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素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「スターシップ・トゥルーパーズ」観た

 | SF  com(8) 

スターシップ・トゥルーパーズ
原題:STARSHIP TROOPERS
製作:アメリカ’97 128分
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
原作:ロバート・A・ハインライン
ジャンル:★アクション/SF/戦争

【あらすじ】ブエノスアイレス。高校を卒業したジョニー・リコは、両親の反対を押し切って軍隊に入る。軍役に就けば市民権が得られ、恋人カルメンが宇宙海軍アカデミーに入学したからだ。だが、宇宙進出を続けていた地球は昆虫型異星生物(バグズ)の襲撃を受け、ついに全面戦争に突入する。

例の93分番組で観たので安っぽさも感じてしまいましたが、面白かったです。個人的には「スター・ウォーズ」より断然好き。
97年製作だということを考えると驚くほどよくできた宇宙空間などの特撮と、70年代を感じさせるデザインや中途半端な俳優さんたち(テレビドラマ風にしたかった?)とのギャップが、この世界のプロパガンダCMの嘘くささと相まって、すごくしっくりくるんですよね~。
若者たちは能天気で、とくに恋人と(精神的に)離れたくない一心で自分も軍隊に入ってしまった主人公は、まさに政府に洗脳された者の一人。
物語の流れ的にも、軍にいたおかげで災難を逃れたという恩義や、バグスへの復讐心から、命を懸けて戦うことに疑問を抱く余地はなく、壮絶な死闘を繰り広げて希望を得る展開は何気に熱いものがあります。

ツッコミどころは多いし(貧弱装備、応急処置もできない)、ベタな展開なんだけども、圧倒的な数で押し寄せるバグスとの絶望的な戦いがメインなので、むしろベタなくらいじゃないと一息つく暇がない(笑)
そして、またまた入るプロパガンダCMでは、そんな家族や仲間を想って必死に戦った若者たちが、新たな犠牲者を募るために利用されているんですよ。侵略戦争を仕掛けてる地球連邦軍のえげつなさ!
バグスたちからみたら、人間の方が害虫のようなものです。
こういうところから、監督の戦争への嫌悪感がひしひしと伝わってきて、疑問を抱く主人公を描いて反戦を訴える作品は多いけど、こういうやり方もあるのか~と感心しました。

ただ、個人的にはバグスのデザインがじっくり見られなかったのは残念。昆虫の機能美溢れるフォルムと、カラフルな色使いが好きなので、このバグスは色合いが悪い気もしたし…。
続編もあるらしいけど、思いっきりしょぼくなってるようなので見ないでおこうかな。それより完全版が観たいです!

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映画「ターミネーター」観ました

 | SF  com(17) 
Tag:ジェームズ・キャメロン 

ターミネーター
原題:THE TERMINATOR
製作:アメリカ’84 108分
監督:ジェームズ・キャメロン
ジャンル:★SFアクション

【あらすじ】1984年ロス。どこからともなく現れた謎の男が、サラ・コナーという名の女性たちを殺し始める。平凡な女子学生サラは怪しい男につけられて怯えていたが、警察に保護してもらおうとしたところ、殺人事件の犯人の襲撃を受けるのだった。だが、彼女をつけていた男カイル・リースに救われ…。

昔はTVで「2」を何度もやっていて、そっちが印象に残っていたけど、やはり原点である1作目はストーリーもしっかりしていて面白いですね。再見するのはたぶん15年ぶりくらいなので、初見のように楽しめました。
それにしても、戦う女になる前のサラ・コナーが初々しい!
男に尾行されていることに気付いて、涙目で電話する姿なんか守ってあげたくなります。
何にも知らないで観れば、真っ裸で現れた謎のマッチョと人相悪い男、どちらが敵でどちらが味方だかわからないようになっているので、サラの不安な気持ちに寄り添えたでしょうね~。

命を救ってくれたとしても、荒唐無稽な説明をする相手を心から信用できるのか?
カイルさんが警察で尋問される様子を見て、何を信じたらいいのかわからないという描写も上手かったです。ここがあるから、その後のカイルさんが話す”この任務についた理由”でグッとくるんですよ。
人相悪いなんて思ってごめん(笑)

それにしても、怖い目に遭い、友人を失った直後の彼女の弱々しい姿を見て、誰が女戦士となった彼女を想像できるでしょう。知ってても同一人物だと思えないのに!
ですが、そんな彼女が彼と結ばれてから、一気に強い女に成長するんですよね~。負傷して自分を置いて早く逃げろと言う彼に「立ちなさい」と喝を入れるくだりや、骨格のみになったターミネーターとの這いずりながらの一対一の対決…。彼女が将来人類の指導者を産み育てるという話が、途端に現実味を帯びてきます。
リンダ・ハミルトンさんの演技が光ってました。

そして、やっぱりターミネーターが素晴らしい。
シュワちゃんのつくりものみたいなマッチョな体と、表情のない無機質な雰囲気がマッチして、メチャ怖いんですよね。途中から眉毛が消えていたり、壊れた片目を抉って機械の部分が見えたり、それをサングラスで隠して乱射&タンクローリーで突っ込む姿は、本当に心を持たない破壊兵器のよう。
爆破で表面が焼け、中の骨格部分だけになってからも怖いです。闇夜に赤い目の光が浮かび上がるシーンとか怖いけどカッコいい!
あと、2で印象的な「I'll be back」が、わりとどうでもいいシーン(警察の窓口)で使われているのに驚きました。

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映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」観ました

 | SF  com(7) 
Tag:ロバート・ゼメキス 

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
原題:BACK TO THE FUTURE PART III
製作:アメリカ’90 119分
監督:ロバート・ゼメキス
ジャンル:★SFコメディ

【あらすじ】ドクとの度重なるタイムトラベルの中、マーティは1955年に取り残され、ドクは1885年に飛ばされてしまった。ドクが過去の世界で殺されてしまうと知った彼は、55年のドクの協力で開拓時代へ飛ぶ。だが、そこでマーティはマッド・ドック・タネンと決闘することになり、ドクは女教師クララと恋に落ちて…。

ファンタジー企画4作品目は、IIに引き続きIIIです。
時計台に始まり、時計台に終わる大冒険って感じでしたね~。ホント後から付け足したとは思えない完成度でした。
冒頭は前回の終わりである、55年のドクがマーティを85年に送り返したところから。偉業を成し遂げ感慨に浸っているところへ、再びマーティが現れて卒倒してしまうドクが何度見ても面白い。そりゃあ、あれだけ苦労した直後に戻って来たとか言われたら卒倒するよね(笑)
しかも、そのショックで軽い記憶障害を起こしているドクがまた絶叫!
二度三度楽しませてくれるところがさすがです。
でも、そんな混乱状態の中でも”1885年”にピンとくるところがドクらしいというか、いつまでも少年の心を忘れていない証拠なんですよね。空想科学小説が大好きで、西部劇が大好きで、新しいことに挑み続けるドクが大好きです♪

その後の話運びがまた見事で、瞬く間にドク救出作戦が始まり(マーティに命運を任せる55年のドクの信頼!)、現代に帰ることが出来なくなり、ドクが恋に落ちて、マーティが決闘することに。さらにIでやったネタをもう一度入れてきたりニヤリとさせられることもしばしば。めまぐるしい展開だけど、IIと同じくグイグイ引っ張っていってくれるので余計なことを考えずに楽しめます。
ドクとクララの出会いなんて本当にロマンティックで、お互い一目惚れなんていうベタな展開でも納得。マーティそっちのけで見詰め合ったり、祭の夜にダンスを楽しんだりする様子はピュアで可愛いし、クララを守るようにタネンの前に毅然と立ちはだかる姿は痺れました!

その一方で、チキン(腰抜け)と呼ばれると我慢ならないマーティが、自分のご先祖さまとの交流や、これまでの失敗から、このままではダメだと少しづつ成長していくんですね。
決闘の時のクリント・イーストウッドの「荒野の用心棒」作戦は見事だったし、現代に戻ってから自分で未来を変えたところはグッときました。ドクの予想に反して記憶が残っていたジェニファーも、そんなマーティの姿に惚れ直したみたい。他に将来の不安があるとしたら、娘が誰に似るかということくらいか(笑)
やはり、このシリーズはドクとマーティのふたりが主役でした♪

他に良かったところと言えば、やっぱりデロリアンがバチバチ!と光りながら火のラインを残してタイムスリップするところがカッコいいですね。空を飛ぶデロリアンや、蒸気機関車型(ホバーボードを解析して未来の技術を手に入れたんだろうな)もいいけど、ちょっと物足りない。

また、ピンクのなんちゃってカウボーイの姿から、本格的な西部の衣装に着替えたマーティもサマになってました。何気に西部劇らしいアクションをたくさん見せてくれたし。
さすが当時の型紙から再現した衣装だけあって西部の町並に溶け込んでおり、お馴染みのキャラたちも西部の住人になりきってます。ビフ役の人は、この姿が一番似合っていたかも。
なんせ現代では使用人みたいになってますからね…。ハッキリ言って、肥やしに頭から突っ込むシーンだけで十分溜飲は下がるし、IIで自分を殺そうとしたサイコパスとは縁を切りたいというのがマーティの本音だと思うなぁ(汗)
でも、彼がマッドドッグのような犯罪者にならずに済んだのは、ある意味マーティのお父さんとお母さんのおかげか。彼らへの執着がなかったら、きっと悪の道まっしぐらだっただろうから。

ビフの扱いについては若干引っかかったものの、それでも大好きな作品だと改めて実感できました。再見してよかったです♪

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映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」観ました

 | SF  com(4) 
Tag:ロバート・ゼメキス 

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
原題:BACK TO THE FUTURE PART II
製作:アメリカ’89年 108分
監督:ロバート・ゼメキス
ジャンル:★SF/コメディ

【あらすじ】ドクに未来の息子のピンチだと言われ、急遽未来へ向かったマーティ。なんとか将来の危機は回避するが、つい欲が出て買ってしまったスポーツ年鑑が元で、現代に戻ると宿敵ビフが町に君臨していた。彼が改変した過去を元に戻すため、マーティは再び1955年へ行く。

ファンタジー企画ということで大好きなSF作品も観ることにしました。
う~ん、やっぱりいいですね~。1作目が人気が出たからとつくった続編なのに、こんなにも面白いってすごいことだと思います。タイムトラベルものなので、整合性をとるのも大変ですし。
今回は未来へ行ったかと思えば現代が滅茶苦茶になっていて、再び1955年へ行ってと展開がめまぐるしいですが、流れるような話運びで引き込んでくれました。
自分たちの任務を遂行しながらも、前回のマーティたちの動きを妨げないようにと、1955年にふたりのドクと、ふたりのマーティと、ふたりのビフがいるなんて考えただけでもややこしいのに、観ててぜんぜん混乱したりしないんですよね。むしろ「前作のあのシーンだ!」と前回の興奮がよみがえってきたり。
整合性とか考える気にもならない!

また、未来の世界が2015年だったのも面白かったです。もう去年のことですよ。
残念ながら車が飛び交ったり、スケボーが浮いたり、服に自動乾燥機能がついているような未来にはなりませんでしたが、CGの進化は予想を上回ったかもしれないし、ドローンが飛び回ってますよね。
巨大なテレビやハイテク家電も実現したといえるものの、この作品のように誰でも持ってるわけじゃないからなぁ。
このなかで一番実現してほしいものをあげるとしたら、やはりエアボードでしょう。子供の頃からの憧れでした♪
あと、未来の娘はインパクトありますね。3役(4?)で頑張ってるからゴツいんだけど、案外可愛い(笑)

そして、IIIを知ってる状態で見ると、次回への布石がたくさんあってそれも面白かったです。
とくにドクが「今度はもうひとつの宇宙の神秘を研究しよう、そう女性だ」というような台詞が、次回のロマンスを予感させて胸キュン。そのための若作りだったのか?(マーティを驚かせないようにと整形前のマスクをしてたところも可愛かった)
若干気になったのは、恋人の扱いが雑だったことかなぁ。過去を変えれば時間の復元力によって余計な記憶は消え、元の彼女に戻るとさらっと言っていたのが…。自分の記憶がホイホイ書き換えられたら嫌だろうに。

でも、「IIIへ続く」となるこの作品で一番好きなのは終盤なんですよね~。
取り残されて呆然と立ち尽くすマーティの前に、雨の中近づいてくる謎の車。…そして何故かマーティの名を知っている謎の男の登場に、どうなるのか知っていてもドキワクです。
さらに、マーティを送り帰した直後のドクと再会するシーンの面白いこと!大笑いしてしまいました。
これを観たらIIIを観ずにはいられないでしょう♪

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映画「ミッション:8ミニッツ」観た

 | SF  com(12) 

ミッション:8ミニッツ
原題:SOURCE CODE
製作:アメリカ’2011 93分
監督:ダンカン・ジョーンズ
ジャンル:★SF/サスペンス/ドラマ

【あらすじ】列車の中で目を覚ましたコルターは、見知らぬ女性から親しげに話しかけられ当惑しているうちに、大爆発に巻き込まれる。再び意識を取り戻すと、そこは軍の研究室だった。彼は次の犯行を食い止めるため、特殊プログラムによって構築された爆発事故8分前の世界へ送り出される…。

タイムループ的な作品ということで観てみました。
思った以上に過酷な8分間の繰り返しで、思わず主人公に同情してしまいますね。彼を任務に向かわせる博士がいい感じに冷酷で憎たらしく、悲壮な決意で任務に当たる主人公を応援せずにはいられません。
また、犯人を見つけるという任務と同時に、そのシステムの仕組みや彼が選ばれた理由などが少しづつ判明していって、それも主人公への同情に繋がるという…。ミシェルという女性に惹かれていくロマンス展開さえも悲壮感を増すんだけど、一方で心の支えにもなっているので、短時間(繰り返した回数によるけど)で恋に落ちるのも納得。
そして、この作品で一番ドラマを感じたのは、仕事をこなすクールな美人オペレーターの心情の変化でした。時間がない焦りから問答無用で主人公を任務に向かわせていたのが、彼が必死にあがく姿に”道具”ではなくひとりの”人間”として見るようになっていきます。自分の立場が危うくなるのをわかっていながら、葛藤しつつも彼の頼みを聞き入れる展開はグッときました。

<以下、ネタバレ注意!>
ただ、SFの印象は割と薄かったです。
博士の説明では「パラレルワールド」という単語が出てくるものの、話を聞いていると「限りなくリアルな仮想現実」のことを指しているようにしか聞こえず(マッドサイエンティストお得意の誇張表現 笑)、そこは荒唐無稽ながらSFしてるんですが(そんなもの作れるなら爆弾の場所も犯人もコンピューターで特定できるだろうけど)、ラストの解釈は「ショーンどこいった!?」と考え始めると、並行世界でもプログラムでもなく、コルターの望んだ未来…つまり死後の世界みたいに思えたので。
まあ、私が観ていてそう感じただけで、監督の意図したものは違うみたいですが。(こちらの方の「完全ネタバレ!映画『ミッション:8ミニッツ』の秘密を徹底解説!!ラストシーンの謎を解明できるか!?」という記事の考察が詳しいです)
映画なので解釈は観客次第でいいと思うし、一人の人格を蔑ろにするのは後味悪いので私の解釈は変わりませんけどね。
SFではじまり、「パンズ・ラビリンス」みたいな印象で終わる作品でした。

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映画「アイランド(2005)」観た

 | SF  com(8) 

アイランド(2005)
原題:THE ISLAND
製作:アメリカ’05
監督:マイケル・ベイ

【あらすじ】近未来。大気汚染から守られ、管理の行き届いた安全で快適なコミュニティで暮らすリンカーンたち。彼らの夢は、地上最後の楽園“アイランド”への移住者として選ばれることだった。だがある日、リンカーンは換気口から迷い込んだ一匹の蛾を見て、ある疑念を抱き…。

<ネタバレあり>
初見時はツッコミどころの多さと、おそらくTVカット版だったためにアッサリ感が強くて楽しめなかったんですが、それを割り切った上で完全版を観たら意外と楽しめました。けっこう笑えるシーンもあったし。
もっとミステリー展開が長い方が好みではあるものの、監督の得意分野で勝負したのは正解かも。アクション満載の二人の逃亡劇はスピード感あって見応えありました。
見た目は大人、知能は15歳並み、でも脳細胞はピッチピチの3年ものなので、ものすごい勢いで学習していくんですよね。しかも、人体の神秘とばかりに、オリジナル本人の”記憶”も不完全ながら持っているというロマンティックな設定。
外に出たばかりの時は、マッチの文字と同じ標識を見つけただけで無邪気な少年のような笑顔を見せていたリンカーンが、友人の死やさまざまな危機を乗り越えていくうちに狡猾さや冷淡さも身につけていくのが寂しいような、怖いような…。
だって、一日二日の間に出産と殺人を目撃し、命を狙われ身を守るために相手を殺し、さらには敵を欺いて邪魔者を殺させたりしてるんですよ?
「人間は生きるためなら何でもやる」と誰かさんのセリフを使い、それを実行していく姿は、いつか彼が彼をつくった人間たちと同じ穴のムジナになってしまうのではと不安になります。
これから先、彼らがどうなるのか考えると(とくにリンカーンは危険人物として拘束されそうで)、ハッピーエンドとは思えないし…。
まあ、不安を煽るラストは近未来ものの定番だし、だからこそ「命とは何なのか」「人の侵してはいけない領分とは」など、色々考えられると思えば、これもいいかなぁと思いました。

いちおうツッコミどころも書いておくと…

  • ・いくら植物と変わらないと言っても、姿形が人間と変わらなければ反対する社員、団体が必ず現れると思う。
  • ・命を持たない(から臓器売買可)と証明するために、政府だかに研究報告して不正がないか調べるのでは。
  • ・世界的に注目され、産業スパイや人権団体による攻撃に晒されながら、クローンたちにもバレてはいけないとかコスパ悪そう。
  • ・クローンたちは、男女の接触を禁じられるのを何と説明されて納得していたのか?
  • ・あんな生活してたのに二人とも運動神経と反射神経よすぎ。ついでに運も。

映画「エイリアン3&4」観た

 | SF  com(4) 

エイリアン3&4
なぜかエイリアンシリーズになると気合が入る(笑)
原題:ALIEN: RESURRECTION
製作:アメリカ’97
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
ジャンル:SF/アクション

【あらすじ】リプリーが命を賭してエイリアンとの決着をつけてから200年。エイリアンを軍事利用しようとする軍部は、残されたDNAからリプリーのクローンを開発。彼女の体からエイリアンを摘出し、養殖をはじめる。

「3」も観たんですけど、やっぱり冒頭のあれがあるし(デヴィッド・フィンチャーめ!)、キャラの描き分けが微妙かつ状況がわかりづらくて好きじゃないです。一番ハラハラするはずの建物を使ったエイリアン誘導作戦も、どういう状況かわからないと怖くないんですよね~(わかる人は楽しいだろうけど)。武器なしでの対決という思い切った展開だったんですが、私的には肩透かしでした。
しかし、それを超展開によってなんとか感動にまで持っていった4の離れ技には、ある意味脱帽です。リプリーが人外になってしまったのは…うん、まあ過ぎた事は仕方ないよね!って感じですが、人間とエイリアンの中間の立場になった彼女が、ラストにどちらの道を選ぶのか。その選択が予想外に泣けるんですよ!!
これはもう、ニューボーンの造形のたまものだと思います。白い肌のグロテクスな容貌と、その奥に見えるつぶらな瞳!
最後の悲鳴が「ママー!ママー!」と聞こえたのは私だけではないはず。「2」、「3」と二度も”娘”を失ったリプリーの「許して」の言葉が切ない…。
クローンの失敗作を焼き払うシーンも印象的だし、このシリーズでずっと描かれてきた”一番醜いのは人間”というのも、今回が一番だったかも。
番外編くらいに思って見れば、楽しめる作品だと思います。
ちなみに、原題の”RESURRECTION”は復活という意味です。

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映画「プラン9・フロム・アウター・スペース」感想

プラン9・フロム・アウター・スペース
原題:PLAN 9 FROM OUTER SPACE
製作:アメリカ’59
監督:エドワード・D・ウッド・Jr
ジャンル:SF/ホラー

【あらすじ】飛行中に突如強風に煽られ、空飛ぶ円盤を目撃した飛行機パイロットのジェフ。一方、二人の墓掘りが奇妙な音を聞き、死んだはずの女性が歩いているのに出会ってしまう。やがて、死者が人々を襲いはじめ…。

ついに、観たかったウッド作品をぜんぶ観終えました。「グレンとグレンダ」の動画ページのmylistリンクに、これと「怪物の花嫁」もあったんですよ。感謝です!
で、内容なんですが、観る順番を間違えたかなぁ。途中で寝そうになってしまいました。シーンの使い回しが前にも増して多い気がするし(ルゴシが亡くなってしまったので仕方ないけども)、無意味な会話シーンが長いし、宇宙人のやりたい事がいまいちピンとこない。
でも、妖艶なヴァンパイラをやっと観られた~。登場シーン少ないけど、彼女のおかげでホラーの雰囲気出てました。トーも相変わらずぬぼ~とした動きがゾンビにぴったりで、今回は感情がないので怖さも倍増!
ただこのゾンビ、リモコンでon/off切り替えできるうえに、リモコンが壊れても叩けば直るんだぜ!(一気にほのぼの…)
後半はもう笑うしかないというか、一周回って爆笑ですよ。どいつもこいつも言ってる事が支離滅裂で、展開も予想の斜め上を行ってます。
主人公たちのバタバタ騒ぎで何故か爆発が起きて、宇宙船が炎上とか(笑)
それを”我々より進歩している”と称して眺めるシュールさがたまらないです。
いちおう反核というメッセージは込められてるものの、そこまで情熱は感じなかったかな。
伝説の迷作を観たいならぜひ!

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映画「怪物の花嫁」観た

怪物の花嫁
この手の動きを見よ!
原題:BRIDE OF THE MONSTER/BRIDE OF THE ATOM
製作:アメリカ’55
監督:エドワード・D・ウッド・Jr
ジャンル:SF

【あらすじ】放射能で超人を造り出そうとし、祖国から追放されたヴォーノフ博士。復讐を誓った博士は、ロボという助手を使い、沼地に迷い込んだ者たちを次々と実験台にするが…。

こちらもパブリックドメインという事で鑑賞。
これは普通のB級映画ですね。これより酷い作品はゴロゴロ転がってます。まともすぎて、逆にツッコミどころがないと物足りなく感じる人もいるみたい。
でも、ベラ・ルゴシ主演ですよ?
ウッドが彼のために撮った愛に満ちた作品ですよ?
「エド・ウッド」が好きなら、この作品が作られた背景を知ってるなら、楽しめないわけないじゃないですか!
見どころはたくさんあります。まずはやっぱりルゴシの熱演。ハンガリー人にしか出来ない手の動きや眼力、ラストのタコとのバトルも凄いけど、彼の心情を反映した例のセリフ…あれには痺れました。ルゴシとエドの想いと絆が込められています。
そして、プロレスラーのトーが演じるロボもいいですね。タイトルの”怪物”とは彼の事かと思いきや、チベットかどこかで拾った怪力男だった(笑)
強面で演技も上手くないのに、そのたどたどしさが逆に役にぴったりで、妙にカワイイです。
いちおう主演という事になっている肉屋の息子も見所のひとつ。親が主演にというだけあってなかなか整った顔ですが…早撮りのエドが何度も撮り直したくらいで演技はしょぼい。セリフ少ないし、声小さいし、動かないし!
でもそれなりに頑張ってるのは伝わってきました。
また、例の女の対決シーンも楽しめます。舞台裏を知ってるから、バチバチ火花散らしてるのがマジで見える気がしたり(笑)
警察署長?が肩に乗せている小鳥も微笑ましくて、観客のストレスを緩和しようというエドの思惑があった…のかも?
ラストはエグゼクティブ・プロデューサーの希望通りになっており、一瞬ポカーンとさせられたけども笑えました。
「エド・ウッド」ファンなら観るべし!

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映画「トゥモロー・ワールド」観ました

 | SF  com(11) 
Tag:イギリス 

トゥモロー・ワールド
原題:CHILDREN OF MEN
製作:アメリカ・イギリス’06
監督:アルフォンソ・キュアロン
原作:P・D・ジェイムズ
ジャンル:★SF/サスペンス/ドラマ

【あらすじ】人類に子供が生まれなくなって18年が経過した2027年。希望を失い世界各国が混沌とする中、英国政府だけはなんとか治安を維持していた。そんなある日、エネルギー省の官僚セオは、元妻ジュリアン率いる反政府組織に協力を要請され…。

設定はしっかりSFでしたが、本質的には反戦映画で考えさせられる作品でした。
子供が生まれなくなった近未来は、絶望に蝕まれ混沌に包まれてるわけですが(ここが納得できないという人がいてビックリ!)、そこに描かれているのは今まで人間がしてきた恐ろしい事をそのまま詰め込んだような未来。他人事ではないのだというリアルさがあります。
そして、そこに差す一筋の希望の光である移民少女キー…。ここに描かれる絶望も希望も、今現実にあるものなんですよね。
ネタバレというほどでもないですが、キーの役割は聖母マリアでした。そんな彼女を守り導くのが主人公のセオ。強いわけでも特別な能力を持ってるわけでもない、ただの平凡な男です。
後半のキーたちを守る描写の中で、彼がいかに子供を愛していたのかが伝わってきて涙があふれてきました。妊婦を見た事がなく、何の知識も持たないキーを安心させ支える姿に、出産も育児も夫婦で協力してきた様子が、幸せに満ちたその光景が目に浮かぶようでした。
出産のシーンはややあっけなかったけども、赤ん坊の泣き声を聞き、その姿を見て、戦いに明け暮れていた兵士たちが銃をおろすシーンは胸に迫ります。こんな未来が訪れるまでもなく、きっと本当は誰もがわかっているはず…。
原題の意味は「人類の子供たち」。複数形であるところが重要なのに、邦題は陳腐なものになってしまいました。エンドロールで流れる子供たちの笑い声も印象的です。

映画「宇宙戦争(1953)」観た

 | SF  com(2) 

宇宙戦争(1953)
原題:THE WAR OF THE WORLDS
製作:アメリカ’53
監督:バイロン・ハスキン
ジャンル:SF/サスペンス

突如飛来した隕石の中から、突如奇怪な円盤群が出現した。それは、圧倒的火力で街を焼き払い、軍隊をもたやすく壊滅させてしまう。最後の手段と思われた原爆すらも通じず…。

ミニチュア宇宙船や、意外と可愛い火星人、しょぼい合成映像とかは胸キュンものだったけど、期待が高すぎたせいかあまり楽しめませんでした。
冒頭は妙に軽いノリで、あの町の第一の犠牲者三人組の灰が人型なのは笑うべきか迷ったり。ヒロインの叔父が(たぶんダメとわかっていて)信条を貫き亡くなってからは、急に悲壮感漂ってきてたけどね。
気になったのは、対象物を消滅させる光線だと主人公が説明したのに、次の瞬間には燃えまくっていたこと。消すのか燃やすのかハッキリして!(笑)
暴徒の描き方や、終盤の絶望感からの希望は深みがあってリメイクより良かったです。
でも、納屋での攻防は先に観たリメイクの方がハラハラしたし…ずっと前から地中に潜んでいたみたいな描写と、息子がちゃっかり生きてるとこは別として、私的にはリメイクの方が全体的に面白かったかな。

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映画「地球最後の男(1964)」観た

地球最後の男(1964)
原題:THE LAST MAN ON EARTH
製作:アメリカ・イタリア’64
監督:シドニー・サルコウ、ウバルド・ラゴーナ
原作:リチャード・マシスン
ジャンル:SF/ホラー/サスペンス

【あらすじ】1970年代、死者が吸血鬼として蘇る新種のウイルスが蔓延する世界。生き残ったロバートは、吸血鬼が眠る昼間の間だけ外に出て、生活必需品の確保と吸血鬼退治を行っていた。そんなある日、太陽の下で活動する女性を発見し…。

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」に影響を与えた作品という事で観てみました。
淡々としていてだいぶ長く感じたけど、同一原作の「アイ・アム・レジェンド」と違って狂った怖さがあるというか、オリジナルに忠実だというラストも含めて印象的な作品でした。
前半の無表情に”日課”をこなしていく主人公が怖いんですよ。朝起きて、壁に描いたカレンダーに日付をつけ、食事、吸血鬼撃退アイテム(にんにくや鏡)の点検、木の杭つくり、無線チェックを行います。そして、家の周りに転がっている共食いした”ヤツら”の死体を車に乗せて、生活必需品の調達に出発。途中、焼却場で死体を燃やし、店で必要なものを揃えたら、今度は眠っている”ヤツら”を探し出して、胸に杭を打ち込んで殺し、帰りにまた焼却場に寄って行くんですよね。
もう、3年も続けている生活というだけあって、その”日課”に無駄も感情も一切ありません。
話し相手は一人もおらず、名前を呼ぶのは夜中に家の周りをうろつく吸血鬼たちだけ(この描写が「ナイト~」のゾンビそのもの!)。彼の絶望が不気味なほどリアルに描かれていました。
そんな彼が別人のように嬉しそうな表情を浮かべたのは、真っ黒い犬を見つけた時くらいでしょうか。そんなにも喜んでいたのに、血液検査で陽性だったというだけで(症状が人間と同じかどうかはわからない)殺してしまう描写のあっけなさも恐ろしい…。
ラストはやはり「ナイト~」を思い起こさせる絶望感が良かったんだけども、回避しようと思えばできた気もするし(ワクチン完成の事を伝えろよ!)、なんで今までやられっぱなしだったんだという疑問も浮かんできて、スッキリとはしなかったかも。でも、一見の価値はあったと思います。
二度目の映画化作品「オメガマン」も機会があったら観たいなぁ。

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映画「月世界旅行」観た

 | SF  com(10) 
Tag:フランス 

月世界旅行
この後、ロケットがお月様の目に突き刺さります(グロ!)
原題:LE VOYAGE DANS LA LUNE
製作:フランス'1902
監督:ジョルジュ・メリエス
原作:ジュール・ヴェルヌ、H・G・ウェルズ
ジャンル:★SF/アドベンチャー/コメディ

【あらすじ】天文学者学会で月世界探検計画が提案され、一部の反対を受けるが可決される。その計画とは弾丸型飛行船を巨大な大砲で月に撃ち込むというものであった。やがてそれは完成し、会長以下6人の探検隊が船に乗り込む。多くの人に見送られ、船は月に発射されるのだった。

今年最後の記事という事で、そうそう観ないような作品に挑戦!
とにかく古いです。史上初のSFであり、劇的構成を持った初の映画だそうです。
ハッキリ言って、そんなに古い映画ってどんなもんよ?という好奇心くらいしか持ってなかったんですが、観てみたら意外とツボでした。
今よりずっと月が神秘的だった頃の発想と、ジョルジュ・メリエスの描いた世界観が見事マッチしていて、”初の~”という驚き以上の魅力があります。
まず、とんがり帽子を被った天文学者たちがいいんですよ~。あの姿に白いおひげ、そして金ぴかの望遠鏡!
魔法使いにしか見えない彼らがいる場所も、石造りの建物に積み上げられた本、そして空には黄色い顔で見守るお月様にお星様がいるという、まさにファンタジーな世界そのもの。
それらが私の好きなゲーム「ポポロクロイス」のイメージと似ていて、それだけでテンション上がってしまいました。
微妙にグロいかと思えば、月人がショッカーみたいに爆発するあっけらかんとした描写もあり、でも傘がきのこになって成長するファンタジックな表現もあったりで、先が読めないとこもいい。何気に天文学者がアグレッシブなのには笑ってしまいました。
たった16分の作品ですが、思いっきり濃厚です。

一緒に、メリエスの短編「天文学者の夢」と「日蝕と満月」が収録されており、そちらは不気味さアップでちょっと怖かったり。もう一つ、2011年に製作されたドキュメンタリー「メリエスの素晴らしき映画魔術」は一見の価値あり!
元奇術師で初の映画監督であるメリエスの映像を使ったトリックショー(これがホントに楽しい!)や、撮影風景の再現映像、フィルムに直接彩色する方法、そして残されたフィルムの途方も無い復元作業など、映画好きなら楽しめる内容でした。おススメです!

というわけで、今年もこれで終りですね。
いつも来てくださる方、コメントしてくださる方、企画に参加してくださる方、本年も御贔屓いただき、誠にありがとうございました。
来年も宜しくお願いいたします!

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映画「ターミネーター4」観た

 | SF  com(6) 

ターミネーター4
原題:TERMINATOR SALVATION
製作:アメリカ’09
監督:マックG
ジャンル:SF/アクション/サスペンス

【あらすじ】2018年。“審判の日”を生き延びた人間たちは抵抗軍を組織し、スカイネット率いる機械軍との死闘に身を投じていた。その一員ジョン・コナーは、将来の父カイル・リースを保護するため捜索を続ける。だが、彼がスカイネットにさらわれたと、謎の男マーカス・ライトに聞かされ…。

思ったよりぜんぜん良かったです。
主人公が誰かわからないけど、群像劇戦争アクションもいいんじゃないだろうか。今まで話で聞くだけだった荒廃した未来の世界も観られたし、みんなが活躍してて良かったと思います。可愛らしいスターちゃんにもきちんと見せ場があるのが嬉しい!
確かに、執拗に追ってくる強敵がいないのは寂しいし、スカイネットのやり方は詰めが甘い気がするけど、そこらじゅうにいるロボットの脅威は、迫力のCGも相まってなかなかのもの。CGシュワちゃんもリアルで驚きました。普段、古い映画ばかり観てるから、なおさらです。
個人的に、一番の胸キュンポイントは、バイクロボット捕獲シーン(バイク・アクションも良かったよね)。あんな古典的な罠にかかって、捕まって、改造されて、利用されちゃうなんて…あのくだりに妙にドキドキしてしまいました(わたしだけ?)
わたしにも一台捕まえて下さい!!
AIもった乗り物と、コンビを組むのが夢なんです(笑)

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映画「運命のボタン」感想

 | SF  com(8) 
Tag:リチャード・マシスン 

運命のボタン
子供が間違って押したらどうなるんだろう?
製作:アメリカ’09
原題:THE BOX
監督:リチャード・ケリー
原作:リチャード・マシスン
ジャンル:サスペンス/ミステリー/SF

【あらすじ】1976年12月16日、ヴァージニア州郊外に暮らすルイス夫妻宅の前に、何者かが箱を置いていく。中には赤いボタンが付いた装置が入っており、翌日謎の男が訪ねてきてとんでもない事を言い出す。それは、ボタンを押せばどこかで見知らぬ誰かが死に、現金100万ドルが夫妻のものとなるというもので…。

昨日、なんとなく観始めたんですが、最初から夫妻の行動がわたしではありえないものだったので、まったく他人事で観てしまいました。
玄関の前に誰かが置いていった箱を、ホイホイ開けるのって普通なんでしょうか?
以前、届いた荷物の差出人に覚えがなくて、家族で「詐欺!?」「爆弾!?」とおろおろしまくった挙句、2週間くらい放置したことがあります。結局、とくに何もなかったので恐る恐る開けてみたら、「当選おめでとうございます」と応募したのも忘れていた懸賞の品が入ってました(笑)
そんな臆病者なので、玄関の前に置かれた箱はそうっと門の外まで運び、「落し物です」と張り紙をして放置すると思うし、怪しい男が来ても敷地内には絶対に入れません。ましてや百万ドルとか言い出したら警戒心MAXで追い返しますよ。
誰も来なかったら箱を警察に届けるかな~。落し物を警察に届けたことは何度かありますし。
舞台が1976年っていうのは、現代アメリカではありえない展開だからというのもあるんでしょうね。

それにしても、ボタンを押すのがいつも母親っていうのは何なんでしょう?
そういう統計でもあるの?
もしくは、押しそうな母親のいる家庭を選んでるとか。いや、ランダムで選ばないとインチキになるか…。
あと、中盤の息子への関心の薄さが気になります。もっと警戒するだろ!
ラストは、罪を背負って、息子に生涯をかけて償うべきですよね。あんなことしたって、事件による傷が一生息子を苦しめるし、もしそれが自分のためだと気付いたら辛すぎる…。
母親は楽になるために逃げたようにしか見えませんでした。

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映画「エイリアン2」観ました

 | SF  com(9) 
Tag:ジェームズ・キャメロン 

エイリアン2
製作:アメリカ’86
原題:ALIENS
監督:ジェームズ・キャメロン
ジャンル:★アクション/SF

【あらすじ】ノストロモ号事件から57年、唯一の生存者リプリーが眠るシャトルが回収された。エイリアンの存在と危険性を会社に訴える彼女だったが、今やあの惑星は植民惑星となり数十家族が移り住んでいるという。星からの連絡が途絶えた時、宇宙海兵隊と共に彼女は再び悪夢の星へと旅立つ…。

監督が代わって別物になったけど、これはこれで好きです。
手に汗握る展開に、物々しい武器やメカ、ニュートとの擬似親子のドラマ。その上、エイリアンは見た目も動きもずっと迫力が増して、ラストのガチバトルも見ごたえあり。
「エイリアン」と聞いてパッと思い浮かぶのは、なんだかんだ言って「2」だったりするんですよね。オンエア頻度も高いし。
あとは、リプリーが完全に女ソルジャーとして覚醒したのも大きい(笑)
頼りない軍人どもを一喝して、てきぱきと指揮をとり、エイリアン襲撃に備えるくだりなんてマジ男前です。冒頭で悪夢に脅えていたのが嘘のよう。「もうビクビク脅えているのは嫌、決着をつける!」という彼女の決意がひしひしと伝わってきました。凛々しい表情でパワーローダーを操るリプリーがサイコー!
ニュートもホント可愛いし、演技がお上手でした。ひとりでエイリアンから逃げ隠れして生残った少女が、感情を失ったかのような状態から、しだいにリプリーを母親として見るようになっていく過程が自然でよかったです。ラストの「ママ!」は、不意打ちで一気に涙腺緩んじゃいましたよ。
にゃんこのジョーンズに代わって、この作品の癒し要員としてがんばってたと思います。

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映画「エイリアン」観ました

 | SF  com(22) 
Tag:リドリー・スコット 

エイリアン
製作:アメリカ’79
監督:リドリー・スコット
原題:ALIEN
ジャンル:★SF/ホラー

【あらすじ】地球への帰途についていた宇宙貨物船ノストロモ号は、謎の救難信号を受けて未知の惑星に降り立つ。そこには異星人の船があり、船内には無数の卵があった。卵から飛び出した未知の生物に張り付かれ、航海士が昏睡状態となるが、彼らはそれを回収して再び航海につき…。

久し振りに再見したんだけど、思ってたよりグロくない。というか、むしろ宇宙船のディティールや映像美術が印象深くて、ホラーというより純粋なSF映画を観た気分。宇宙を移動する船の映像とか、船内の様子とか、かなり造りこまれててで見ごたえあります。それ目当てで観てもいいくらい。
まあそれでも、グロイのが苦手な人は前半のエイリアンの幼生には気をつけた方がいいですね。後半の成体は暗くてよく見えないけど、幼生は明るいところでばっちり見せてくれますから。一番グロイと思われるのは、食後に男が苦しみだした後のシーンなので、早送りしてしまえばいいかも?

ストーリーは意外と忘れていて楽しめました。この頃のリプリーはまだ戦う女というより宇宙飛行士のイメージが強くて新鮮。
あと、船長や機関員たちの信頼が薄いというか、女性はもう一人いるのに、みんなと対等に口をきくリプリーへの風当たりが強いご様子。こういう環境やエイリアンとの戦いを経て、あのたくましいリプリーになっていくんだね。
いつの間にそこに居たんだというホラーらしい表現もあったけど、慣れちゃったせいか驚きませんでした。むしろ、アイツの正体にビックリ。すっかり忘れてた!
この作品のアイドル、にゃんこのジョーンズにも癒されます。

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映画「インセプション」観ました

 | SF  com(18) 

インセプション
製作:アメリカ’2010
原題:INCEPTION
監督:クリストファー・ノーラン
ジャンル:★SF/サスペンス/アクション

【あらすじ】他人の夢に潜入してアイデアを盗み出す企業スパイが活躍する時代。世界屈指の”エクストラクト”であるコブは、サイトーと名乗る男にある仕事を頼まれる。それは、ターゲットの潜在意識にアイデアを植え付ける“インセプション”の依頼で…。

この監督の作品ぜんぜん肌に合わないし、ディカプリオは顔の骨格からして好きじゃないし、吹替えも微妙だし、まったく期待せずに見始めたんですが、案外楽しかったです。
とりあえず、アリアドネ役が「JUNO ジュノ」の子だと気付いて、ちょっと嬉しくなりました。少し大人っぽくなった彼女に気付かなかったら、最初から”ながら観”してたかも。
で、夢の共有装置?とかキックとか階層とか、細かい設定はツッコミどころが多そうなので総スルーして観てたんですが、ホテルが無重力状態になってから一気に引き込まれましたね~。アーサーはとくに吹替えが気に入らなくてイラっとしてたのに、ひとりで黙々と仕事をしてる姿は素敵!
仲間たちを一まとめに括るシーンとかクールです(笑)
昔ながらのワイヤーアクション(だよね?)で、優雅に空中戦を見せるシーンも惚れ惚れしたし、とっさにエレベーターと爆弾でキックするとこでも見直しました。思い返してみると、どさくさに紛れてアリアドネにキスさせるシーンも可愛く思えてきたり。
後半はキックの連鎖が見ごたえありました。TV観賞ではもったいなかったかもしれない。
犯罪なのに、ターゲットのロバートが笑顔になれたのも良かったですよね。あの後、サイトーに会社吸収されちゃったりするのかもしれないけど、父親に愛されていたと信じられるようになった彼なら、たくましく自分の幸せを見つけられる気がします。
あと(本物は出てこなかったけど)モルは可哀そうでした。どんなものか知らずに”虚無”に迷い込んだせいで、現実の事も、子供の事も忘れていって、最後にはあんな事になってしまって…。コブは過去との決着をつけることができたけど、彼女はすべてを思い出すことができたんでしょうか?
まるで麻薬のように描かれていた”虚無”の世界は、ほんの少し魅力的にも見えて怖かったです。
…で、主人公についてはとくになんとも思わないまま、というかむしろ「ふ~ん」ってな冷めた目で見ていたところがあったんですが、ラストシーンの意味を考えだしてからが本番でした。

→以下ネタバレ

映画「ある日どこかで」観た

 | SF  com(8) 
Tag:リチャード・マシスン 

ある日どこかで
製作:アメリカ’80
原題:SOMEWHERE IN TIME
監督:ジュノー・シュウォーク
原作:リチャード・マシスン
ジャンル:★ファンタジー/SF/ロマンス

【あらすじ】母校で初演を迎えた劇作家リチャード。そこへ見知らぬ老婦人が現れ、金時計を手渡すと「帰ってきて」と言って去っていった。数年後、その町のホテルで一枚の肖像に心を奪われた彼は、日増しに膨れ上がる“彼女”への想いに苦しみ…。

とってもロマンチックなお話でした。まあ、先は読めるしストーリーも単純なんですが、どうせなら何も知らずに観る方が面白いと思います。以下、少々ネタバレしてます。
この作品は、「強く強く想い続ければ、運命の相手に出会える」とか「きっと目が覚めたら別の世界にいる」とか、そういう夢みたいな事を一度でも考えた事がある人なら、琴線に触れるんじゃないでしょうか?
一枚の肖像に恋してしまった主人公が、少しでも相手に近づきたいと彼女に関するあらゆる記録を調べまくり、ついに彼女との接点を見つけてしまう前半は、妙に心惹かれるものがあります。
運命に導かれるように過去への旅立ちを決意する主人公。冒頭の老婦人の言葉でタイムトラベルの予感はしていたものの、彼女に会いたいと願う想いの強さ、どんな障害も振り払ってやるという執念が見ごたえありました。
タイムトラベルの方法については人によっては冷めるようですが、最近のニュートリノの実験(光速越え?)に対する人々の夢いっぱいの反応を見てたら、これくらい映画好きなら受け入れて当然かと思えたり。いいじゃない、ロマンチックで。
タイムトラベル成功後のラブラブな展開は照れてしまって苦手ですが、ある事を忘れるにはこれくらい必要なんでしょうね。肖像の美しさの秘密もわかって、なおさら終盤の展開が切ない…!
会う前から想い合っていたかのような二人…というか自力でタイムトラベルできるくらいだから、ずっと前から潜在意識で相手を認識していてもおかしくない。そんなふたりの永遠の愛が描かれてました。
観ている間より、思い返している時のほうが、この作品に酔えるかも。

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映画「アバター」感想

 | SF  com(14) 
Tag:ジェームズ・キャメロン 

アバター
製作:アメリカ’09
原題:AVATAR
監督:ジェームズ・キャメロン
ジャンル:SF/アドベンチャー/アクション

【あらすじ】車いす生活を送る元海兵隊員のジェイクが、アバター・プロジェクトにスカウトされる。それは、衛星パンドラで希少鉱物を採掘するため、“アバター”という生身の器に意識をリンクさせ、遠隔操縦でナヴィ族との交流を図る任務だった。

いやもう、一番最初から引っかかってしまいました。
アバターの心はどこにいったの?
ナヴィ族と人間の遺伝子を掛け合わせて造った肉体を”器”として使ってるようだけど、見た目も生体機能も普通の生き物にしか見えないそれが、心を持たずに生まれてくるとはどうしても思えないんですよね。科学者どもが処理したとしか。
それなのに、アバターを器として使う人間も、そんな彼らを”ドリームウォーカー”と呼ぶナヴィ族も、その肉体がどういうものなのか一切考えようとしないし、自我を持たないのが当然と受け入れているのが理解しがたい。

そんなわけで最初からもやもやした気持で観ていたのに、それがナヴィ族やこの星の生態を観るにつれ、ますます冷めてしまいました。
”絆”を連呼するんですが、彼らは頭の後ろに生えた触手のようなものを動物や植物に接続することで、情報交換する能力を生まれながらにして持っています。この星の生き物は物理的につながる事で簡単に分かり合えるんですね。それに、星全体に植物による神経線維ネットワークが張り巡らされていて、星の事をほぼ把握している植物がここでは神様扱い。その神様がクラゲの様なもので主人公の周りを囲めば、「エイワ(神)のお告げだ!」と元海兵隊員のくせに任務そっちのけではしゃいでいた無邪気な主人公を連れて帰ります。まだひとつも良いところを見せてないのに!

別にこういう生物がいても構わないけど、映画的に”絆”という言葉の重みが感じられないし、未知の星の神秘性が薄れるというか…。結局この人たちって、実際に認識できるものしか信じられないんじゃないかと。
個人的に、主人公たちが軍に捕まってからはアバターが自我に目覚めて(記憶は共有)、主人公は軍の内部で引き返すよう説得し、アバターたちはナヴィ族たちと共に戦って欲しかったです。そして、主人公は複雑な想いを抱えたまま、身を引いて地球へ寂しく帰ればいい。
劇場で観れば3Dと美麗なCGを楽しめたと思うけど、お家鑑賞では良くできたCGだなぁとしか思えなかったのは残念。しぶといラスボスは素敵でした。

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