映画「ラスベガスをぶっつぶせ」観た
原題:21
製作:アメリカ’08
監督:ロバート・ルケティック
原作:ベン・メズリック
ジャンル:サスペンス/ドラマ/青春
【あらすじ】頭が良く成績も優秀なMITの学生ベンは、医者を目指すために必要な巨額な学費に頭を悩ませていた。そんなある日、ミッキー・ローザ教授に自分の研究チームに入らないかと声を掛けられる。その研究テーマは、“カード・カウンティング”という手法を用いたブラックジャックの必勝テクニックで…。
イラストを描くつもりだったけど、また画像を紛失してしまった…。なんかもうどうでもいいや。
ミステリー企画3作品目です。「スティング」みたいな展開があるのかなぁと思って期待して借りたんだけども、先は読めるし目新しいことはなかったですね。普通に楽しめる青春ドラマでした。実話を基にしているらしいですが、エッセイの段階で脚色されまくってそう(笑)
もしこれが事実だと、ベンたちがギャンブル依存症一歩手前くらいに感じられて、あんまり明るい未来が思い浮かばない…。ベンの親友がとてもいい人だったから、最後は引き込んでほしくなかったです。
で、ミステリー企画で観て失敗だったかというと、それが違いました。かなり最初の方で、主人公の才能を見出すエピソードに、とてつもなく悩まされるんですよ。
わたしの頭が残念なだけかもしれないけど(笑)
教授がベンに出した問題で、三つの選択肢のうち一つがアタリで、ベンが1を選びます。その後、教授が3はハズレだと明かし、1のままにするか2に変えるか質問。ベンは「2の方がアタリの確立が高い。変数変換だ」と説明するんですが…それがどうしても納得できなくてね~。映画の内容より、そっちに気をとられてしまいました。
最終的にネットで調べて、それが「モンティ・ホール問題」というものだと知り、時間をかけてやっと理解しました。
つまり、出題者(教授)が”ハズレ”を明かした時点で、回答者の選んだもの以外の中からハズレを教えるという暗黙のルールが発動するという事ですね?(本来なら”暗黙の”ではいけないけど…)
そのため、回答者が最初にハズレを選んだ場合、必ずもう一つのハズレが明かされ、その結果アタリがわかります。
回答者が最初にアタリを選ぶ確立は1/3だけど、ハズレを選ぶ確立は3/2なので、ハズレを選んだ場合の対応をとること、すなわち”選択を変える事”でアタリを引く確立があがる………という事で合ってる…はず?
間違ってたら教えてください…。
ミステリーとはちょっと違うかもしれないけど、久しぶりに頭痛がするくらい考えさせられました(笑)
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■ Comment
調子に乗ってしまうのもわかるのですが、
怪しまれるというくらいのアタマはもっているのですから、
勝ち負け繰り返しながら最後に大当たりを引いていけばよかったのでは、と思います
実際のところ映画で説明されててもカウンティングはよくわからなかったのですが(笑)なんか凄い事してるってのは伝わりました。
しかし最後は痛快な巻き戻しでしたね
「ミステリー企画」やっと宵乃さんへのコメントを
書かせていただける記事で嬉しいです☆
昨年の春に見ました。
初見時感想文を読むと、かなり気に入ったようです。
>もしこれが事実だと、ベンたちがギャンブル依存症一歩手前くらいに感じられて、あんまり明るい未来が思い浮かばない…。ベンの親友がとてもいい人だったから、最後は引き込んでほしくなかったです。
まぁ仰るように脚色が結構あったように思います☆
最後はシッカリとは覚えていないけど、
感想文を読むと宵乃さんの記事と似たような意味の事を書いてありました。
覚えているシーンは、とっても楽しく見られました☆
.
2013/11/15 19:19 miri〔
編集〕
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013/11/15 19:25
いらっしゃいませ!
あの主人公、教授を信用した時点で慎重さに欠ける気がしました。
勉強勉強の人生を送ってきて、自分の力でゲームを支配して大金を得る、という強い刺激(快感)への耐性がなさすぎたというか…。
> 実際のところ映画で説明されててもカウンティングはよくわからなかったのですが(笑)なんか凄い事してるってのは伝わりました。
> しかし最後は痛快な巻き戻しでしたね
カウンティングも良くわからないですよね~。残りのカードの予測の仕方とか、どうなると確立が高まるとか、もう少しゆっくり説明してほしかったかも。
どこかで、昔は使うカードセット(?)の数が少なかったからできた事だという意見を見かけました。時代設定が結構前なのかな?
教授が捕まった時のあの顔、最高でした(笑)
> 昨年の春に見ました。
> 初見時感想文を読むと、かなり気に入ったようです。
miriさんのブログで感想を見かけてから気になっていた作品だったんです。
一言感想だったのかな?(記憶違いだったらごめんなさい)
なかなか楽しい青春ものだったし、苦手な”確立の謎”(笑)に挑戦できて面白かったです。
> まぁ仰るように脚色が結構あったように思います☆
脚色されてると思って見ないと、あんなんで奨学金もらえるのかという感じですもんね。というか、奨学金で入ったのかいまいちはっきりしなかったけど…。
> 最後はシッカリとは覚えていないけど、
> 感想文を読むと宵乃さんの記事と似たような意味の事を書いてありました。
あの親友が、「薬でもやってるのか?」と上の空な主人公を心配する様子には、つい目頭が熱くなってしまいました。登場シーンは少ないのに、ヒロインより印象に残ってます。
カード・カウンティングは、カジノのゲームでギャンブラーがトータルで勝てる唯一の方法です。
最初に方法を見出されたのはけっこう前のことですが、その際、カジノ側にバレたとき、これがイカサマに当たるかどうかで法廷闘争までいっていたはずです。
判決は、イカサマではない、ということになりましたが、現在、カードカウンティングをしていることがわかると、カジノから問答無用で叩き出されることは覚悟した方がいいです。
この映画は見てませんが(^^;)
> カード・カウンティングは、カジノのゲームでギャンブラーがトータルで勝てる唯一の方法です。
ほほぅ、そうだったんですか~。
頭がよくないとギャンブラーもやってられません。
> 最初に方法を見出されたのはけっこう前のことですが、その際、カジノ側にバレたとき、これがイカサマに当たるかどうかで法廷闘争までいっていたはずです。
あはは、カジノ側も必死になりますよね。
計算してイカサマになるわけがないと思いますが(笑)
> 現在、カードカウンティングをしていることがわかると、カジノから問答無用で叩き出されることは覚悟した方がいいです。
そこで暴力使ったりしたら、カジノ側が訴えられると思うんだけどなぁ…。
映画では痛めつけて、二度と来ないように念を押してました。
怖い世界です…!
この作品はそれなりの娯楽作品になっているので、カードに詳しいなら楽しめるかもしれません。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013/11/18 09:28
こんばんわー。
見ましたよ。
前のブログの時に見てました。
っていうか、
>カジノをするシーンで、カードの数字と、カッコよさを出そうとする音楽が延々垂れ流し。
っていう、酷評をしておりました。
面白くなかったですねぇ。
嫌いです。
丁度、高校生の時に見て、自分と比べてモテモテで、中二病的にサクセスする話だったので、それも含めて嫌いでした(笑)。
それ以前に、よく考えられましたね(^_^;
文系なので、頭痛がしそうなので、「わかったようなふり」をしていました。
2013/11/19 22:35 茶栗鼠
いらっしゃいませ!
前のブログで取り上げた作品でしたか~。
>カジノをするシーンで、カードの数字と、カッコよさを出そうとする音楽が延々垂れ流し。
あ~、確かにそれはありましたね。
カウンティングの説明もささっと終わらせてしまったし、ゲームでのハラハラ感や盛り上がりは伝わってこない作品でした。
> 丁度、高校生の時に見て、自分と比べてモテモテで、中二病的にサクセスする話だったので、それも含めて嫌いでした(笑)。
あはは、女の私から見ると”別世界のひと”という感じでしたが、年齢の近いの男性には鼻につく主人公だったかも。最終的に何もかも手に入れて万々歳ですもんね~。
だいたいカジノで稼いだんだったら、もう奨学金いらねーだろ!とは思いました(笑)
> それ以前に、よく考えられましたね(^_^;
> 文系なので、頭痛がしそうなので、「わかったようなふり」をしていました。
変数変換についてですか?
わたしもわからなくて家族に相談したら、家族会議に発展しました(笑)
実はひとりでわかったわけではないんです…てへ。
こんにちは
今回のミステリー企画で2作品の感想を書きましたが、
やっぱり作品への思い入れって文章に出るもんだな~と自分でも気づきました。
ただ、「セブン」は以前見て合わない映画だったという記憶しかなかったですから、ちゃんと見直したら面白かったというのは収穫でした。
「ユージュアルサスペクツ」も一回だけ見ましたね
確か中1のときに。そんな年齢でしたから、細かいストーリーだの伏線だのはよく分かりませんでしたね(笑)
でも「何かスタイリッシュなことやってんなー」とか「いつのまにかどんでん返しキター!」というのは伝わりました。また見てみるかなあ。
で、「セブン」にも「ユージュアル」にもこの「ラスベガスを~」にも出ているケヴィン・スペイシー。
この映画は何年か前に見ましたが、ケヴィンの教授が一番嫌な奴、悪い人なのに主人公より魅力的に見えてしまうという。
もう若者たちのサクセス青春ストーリーとかどうでもいいからワルカッコいいケヴィンがカジノを荒らしまくる話が見たかった。作品自体はそう心に残るのでもなく、でも見てる間はまあまあ楽しめてそう悪くもなく...といった感じでした。
そうそうこの問題、僕も分かりませんでした。
一つ減って二つになったら五分五分になるんじゃねーのかってね。
まぁ僕も文系なので、理数系の人にしかわからない何かがあるんだろうと思います(笑)
2013/11/25 12:34 バーンズ
> やっぱり作品への思い入れって文章に出るもんだな~と自分でも気づきました。
> ただ、「セブン」は以前見て合わない映画だったという記憶しかなかったですから、ちゃんと見直したら面白かったというのは収穫でした。
そうですよね~。わたしも再見でまったく印象が変わる事がしょっちゅうで、それが思いっきり感想文に表れます(笑)
企画によって収穫があったという事で何よりです♪
> 「ユージュアルサスペクツ」も一回だけ見ましたね
> でも「何かスタイリッシュなことやってんなー」とか「いつのまにかどんでん返しキター!」というのは伝わりました。また見てみるかなあ。
わたしも思春期あたりに観ていたら驚きがあって楽しめたかも。
もし再見なさったら、またお話しましょうね。
> で、「セブン」にも「ユージュアル」にもこの「ラスベガスを~」にも出ているケヴィン・スペイシー。
何気にケヴィン繋がりでうれしいです。
悪役が嵌ってて、でもそれぞれ違ったタイプを演じ分けてました。普段はちょいワルおやじって感じなのかな(笑)
> この映画は何年か前に見ましたが、ケヴィンの教授が一番嫌な奴、悪い人なのに主人公より魅力的に見えてしまうという。
> もう若者たちのサクセス青春ストーリーとかどうでもいいからワルカッコいいケヴィンがカジノを荒らしまくる話が見たかった。
そうそう、教授の全盛期を見たかったです。教授とフィッシュバーンの一対一の対決の方が燃えそう!
> そうそうこの問題、僕も分かりませんでした。
> 一つ減って二つになったら五分五分になるんじゃねーのかってね。
> まぁ僕も文系なので、理数系の人にしかわからない何かがあるんだろうと思います(笑)
最初にこの理論を公表した人は、当時1000人程の博士号保持者から反論されたそうです(笑)
理数系の人でも間違える問題を、あんな短時間でさらっと見せられてもわからないですよね~。
図に書いてみる。
札の可能性はこの三通り。わかりやすくするために一番左のカードを選んだとしておく。
a-bb
b-ab
b-ba
選ばなかったカードのうちハズレを開けるとする。
ここで「a-bb」だったときはどちらを選んでもいい、というのがこの問題のミソ。
「a-bb」の確率は1/3。
ということは選ばなかったカードの中に当たりがある確率は「b-ab」「b-ba」の二通りで2/3。
1/2で変わらないんじゃないか、という人は、問題文のミスリーディングにより、「a-bb」だった時の場合を2回数えているのだ。
という結論に達しましたが、よくできている数理パズルですよね……。
2015/05/06 12:34 ポール・ブリッツ〔
編集〕
いらっしゃいませ。
ポールさんの解説が今までで一番わかりやすかったです!!
小説を書いているだけあって、人にわかりやすく伝えるのが上手いですね。
今まで、いちおう分かったようなつもりになっていたけど、スッキリはしてなくて、今やっと腑に落ちた感じです。
ホント、よくできた問題でした。正直、映画よりもこの問題の方が印象に残ってます(汗)