忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ゆりかごを揺らす手」観た

 | サスペンス  com(14) 

ゆりかごを揺らす手
製作:アメリカ’91
原題:THE HAND THAT ROCKS THE CRADLE
監督:カーティス・ハンソン
ジャンル:★サスペンス

【あらすじ】産婦人科の医師にセクハラされたとして訴えたクレア。それをきっかけに医師は自殺し、その妻ペイトンはショックのあまり流産してしまう。全てを失った彼女は、復讐のためベビー・シッターとなりクレアに接近する。

ラストがB級でしたが、これは結構怖かったです。
なんといってもペイトンの表情がいい。(クレアの)赤ちゃんを連れていて「目元があなたにそっくりね」と言われた時や、明らかにおかしいことを本気の目で言ってるシーンは凄かったです。終盤になって、かなり前から計画していたと思わせる証拠が出てくるのだけど、本当はそれすらも強烈な思い込みで(例えば、クレアに赤ん坊を盗まれたと妄想して)行っていただけだったのかもしれないと思わせる、危うい表情でした。

また、彼女の仕掛ける罠があまりに見事なんですよね。その時々の状況に応じて、これは利用できると思ったらすぐさま行動に移し成功させます。その場の思いつきといってもいいものばかりなのに、失敗らしい失敗は一度しかなかったという奇跡。ご都合主義かもしれませんが、彼女の動機には同情してしまうところもあるので、この成功率には(悪魔的な)何かに守られているような気すらしてきてしまいました。
とくに見事だったのは、温室のガラスを降らせるトラップ。最初はクレアを狙って仕掛けたものだったのに、障害となる人物が現れた瞬間に計画変更。上手いこと罠に誘導して障害を排除してしまいます。その流れはさながら「刻命館」(ゲームネタですみません)の罠が決まった時ようで、ある種の爽快感すら覚えてしまいました。

ただ、やはりラストはB級で、女同士のガチバトルが始まります。
B級好きのわたしには安心してしまう流れではあるんですが、犯罪者になる前のペイトンは一番の被害者なわけで、この流れの行き着く先には後味の悪い思いがします。どうせ後味が悪いなら、医者のセクハラ触診シーンをなくして、視聴者にはセクハラが行われたのかどうかわからなくするくらいがいいんじゃないかと。本当に主人公は正しかったのか?という、もやもや感が残るラストでもよかった気がしました。

B0001LNNX4

■ Comment

こんにちは☆

この映画は見ていないので(タイトルは知っています、有名ですよね~)文章は読ませてもらっていないのですが、

イラストに目が釘付けになってしまって、なんというか、ココ最近モノクロが続いていたので、

この控えめな着色のある、何とも言えない恐そうな雰囲気が・・・

あぁこの目は、この女性は何を考え、何を見つめているのか?この赤ちゃんは???と・・・早く鑑賞したいです!!!
2010/12/23 (Thu) 09:37  miri〔編集〕  

>miriさん

いらっしゃいませ、いつもコメントありがとうございます!
このタイトルはわたしもずっと前から知っていて、何で今まで観てなかったんだろうと思いつつの鑑賞でした。案の定、やっぱり見覚えのあるシーンがあって、たぶんオンエアがある度にCMを見てたようです。

> イラストに目が釘付けになってしまって、なんというか、ココ最近モノクロが続いていたので、
> この控えめな着色のある、何とも言えない恐そうな雰囲気が・・・

ありがとうございま~す。振り返ってみるとほんとモノクロばっかりでしたね。実は次もモノクロにしてしまいました(笑)

> あぁこの目は、この女性は何を考え、何を見つめているのか?この赤ちゃんは???と・・・早く鑑賞したいです!!!

いちおしはこの女性の演技なので、興味を持って頂けて嬉しいです。
観終わったらまたお話しましょうね~!
2010/12/23 (Thu) 13:15  宵乃  

❁✟✙上品な火曜サスペンス劇場のようでした❧✵✾

難しくしてあるだけのスリラー映画より見応えあったと想います☃女性が主役なので簡単な流れでいいと想えるし復讐の映画なら復讐に力をいれてほしいだけですよね☣ベビーシッターとして潜り込むというアイディアがアメリカっぽい☬しかしあんなに簡単に雇ってくれるなんてアメリカって厳しいようで緩い☤とても自然に入り込んでいたのでアメリカ人はブロンドでブルーアイの女性が好きなんでしょうか? 確かにペイトン(レベッカ・デモーネイ)の風貌以外だったら不自然に観えたかもしれません☯ちなみに赤ん坊を手に入れる内容なら解るけど娘は赤ん坊じゃないんだから殺害するとかそんな感じにしたら最高の恐怖映画って想えるんですけど... さすがにダメ?
2012/06/12 (Tue) 15:04  ヒステリー  

>ヒステリーさん

はじめまして、ようこそいらっしゃいました!
そうですね~、ストレートに”忍び寄る悪意”を見せていて、本当に怖かったです。

> ベビーシッターとして潜り込むというアイディアがアメリカっぽい
とても自然に入り込んでいたのでアメリカ人はブロンドでブルーアイの女性が好きなんでしょうか?

白人は子供の頃に金髪碧眼なことが多いので、無垢な印象を受けるんじゃないでしょうか?
見知らぬ他人に子供を任せるアメリカの映画などを観ると、日本人としてはギョっとしてしまいますよね~。

> ちなみに赤ん坊を手に入れる内容なら解るけど娘は赤ん坊じゃないんだから殺害するとかそんな感じにしたら最高の恐怖映画って想えるんですけど... さすがにダメ?

う~ん、凶悪犯であるペイトンにも共感してしまうところが、この作品のミソだと思うので、そこまでやってしまうと…。
一方的であっても、子供に対しての愛情はあるのに、それ以外には完全に冷酷になれるところが、彼女の怖さを倍増しているのかもしれません。
2012/06/12 (Tue) 17:14  宵乃〔編集〕  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013/08/26 (Mon) 18:48    

やっと来れました!

イラストのペイトンの眼が、ポスターよりも柔らかく描かれているのは、宵乃さんがペイトンに同情的な見方をしているからでしょうね。放心状態の視線だと感じました。だから良いんですよね、描く人の感性でかかれているから!

>明らかにおかしいことを本気の目で言ってるシーンは凄かったです。終盤になって、かなり前から計画していたと思わせる証拠が出てくるのだけど、本当はそれすらも強烈な思い込みで(例えば、クレアに赤ん坊を盗まれたと妄想して)行っていただけだったのかもしれないと思わせる危うい表情でした。

狂気を演じたペイトンは子供と夫を亡くした女性の悲しみと相まって迫力がありました。男が家族を奪われた時の復讐とは違う、女性特有の感情が渦巻いていたと思います。

>温室のガラスを降らせるトラップ。最初はクレアを狙って仕掛けたものだったのに、障害となる人物が現れた瞬間に計画変更。

このシーンには、クレアの友人(ジュリアン・ムーア)との会話の中に、彼女を殺すことだけは避けたいというペイトンの躊躇を感じられました。「(温室へ)行かないで」と叫んだのは演技ではなく友人の命までは~という理性を保っていたように私には取れたけどどうでしょうか?

女同士のガチバトルは、夫ではなく母親であるクレアが喘息を押して子供と家族を守ったと観客に印象付ける狙いが必要だったのでは?

>医者のセクハラ触診シーンをなくして、視聴者にはセクハラが行われたのかどうかわからなくするくらいがいいんじゃないかと。本当に主人公は正しかったのか?という、もやもや感が残るラスト

産婦人科で不愉快な発言を受けた経験があるし、この頃免許を持たない偽医師に子宮を取られたりした事件が相次いだので有りうると納得できました。
クレアが正しいという正当性がないと崩れてしまうのでは?ペイトンが家まで失ったのはクレアの責任ではなく、元を正せばセクハラ医者の夫が自殺したから・・・。
クレアとペイトンは専業主婦で経済的に自立していない構造も浮き彫りにされていると思いました。

コメントに寄せられている娘を殺害する案は私も賛成できません。

>子供に対しての愛情はあるのに、それ以外には完全に冷酷になれるところが、彼女の怖さを倍増しているのかもしれません。

宵乃さんの返信にまったく同感!

長くなりました!
良かったらTBをお願いします。



2013/11/18 (Mon) 11:54  しずく〔編集〕  

>bambooさん

> イラストのペイトンの眼が、ポスターよりも柔らかく描かれているのは、~だから良いんですよね、描く人の感性でかかれているから!

ありがとうございます!
わたし自身も気付きませんでした。思ってた以上に彼女に同情してたようですね~。

> 男が家族を奪われた時の復讐とは違う、女性特有の感情が渦巻いていたと思います。

古来から女性の憎しみの方が執念深くておどろおどろしく描かれていますもんね。まるでホラーのようでした。

> 「(温室へ)行かないで」と叫んだのは演技ではなく友人の命までは~という理性を保っていたように私には取れたけどどうでしょうか?

う~ん、あんまり覚えてないですが、その時は彼女が「せっかく仕掛けた罠だったのに」というふうに思ったと受け止めたような気がします。
再見したら印象が変わるかも?

> 女同士のガチバトルは、夫ではなく母親であるクレアが喘息を押して子供と家族を守ったと観客に印象付ける狙いが必要だったのでは?

B級作品に多い展開なので「ああ、またか」という印象の方が強かったです。この手の作品をよく見る人は食傷気味だと思うし、狙い通りに受け止めてくれる人よりも多そうな気が…。

> 産婦人科で不愉快な発言を受けた経験があるし、この頃免許を持たない偽医師に子宮を取られたりした事件が相次いだので有りうると納得できました。

わたしもそこは納得してます。一番悪いのはあの夫だと思ってますし。
視聴者にわからなくするといっても、そのシーン(手袋を外す)を映さず、クレアが正しいと受け止めることも出来る範囲でならいいかと思って。

> クレアとペイトンは専業主婦で経済的に自立していない構造も浮き彫りにされていると思いました。

そういう視点はありませんでした。確かにあそこまで追い詰められたのは、経済的な理由もあったかも。
コメントありがとうございました!
2013/11/18 (Mon) 15:54  宵乃〔編集〕  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013/11/18 (Mon) 16:45    

「冷たい月」の元ネタでしょうか?

中森明菜と永作博美共演のドラマです。
この映画を見た時にそう思いました。

>妻ペイトンはショックのあまり流産してしまう。

そこから復讐が始まる訳ですね。ペイトンの執念が凄かったです。

>温室のガラスを降らせるトラップ

凄い罠でした・・・・。

ペイトンを演じたレベッカ・デモーネイ。
「バックドラフト」ではカート・ラッセルの妻役を好演していました。
2013/11/18 (Mon) 18:05  間諜X72〔編集〕  

>間諜X7さん

>「冷たい月」の元ネタでしょうか?
> 中森明菜と永作博美共演のドラマです。

そっくりなドラマがあったんですね!
ウィキペディアで酷似していると書かれているものの、ドラマ製作側は明言してないみたいですね~。パクッたんでしょう(苦笑)

> そこから復讐が始まる訳ですね。ペイトンの執念が凄かったです。

普通なら思い描いても実行しないですからね。
彼女には大きすぎるショックで精神を病んでしまったのかな…。
そのわりに、あのトラップなどは事故に見えるよう冷静に考えられていて、そのギャップや不安定さが怖さを増していたと思います。

> ペイトンを演じたレベッカ・デモーネイ。
> 「バックドラフト」ではカート・ラッセルの妻役を好演していました。

彼女なしには成り立たない作品でしたね。
そういえばバックドラフトにも出てましたっけ。
すっかり忘れてました。
2013/11/19 (Tue) 09:56  宵乃  

ラスト

>ラストはB級でした。女同士のガチバトルです。

ペイトンが罠を仕掛ける。それに気付いたクレアが逆にペイトンを嵌める。
そうした方が良かったかも知れませんね。

>本当に主人公は正しかったのか?

まあ、難しいところですね。どっちもどっちと言う感じがしますし。

宵乃さんのイラスト。
この映画の怖さがよく出ていますね!素晴らしいです。
2013/11/24 (Sun) 13:24  間諜X72〔編集〕  

Re: ラスト

> ペイトンが罠を仕掛ける。それに気付いたクレアが逆にペイトンを嵌める。
> そうした方が良かったかも知れませんね。

いらっしゃいませ!
そうですね~、そういう反撃の仕方の方がしっくりきたかも。
ペイトンの罠を利用して、自分の悪意が自分に跳ね返ってきたみたいな流れなら納得です。

> 宵乃さんのイラスト。
> この映画の怖さがよく出ていますね!素晴らしいです。

いつもイラストにもコメントありがとうございます♪
ペイトンの冷たいまなざしにゾッとしてしまうシーンでした。
2013/11/24 (Sun) 15:50  宵乃〔編集〕  

No title

 宵乃さん、こんばんは

彼女の仕掛ける罠があまりに見事なんですよね
>トリックは単純な程、掛り易いし解り難らい、何故なら誰にでもチャンスがあるからだ、と言ってたのはホームズでしたっけ。(汗)

ペイトンをぶん殴る時、クレア、グーパンチでしたね。
アクションもの、コメディものじゃない作品で女性のグーパンチは珍しく思いました。(笑)
2016/08/31 (Wed) 00:55  鉦鼓亭〔編集〕  

>鉦鼓亭さん

いらっしゃいませ!

> トリックは単純な程、掛り易いし解り難らい、何故なら誰にでもチャンスがあるからだ

なるほど!
現場にあるものを利用すれば油断を誘うし、ハンドルか何かが回りやすくするだけだと、証拠も残りにくいですもんね~。ペイトンは推理小説が好きだったのかな?

> ペイトンをぶん殴る時、クレア、グーパンチでしたね。
> アクションもの、コメディものじゃない作品で女性のグーパンチは珍しく思いました。(笑)

あはは、グーパンチでしたか。
あのキャットファイトで作品の印象がだいぶ変わってしまいます。
演じていて疑問が浮かばなかったのかな(笑)
2016/08/31 (Wed) 08:03  宵乃〔編集〕  
名前
タイトル
URL
本文
非公開コメント

■ Trackback

この記事のトラックバックURL
トラックバック一覧
ブログでロードショー ミステリー企画で「ゆりかごを揺らす手」を観ました
1992年アメリカ   2人目の子供を妊娠したクレアは産婦人科医のモットの診察を受けるが、彼は診察するふりをしてクレアにわいせつ行為をはたらく。クレアはその事を知った夫マイケルに薦められてモットを告訴。すると、他にも彼に被害を受けたとする女性が続出して大事件となり、追い詰められたモットは自殺した。それを知ったモットの妻は保険を全て没収されたうえ、ショックで流産、子供が産...
しずくの水瓶 (映画や本などの感想備忘録)|2013-11-18 11:55
.