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映画「編笠権八」観た

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Tag:三隅研次 日本 

編笠権八
製作:日本’56
監督:三隅研次
原作:川口松太郎
ジャンル:★時代劇/ロマンス

【あらすじ】誤って岡山藩池田家の指南役である神道十兵衛を斬ってしまった志賀原権八郎は、追っ手を逃れて旅に出る。十兵衛の娘、千草と露路は敵討ちをと江戸へ向かい出立する。やがて、旅先で出会ったふたりはお互いの素性も知らずに惹かれあい…。

gyaoで鑑賞。ピュアラブでした。古きよき時代の時代劇って感じで、市川雷蔵の作品の中では一番好きかも。
ストーリー的には、「東海道四谷怪談」のお岩さんをちょっと思わせるような境遇(前半)のヒロインが、仇だと知らずに主人公と恋に落ちるロミオとジュリエット的な感じですかね。
1時間程度の短い作品なんだけど、若々しいお肌の綺麗な市川雷蔵と綺麗なお嬢さんの恋は初々しいし、展開はベタなりに引き込むものがちゃんとあって、二人の魅力を引き出してました。
露路殿に斬られるなら本望!みたいなやりとりは今ではなかなか観られません(笑)
後半、露路にライバル心むき出しの女性が、悲壮な覚悟を目の当たりにして「負けた…!」っていう表情をしながら、露路の切れた鼻緒を直してあげる所が可愛かったです。
あと、市川雷蔵の「権八郎は仇の汚名で死ぬのではない、恋のために死ぬのだ」のセリフもむずがゆくなりますね~。
タイトルはパッとしないけど、市川雷蔵ファンなら観て損はないです。

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「眠狂四郎」シリーズ観終えました『眠狂四郎 勝負』

映画「眠狂四郎」シリーズ観終えました

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Tag:池広一夫 三隅研次 日本 

眠狂四郎 勝負
あと二作品で全部観終わるのに、すっかり忘れてたので探してきました。どちらも狂四郎が意外とまともで驚きです。あくの強いのばっかり先に観てた?

『眠狂四郎 勝負』(64年日本、三隅研次監督)
二作目という事でまだキャラが定まってないのか、これから性格ゆがんでいくのか知りませんが、狂四郎が正義のヒーローみたいでカッコよかったです。なんせ見知らぬ少年のために父親の技を使って仇討ちし、道場を取り返してくれるんですからね~。私の知ってる狂四郎とはまるで別人で「誰!?」って感じでした(笑)
で、そんなカッコよさを際立たせてるのが、朝比奈とのやり取り。一緒にソバ食べたり、安らかな笑顔を浮かべたり、人間臭さがあってよかった。
しかし、口が悪いのは相変わらずで、豚姫と罵ったあげく「雪より綺麗な俺の体に触るとは無礼な」とか言ってて笑えました。ナルシストかよ!
あと、今更ながら狂四郎の髪が茶色いのはハーフだからだと気付いた…。

『眠狂四郎悪女狩り』(69年日本、池広一夫監督)
先に観たシリーズの最終作。こちらも狂四郎が普通にヒーローポジションでした。
相変わらず女にも容赦ないけど、悪人以外には酷いことしてなかったし。無理やり堕胎されそうになった女を、勘違いで(?)助けた挙句「産め!」と説教かましたり。探せばあなたの子供も何人か出てきそうなんですが…。
ストーリーは狂四郎の偽者が現れ悪行三昧っていう事なんだけども、 日ごろの行いのせいか、自分の情婦にさえ疑われてしまうという(笑)
まあ、本物は悪い事だとわかってやっているからね。仲間のためと言って、どんな酷いこともしてしまう人とは違います。
ラスト、神に救いを求める偽者に「貴様を救う神があるか。」と言い放つのが決まってます。

どちらも観られて良かったです、良作を逃すところでした。間諜X72さん、思い出させてくれてありがとうございました!

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「眠狂四郎 人肌蜘蛛」感想

映画「座頭市血笑旅(ざとういちけっしょうたび)」観ました

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Tag:三隅研次 日本 

座頭市血笑旅
製作:日本’64
監督:三隅研次
原作:子母沢寛
ジャンル:★時代劇

【あらすじ】座頭市を狙う殺し屋たちが甲州路で駕籠を襲う。だが、乗っていたのは赤ん坊を抱いた女おとよ。それというのも、旅で疲れた彼女に、市が駕籠を譲っていたのだ。責任を感じた市は、赤ん坊を父親に届けようと信州宮本村を目指す。

gyaoで観た、勝新太郎の座頭市シリーズ第8作。
以前「不知火檢校」を観てから、ずっと観たいと思っていたこのシリーズなんですが、気付くのが遅かったのか第6作からしか観てません。6,7も面白かったけれど、この作品ではなんと赤ん坊を連れて旅を始めます。

最初は「うわ、やっちゃった~」と思いながら観ていたんですが、思いのほか市と赤ん坊の取り合わせに違和感がありません。しつこい追手と戦い、”おしめ”や”お乳”、”睡眠不足”の問題ともたたかい(笑)いつもより、ほのぼの要素が強くなっていました。
でも、殺陣もしっかりみせてくれて (良し悪しはわからないけど)、寝ている赤ん坊を起こさないよう一瞬で刺客たちを仕留めるシーンとか、おしめを替えながら忍び寄ってきた刺客を斬るシーンとか格好いい。終盤のたいまつ(?)を持った男たちに囲まれて闘うシーンも凄かったです。
後半からついてくる、女スリのお香もいい味だしてました。財布目当てで近づいてきたのにしだいに赤ん坊が可愛くなり、ウグイス笛をくすねてきて市に怒られたり。あざといといえばあざといんだけれども、赤ん坊に恥ずかしくない人間になろうとだんだん変わっていく姿は憎めないものがあります。

ラストは思いがけずボロ泣きでした。
ネタバレですが、「おじちゃんは坊やと会ってもわからないから、坊やがおじちゃんの顔を覚えておくんだぞ…」と赤ん坊に自分の顔を触らせるとこで涙腺崩壊。口、鼻と順に触らせて、目のところで「これは、無いんだ」と言うのが切ない…。
北野さんの「座頭市」の良さがわからなかったのだけど、このシリーズを観はじめてますます分からなくなりました。
できれば最初から観たかったなぁ。

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