忘却エンドロール映画カテゴリ紹介

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画まとめ感想(5/24~5/26)

 | 映画  com(8) 
Tag:にゃんこ 

最近ぜんぜん一言感想になってないので「映画まとめ感想」に変更。しばらくは溜まった録画を見ていきたいです。

5/24「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」
見た目のクオリティが高いと評判だったので気になってた作品です。確かにリョウもカオリも違和感ないですね~。元の絵柄があまり日本人らしくなかったので、しっくりくるくらい。原作の内容はそれほど覚えてないものの、見覚えのあるやり取り(主にリョウとカオリの喧嘩)もあって「シティハンターだなぁ」と思えました。原作とテイストが違うんじゃないかと思える箇所もあるけど、序盤からアピールしてるので「あ、これはこういう作風なんだな」と受け入れられます。個人的にはパンチョが無自覚で回りに被害を出してるところが「ひでぇ」と思いながらも笑ってしまいましたね。ジルベールとベッドカーチェイスしてる下りは大爆笑。原作も結構昔ながらの暴力的なギャグが溢れてたので、これくらいでちょうどいいかも。原作へのリスペクトが溢れてました。

5/25「ねことじいちゃん」
心温まる作品でした。岩合さんが監督をしてるだけあって猫がみんな生き生きしてるんだけど、ドラマの方もじんわり沁みる感じでとても良かったです。人間も猫も関係なく、そして年も関係なく人生を楽しんでいいし、喧嘩したっていい。みんな自分らしく生きてもいいじゃないか、というおおらかさを感じました。じいちゃん役の志の輔さんが猫ちゃんと仲良しで、猫ちゃんが人の扱いに慣れてるのか、志の輔さんが猫の扱いに慣れてるのかは分からないけど、本当の家族みたいだったのも良かったです。倒れた時、真っ先にタマが閉じ込められないよう戸に手を伸ばすところは泣けた…。ダンスホールのエピソードと、亡き奥さんのレシピノートにまつわるエピソードも好きですね~。あの島で猫と人が穏やかに暮らす風景が印象に残りました。ゆったりと考える時間を与えてくれる作品だと思います。

5/26「禁断の惑星」
これはすごい。1956年制作でCGなんて使えない時代なのに、質の高いSF作品になってます。当然お金はかけてるんだろうけど、それ以上にセンスがあふれてるんですよね~。とくに遺跡の描写が素晴らしい。石造りに見える扉が開いていって、その奥には高速でエレベーターみたいなのが行き交う空間があってテンション上がりました(説明が下手すぎて伝わらない!)。あと化け物との戦いのシーンも、たぶんアニメーションのセル画を映画のフィルムに重ねて撮っていて、CGにも負けない存在感を発揮してました。表現力高いなぁと思ってたらディズニーが協力してたんですね。さすがすぎる…。ヒロインの扱いは微妙だけど可愛かったし、よちよち歩くロボットのロビーも可愛くて好き。イドの怪物の正体には驚かされたし、これぞSFという満足感がありました。

5/26「底抜け大学教授」
気の抜けるコメディだなぁと思って見てたら、終盤で思いがけず泣かせてくるからびっくりしました。最近、涙腺ゆるすぎるせいかもだけど(汗)「ナッティ・プロフェッサー」がこれのリメイクなんですね。たぶんかなり違っていると思う。どちらかというと雰囲気は「ナポレオン・ダイナマイト」に近いかも…?薬で変身してイケメン&美声になり、教え子に良いところを見せようとするお話でした。最後に本当の自分と向き合って、すべてを告白するくだりにホロリ。教え子との年齢差は5歳くらいの設定だったのかなぁ。

映画「みかんの丘(みかんのおか)」

原題:MANDARIINID、TANGERINES
製作:エストニア/ジョージア’2013 87分
監督:ザザ・ウルシャゼ
ジャンル:★戦争ドラマ

【あらすじ】旧ソ連のジョージア・アブハジア自治共和国。ジョージアとアブハジアの紛争で多くのエストニア人が帰国する中、残ったイヴォとマルゴスはみかんの収穫を急いでいた。だが、家の前で負傷した両軍の兵士2人を見つけ、彼らを自宅で看護することに。やがて2人は意識を取り戻し敵の存在にも気付くが、イヴォが「私の家で殺し合いは認めない」と宣言し…。

オススメされたこの作品がちょうどGYAOで無料配信してたので見てみました。静かに染み入る作品でしたね…。
さっきまで殺し合っていた敵同士の二人、そして彼らを助け同じ家で介抱するエストニア人の老人イヴォ。イヴォにとって目の前にいるのは怪我人で、国や宗教なんてものは関係ありません。二人を家に置くことで自分の身が危険にさらされるかもしれなくても、近々ここも戦場になると分かっていても、怪我人を見なかったことにはしないんですよね。

そんなイヴォという人間に触れ、敵同士でギスギスしていた二人も次第に相手を敵ではなく人間として見るようになっていきます。この描写が丁寧でとても良かったです。よく知らない国のことで分かりにくい部分もあったけど(たぶん完全には理解できないだろうし)、最終的には”同じ人間なんだ”と素直に納得できました。

タイトルにもなってる”みかんの丘”の所有者である友人マルゴスも、何気ない一言がじんわり響きました。こんな状況になってもみかんを収穫しようとしているのは、お金のためじゃなくて大事に育てたみかんを腐らせたくないという想いからなんですよね。エストニア人の彼がどういう理由でアブハジア自治共和国に来たのかは分かりませんでしたが、その土地を愛し、みかんを育てた日々を愛していたんだなぁというのが伝わってきました。

ラストではイヴォがここに残り続けていた理由もわかり、この作品が一番伝えたかっただろうことをアハメドと鑑賞者に問いかけます。アハメドの質問にイヴォが茶目っ気ある答えを返し、笑い合う二人の姿が印象に残りました。

映画「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」

 | ドキュメンタリー  com(0) 
Tag:にゃんこ 

制作:日本’2020 98分
監督:岩合光昭
ジャンル:ドキュメンタリー/ファミリー

【あらすじ】ネコの“家族愛”をテーマに、ミャンマーのインレー湖と北海道の牧場のネコ家族を1年にわたって追ったドキュメンタリー。家族の絆と子ネコたちの成長を見つめます。

劇場版第二弾。テレビ版を最近見てなかったので久しぶりにと思ってこちらを見てみました。
テレビ番組の拡大版みたいな印象でしたが、二つのネコ家族を1年追っていくので猫の習性とかわかりやすいよね。印象に残ったのはボス猫のヒメとその息子カーシャの仲睦まじい様子と、ミャンマーの水上(雨季)で暮らす家の子と子猫との絆でした。

ヒメとカーシャについては、猫は近親相姦も普通だと聞いてたから親子であり夫婦なのでは?と思いながら見てたんですが、まあ決定的な場面はないので真相は本猫のみぞ知る…。
でも、ああいう猫の共同保育によって育て親から子へ色々伝わっているなら、子育て中は発情期のオスを全力で追い払うことで近親相姦もある程度防げているのかもなぁと納得できました。子供のうちに親から引き離されて室内飼い(半室内飼い)されてると、こういうのは伝わらないよね…。

まあ放し飼い状態で猫のコミュニティに属していると集団感染が怖いし、弱った個体は群れから離れるor追い出され、自然治癒できなければ孤独に死ぬだけなのでどちらが不幸とも言えないかもしれない。
多様な生き方がある方が種を存続できる可能性は高まるから、猫にとっては自分の居場所を見つけられたかどうかが一番重要なのかも。

一方、ミャンマーの子猫と少年の絆にはただただ純粋に癒されました。
弱っていた子猫を必死に看病してた頃から、額をスリスリする挨拶は彼らにとって特別で、元気になった今も学校帰りの少年を出迎えて額をスリスリするとか…!
言葉がわかっても通じ合えない人間も多いのに、この子たちは通じ合えてるんだと素直に信じられました。

父親も子育てに参加するのは珍しいとのことだけど、水上生活という特殊な環境では子供を闇雲に増やすより、産まれた子にここでの生き方(泳ぎとか)をしっかり教えて大事に育てる方が生存率が高いとかそういう理由かな?

ああ、それにしても猫可愛い…。
人間はもちろん、犬にも牛にも馬にも愛されてるし(もちろん100%ではないけれど)、種族を越えて庇護欲を掻き立てる可愛さが猫の生存戦略なんだろうねぇ。

一言映画感想(12/16~01/14)

 | まとめ感想  com(7) 

11/16「ゼロ・グラビティ(ぜろぐらびてぃ)」再見
BSプレミアムだから字幕版を期待してたんだけど、吹き替え版だった…。でもせっかく録画したので今度こそと思い、全力で集中して見ました。そしたらちゃんと楽しめたし感動もできてよかったです。比較的短い映画だから集中力も何とか持ったし、美しい宇宙の様子も堪能できました。やっぱり終盤で一度諦めて、彼が現れてからの展開がいいよね。つかの間の安心感と、それが終わっても一度点いた希望の光は消えないところが。娘のことを彼に伝えるところで、彼女が前向きに生きていけると思えました。やっと帰ってこれた地球で、土を握りしめながら力強く立ち上がる姿に痺れます。ところで、これを見た翌日に「ロシアの衛星攻撃実験」のニュースを見かけてギョッとしました。最近、火球の話題をよく見るけど宇宙ゴミがたくさんあるってことだよね~?

12/30「汚名(おめい)」
久しぶりのヒッチコックでスパイ・ロマンスものです。イングリッド・バーグマンが美しいですね~。モノクロのせいなのかキラキラした宝石がより彼女の輝きを引き立ててました。主演二人の演技も上手くて、恋に臆病で意外とピュアなFBI捜査官と、信じてもらえているのか不安になりながらも彼の役に立とうと奮闘する素人(とは思えない)女スパイにやきもき。そして、彼女に恋する組織の男の嫉妬にもだえ苦しむ姿も何気に切なかったし(真偽を確かめるために鍵を置いておくシーン)、過干渉ながら命を張って息子を逃がそうとする母親の愛情もよかった。そのかいもなく、主人公二人に置いていかれる息子が…。銃を隠し持ってるかもしれない男を、あの状況で車に乗せるのは危険すぎるのは分かるけど、少し可哀そうでした。にしても、デブリンの上司が惹かれ合う二人をすぐに引き離さなかったのは、その方がターゲットの嫉妬心に火がついて冷静さを失いボロを出しやすくなると踏んでのことだろうか…?実際のスパイが映画のようなことをするのかどうかは知りませんが、犯罪者相手とはいえ信頼や愛を裏切って情報を集めるようなやり方は、効率は良くても禍根を残して新たな火種を生むと思うなぁ。

1/14「ドント・ブリーズ(どんとぶりーず)」
空き巣を繰り返していた3人組の若者が、娘を交通事故で亡くし多額の賠償金をもらったという盲目の老人の家に忍び込むが…というお話。今も体を鍛えているらしい退役軍人なので、盲目でもめっちゃ強かったですね。銃の腕も衰えておらず、鋭い聴覚を頼りに反射的に撃ってきます。たぶん犬を二匹飼ってれば、すぐに決着が着いていたと思う。対する空き巣チームは、いちおう同情できる部分もあるものの孤独な盲目の老人を狙った時点で何をされても文句は言えないよなぁ…。でも、真っ先に殺されそうだった彼氏くんが、あの極限状態で彼女を守るために男気を見せたところは格好良かったです。本気で彼女と彼女の妹を救いたかったんだね…。盗みしか選択肢がなかった(教育格差?)というのが悲しい。それなりにまともな家庭で育ったらしいアレックスが何とか真っ当な道へ誘導できればよかったんだけども。そして彼女さんはね、妹想いな一方で強欲というか楽な道を選びがちというか。札束全部持ち出す必要ある?金庫にどれくらいあったのか分からないけど、もし前後に積み上げられていたなら奥の一束だけにしておけばすぐには気付かれなかったかもしれないし、あそこまで徹底的に殺しにこなかったと思う。彼にとって一番大切なのはベイビーとの未来だったわけだし…。しかし、あの老人もとんでもないことを思いつくものです。復讐心がなければ子供を産んでくれる人を雇って、病院で安全に元気な子を出産できたかもしれないのにね。結局のところ「この世に神はいない」と思わせるような理不尽がまかり通れば悲劇が起こるということで、老人も彼女さんも犠牲者だったということでしょうか。

映画「アナと雪の女王2」感想

 | アニメーション  com(2) 
Tag:ディズニー 

原題:Frozen II
製作:アメリカ’2019 103分
監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
ジャンル:アニメ/ファンタジー/アドベンチャー/ミュージカル

【あらすじ】アレンデール王国の女王エルサと妹アナは、王国を治めながら平穏で幸せな日々を過ごしていた。だがある日、王国に異変が起こり、人々が避難する中、エルサは自分だけに聞こえる歌声の主が何か知っているのではないかと会いに行くことに。彼女はアナやオラフ、クリストフたちと声が聞こえる霧の森へと向かうが…。

自分たちのルーツを探すお話でした。
楽しかったし感動するところもあったんだけど、ツッコミどころが結構多かったですね…。
以下、ネタバレです。

まず、先住民をイメージしただろうノーサルドラの民に対し、ダムを造って贈ったという話にどう反応すればいいのか…。精霊信仰で自然と共に生きる人たちがダム建設を喜ぶはずがないし、建設を開始した時点で衝突が起こるでしょう。ダムの知識がなくたって、あんな大規模な工事を始めるには石材なんかを運ぶための道から造らないといけないから自然破壊しまくりだと思うし。

あと、過去の過ちを正すために”ダムを破壊する”っておかしいでしょ!
姉妹揃って脳筋にもほどがある。ダムなんだから放流できるんじゃないのか。たっぷり水がたまった状態で流したら王国への被害以前に、森もごっそり流されて酷いことになると思うんですが…。
自然破壊とノーサルドラへの裏切りに怒った?精霊を鎮めるために再び自然破壊してどうするんだという感じだし、アナがダムを破壊した理由は鑑賞者のちびっ子たちに伝わったんだろうか…私もいまいちよく分からないのに。

それとエルサが凍らされたのはアナを試すためだったんだろうけど、第5の精霊はどこに行ったんでしょう。凍った時にすべての力を渡して引継ぎしたということ?
両親ともに人間で、おそらく敵の王子を助けた少女の優しさに可能性を感じた第5の精霊が、勝手にその第一子に精霊の力の一部を渡した挙句、今回本人の了承もなくすべての力を渡して精霊にしたということでしょうか。身内の尻ぬぐいをさせるにしても勝手だよなぁ…。しかも子供の頃から試練続きの人生…。

犠牲なしのハッピーエンドはエルサの超人っぷりに若干しらけましたが、かといって洪水で破壊される様子なんて見たくないのでそれはまあ仕方なかったと思います。オラフの件もエルサが精霊じゃあ文句も言えないし、水には記憶があるという考え方は好き。
姉妹が離れながらも心はひとつというラストは素直に良かったなと思います。

しかし、クリストフの空気読めなさと、トナカイたちに囲まれて哀愁漂わせつつ歌うシーンには笑うしかなかったですね。最後にかっこよくアナを助けるところはさすがでした。

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「アナと雪の女王」観た

一言アニメ感想(2021/11/08)

 | まとめ感想  com(8) 

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝」を見たので、ついでに中間アニメ感想も。

「王様ランキング」
う~ん、やっぱり好きだなぁ。今季アニメで海外の人にも見てもらいたい作品は断トツでこれです。先を知ってても初見みたいに引き込まれるし、登場人物の感情に揺さぶられる。戦闘シーンとか儀式のダンスとかアニメーションならではの魅力も加わってます。OPとEDも大好き。

「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール」
「親子げんか」でついにルディの口からシルフィの名前が出たかと思えば、同時に衝撃の事実が…。まあ発生源であれだから他にも巻き込まれた人がいたんじゃないかとは思っていたけど、想像以上に大規模だったようで。親子らしい関係を築けていなかったことが、ここで一気に亀裂を生むという、とても分かりやすいターニングポイントでした。考えてみると赤ん坊の頃から前世の記憶も意識もはっきりあるのってハードモードですよね。いくら人生経験が少なくても大人が子供らしく振舞うなんて難しいし、子供らしくない息子に親が戸惑うのも仕方ない。パウロは元々嫁がいないとダメなタイプに見えたし、ルディの中身はトラウマ持ちコミュ障で、あそこまでこじれるのも仕方ないかな…?ただ、ルディがパウロの尋常じゃなく憔悴した様子を見ても、家族のことに思い至らなかったのは変な気がしました。

「ブルーピリオド」
話はどんどん進んでいくけど、心の機微は丁寧に描かれていて見ごたえあります。技術面の成長は割と落ち着いてきて、今度は表現という芸術の本質的な部分に迫っていく感じですね。浮き沈み激しくて見てる方も引っ張られるから、主人公が落ち込んでるところで終わると一週間待つのがしんどい…(汗)

「白い砂のアクアトープ 第2クール」
人間関係がほぐれてきて安心感が出てきました。ティンガーラの社長さんがくくるに期待してたのはこういうところだったのかな。あの頑固おやじ上司にも頑張ってきたのが認められて、新しいフロアの担当者に!また一波乱ありそうです。

「吸血鬼すぐ死ぬ(吸死)」
なんだかんだでジョンが可愛い。灰になったドラルクをかき集める姿に癒される…。小学生が喜びそうなお下品ネタも、ジョンがすべて浄化してくれるので気兼ねなく見られます。

「ジャヒー様はくじけない!」
前回書き忘れてたけど夏からずっと見てます。最初の頃は可哀そう(自業自得の面もある)なばかりのジャヒー様だったけど、店長や大家、こころちゃんとの交流で笑顔も増えてきて嬉しい。とくに、こころちゃんにメロメロになってるジャヒー様が可愛いです。魔法少女とも和解(懐柔)し、ついに魔王様登場!なんかもうこのまま近所に魔王城とか作って、みんな仲良くしててほしい。

「最果てのパラディン」
いよいよ旅立ち。育て親3人がもう出てこないっぽいのは寂しいけど、これからどういう風に展開していくのか気になります。布教活動とかするんだろうか…。あとモノローグを多用してて、戦闘中など私にはちょっと聞き取りにくくて困る。声変わりしたら落ち着いた感じになるかな?

「MUTEKING THE Dancing HERO」
家族と一緒に気楽に見てます。ムテキ君の青春っぷりが楽しい。オーロラの正体はやっぱりなぁという感じ。でも指令が下った?時のえっちな声には驚かされました(笑)一体どういう仕組みなんだ…。

「プラチナエンド」
敵は胸糞だけど主人公側がピュアなので見てます。味方が増えてきて少し安心感あるし。そのうちコスチュームを着て活動しそうな流れで笑った。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝  - 永遠と自動手記人形 -」
久しぶりなので細部は忘れかけてるけど、大体TVシリーズと変わらぬ感じでした。人の想い合う気持ちはわかるようになってきたヴァイオレットが、途切れた想いをつなげる手伝いをします。相変わらず絵がきれいだし、ダンスシーンなど気合入ってました。孤児の少女も表情豊かでよかった。でも配達人の男がヒールで歩き回ってるのがどうも受け付けない。彼が一番配達の仕事を舐めてるよね。30代で足腰に不調が出て転職しそう…。

◆もう見てない

「海賊王女」
何故か録画予約が消えてて3話と4話を見逃してたんですよね。で、5話を見たら謎解きで宝探しみたいな状況だったのに、何かに操られたかのようなフェナがぜんぶ一人で解決してしまったという…。しかも、様子がおかしいことに気付いてた雪丸が途中で目を離したせいでフェナ誘拐&絶体絶命とか…。録画できてないのに2週間も気付けなかったくらいだし、もういいや。

「月とライカと吸血姫」
ごめん、私スケート競技の技があまり好きではないんだ…。選手でもないキャラが遊びで滑ってるのに技を決めるのにドン引きしてしまいました。ちょっと上手い子が颯爽と滑ったりクルクル回るくらいの方が可愛いよ。あと普通に演出過剰で笑いを取ろうとしてるのかと思った。

「ルパン三世 PART6」
2話から雰囲気違うと聞いて家族が録画したのを見てみたら、確かに全然違っていたので3話まで見ました。でもやっぱりワトソン君周りが辛気臭い…。たとえ三世?でもコンビの片方が欠けてるのは嫌ということかなぁ。保護プログラムとかで生きてたりしない?

「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」
面白くなる予感がまったくしなかった。

映画「アタック・オブ・ザ・キラートマト」「リターン・オブ・ザ・キラートマト」

 | コメディ  com(0) 

「アタック・オブ・ザ・キラートマト/Attack of the Killer Tomatoes!」
米’78年、ジョン・デ・ベロ

長年見たかった作品。Gyaoでやってたので飛びついたんだけど、ホラーというよりコメディなんですね!?
咬みつくトマトのイメージがあったのに、実際は本物のトマトや張りぼての大きなトマトが転がったり、飛んできたり、潰れたりしてるだけという(笑)
あと倒れた人の上を移動する雑なコマ撮りみたいなシーンとか…。
よっぽど低予算なのかと思ったけど、冒頭で小さなヘリが墜落するシーンがあって「どこに予算突っ込んでんだよ!」と思ってたら、このシーンは現場で発生した本物の事故(死者はいない)をそのまま使ったらしい。しかも”撮影中に事故で死者が!”と宣伝に利用するふてぶてしさ。伝説のカルト映画と言われるワケです。

映画としては70年代のコメディらしさもあって、全力で”くだらない”を描いていて普通に楽しかったです。狭い会議室に全員がちゃんと座っていくシーンとかトマトに変装して潜入する男の末路が好き。残酷描写は皆無なのでホラーが苦手な人でも安心!
うっとうしい宣伝広告が増えた時代なのか、広告関係のネタが結構多かったですね。緊急ニュースだと言いつつ長々CMが流れたり、画面下に宣伝が流れて色々あったりと遊び心がありました。
突然ミュージカル風になるところも好きです。ラストで捜査官と記者が唐突に愛を歌いだし、記者が小太りな捜査官をお姫様抱っこするシーンは「腕力すげぇ!」と変なところに関心してしまいました。

冒頭でヒッチコックの「鳥」を引き合いに出す図太さや、大量のトマトが犠牲になる(トマト祭りよりかはぜんぜん少ないと思う)のを受け入れられる人なら楽しめると思います。

「リターン・オブ・ザ・キラートマト/Return of the Killer Tomatoes!」
米’88、ジョン・デ・ベロ

前作に比べると良くも悪くも普通クォリティで、愛すべきおバカ映画になってました。懐かしい80年代のB級作品的な。印象も薄くなっているものの(何せトマトがキルしない)嫌いではないですね。
ふわふわトマトのFT(英語では”けばだったトマト=fuzzy tomato”)が可愛かったし、トマトが禁止されて麻薬みたいに裏取引されてるのは笑った。ケチャップの代わりにベリーソースを使ったピザの人気が謎。
あと若かりしジョージ・クルーニーがいっぱい見られます。
途中で予算が足りなくなったからと実在の商品の宣伝をしだすところは「鷹の爪」みたいでしたね。鷹の爪はこれのオマージュだったのかな?
ハチャメチャなのに意外と伏線回収は丁寧で、やはり監督の映画愛を感じました。
3作目の「キラートマト/決戦は金曜日」と4作目の「キラー・トマト/赤いトマトソースの伝説」も見てみたいな…。

映画「バスケットケース2・3」感想

 | ホラー/パニック  com(0) 

「バスケットケース2/BASKET CASE 2」
米’90、フランク・ヘネンロッター

一作目を見た時に続編があることを知ってみない方がいいなと思っていたんですが、GYAOで配信してるのを知って見てしまいました(笑)
前作で死んだと思われた二人は実は生きていた!という展開で「おいおい」と思ったものの、これはこれで別物として面白かったです。前作から間を空けたのもよかったかも。
前回描かれていた悲哀はすっかり消え失せて、フリークスという名のクリーチャーがわんさか出てくるブラックジョークのような作品になってます。奇形でそうはならんやろ、というカエル人間みたいなのもいて他の方も言ってるけど完全に”見世物小屋”。
予算がちょっと増えたようで、兄の造形が良くなってるし特殊メイクもやり過ぎなくらいです。ついでに美人も増えました。

そして狂ってるのがベリアルたちを保護したお婆さん。彼らの人権を訴える活動をしてるみたいだけど、実際のところは自分を必要とする人たちとの共依存コミュニティを作りたいだけのような感じなんですよね。殺人容疑で追われるベリアルたちを保護したのも、自分たちの王国を壊そうとする奴を処刑できるベリアルの力が欲しかっただけでしょう。「顔を引き裂いても問題は解決しないわ」と言いつつ、問題解決のために彼の力を利用してるのがその証拠。

地下に集って聖戦のごとく彼らをたきつけるくだりも良い感じに狂ってます。まともそうに見える孫娘さえ、普通に協力的で殺人をやむを得ないことだと思ってるんだもんなぁ。
カメラマンを屋根裏におびき寄せ、フラッシュのたびにフリークスが迫ってくる見せ方は上手かったし、ベリアルが自分と同じような奇形のイブと結ばれる展開には笑うしかなかったです。執拗に描写しすぎ!そして前作の設定を無視しすぎ!(8年経って忘れたのかな…)

また、ドゥエインも恋人を殺されたショックのせいか、それとも頭の打ちどころが悪かったのか、かなりキャラが変わってましたね。さらにラストで色々あって一気に狂ってしまいます。このラストは予想してませんでした。怪力のはずのベリアルを押さえつけられたのは、やはり怒りのパワーが二人の超能力に影響を与えているということでしょうか?
血を吹き出しながら笑うドゥエインの様子はなかなかにゾッとするものがあってよかったです。

「バスケットケース3/BASKETBASKET CASE 3: THE PROGENY」
米’92、フランク・ヘネンロッター

完全に蛇足な三作目。悪趣味なドタバタコメディという感じで、登場人物のほとんどが何も考えてないように見えます(汗)
二作目と同様にルースは”マイノリティの味方”である自分に酔いしれて、ベリアルをいいように使って自分たちの王国を作ろうとしてます。ラストなんて放送局に乗り込み、ニュースキャスターをベリアルに襲わせて宣戦布告してるし…。
面白かったところは、荷台からベリアルの入ったバスケットが落ちたとしか思えないシーン、リトル・ハルの「マァーーーム!!!」、保安官の娘がとんだ変態女だったシーンくらいかな。
相変わらず彼らを見世物にしてるし、彼らがお付き合いするのは”同類”か”美女”の二択。兄弟の事情を知ってる保安官たちが彼らを見て化け物扱いするのは不愉快だったけど、彼らも自分たちとそれ以外の人たちを区別し選民思想的になってて、こんな描き方でいいのだろうか…と思ってしまいました。

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「バスケット・ケース」観た

映画感想まとめ(10/22~10/27)

 | 映画  com(4) 

地獄の7人(じごくのしちにん)
UNCOMMON VALOR、米’83、監督:テッド・コッチェフ
★戦争/アクション

ジーン・ハックマンが、戦争で行方不明となった息子を探し続ける父親を好演してました。彼の中で息子は、雷に怯えていた子供の頃と変わらなくて、きっと今も助けを求めているのにその手をとることができない、というもどかしさが伝わってきます。
アクション映画なのでコミカルな部分や派手な爆破もあり、前半の「七人の侍」みたいな仲間集めと、石油王が用意した現地と同じ収容所で訓練するくだりは楽しかったです。仲間たちが個性的で見ごたえありました。とくに閉所恐怖症の人が好きだなぁ。
ただ、子供を救い出すための作戦を強硬したために、現地の協力者の娘が亡くなるくだりはもう少し掘り下げてほしい気もしました。協力者はなんで協力し続けたんだろう?
あと、10年経っても捕虜をあんな風に管理することってあるんだろうか。武装した兵士をあれだけ常駐させるのってお金がかかりそうなものだけど…。
多少気になるところはあったものの、根底にある父親の愛情がしっかり描かれてたので最後はウルウルでした。10年ほっとかれた奥さんが待っていてくれたのも、夫と同じ気持ちで待っていたということなんだろうねぇ。

ブルースチール(1990)(ぶるーすちーる)
BLUE STEEL、米’90、キャスリン・ビグロー
サスペンス/アクション

タイトルの意味は、錆止め処理を施した鋼のことで、銃にも用いられていることから銃のことを示しているそうです。主人公を演じる俳優さんがぴったりでよかったんだけども、ストーリーはガタガタでした。いくらなんでも警察が無能すぎる…。証拠もないまま突っ走るより張り込みしろよ!そして硝煙反応、返り血、指紋など調べられることがいくらでもあるでしょ!さらには撃たれた犯人が逃亡中なのに、のんきにイチャコラし始めるという…。犯人が撃たれて轢かれても元気に襲ってくるところはギャグみたいだったし、二重人格設定必要だった?

一言映画・アニメ感想(10/16)

 | まとめ感想  com(7) 

秋のアニメチェックが終わったのでまとめ感想です。映画も一本見たので一番下に感想あります。
ちなみに、木曜日に急に熱が出て「土曜にワクチン接種2回目なのになんてこった!」といっぱい布団をかけて寝て、食事して歯磨きして、また寝てを繰り返して何とか昨日の午後に復活。今朝、病み上がりに接種してきた後に休み休み書いた記事です。今のところ、とくに目立った副反応はありません。前回より腕が少し痛いかもしれない。このまま何事もなく済んだらいいなぁ…。


◆最後まで見る予定

「ブルーピリオド」
世渡り上手な不良主人公が、一枚の油絵を見たことで自分の中の情熱に突き動かされていく青春もの。試し読みで惚れ込んだ。丁寧にアニメ化してるし私的に今季一押しです。美術の先生の指導内容もチョロっと入るので絵に興味ある人にもおすすめ。「美術は文字じゃない言語」というのが伝わってくる母親とのエピソードに涙!にしても”ババア”呼ばわりされてた顧問の先生が若いなぁ…。ラムちゃんの声だしスタイルも肌も良い。

「王様ランキング」
各国の王様がランキングされる世界で、耳が聞こえない非力な王子ボッジがカゲという友人を得たことで一番の王様を目指すお話。絵本的な絵柄だけど結構バトル漫画でもある。一度一気読みして感動で泣いたりもしたけど、最新話に追いついてからは離れてたんですよね。アニメはテンポよく進んでいくし1話ごとに良い感じに終わる予感。キャラクターをじっくり描いていくタイプで、それぞれの多面性に驚かされたり揺さぶられたりします。継母が好き。

「MUTEKING THE Dancing HERO」
タツノコプロの「タイムボカン」系のアニメのリメイク?ダンス好きなムテキ君が、無理やり変身させられて謎のモンスターと戦います(踊って歌ってるだけのような…)。謎な世界観だけど、妙に馴染む曲が好きなので見ちゃう。Gyaoでリメイク元の第一話を見てみたけど、元の方がちゃんと戦ってるじゃないか!!


◆続きなので見る

「白い砂のアクアトープ 第2クール」
ほぼ主要メンバーそのままで安心感はある。くくると風花の関係もそこまでべったりしてなくて、別の部署でそれぞれ頑張ってるし。水族館が大きくなって海の生き物もこれからたくさん見られそう。ただ、くくるの傍に居たいという部分が大きい櫂くんをどう描いていくかで印象が変わりそうですね。彼も自分のやりたいことを見つけていってくれるのかな?

「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール」
作画や話運びは安定してて楽しめるけど、いつになったら主人公はシルフィのことを思い出すんだろうか…。中身のエロ親父部分は相変わらずなので、見境ないのかエリスに心変わりしたのかよくわからない。親があれなのでハーレムエンドもあり得るから困る。


◆以下、様子見。

「吸血鬼すぐ死ぬ(吸死)」
驚いただけで灰になる吸血鬼とヴァンパイアハンターが組むコメディ。お下品な回もあるけど、それが大丈夫なら普通に楽しめると思う。使い魔のアルマジロ・ジョンが可愛い。

「最果てのパラディン」
異世界転生もの。アンデッド3人に育てられた主人公がこれからどうなっていくのか先が気になる。とりあえずアンデッドたちの親っぷりが好きです。それぞれ違ってバランスの取れたメンバー。異世界転生に意味があるのか今のところ分からないけど、これからに期待。

「海賊王女」
亡国の王女?が父親の言葉に従ってエデンを探すお話。割とコミカルだった。幼馴染の雪丸に救われ、恋の予感…というところで頭をガツンと殴られる残念な再会。嫌いじゃないです。あと歯抜けのお爺ちゃん騎士たちになごむ。

「月とライカと吸血姫」
ライカ犬の実験の後、極秘で吸血鬼による有人飛行実験をしようとするSFファンタジーもの。主演が林原めぐみさんということで気合入ってます。今のところイリナ可愛い!と、レフとの関係を丁寧に描写していて好感が持てる。あともう一押し何かほしいところ。

「プラチナエンド」
神候補12人のデスゲームもの?「DEATH NOTE」コンビの新作ということで見てみたけど、相変わらずだなぁ。この主人公は悪堕ちしなさそうなので、それなりに安心感はあります。ライバルの中に夜神月的なキャラがいそう。

「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」
ファンタジースローライフもの?よくあるタイプの導入で今のところ何とも言えない。ヒロインの部屋着が下着にしか見えないのに主人公の前で恥ずかしがらないのが減点。あと一話みて面白くなければ切る。


◆以下、もう見るのやめたやつ

「ルパン三世 PART6」
声優変わってから見てなかったんだけど、さすがにもう大丈夫かなと見てみたらやっぱり駄目だった。内容も第一話から辛気臭すぎる。自分のルパンのイメージはPART2の明るく楽しい雰囲気なので、コレジャナイ感がすごかった。

「見える子ちゃん」
霊が見えるヒロインが取った対策はガン無視すること、というホラー日常アニメ?霊の造形が怖いというより汚くて嫌。そもそも目が合ったら見えてることはすぐバレるし、霊がわざわざ「見える?」と確認してくるのは変でしょ。あとヒロインをお尻の方から見せる描写が多くて男性向けだった。

「サクガン」
地下?コロニーで暮らす親子が、危険な未開地帯を開拓していくSFもの。設定はロマンあってよかったんだけど、冒頭から変な名前を連呼するわ怒鳴るわ五月蠅くてダメだった。あと子供の睡眠を軽視する描写が個人的に苦手。


◆映画感想

「若草の頃(わかくさのころ)」
白熱教室で取り上げられてた作品ですね。この年代の作品を見るのは久しぶりなので、ヒロインの化粧濃すぎ…と若干引き気味で見てしまいました(後半には見慣れた)。例の彫像と同じポーズで姉妹一緒に歌うシーン。一体どんな心情を表してるのか思い出せなかったんですが、とりあえず「インスタに自撮りあげまくってそうな女子だな…」と思ったり(笑)あと、あんなに素敵な家に住んでるのに、嬉々として転勤の話をする父親がどうにも理解できなくて…。上の3人はもう巣立っていく時期でしょ?そしたら新年は思い出のつまった家で家族と迎えたいと思うに決まってるじゃん。お爺ちゃんと呼ばれていたのは奥さんの父親だろうから、もしかして元は奥さんの生家だったりするのか?家族一緒に引っ越すことは当然と思うくらい家族大好きなのに、本当にギリギリまで気付かない父親に半ば呆れながら見てました。気付くシーンはさすがにウルっと来たけども。ハロウィンのエピソードもちょっとついていけなかったです。

映画「パラサイト 半地下の家族(ぱらさいとはんちかのかぞく)」

 | ドラマ  com(4) 
Tag:ポン・ジュノ 韓国 

原題:기생충
製作:2019’韓国 132分
監督:ポン・ジュノ
★ドラマ/コメディ

【あらすじ】半地下住宅で暮らす貧しい四人一家。大学受験に落ち続けていた長男ギウは、大学生の友人から家庭教師のバイトを紹介される。パク氏の豪邸で娘に英語を教えることになった彼は、なんとか失業中の家族をこの家で働けるように計画を立て…。

久しぶりに映画を見ようと思って、録画してあったこの作品を見てみました。
かなり面白かったですね。「この家族、どこのプロですか?」という感じで、見る間に裕福なパク家に寄生していきます。ギウなんて冴えない雰囲気だったのに、母親が見る前で家庭教師の授業をやって見せた時の大胆さ…全部狙ってやってるところがすごいです。
そんな感じでビンボー一家が大変身してエリート家庭教師&運転手&家政婦みたいになるところは面白いし、後半打って変わってスリリングな展開になってからも目が離せないものがありました。
ただ、パク家の子供があまりにも可哀そうなんですよね…。

この作品のテーマが格差なので、最後の事件が必要なのはわかるんですよ。好きで半地下なんかに暮らしてるわけじゃないのに、自分では気付かなかった”臭い”が決定的に住む世界の違いを見せつけてしまう。たとえ顔をしかめられたのが娘の仇である男でも、地下と半地下の共通点から自分を重ねて、わだかまりが一瞬で憎悪まで膨らんでしまったんでしょうね。殴るくらいでもよかった気はするけど、あの狂気に当てられた状況では仕方ないと思えました。

でも、それならあんな小さい子供のいる家庭にしなくてもよかったと思うんですよ。そもそも、ダソン周りの描写が中途半端で作品にとって都合よく使われてるんですよね。家庭教師に懐柔される肝心の描写はないし、奥様の信頼をガッツリ得たのはダソンのトラウマに起因してます。でも、臭いという共通点に気付いて親に取り合ってもらえなかった時や、モールス信号に気付いた時のダソンの心情は描かれないし何も行動しないという…。
トラウマを伏線にして後半のサスペンスに繋げるため、幼い子供でなければいけなかったというだけなんじゃないかと疑ってしまいます。

事件後、おそらく精神が不安定になるであろう母親(一家を引き入れた張本人)と、男性不信に陥りそうな姉(あの身長差を背負って助けようとしたのにね…)、さらにトラウマを深めた幼い子供が、あの後どうやって生きていくのか…(たぶん母の実家は裕福だろうからおじいちゃんおばあちゃんが見てくれるとは思うけど)。
前半はコメディだったから荒唐無稽な部分も許せたけど、こういう結末になるなら「せめて家族はパク家とは別の家にもぐりこませればよかったのに」と思ったし、「パク家が一家で出かけてるからって宴会するような詰めの甘い奴らだから貧乏から抜け出せなかったのでは…」という疑問も浮かんでしまいました。
面白かったし観られたのはよかったけど、再見はないかもなぁという感じです。

<おまけ>
・ミニョクが言ってた「奥様はシンプルで好き」って、単純で扱いやすいから好きってこと?
・臭いを指摘されてからクリーニングとか引っ越すとかできなかったのだろうか。収入がどれくらいで、這い上がるにはどれくらい必要なのかわからなかった。
・トラウマシーンの階段を上がってきた男の目が怖すぎてホラー(好き)。
・地下シェルターから階段の電気を操作できるのは、男が勝手に改造したの?修理業者を呼んでたらこんなことには…。
・貧民街?と高級住宅の対比が素晴らしい。洪水シーンもすごい。
・インディアンごっこをするくだりで「一線を越えるな、仕事の延長と思え」と上から目線のパク氏。そもそも断らない前提で話を進めたことに気付いてない=使用人に都合があるなんて考えも及ばない(ついでに貧民街の洪水なんて知らんor興味ない)。これがなければ憎悪爆発はなかったかも。
(2021/10/01:追記)奥様が言ってた「子供が引き付け(痙攣)を起こしたら15分以内に処置しないとだめなのよ」は現実でも”15分以上続くようなら速やかな対処が必要”なので大袈裟ではなくて(長引くと発熱によって脳に影響が出る可能性がある)、事件時「キーを渡せ」と言われて娘の一大事であっても渡した(自分の車じゃないし)のは親として子供のことで必死になる姿に共感したからだと思う。その直後に”臭い”の件で憎悪爆発するから余計にインパクトがあったんだなぁと後から気付きました。

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映画「殺人の追憶」

映画「メトロポリス(2001)(めとろぽりす)」

 | SF  com(3) 
Tag:日本 

製作:日本’01 107分
監督:りんたろう
原作:手塚治虫
ジャンル:SFファンタジー/アニメーション

【あらすじ】ロボットと人間が共生する巨大都市国家・メトロポリス。一見理想的な社会かに見えるこの国だが、発達したロボットによって大きな恩恵を受けた者がいる一方、そのロボットたちによって働き口を奪われた者、ロボットにも人権をと主張する団体など様々な確執が噴出し始めていた……。

久しぶりに映画を見ました。たぶん地上波初放送の時に一度見てますね。
CMが少なかったのもあって前より大分楽しめました(後半は”ながら見”でしたが)。

何と言ってもロックの養父に対するクソデカ感情ですよ(笑)
ひな鳥が最初に見た者を親と思ってひたすらついてくるのと同じように、最初から最後まで”自分を見出して養子にしてくれたレッド公”のことしか見えてません。たとえ父が冷たい態度を取っても彼の愛は微塵も揺るがず、ただ父が彼よりも関心を向ける相手がいれば容赦なく抹殺するだけ!
どうしてそんなに極端思考なのかといえば、彼の大大大好きな父親もまた視野の狭い極端思考の持ち主だから…。

だって、亡き最愛の娘に似せて作った完璧な人造人間ティマに、いきなり世界を支配する力を与えようとする父親ですからね。
彼自身が世界を手中に収めたいなら、兵器を娘そっくりに作る意味が分かりませんから、愛する娘に世界(娘の死という間違いを犯したものであり、完璧な支配によって正さなければならないもの)を捧げるのが彼の愛情表現ということなのだと思いました。
そして、ロックもまた『あの椅子に座るのはお父さんでなければならない!(”お義父さん”呼びではないはず)』と言っています。つまり父親と同じく、世界(父に救い出されるまで何もしてくれなかったものであり、完璧な支配によって正さなければならないもの)を捧げることが、最大級の愛情表現だったのかなと。

ロックの(何も見えてないが故の)まっすぐな愛情は刺さるものがあったし、終盤の『お父さんはロボットなんかに殺させない!』と自爆スイッチ(なぜレッド公はそんなものを建物につけたのか…)で心中するくだりはウルっときました。独占欲もここまでくれば立派よね…(?)

あとは最下層の清掃ロボ・フィフィが好きです。ちゃんとケンイチやティマのことを覚えていたのは、他のロボットと並列化でもしたんだろうか。それともデータ部分は壊れなかったのかな。フィフィが修復できたならティマも…という暗示なのか、形見を渡すためだけに復活させたのか気になるところです。

ちなみに、手塚治虫さんは1927年の「メトロポリス」自体は見ていなくて、雑誌か何かで女性ロボット誕生シーンの写真を見てインスパイアされたようです。メトロポリスという単語も耳に残ってたんでしょうね~。

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一言映画感想(01/08~01/31)

 | 映画  com(11) 

01/08「Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆(りぜろからはじめるいせかいせいかつひょうけつのきずな)」
エミリアが森で暮らしていた頃のお話。彼女の過去やパックとの出会いなどが描かれていて、エミリア可哀想感がすごかったです。可愛いけどここまで可哀想を押し出してくると若干くどいよね…。精霊大決戦も長く感じたし。パックと契約するくだりはとても良かったです。パックの言動がある人物に似ているなぁと思ったり、エミリアとサテラの関係を想像したりしました。個人的にはベアトリスが一番好きなので、彼女が出てこないと物足りないです。

01/13「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~(かぐやさまはこくらせたいてんさいたちのれんあいずのうせん)」
藤原書記以外はまあまあ良かったです。2時間以内にまとめてるため駆け引きの部分が少なくなって、ふつうの青春ラブコメの印象。原作orアニメを見てない人や逆に強い思い入れがある人がどう思うかわからないけど、私は足りない部分はアニメの記憶で補完しつつ普通に見られました。ただ、あの医者に無駄な個性をつけたのはいただけない。あの一連の流れのせいで会長の頭脳明晰設定が完全に崩壊してしまった。

01/22「レヴェナント:蘇えりし者(れヴぇなんとよみがえりしもの)」
序盤の仲間同士のいがみ合いで嫌になっちゃって、かなり長いこと中断してしまった。主人公がクマに襲われてからは割と面白かったです。サバイバル部分や夢?で亡き家族を見るところとか。生還して復讐が始まってからは微妙だったかな。終盤は覚えてないや…。映像は綺麗だったし、90分以内にまとめてほしい。

01/31「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」
専門用語が多いのに説明なしで進んでいくからいまいちわからないよね。あの世界の住人はみんな神話を現実のものとして理解してるのかな?サードインパクトで人口がどれだけ減ったのか知らんけど、あの戦艦を作ったりNERVやヴィレの人たちが生活できるだけの環境は残ってるというのが謎でした。あと、アニメでも割と気持ち悪かったカヲル君がパワーアップしてて笑った。真顔で「いつも君のことしか考えていないからね」とか言われて、気持ち悪がるどころか嬉しそうなシンジ君…。孤立状態だったからなぁ。

一言映画感想(12/22~1/4)

 | 映画  com(7) 

冬なので筋トレ頑張ってたら、夜寝る時に窓を開けてても大丈夫になったよね…。まあ、さすがに寒いと思う日もあるので寝る前に気温をチェックしようかな(でも忘れる)。

12/22「フラッド(1998)(ふらっど)」
何となく再見。洪水に沈む町での現金争奪戦ですね。今見ると「洪水になるかも」っつってんのに家や教会を守ろうと居残る女どもに、うざいを通り越して怒りが湧いてきます。主人公と強盗団が命がけの攻防に突入する原因は、双方の若者(主人公含む)が不用意に銃を出すせいだし、何気に”悪い見本”をしっかり描いて教訓を提示する作品かも?三つ巴の展開はまあまあで、モーガン・フリーマンが彼らしい役を卒なく演じてました。あと崩壊していく洪水の町の描写はかなり頑張ってたんじゃないかな。個人的には、ヒロインが自分を襲おうとしている男に対してではなく、これから男を殺さなければならないということに恐怖しているシーンが一番良かったです。その後、一人殺すのも二人殺すのも同じだと割り切るのではなく、自分に銃を向けてきて初めて殺す覚悟を決めたところと、結局仲間に助けてもらって極限状態から解放されて思わず倒れ込むところも良かった。序盤の行動の印象の悪さを、後半演技力で覆した女優さんがすごい。

12/22「恐怖の報酬【オリジナル完全版】(1977)(きょうふのほうしゅう)」
前に観たのとは別物かというくらいに画面がクリアで驚いてたら本当に別物だった…。これリメイクだったんですね。確か53年版は雨のシーンとか真っ暗で、ギラギラ光る主人公たちの眼くらいしか見えなかった覚えが。結構忘れていた上に再見だと思い込んでいたのもあり、序盤の登場人物紹介エピソードのところからついていくのが大変でした。投資家?とギャングはわかったけど、後の二人のことがよくわからないまま鑑賞。それでもグイグイ引き込まれるものがありました。命がけの仕事に、車の整備から入るのがいいよね。あんなボロ車に命を預けるなんてホントよくやるよ。道中も目が離せない展開で、とくにボロい吊り橋のシーンは一体どうやって撮影したんだろう。進むたびに壊れていくあの絶妙さ…、狙ってできるものなの!?時限装置を作るくだりも面白かったし、救われないラストも良かった。きっとこの作品は地獄を描きたかったんだろうなぁ。英語題SORCERERには「魔法使い」だけでなく「運命を司るもの」とかいう意味があるそうで、彼らは死神に気に入られちゃったのねと思いました。

1/4「天気の子(てんきのこ)」
まったく期待してなかったんだけど「君の名は。」より楽しめました。犯罪がどうこう言われてたけど、家出少年が主役でファンタジー要素(かなりふわっとした設定)があるならこれくらい良いのでは。私は「ルパン三世」くらいの感覚で見てました。個人的に面白かったのは、ヒロインの弟君のことを(恋愛の)センパイと呼び続ける主人公の性格です。どこまでいっても思春期ボーイで、世界よりも好きな人を選んじゃう思い切りの良さとラストの東京の有様がダイナミックで良かったです。「世界なんて元から狂ってる」というセリフもあるし、そもそも本当に人柱を拒んだせいでこうなったのかどうかはわからないもんね(代償を知らされず力を手に入れるとか悪魔との取引より悪質だし)。ただ、新海監督の昔の作品と比べると心に残るかというというと微妙なところ…。ラストの東京の風景がもっと美しく神秘的だったらなぁと、水没フェチな私は思ってしまいました。

映画「家へ帰ろう(2017)」

原題:EL ULTIMO TRAJE(THE LAST SUIT)
製作:スペイン/アルゼンチン’2017 93分
監督:パブロ・ソラルス
ジャンル:★ドラマ/ロードムービー

【あらすじ】ホロコーストを生き延び、アルゼンチンで生きてきたユダヤ人の仕立屋アブラハム。娘たちと上手くいかず高齢者施設に入ることになった彼は、ふと母国ポーランドで別れた親友との約束を思い出す。その名を口にすることも憚っていた国へ帰ることを決意した彼だったが、そのためにはドイツを通らなければならず…。

洗濯ものをたたみながら見てたら朝から涙ボロボロ出てしまった。ホロコーストを生き延びた主人公が、約70年ぶりに親友に会うため故郷へ向かうロードムービーです。
この主人公の爺ちゃんがいい性格してるんですよね。孫に商売相手との駆け引きみたいのを伝授してたらしくて”家族写真を撮りたい爺 vs 新しいスマホを買いたい孫”の対決が面白かったです。自分より一枚上手な孫に「だからお前は好きなんだ」と喜んでるし(笑)

そんながめついユダヤ人の彼ですが、ホロコーストでの傷で切断の危機にある右脚を抱え、娘たちには高齢者施設に入れられそうになり人生の危機に。そこで思い出したかつての約束、そして懐かしの我が家…。家族に何も告げず母国ポーランドへ向かいます。

途中で出会う人々とのエピソードが劇的じゃないところが良かったです。
ただの優しい人達ではなくて、助けてもらった恩だったり、楽しい時間を過ごせたから友人としてだったり、ドイツ人も変わってきていることを知ってほしいからだったりと理由があります。看護婦さんは老い先短い老人への優しさと同情かな?(思ってたより面倒なことになりそうだと表情からうかがえました 笑)
それに手助けするのも自分が無理なくできる範囲で、爺ちゃん自身にできることがあるならまずそれをやるのを待って(娘と和解できなかったのも彼らしい。お金はたぶん貰えたんだろうけど)、それでもダメなら手助けするという感じ。

そんな一期一会の出会いを通し、主人公の中で止まっていた時間が動き出します。
夢で彼の過去が判明していき、初めて彼の口からホロコーストでの”直接その目で見た出来事”を赤の他人であるドイツ人女性に語られるくだりの重みが半端なかったです。
でもそれを話せた彼の表情は少し柔らかい印象で、この旅は彼にとって必要なステップだったのだとわかります。このエピソードとラストで泣いてしまったんだけど、伴う感情はまるで違って鑑賞後は温かく優しい余韻が残りました。

一言映画感想(11/22~12/02)

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11/22「太陽の中の対決(たいようのなかのたいけつ)」
先住民に育てられた白人の主人公が、先住民のための食料を横流しして金儲けしていた白人のせいで金をめぐる争いに巻き込まれるお話。主人公以外にも駅馬車に乗り合わせた乗客も巻き込まれていて、荒野の真ん中で移動手段を奪われた白人たちのために動くかどうかが話の肝になってます。最初は金を持って自分だけ助かればいい(生き残りたいなら付いてきてもいい)という感じだったけど、結局犯罪者であろうとも目の前で死ぬのは見てられないという善良な乗客たちのせいで、主人公が命を張ることに…。ヒロインも自分で行くって決めたんなら、最後まで貫けばいいのにねぇ。アパッチに育てられたという主人公があんまりそういう風に見えなかったです(中盤まで主人公を見失ってた人)。

11/27「西部魂(せいぶだましい)」
5回くらいに分けて見てしまったので途中で主人公を見失ったりしたものの、なかなか良い西部劇だったような気がします。…先住民を笑いものにしてるように感じるシーンもあったけどね。訳アリらしき主人公が怪我人から馬と銃を奪って逃げようとするも、見捨てておけなくて助ける冒頭のエピソードから、ヒロイン登場で恋のさや当てが始まるところがコミカルに描かれてます。電信のための線を張り巡らせる工事を題材にしているのも珍しかったし。先住民の土地を通る危険な旅だと知り、逃げ出そうとする料理人を無理やり連れていくくだりは面白かったけど可哀想でした(汗)そこに南部軍の妨害も入ってシリアスな展開になっていき、最後には主人公決死の決闘に。彼の秘密が明かされ、やるせない思いがしました。

12/02「運び屋(2018)(はこびや)」
何でこんな題材にしたのか不思議に思いながら見てたんですが、レオ・シャープという実在の人物を元にしてたのね…。20歳くらいの時に第二次世界大戦で戦ってたというから、色々と割り切れるようになってしまった人だったんでしょう。そもそも戦場で麻薬に助けられたor助けられた人を見てきたんだから、麻薬が誰かの人生を破壊するなんて考えもしないだろうし。ラストで家族が彼を見捨てなかったのに違和感あったけども、日常に戻れなかった退役軍人の中では”家族から逃げて仕事に打ち込む”のは良い方だったのか。弁護士によると認知症も患ってたみたいですし。まあ映画みたいに自ら有罪を受け入れたわけではなかったけどね。家族ドラマや刑事とのやり取りは引き込まれるものがあったし、組織の下っ端?とのゆるい信頼関係も良かったです。そして奥さんの演技と名台詞が光ってました。

一言映画感想(10/26~11/03)

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10/26「クルードさんちのはじめての冒険(くるーどさんちのはじめてのぼうけん)」
ファンタジー要素もある原始時代の大移動のお話?新しいものを恐れず挑戦していこうというのがテーマでしょうか。経験則から必要最小限しか洞窟から出ずに暮らしていたクルード家の父親が、終盤までかなり長いことないがしろにされてるのが少し可哀想でした。天災なんて今でも予測できないんだから、どんな行動が正解かなんてわからないよね。だからこそ多様性が重要で、”洞窟から出ない”が結果的に命を守ることだってあると思います。あと、この父親が義母の死を願ってる描写が何度も入るのが悪趣味でした。終盤に顔の大きいにゃんこ(サーベルタイガー系?)と仲良くなって九死に一生を得たところは良かったです。

10/28「ラバランチュラ 全員出動!(らばんちゅらぜんいんしゅつどう)」
落ち目アクション俳優コルトンが、火山の噴火と共に現れた火を噴く蜘蛛から人々を守るお話。テンポが良くて気軽に楽しめるパニックものでした。「シャークネード」が好きな人なら楽しめそうだなぁと思ってたら、フィンが登場して共闘するかと思いきや「サメを退治しないと」とさっさと去ってしまう(笑)「シャークネード4」にはコルトンが出演してたらしいし仲がいいんだろうか?こちらは”火を噴く蜘蛛”以外に突飛なことはなく、王道展開と登場人物のコミカルなやり取りで魅せてくれます。とくにコルトンとバスで出会ったファンのおじさんのコンビが良かったですね。映画ならこうやって危機を乗り越えると教えてくれたり、主人公が差し出した曲がった銃身を何も言わず斧で切り落としたり、息ぴったりのコンビでした。家族を助けることで頭いっぱいの主人公も好感持てるし、蜘蛛の子わらわらシーンは唯一のホラー要素でそれなりのインパクトが。あと息子の無事を祝ってる時に、ちゃんと息子の友達のことも気にかけるところが細やか。映画スタッフが揃って街を救うために結束する展開も熱い。終盤、黒人の同僚が人間効果音やってて「ポリスアカデミー」を思い出してたけど、そのメンバー再結集で作った作品だったのか~。

11/03「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~(たくしーうんてんしゅやくそくはうみをこえて)」
1980年の光州事件と実在する記者&タクシー運転手の話をベースにした韓国版「キリング・フィールド」。序盤はコミカルに、中盤は事件の恐ろしさと情報操作の効果をまざまざと見せ、終盤はエンタメ色がやや強すぎるものの涙なくして見られない感じでした。「キリング・フィールド」では人物の見分けがつかなくてついていけなかった覚えがあるんですが、こちらは安定のソン・ガンホさんと一人だけ金髪のドイツ人記者なので楽。最後に実際の記者さんによる「彼は命の恩人。一度でいいから会いたい」というメッセージが流れ、脚色されているとはいえ実際にあったことなんだなぁとしみじみ。調べてみたら件のタクシー運転手さんは事件の数年後に持病で亡くなっていたそうで、映画公開後に家族が名乗り出たそうです。なんでも彼が勤めていたのは外国人がよく使う高級ホテルで、偽名を使っていたわけではなく調査対象から外れていただけだったみたい…。映画公開によって彼らの家族が一緒に映画を見たというエピソードにホロリとしました。にしても、この邦題を付けた人&許可した人は滅茶苦茶恥ずかしいな…(韓国とドイツは地続き)

一言映画感想(10/12~10/21)

 | まとめ感想  com(4) 

10/12「アイガー北壁(あいがーほくへき)」
ナチスの犬みたいな記者だけが悪者みたいに描かれてるけども、登った当人たち以外の周りではしゃいでいた連中全員同類じゃないの?個人的に、こういう命がけのことに魅せられた人々は麻薬中毒みたいなものだと思ってるので、どうしてもそれを他人がチヤホヤするのは受け付けないです。彼らのような人にしかできないことはあると思うし、それが誰かを救うことになることもあるかもしれないから当人たちが挑み続けるのはいいけど、それは自分や大自然との闘いだけであるべきだと思う。そこに承認欲求や功名心を満たしたいという気持ちが加わると、彼らみたいに冷静な判断力を失って命を落とすことになるからね…。なのでこの作品の場合、彼らのことを生贄に差し出したヒロインが諸悪の根源にしか見えなかったです。まあ彼女のエピソードは映画オリジナルだろうけど。

10/16「バニー・レークは行方不明(ばにーれーくはゆくえふめい)」
実在したのか?と疑われ始めた時にジョージ・キューカー監督のある作品が思い浮かんで、後はだいたい予想した通りでした。犯人の狙いに予想がつけば一人しか容疑者いないからね…。原作は1957年刊行だから、きっとそれより前に出た上記作品かヒッチコック監督のある作品にインスピレーションを得たんじゃないかなぁ(調べたら都市伝説?の「パリ万博事件」が着想だそうです)。いちおう少女が一度も登場しないので裏をかいて本当にいないのかもと思わせないこともないし、役者の演技は全体的に良かったです。でも犯人が急に幼児退行というか異常さをわかりやすく見せるのは時代を感じました。ヒロインがそれへの対応を心得ているように見えるのも違和感。とりあえず動機が予想通りでホッとしました。もし金目的だったらもっと後味悪かったと思う。冷静な警部さんが良かったです。

10/21「スイス・アーミー・マン(すいすあーみーまん)」
かなり謎な自分探しサバイバルブラックコメディ?ダニエル・ラドクリフ演じる死体が、万能ナイフのごとくサバイバルを助けてくれます。前半は結構普通に楽しめるんですけど、空想だと思っても衛生面的に不愉快な点は多いかもしれない。まず、どんどん腐っていくはずの死体と一緒に行動してる時点でアレなので、考えるな感じろ!ということでしょう。終盤になると空想が妄想で「何なの!?」となること受けあい。中盤で、死体に映画を見せようと影絵で有名作品を表現するところはとても良かったです。ラドクリフの怪演も好感。でもCMでハリポタ挟みまくるのはやめたげて!

一言映画感想(9/12~10/6)

 | まとめ感想  com(7) 

わーお、前回の更新から約1か月。最近は洗濯物を畳む時に大量ならついでに見るという感じで、1本見終わるのにも1週間以上かかってます。その分録画本数も減らしたんだけど、すでに3本くらい溜まってるなぁ…。

9/12「KUBO/クボ 二本の弦の秘密(くぼにほんのげんのひみつ)」
ストップモーション・アニメだったんですね。CGかと思ってたのでびっくりしました。三味線の音色で折り紙を操るシーンが素晴らしかったです。あんなの一瞬で噂が広がって、真っ当な追手だったら隠れ家まですぐ見つかってたと思う(笑)ストーリーだけだったらたぶんあまり盛り上がらなかったけど、折り紙シーンとロックで弾けた戦闘シーンがあったので楽しめました。おサルさんとおとぼけカブトムシとのやり取りも面白かったし。物語がなんかこうぶれ気味だったのがもったいない。

9/15「スパニッシュ・プリズナー(すぱにっしゅぷりずなー)」
これはキッツイものがありましたね…。人間不信気味な人は見ない方がいいかも。割と怪しい言動がわかりやすいので次の展開は予想がつくんだけども、わかるからこそ主人公が罠にはまっていくのを見てるしかないのがもどかしい。しかも、最終的に彼の命と人生は助かっても心は致命傷を受けてそうなのが…。友人を失い、信じたものがことごとく悪意の塊だったと知った彼が、これから先どうやって生きていくのか考えると孤独な人生しか思い浮かびませんでした。彼が救われるにはまた映画一本分は必要だよなぁ。

10/6「ちいさな独裁者(ちいさなどくさいしゃ))」
若い脱走兵がナチス将校の軍服を手に入れたことで、今度は脱走兵を取り締まる側に立つという実話をもとにした作品。前半は引き込まれるものがありましたね。敗戦濃厚で過酷な状況に置かれたら誰だって逃げたくなるし、見つかれば縛り首か射殺となれば生きるために何でもやる気持ちも分からないでもない。極限状態で仲間と支え合うか他人を蹴落としてでも生きようとするか…善悪ではなくその人にとって生き残る可能性が高い方を選んだだけなんじゃないかなぁとも思いました。生まれ持った性質や育った環境で得意不得意は変わるし、少なくとも本能的に危険を避けようとした時に無意識に得意な方を選ぶのは仕方ない。彼の場合、ボロを出すまいとするあまり人間の心を失っていくわけですが…。後半は、一線を越えた恐怖を紛らわせるためか共犯者を増やしてギャングのようになり、緊張感がなくなってしまいました。正体がバレた時に騙されていた人たちの描写もなかったし。勘付いてそうな人もいたから気になってたけど、ヘロルト以外は被害者とも言えるから変に描写できなかったんだろうか。

一言映画感想(8/21~9/10)

 | 映画  com(6) 

映画のオンエアチェックに使っていたサイトが更新停止してしまって、自分が今まで映画を楽しんでいられたのも半分以上はこのサイトの管理者さんのおかげだったんだなぁと痛感しました。最近は更新が滞りがちだったから、ただ忙しくなったか情熱が薄れてしまっただけだと思いたい…。こんなところに書いても仕方ないかもしれないけど、今までありがとうございました。

8/21「アビス/完全版(あびすかんぜんばん)」
完全版は初見ですね。89年版は見たようですが全く覚えてないです。というわけでほぼ初見の印象としては、愛の映画という感じ。別居中で離婚寸前の妻に未練たらたらなバッドが、リンジーを守るために男前なところを見せて妻だけでなく世界も救うみたいな。好きなシーンは便器に手を突っ込んで捨てた結婚指輪を拾うところと、酸素がなくなりそうな時に彼女が命を預けて水の中で抱き合うところ、そしてリンジー蘇生時。あとリンジー含む仲間たちがバッドのことを大好きな様子とか、ネズミちゃんを相棒にするプログラマー?の人も好き。海底の映像や光るクラゲみたいなのは綺麗だったし、前半後半で分けてみたので雰囲気が変わるのも気になりませんでした。宇宙人がギリギリまで手を貸さないのも好感。手を貸した理由も博愛とかではなく交渉できる相手だからで、最初から態度が一貫してる。あと、個人的に救命処置は後に控えている別の患者がいるとかではない限り、根気よく気の済むまでやらせるべきだと思うので、バッドが叫びながら頑張るシーンも好きです。

8/24「母をたずねて三千里(ははをたずねてさんぜんり)」
TVシリーズの総集編的な劇場版。元が長いから仕方ないですが、盛り上がるシーンだけを繋げただけで結果的に盛り上がらない…。あんまり覚えてないけどリメイク版の方がまだまともだった気がします。でも当時の声優さんのままなので雰囲気は楽しめました。お母さんはアルゼンチンに出稼ぎに行ってどれくらい経ってから病気になったんだろう?交通費と治療代とか引いても問題ないくらいには稼いでいたということかな。お母さん頑張ったね。

9/10「激流(げきりゅう)」
中盤までは反抗期な息子に若干イラっとしたものの、後半の激流を下る部分は90年代の作品というのを忘れるくらいの迫力で良かったです。お父さんは普段からスポーツやってたんですかというくらい奮闘するし、わんこがお父さんと一緒に川に飛び込むシーンは微笑ましい。そしてケヴィン・ベーコンの演技もよかった。前半と後半で雰囲気ががらりと変わって、実際にこういう人いそうだなぁと怖くなりました。にしても、メリル・ストリープさんは全部自分でやったって本当?命がけの撮影に脱帽です。

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