忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「シッピング・ニュース」観た

シッピング・ニュース
製作:アメリカ’01
原題:THE SHIPPING NEWS
監督:ラッセ・ハルストレム
原作:E・アニー・プルー
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】新聞社のインク係クオイルは、父親の厳しすぎる教育により自分の殻に閉じこもっていた。そんな彼が美しい女性ペタルと出会い、結婚して娘バニーを授かる。だが、やがて彼女は彼に深い心の傷を残して消えた。彼は人生をやり直すため、叔母アグニスに言われるまま、娘を連れて故郷ニューファンドランド島へ行く。

わりとスピリチュアルな面が強いんですが、それを上手く映像で表現していました。バニーの見る家の”記憶”とか、自然に受け入れられる感じでよかったです。やや、ホラー色も強いけれど。
また、登場人物それぞれに暗い過去があったりするんですが、それをものともしないエネルギーがあるというか、島民の個性が勝っているというか、暗いのに妙に楽しい。それでいて、考えさせられたり、しみじみ感じ入る瞬間もしっかり描かれているので、重い気持ちにならないけれど印象的な作品になっていると思いました。
彼らの心情を現すかのように、島の風景のなかにある”家”の様々な表情が映されるのもいい。すべての呪縛から解き放たれた開放的なラストにつながります。
ダメダメで陰気な男だったクオイルが、確かな希望を抱いた表情に涙がこぼれました。

関連記事
「ギルバート・グレイプ」観ました

■ Comment

原作者のE・アニー・プルーは

「ブロークバック・マウンテン」の作者でもありますね。
確かにスピリチュアルなムードがあって、でも勿体ぶってなくて良いですよね。
クオイルだけじゃなくて、アグニスとか、バニーの人生も結構波瀾万丈で、考え出すと実に深い物語なので忘れられない映画です。

5年前の記事TBしました。
2011/01/11 (Tue) 17:02  十瑠  

>十瑠さん

> 「ブロークバック・マウンテン」の作者でもありますね。

そうだったんですか、その映画はいつか観てみたいと思っていました。同じ原作者だと聞くと、ますます観たくなってきます!

> クオイルだけじゃなくて、アグニスとか、バニーの人生も結構波瀾万丈で、考え出すと実に深い物語なので忘れられない映画です。

アグニスが灰を捨てるシーンはギョッとするんだけど、後から事情がわかり一気にもうひとつの物語がみえてきて印象的でした。最後にバニーが感情を吐露するシーンも涙々で・・・。
バラバラだった孤独な人生が見事に絡み合って、深い余韻を残す作品でしたね。
2011/01/12 (Wed) 07:33  宵乃  

好きな映画でした

一時ジュリアン・ムーアに凝っていて観たのですが、印象に残っている映画です。
原作者のE・アニー・プルーは「ブロークバック・マウンテン」の作者でもあったのですね!「ブロークバック・マウンテン」、これもとても素晴らしい映画でした。やはり原作は要だと!勿論監督の腕も冴えています。
2作ともまた再見したくなりました。
2011/01/13 (Thu) 13:04  bamboo編集〕  

>bambooさん

> 一時ジュリアン・ムーアに凝っていて観たのですが、印象に残っている映画です。

シングルマザーの彼女がムーアだと気付かずに観てました(笑)
いつもより柔らかい雰囲気でしたよね。

> 原作者のE・アニー・プルーは「ブロークバック・マウンテン」の作者でもあったのですね!「ブロークバック・マウンテン」、これもとても素晴らしい映画でした。

そう言われると、ますます気になっちゃいますね~。はやくどこかでオンエアしないかな。

> やはり原作は要だと!勿論監督の腕も冴えています。

どれも素晴らしいものが集まってできた作品でした。案外評価が割れているので観る人を選ぶ作品のようですが、わたしもかなりのお気に入りです!
2011/01/13 (Thu) 13:37  宵乃  

☆これも良かったですね☆

電池さん(ジュディ・デンチ)が棄てたのは「灰」だったんですね。
てっきり「骨粉」かな、と思ってました。

ケイト・ブランシェットが出て来るけど、一瞬で「退場」されてしまい、びっくりでした。

同僚(?)役のリス・エヴァンスの「抑えた演技」も印象的でしたね。
『ノッティングヒル~』と同一人物とは思えん(=^_^=)

ケヴィスペと言えば・・『光の旅人』って主演作もイイ雰囲気だったんですよ。
また、観てみたい(・ω・)
2011/01/16 (Sun) 13:29  TiM3編集〕  

>TiM3さん

こちらもありがとうございます。

> 電池さん(ジュディ・デンチ)が棄てたのは「灰」だったんですね。
> てっきり「骨粉」かな、と思ってました。

電池さんですか(笑)
そうですね、遺灰だと思います。父親からの電話のメッセージで「お前に迷惑はかけない」みたいなことを言っていたので、全部自分で手配して火葬にしたんじゃないでしょうか。

> 同僚(?)役のリス・エヴァンスの「抑えた演技」も印象的でしたね。
> 『ノッティングヒル~』と同一人物とは思えん(=^_^=)

ノッティングヒルはあまり覚えてませんが、船を燃やされた彼ですよね?
あの時の表情がリアルでよかったです。

> ケヴィスペと言えば・・『光の旅人』って主演作もイイ雰囲気だったんですよ。

あ~、あれも不思議な雰囲気でした。つかみどころのないキャラクターも印象的。BS2でずぅっと前に観ました!再放送あるといいですよね。
2011/01/16 (Sun) 14:38  宵乃  

昨日、オンエアーを録画して観ました

8年ぶりの再見でした。
>登場人物それぞれに暗い過去があったりするんですが、それをものともしないエネルギーがあるというか、島民の個性が勝っているというか、暗いのに妙に楽しい。それでいて、考えさせられたり、しみじみ感じ入る瞬間もしっかり描かれているので、重い気持ちにならないけれど印象的な作品になっていると思いました。

舞台がニュー・ファンドランド島で、「赤毛のアン」のプリンス・エドワード島に近いはずなのに・・・
随分雰囲気が違うので検索したら、後者はセントローレンス湾内に位置し温暖で土地は肥沃と説明されていました。やっぱり風土はそこで暮らす人々に多大な影響を与えるのでしょう。
ニュー・ファンドランド島は厳しい気候条件の元、入植者と先住民との激しい争いがあった模様。
彼らが海賊の末裔だったから、それをものともしないエネルギーや暗いのに妙に楽しさがあったのかもしれませんね。家が嵐で壊れることによって、クオイル、アグニス、バーニーも呪縛から解き放たれた!葬られるはずだったのに無理に引張って来られた欠陥住宅(笑)はまさにその象徴でした。

再見して「ブラス」と「父の祈り」で印象に残っていた亡き俳優、ピーター・ポスルスウエイトの名前を心に刻み直すこともできました。
ペタルをブランシェットが演じていただなんて!デンチも顔負けかもしれません。

「ブローク・バック・マウンテン」と原作者が同じなのは、どちらにもホモセクシュアルを登場させていることからも伺えます。女性であることも。
2011/01/20 (Thu) 15:40  bamboo編集〕  

>bambooさん

> 舞台がニュー・ファンドランド島で、「赤毛のアン」のプリンス・エドワード島に近いはずなのに・・・

ぱっと「赤毛のアン」のことが思いつくのがすごいですね。さすがbambooさん。「赤毛のアン」は映画をちらっと観たことがあるだけで、いつかちゃんと見直したい思っています。

> ニュー・ファンドランド島は厳しい気候条件の元、入植者と先住民との激しい争いがあった模様。
> 彼らが海賊の末裔だったから、それをものともしないエネルギーや暗いのに妙に楽しさがあったのかもしれませんね。

タフな民族なんですよね。わたしにもそのタフさをわけてほしいです。

> 再見して「ブラス」と「父の祈り」で印象に残っていた亡き俳優、ピーター・ポスルスウエイトの名前を心に刻み直すこともできました。

どちらも未見ですが、彼の顔は何度か見たことがあります。独特の味わいがある顔ですよね。意地悪な同僚の役も嵌ってました。
2011/01/21 (Fri) 09:48  宵乃  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013/05/10 (Fri) 18:59    

とても良いイラストですね・・・。

最近この映画について気になっていたので、再見しました☆
宵乃さんはご存じな、私が許せないあの場面、あのシーンのことで頭にきてしまい、
良い作品なのに、それ以外のところがよく分からなくなってきて・・・
今回はあのシーンを承知の上で無視する姿勢で見ようと決心して、見ました☆

そしたら、やはり太鼓の音はジュマンジに聞こえてしまうけど
他は見始めたらするする~っと思い出して、
何と言ってもあのシーンの直前にピンと来て
「みなさ~ん、今からジャックさんが○○かえりますよ~」と
誰もいない部屋で一人ではしゃげたし、

何と言っても、そのシーンの意味が、
次のバニーが母親に会いたがるというところに
意味深くつながっていたことを改めて知り、
初見時の冷静さを欠く鑑賞スタイルを反省しました。

ジャックさんの事は、今回、笑い飛ばせたので
まぁ変な意味ですが成長したかな?と(笑)。

>暗いのに妙に楽しい。
>それでいて、考えさせられたり、しみじみ感じ入る瞬間もしっかり描かれているので、重い気持ちにならないけれど印象的な作品になっていると思いました。
>彼らの心情を現すかのように、島の風景のなかにある”家”の様々な表情が映されるのもいい。

このあたり、仰るとおりですね~!

>すべての呪縛から解き放たれた開放的なラストにつながります。

あのラストにつながるバニーの夢のシーンのイラストに
今回とってもこころ惹かれました。
再見して良かったのは、お話の内容とともに
宵乃さんのイラストさえも冷静に見られなかったから
それらが出来た事ですね~!!!

>ダメダメで陰気な男だったクオイルが、確かな希望を抱いた表情に涙がこぼれました。

この映画は結構この監督を好きな人にケチョンケチョンに書かれているようですけど、
宵乃さんの書かれたこの文章だけで、本当に良い作品だと思えますよね~?

最初のおぼれさせられるところから全部流れるような良い作りで、
例のシーン以外は何もかも納得で、本当に再見して良かったです♪
(あとはあの太鼓の音だけだな~笑 いや、嫌いじゃないんですよ、
 なんというか動物とか色々なのが出てきそうで、あたりを見まわしちゃうんですよ~)


2013/06/17 (Mon) 15:08  miri  

>miriさん

お~、この作品に再挑戦なさるとは。
自分的に許せないシーンがあると、なかなか冷静に観られませんし、ましてや再見となるとすごい覚悟が必要です。頑張りましたね~!

> 「みなさ~ん、今からジャックさんが○○かえりますよ~」と
> 誰もいない部屋で一人ではしゃげたし、

パチパチパチ~、miriさんの嬉しそうな姿が目に浮かびます♪

> 何と言っても、そのシーンの意味が、
> 次のバニーが母親に会いたがるというところに
> 意味深くつながっていたことを改めて知り、
> 初見時の冷静さを欠く鑑賞スタイルを反省しました。

いえいえ、こうやって再挑戦されているんだから、映画に対してとても誠実だと思いますよ。冷静さを欠いていても、心で感じたものは拒絶しなかったのでしょう。

> あのラストにつながるバニーの夢のシーンのイラストに
> 今回とってもこころ惹かれました。

ありがとうございます。勇気を出して再見することで、miriさんもたくさん得るものがあったようだし、わたしもこうしてイラストを楽しんで頂けて嬉しいです♪

> この映画は結構この監督を好きな人にケチョンケチョンに書かれているようですけど、宵乃さんの書かれたこの文章だけで、本当に良い作品だと思えますよね~?

またしても嬉しいお言葉!
この監督のファンにはあまり人気のない作品だったんですか~。そんなに観てる訳じゃないけど、私的にかなり上位なのになぁ…。
でも、一緒にこの作品を楽しめるお仲間が増えたので良し!

> 最初のおぼれさせられるところから全部流れるような良い作りで、
> 例のシーン以外は何もかも納得で、本当に再見して良かったです♪
> (あとはあの太鼓の音だけだな~笑 いや、嫌いじゃないんですよ、
>  なんというか動物とか色々なのが出てきそうで、あたりを見まわしちゃうんですよ~)

再見するたびに良さがわかる作品かもしれませんね。
ジュマンジの音楽は一度結びついちゃうと離れないか~(笑)
あの島ではホエールウォッチングが出来るそうなので、鯨の群れを思い描いたらいいかも?
2013/06/18 (Tue) 10:32  宵乃〔編集〕  
名前
タイトル
URL
本文
非公開コメント

■ Trackback

この記事のトラックバックURL
トラックバック一覧
シッピング・ニュース
(2001/ラッセ・ハルストレム監督/ケヴィン・スペイシー、ジュリアン・ムーア、ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット、スコット・グレン/111分)
テアトル十瑠|2011-01-11 16:51
.