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映画「フィッシャー・キング」観ました

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Tag:テリー・ギリアム 

フィッシャー・キング
原題:THE FISHER KING
製作:アメリカ’91
監督:テリー・ギリアム
ジャンル:★ドラマ/コメディ

【あらすじ】スーパーDJのジャック・ルーカスは、放送中の不用意な発言のせいで悲惨な事件を引き起こしてしまう。罪の意識から酒に溺れた彼は、夜の街を彷徨って暴漢に襲われていたところを、心の傷からホームレスとなったパリーに救われ…。

どうやらTVカット版観てしまったようですが、とても良かったです。ジェフ・ブリッジスの演技に引き込まれました。
ロビン・ウィリアムズもいつも通り素晴らしいんだけども、この作品ではルーカスの苦悩があったからこそ引き込まれたと思います。
自分の考えなしの言葉が引き起こした悲劇…。そのニュースを観ている時の驕った表情から、自分の愚かさに打ちのめされていく表情に変わっていくシーンが印象的。
ただ、その後の転落っぷりが凄くてアルコール依存症にしか見えないから、後半のまともさは違和感あるかも。
命を助けてくれたホームレスのパリーが自分の罪の証だとわかった後の行動も、とても素直でよかったです。
彼を救えば自分も救われるかもしれない、この苦しみから抜け出したい…そう素直に言える相手であるアンの存在もいいですね。
決して生活に余裕があるわけではないけど、愛する男のために嫌なことでも頑張って協力して、そんな中で本物の友情みたいなものも芽生えて。
その友人となったパリーの想い人リディアも、繊細で臆病な感じがこの作品のヒロインにふさわしい。
彼女とすれ違う時、パリーには人ごみが急にダンスし始めたように見えているという表現はとてもロマンティックでした。
そして、最後の最後にわかる赤い騎士の造形の意味…。心が壊れてしまうのも当然です。
終盤、ルーカスがパリーに「オレに責任はない、同情なんてしない、気楽なお前が羨ましい」と散々言って、それでも”聖杯”を取りに行くのはやはり友情のためなんだろうね。
わざと警報機を鳴らして富豪を助けるくだりも、全てが繋がっていて意味のあることだったんだなぁと思えました。
毛むくじゃらなパリーと裸になって夜の公園の空を楽しむラストが不思議と心地いいです。
ちなみに、タイトルのフィッシャー・キングとは、アーサー王物語に登場する癒えない傷を受けた王様「漁夫王」のこと。その傷を癒したのが聖杯なんだとか。

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「バロン」観た

映画「バロン」観た

バロン
製作:アメリカ’89
原題:THE ADVENTURES OF BARON MUNCHAUSEN
監督:テリー・ギリアム
原作:ゴットフリート・ビュルガー
ジャンル:★アドベンチャー/ファンタジー

【あらすじ】18世紀後半の「知性の時代」、ドイツはトルコ軍の攻撃に晒されていた。そんななか、劇場では『ミュンヒハウゼン男爵の冒険』が興行されていたが、突然本物のバロンを名乗る老人が乱入。彼は、今回の戦争の原因は自分にあると主張。一座の娘サリーや女優らに頼まれ、街を救うと宣言するのだった。

すごいファンタジックな反戦映画でした。「ほら吹き男爵の冒険」はぜんぜん知らないんで原作もそうなのかはわかりませんが、バロンが夢と希望の象徴、サリーが未来を担う子供の代表というところでしょうか?
そんな夢と希望の象徴のごとく描かれるバロンも、この世に絶望して死にたがってるというのがなんとも…。死神さんが忍び寄るたびに、少女サリーが追い払います。(弱いな死神!)
冒険するたびにバロンが若返るという設定も面白いですね。最初に向かうのはなんとお月様!スケールが違います。
そこには首を取り外せる王様と王妃様がいて、王様の方は頭と体(主に下半身)の意見が一致せずケンカばかり。バロンを救うため、王妃の頭が変な声をあげながらベッドから抜け出してくるんだけど、サリーが汚いものを見るような目で一瞥するのがウケた。女の子はあんな顔しちゃいけないよ!
実は、よりによってここだけ子供の頃に見た記憶があって、この作品だったのかと懐かしくなりました。
他にも、一度見たら忘れられないのが、ユマ・サーマン演じるヴィーナスの登場シーン。例の貝から生まれる絵画の再現で、実写化したらバカっぽい雰囲気になるかと思いきや、意外とサマになってました。バロンとの空中ダンスシーンも幻想的で素敵。
またか、と眉間に皺を寄せて連れ戻そうとするサリーも健気で可愛いです。
他にもいろいろあるんだけど、ハチャメチャしつつも、どこもかしこも凝ったつくりで 、この世界観を味わうだけで楽しい作品でした。

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「12モンキーズ」を観たら…

映画「12モンキーズ」を観たら・・・

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Tag:テリー・ギリアム 

タイムトラベルものにも色々タイプがあるなぁと夜中に気になりだして、ついに一睡も出来なかったよ!
今日は別の作品の感想を書こうと思ってたけど、今夜は熟睡したいので、とりあえず頭の中のものを全部出してしまおうということになりました。まずは「12モンキーズ」の感想など。

製作:アメリカ’95
原題:TWELVE MONKEYS
監督:テリー・ギリアム
ジャンル:SF/サスペンス

【あらすじ】2035年、謎のウィルスにより人類の約99パーセントが死滅した。地下に追いやられた人類は、その原因を探るため、囚人コールをウイルスが発生した1996年へと送り出す。”12モンキーズ”という謎の言葉が唯一の手がかりだったが…。

「ラ・ジュテ」の衝撃が今も残っているので、面白いのか面白くなかったのかわかりませんでした。とにかく長い。先に「12~」を観ていれば違ったかも知れないけど、オンエア見逃したんですよ。まあ、もし同じくらいの衝撃を受けたとしても、単純に短い映画の方が好きなので結果は変わらないか。
回想シーンに登場する人物の顔は見せない方がいいとか、彼女が博士に電話するシーンで犯人が視聴者にわかるのは早すぎるとか、そんなことを思いました。

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映画「モンティ・パイソン/人生狂騒曲」観た

モンティ・パイソン/人生狂騒曲
海賊・紅茶夫人!
製作:イギリス’83
原題:MONTY PYTHON'S THE MEANING OF LIFE
監督:テリー・ギリアム、テリー・ジョーンズ
ジャンル:コメディ/オムニバス

【あらすじ】”生きる意味”をテーマに、ブラックユーモアを効かせた全7編のオムニバス映画。

この作品は「生きるとは何か」をテーマにした、ちょっとお下品なブラックコメディです。本編は悪趣味な表現が多用されているので、そういうのが好きな人にしかお薦めしませんが、プロローグである「クリムゾン 老人は荒野をめざす」は誰でも楽しめるものだったと思います。

つぶれかけた終身保険会社で、奴隷のように働かされる老人たち。ある日、仲間の一人が一方的に解雇されたのをきっかけに、老人たちは武器をとり会社(船)を乗っ取ります。そして帆を張り、舵を取り、資本主義の荒波を超えてゆく…。

会社を船に、老人たちを海賊に例えて、彼らの戦いをコミカルにいきいきと表現しています。エログロとかブラックユーモアが苦手な人でも、このプロローグだけなら安心して観れますよ。
とくに、ビルが「出航」する場面は必見です!

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