スタンリー・クレイマータグを含むお薦め映画

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「招かれざる客」観ました

招かれざる客
製作:アメリカ’67
原題:GUESS WHO'S COMING TO DINNER
監督:スタンリー・クレイマー
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】旅先で運命の出会いを果し結婚を決めたジョーイは、両親の許しを得るため実家へ押しかける。しかし、突然黒人男性のジョンを紹介された両親は困惑し、明日の出発までに返事が欲しいと急かされ反感を抱く。まだ差別意識の強い時代、二人の意思は強かったが・・・。

これも再見。前半は笑えて、後半は熱い!
基本的にドラマ部分はディベート中心なので、「十二人の怒れる男」と似てるかも。
白人と黒人の結婚について、様々な考えを見せる様々な人々。リベラル派だった父親が猛反対するのが皮肉。それに、最初から最後まで反対してたのは黒人のメイドだったりします。「思いあがった黒人が一番嫌い!」と断言してたけど、実際にこういう人もいたんでしょうね。抑圧され続けて自分で自分を低く見てしまう。
前半はコミカルで、様子がおかしいのに気付いた父親が引き返してくるシーンとか笑えました。こんなにみんながみんな驚きうろたえる作品も珍しいかも(笑)
結婚と聞いて凍りついたような表情をしていた母親が、頬を涙で濡らしながら夫を説得するようになるまでの変化も見事。 好奇心旺盛な店員をクビにするシーンも迫力があって好きです。
登場すると場が和む牧師さんと、安定のポワチエさんの演技もよかった。
そんな中、娘のジョーイだけはハイテンションで空気読まずに突っ走ってましたね~。よくわからない娘です。この結婚で絶対苦労するだろうけど、できた旦那がいるから大丈夫かな?
ラストはお父さんが語りすぎな感じもありましたが、ジーンときて晴れやかな気持ちになれました。
原題の意味は「誰がディナーに来ると思う?」邦題はしっくり来るけど、真面目すぎる印象かな。そのためか、わたしも前半はコミカルだったと忘れてたし…。

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「渚にて」観た

映画「渚にて」観た

 | SF  com(0) 
Tag:スタンリー・クレイマー 

渚にて
製作:アメリカ’59
原題:ON THE BEACH
監督:スタンリー・クレイマー
原作:ネヴィル・シュート
ジャンル:★SF/戦争/ドラマ

第三次世界大戦が勃発し、核攻撃で北半球が全滅した。南半球にも放射能汚染が迫るなか、本国に帰れなくなった米国の原潜がメルボルンに入港する。そして、艦長タワーズは学者たちと共に北極圏に汚染調査に出掛るのだった。

タイトルから青春ものやロマンスものを想像していたため、最初から漂う重々しい雰囲気に驚いてしまったんですが、人々の言葉の端々から状況が分かるにつれ、じわじわと心を蝕む絶望感や、それでも人として日々を生きていく強さが伝わってきました。
家で静かに終えようと考える者、最後まで楽しむ事を忘れず人生に悔いが無いよう”生きる”者、せめて故郷でと無人の街へ帰っていく者。死に向かう人々の様子が、静かに淡々と描かれています。
なかでも、いずれやってくる放射能による苦しみから妻や赤ん坊を守るため、安楽死の薬をどう手に入れようか思案する男のエピソードは切ない…。
破壊シーンもグロテスクな描写もないのですが、核戦争の恐怖と愚かさを静かに訴えかける作品でした。

ちなみに、原題は船乗りのスラングで、”船上にいない、岸にいて仕事がない”という意味だそうです。

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「招かれざる客」観ました
「ドミノ・ターゲット」観た

映画「ドミノ・ターゲット」観た

ドミノ・ターゲット
構えているのは銃です。たぶん。
製作:アメリカ’76
原題:THE DOMINO PRINCIPLE
監督:スタンリー・クレイマー
原作:アダム・ケネディ
ジャンル:サスペンス

ベトナム戦争で活躍した狙撃の名手タッカー。恋人エリーの夫を殺した罪で20年の刑を受けていた彼は、謎の面会人から脱獄の見返りに暗殺を依頼される。エリー会いたさに脱獄の手配を受けるが、彼に暗殺を請け負うつもりはなく…。

主人公がかなりの甘ちゃんで、こんなヤバイ仕事持ちかけられて仲間を巻き込むし、目の前で仲間が殺されたのに彼女とハネムーン楽しんでるし、「え~!?」と思う事がしばしばありました。
とくに彼女とのラブラブっぷりがすごくて、今まで渋いオジサマだったのが急にペアルックで笑顔振りまいてるんですよ。しかも、組織にそれを邪魔され連絡取れなかったことを怒られて逆ギレ。終いには「こんな仕事は引き受けられない、お前らはクズだ」と怒鳴りつけます。
結局、組織にエリーを誘拐されて仕方なく引き受けるんですが…。
ここら辺からグッと恰好良くなってきます。
今まで「甘ちゃん」なんて思っていたけど、実はとっても優しいというか、人間を信じているんだなぁと分かってくるんですよね。
「俺は疑り深いんだ」が口癖というのが、ちょっと可愛いです。

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「渚にて」観た
「ニュールンベルグ裁判」観ました

映画「ニュールンベルグ裁判」観ました

ニュールンベルグ裁判
製作:アメリカ’61
原題:JUDGMENT AT NUREMBERG
監督:スタンリー・クレイマー
原作:アビー・マン
ジャンル:★ドラマ

1948年ドイツ、正義を曲げナチスのために働いた司法官を裁くため、アメリカの判事ヘイウッドがニュールンベルグを訪れる。被告人のなかには世界的法律学者ヤニングもおり、戦争責任の所在をめぐる激しい論争が繰広げられる。

法廷映画は何度か観ていますが、こんなに登場人物たちに共感したのは初めてでした。裁判長も検察側も弁護士も被告人も、出てくる人すべての感情に説得力があって人間らしかったからだと思います。ただ、相反する立場の人たちに一度に共感してしまったため、かなり頭がパンクしそうでした。
また、ユダヤ人虐殺のフィルムから音楽家が愛の歌をうたっているシーンに移ったときは、まるで別世界に放り出されたかの様な変化に心がついて行けず、歌に不快感を抱いたわけではないですが吐き気をもよおしてしまいました。上手く伝えられませんが、この胸に突き刺さるような感覚は忘れられないものになりそうです。

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