのサメトリオは魚を食べないなら何を食べてるんだろう。海の哺乳類か…もしくは人間!?

2018/06/28「ファインディング・ドリー」観ました

CM観た時は何で今さら?と思ったけど、いやいやホント良かったです。去年前作を再見してしっかりキャラクターたちのことを覚えている状態で見たので、ドリーの家族のことで冒頭からウルウル来てしまいました。
前作のように広い海を大冒険とはいきませんが、前回の経験を活かしつつ数々の難関を乗り越えていきます。ニモやドリーのようにハンデやトラウマを抱えている海洋生物研究所の生き物たちの力を借りて、両親やニモたちと再会するために必死に泳ぎ続ける姿に引き込まれました。
ドリーは何でもすぐ忘れてしまうけど、大切なものを探していることだけは覚えていたように長い間一緒の時間を過ごしたり苦難を乗り越えた家族・友達のことは忘れないんですよね。それがわかった時には感動で涙が…。
「一番ステキなことは偶然起きるもの」というドリーのセリフが印象的でした。

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「ウォーリー」観た

映画「猫の恩返し」観ました

 | アニメーション  com(2) 
Tag:にゃんこ 日本 

猫の恩返し
日’02 75分
森田宏幸/柊あおい
★ファンタジー/ドラマ

【あらすじ】助けた猫が猫の国の王子だったために、猫たちにはた迷惑な恩返しを受けることになった女子高生ハル。王子との結婚まで決められ困っていた時、突然”猫の事務所を探して”という不思議な声を聞き…。

可愛い。とにかくかわいいです。猫も可愛いけど、素直でまっすぐなハルが可愛い。ジブリヒロインに多い、近寄りがたいオーラがなくって、どこにでもいそうな元気で可愛い女の子って感じなのがいいんですよね。
猫と結婚させられそうになって「嫌だー」とか言ってたのに、バロンと出会って第一声が「カッコいい」(笑)
その後もバロンにときめいているんだけど、彼女の言う通りバロンがカッコよすぎるのでぜんぜん不自然に感じません。
しかも、猫化してからもハルはハルで可愛いんですよ。あのヘンタイ王が執心するのも頷けます。

これを書いているのが「耳をすませば」の雫っていうのも、またいいじゃないですか。バロンが生き生き描かれているのも、彼が雫ちゃんのミューズ、もといイマジネーションの源だから当然。彼が登場するシリーズのうちの一作品なのかな~とか、雫ちゃんめっちゃネコ好きだなあとか、もう小説家としてデビューしたのかなぁとか、想いを馳せつつ観たので2作品同時に楽しんだ感じです。

あと、猫の国ののんびりした雰囲気と、ここぞという時に頼れるムタやトト、意外とまともな王様の側近さんのキャラなども良かったです。
あ、猫の国の王子は山田孝之さんが声をやってたんですね。気付かなかった。
終盤のカラスたちの階段を下りていくシーンはさすがジブリという感じで躍動感あったし、去り際のバロンがまたカッコいいし、髪を切ったハルちゃんが可愛くて大満足でした。好きです。

映画「風の谷のナウシカ」観ました

 | アニメーション  com(13) 
Tag:宮崎駿 日本 

風の谷のナウシカ
製作:日本’84 116分
監督:宮崎駿
ジャンル:★ ファンタジー/ドラマ/アクション

【あらすじ】風により”腐海”の毒から守られていた”風の谷”。そこでは心の優しい王女ナウシカと、彼女を慕う国民たちが手を取合い暮していた。そんなある日、オームに襲われた輸送船が墜落。それに積まれていた兵器を巡り、この地は争いの渦に巻き込まれてゆく。

久しぶりに再見しました。ひたすら王蟲が可愛い!!!
私の虫好きの原点かもしれないです。大きいのも大好きですが、抱っこできるサイズの王蟲がもう可愛くて可愛くて。これは守ってあげたくなりますよね!
たぶんナウシカって、クラリスやシータ、ラナ並みに聖女or聖母ヒロインなんだけど、私が王蟲だいすきだから感情移入しやすいんですよ。空を舞うメーヴェを乗りこなすサマも素敵だし、憎しみに駆られて人を殺してしまったというエピソードもあって完璧聖女というわけじゃないところもとっつきやすい。
まあ、よく考えると優秀な戦士で、研究者で、動物と心を通わせられて、メーヴェを乗りこなして、飛行機も操縦できて、度胸があって優しくて、明るくて、カリスマで、可愛くて、スタイルも良くて、お前欠点とかあるのかよ?というくらいのパーフェクト・ヒロインですが。

あと、王蟲も好きだけど、彼らが暮らす腐海とそれに侵食されつつある荒廃した世界も大好きです。
原作の設定を聞きかじっていたので、初見時よりも”巨神兵をつくった時代の人間はクソ”っていうのがわかって、そんな前人類の思惑なんて関係なく必死に生きていく人々の姿に応援したくなります。
巨神兵も人間の欲望によって生み出されたのに、あんな風に利用された上に”存在しちゃいけない”扱いで哀れに感じました。

ユパ様も超かっこいいし、曲もいいし、昔持ってたアニメソングのカセットに入ってた歌も思い出したりと懐かしかったです。なんで使わないんだろうなぁ?

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「千と千尋の神隠し」観ました
「となりのトトロ」観ました

映画「ベイマックス」観た

ベイマックス
原題:BIG HERO 6
製作:アメリカ’2014 102分
監督:ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ
ジャンル:アドベンチャー/コメディ/ファミリー

【あらすじ】幼くして両親を亡くし、兄タダシと叔母キャスのもとで育った天才少年ヒロ。兄の通う最先端のロボット研究を行えると喜んでいた矢先、兄を謎の爆発事故で失う。心を閉ざすヒロだったが、タダシが作ったケア・ロボット“ベイマックス”が彼を癒そうと動き出し…。

映像が素晴らしかったです。
近未来の世界にもすんなり入っていける登場人物たちの生き生きした様子に心を鷲掴み。
さらにぽよぽよしたベイマックスの可愛いことと言ったら。普段は箱型に収納されていて、助けを求める声を聞きつけると膨らんでぽよぽよ歩いてくるんですよ。寒い時は内部のヒーターを稼働して抱き着くところも素敵。
憎しみに染まりそうになるヒロに、タダシの想いを伝える展開も感動的でした。

…ただ、それらが素晴らしいだけに細かいところがちょこっと引っかかってしまったり。
兄の死の真相を知ってからのヒロの明るさに違和感を覚えたり(テンションが上がるのはわかるんだけど楽しそうすぎて…)、序盤の科学オタクたちの作るものが明らかに兵器寄りだったり。
あと、バッテリー問題はいつ解決したんだろうとか、ラストのカードを抜いたら動けないのではとか…。
オンエアを観たのでカットされてた可能性もありますが、いまいち乗り切れませんでした。
でも、まん丸にゃんこが可愛かったので続編があったら観ます!

映画「となりのトトロ」観ました

となりのトトロ
製作:日本’88 88分
監督・原作:宮崎駿
ジャンル:★ファンタジー/ファミリー/ドラマ

【あらすじ】考古学者の父に連れられ、母がいる病院近くのぼろ家に越してきたサツキとメイの姉妹。となりには山の様にそびえるクスノキの森があった。彼女たちはやがて、不思議な生き物トトロと出会う。

音楽映画祭3本目。当時は「さんぽ」がしつこく流れていたせいで、この曲は嫌いだったりします。そのせいで、この作品自体もあまり再見する気が起きなかったんですよね~。トトロ自体は可愛いと思っていたし、ネコバスには一度でいいから乗ってみたいと思っていたので、今回いい機会だと思って再見することに。
…思ってたよりぜんぜん楽しめました。優しくノスタルジックでファンタジックな世界が完成されています。サツキとメイも純真で健気で強い子で、後半はホロリとさせられました。

でも、個人的にはやはりネコバスですね!
人間がつくった道なんて気にせず風のように駆け抜けて、行きたいところに連れて行ってくれるナイスなにゃんこです。メイを見つけるだけでなく、言わなくてもお母さんの所へ連れて行ってくれるところなんて感動的!
メイを案じて裸足で走ったサツキや、疲労困憊していたメイも、ネコバスのふわふわで温かい背中に乗せてもらって、気持ちいい風を感じながら心も体も癒されたと思います。うらやましい…。
チェシャ猫を思わせるお顔で親しみも湧いたし、そういえばメイやサツキは木の根の間の穴に落ちていったシーンもあって、これは「不思議の国のアリス」をモチーフにした作品だったのか~と今更気付いたり。

あと、サツキに一目惚れ?した少年のことは再見するまですっかり忘れていて、素直になれないところや、やっとのことでサツキに傘を貸すことができて、今までの悪い印象を払拭できたと一人で喜んでいるところなんかがすごく可愛いかったです。
…それと、どうでもいいけど子供と暮らすなら腐った柱はさっさと修理してほしいと思いました(汗)

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「風の谷のナウシカ」観ました
「風立ちぬ(2013)」観ました

「映画クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」観ました

 | アニメーション  com(4) 
Tag:日本 

映画クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険
製作:日本’96 97分
監督:本郷みつる
原作:臼井儀人
ジャンル:★ファミリー/コメディ/アドベンチャー/ファンタジー

【あらすじ】幼稚園の遠足で“群馬ヘンダーランド”に来たしんのすけたち。みんなとはぐれ、メモリ・ミモリという女の子を見つけるが、スタッフは人形だと言い張る。代わりに見せてもらった歌って踊る人形トッペマのネジを巻いたことで、地球を侵略しようとする魔女マカオたちとの戦いに巻き込まれ…。

これも面白かったです。「ブタのひづめ」と違って泣き要素は少なめですが、あの怖いもの知らずのしんちゃんの子供らしい一面を見られて大満足でした。
ヘンダーランドで迷子になって、悪い人たちと戦って思いっきり怖い目に遭ったしんちゃんが、女の子のお人形トッペマに魔女を倒すのを手伝ってほしいと頼まれるんですが、なんと怖いから無理だと断ってしまうんですね。そこに「ブタのひづめ」で怖がる様子をほとんど見せなかったしんちゃんの面影はありません。
これを見て、いつもしんちゃんがリラックスできたのは、友達や家族が傍にいたからなんだと納得できました。
独りぼっちの時に怖い目に遭い、その上、幼稚園にやってきたス・ノーマンという刺客は、またたく間に友人たちや先生、みさえとひろしの心を掴んでしまいます。そして、いくら彼が悪い奴だと言っても信じてもらえず、唯一信じてくれたまさお君も、もう暗いから帰らなきゃと行ってしまうんですよ。
孤立無援の状態では普通の幼稚園児。そして裏を返せば、しんちゃんの勇気の源が友達や家族だということがわかって、ジーンときました。

そんな状況を救ってくれたのが、魔法のトランプで呼び出した、正義のヒーロー、アクション仮面とカンタム・ロボ、そしてぶりぶりざえもんというのも素敵です。
この魔法はしんちゃんのイメージを実現できるんですが、線路を出したり、自分が電車などに変身した時は、ラクガキみたいな曖昧なイメージなのに、この3ヒーローはハッキリとしたイメージで、それぞれ人格も(おそらくTV通りに)ちゃんとしていて、いかにしんちゃんが彼らを大好きなのか伝わってきました。
熱い正義の心を持つアクション仮面とカンタム・ロボ、卑怯な手も辞さないぶりぶりざえもんのやり取りは楽しく、しんちゃんも彼らの登場によっていつもの調子を取り戻します。
ス・ノーマンのキャラもよくて、しんちゃんの「作戦ターイム!」に何度も「認める」と待ってくれるから、この3ヒーローとしんちゃんのおバカなやりとりを思いっきり楽しめました。
「家を破壊してしまうかもしれないがカンタムパンチを撃ってもいいか?」「火事になるかもしれないがアクションビームを撃ってもいいか?」で、答えを待たずに撃っちゃうところとかサイコー!

あと、ホラー色も結構強くて、両親とヘンダーランドに行って、帰りにトイレから出てきてから家の風呂場までの恐怖演出は子供映画とは思えないくらいぞわっとします。映画の序盤はあんなに楽しそうで、とくにヘンダーランドを楽しみにしていた風間君が可愛すぎて微笑ましかったのに、いつの間にやらホラーになっていたので驚いてしまいました。
オカマ魔女のマカオとジョマのインパクトもすごいし、ババ抜き勝負やヘンダー城での追いかけっこも見応えあります。
企画で選んだ作品がこれと「ブタのひづめ」で本当に良かったと思えました。

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「映画クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦」観ました(同原作者)

「映画クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦」観ました

 | アニメーション  com(6) 
Tag:日本 

ブタのヒヅメ大作戦
製作:日本’98 99分
監督:原恵一
原作:臼井儀人
ジャンル:★ファミリー/コメディ/アクション

【あらすじ】謎の女”お色気”に巻き込まれ、一緒に捕まってしまったしんのすけたち。心配するみさえとひろしの前に、国際情報組織SMLエージェントが現れる。しんのすけが秘密結社“ブタのヒヅメ”に捕まったと知り、一家は無理やり彼について行こうとするが…。

色々あって迷ったんですが、初見時に感動したこの作品をチョイス。
もう最初の方からウルウル来てしまいました。ニュースで「…野原しんのすけちゃん、5歳」を聞く、ひろしとみさえのシーンなんてブワッですよ。
そして、その後の彼らの機転と度胸と粘り強さには深い愛を感じました。エージェントとのトイレをめぐる攻防も、笑えるしウルっとくる。
あんな強面の筋肉ダルマを前に、一切の迷いなく我が子を助けに行くために自分にできることを考え、行動し続けられるのがすごいです。だって、他の子供たちの親は彼に任せるしかないと思ったんだろうし、実際、どれだけの人があの状況で役立てるのか?
ひろしとみさえも戦力としては半人前にも満たなかったけど、大きく足を引っ張ることもなく、できることをやって最後までやり遂げたのが素晴らしいです。親の鑑ですよね。
しかも、夫婦でお互いにいつも支え合っていて、小さなことでも常にさりげなくフォローしているんですよ。エージェントがバツイチという設定だったから対比のために、いつもよりそういう描写が増えていたのかもしれないけど、この二人ってこんなに良い夫婦だったんだ~と改めて発見した気分です。

また、カスカベ防衛隊もいいですよね~。怖いもの知らずのしんちゃん(足元を銃撃されながらも、いつものお下品芸を見せる度胸がすごい!笑)を先頭に、一人で行かせるわけにはいかないからと後から続くメンバーの友情にもウルウルしちゃいました。何気にしんちゃんに続くのは(たぶん)いつも風間君で、友情だなぁと思ったり。
とくに荒野のど真ん中で迎えた子供たちだけの夜のくだりや、ぶりぶりざえもんとコンタクトを取るため、無防備な状態になったしんちゃんを守るシーンが良かったです。

そして、やっぱり一番の感動はぶりぶりざえもんとのエピソードですよね。
「ぶりぶりざえもんのぼうけん」はしんちゃんの持つ優しさや真っすぐさがすごく伝わってきて泣けるし、そんなしんちゃんが創りだしたぶりぶりざえもんもね、ほんともう…!
終盤の方は思い出すと泣けてきてしまうので、自分で見て下さいとしか書けません…。

全体的にアクション描写に力を入れており、制作スタッフの「スパイアクションやりたかったんだ~~~!」という想いが伝わってきて、アクション好きな人なら「クレしん」に馴染みがなくても結構楽しめると思います。
今回再見することができて、有名な2作品以外も面白いというのを再確認できました。
リクエストして下さったポールさん、良い機会をつくって下さりありがとうございました!

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「映画クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」観ました

映画「パンダコパンダ」観ました

 | アニメーション  com(2) 
Tag:日本 高畑勲 
パンダコパンダ

『パンダ・コパンダ:Panda Go Panda』

製作:日本’72 35分
監督:高畑勲
ジャンル:★ファミリー/ファンタジー

【あらすじ】おばあちゃんが法事で田舎に出かけることになり、たったひとりで留守番することになったミミ子。そこへ、子パンダのパンちゃんとお父さんパンダのパパンダが現れ、そのままミミ子の家に居候することに。ミミ子もパンちゃんのママになって大はりきりだったが…。

超久しぶりに再見。ちゃんとストーリーのある作品だったんですね。断片的な映像と、耳に残るテーマ曲しか覚えてませんでした。
おおらかで大ざっぱで、パンダがしゃべっても誰も驚かないエブリデイ・マジック系。みんなノリだけで行動してる感じに癒されます。(見たのは肝試し企画の真っ最中)
ミミ子がパンちゃんのママになって、パパンダがミミ子のパパになって、不思議で楽しい生活が始まるのがいいですね。家の周りが竹藪で、食事の時もテーブルにドーンと竹が載っていたり。

パパンダの口癖が「とくに竹やぶがいい」というのも怖可愛いです。
パンダといえば笹だと思ってたけど、竹もバリバリ食べるのが普通に怖い!
あの硬い竹(直径10cmくらい)をバリっとかみ砕くのを間近で見たら、ミミ子のように受け入れる自信ないわぁ…。トトロの原型で、口が大きくて丸呑みされそうでした。
あと、パパンダが来てから家具や家を壊されまくって、おばあちゃんが帰ってきたら卒倒しそう(でも、帰ってくる気配がぜんぜんないのは何故?)

しかし、ミミ子が嬉しいことがあるとスカートも気にせず逆立ちする子で、パンツアニメかというほどパンツが印象に残ってしまいました(笑)
6歳くらいかと思ってたけど、おしゃべりが達者だし、家事も一通りこなすから10歳くらいだったのかな?
パンちゃんのママをやってる時のませた感じと、パパンダに甘える子供らしさのギャップが可愛いです。
ラストのオチも微笑ましくて、思わずニッコリできる作品でした。(動物園に見に来る人たちはお布施したいのだろうか 笑)

『パンダ・コパンダ 雨ふりサーカスの巻』

製作:日’73 38分

【あらすじ】ミミ子とパンちゃん、パパンダの家族は、幸せな毎日を送っていた。そんなある日、家に子トラのドラちゃんが迷い込む。街にはサーカスがやってきており、迷子になってしまったのだ。サーカスでドラちゃんのママともお友だちになるミミ子たちだったが、その夜、大雨が降って…。

二作目があったんですね~。こっちはポニョの水没シーンを連想しました。幻想的で美しく、やっぱり怖いです(笑)
あと、サーカスのトラちゃんが「くまのプーさん」のティガーみたいだし、トラちゃんを見つけるまでの過程「僕の~を食べた」「僕の~を壊した」はたぶん「白雪姫」?
水没した街を見て「素敵!」というミミ子にドン引きだけど、夢の世界だと思えばまあ。
悪い人はひとりもいなくて、水中で汽車が走る、本当におとぎ話のような作品です。

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